
読み終わった後、しばらくの間、ふとんに横になって何もすることが出来なかった。なんという気持ちの悪さ。読後感の悪さは噂通り。湊かなえ恐るべし。
話は6章からなり、それぞれ登場人物が語って行く。
第1章 聖職者
終業式の日、中1のクラス担任である女性教諭が生徒を前にして「私の娘(4歳)はこのクラスの生徒に殺された」と告げる。少年A、少年Bが犯人であることを教諭が淡々とクラス全員の前で話しこの教諭はこの日で退職する。
第2章 殉教者
クラス委員長の女生徒が前担任に向けて、その後の少年A、少年Bの様子、クラスの様子、新しい担任の様子を書き綴る。
第3章 慈愛者
少年Bの姉が読んだBの母親の日記が綴られる。母親はBを殺害することを決意する。
第4章 求道者
少年Bが母親を殺害するまでを語る。
第5章 信奉者
少年Aの母親への切なる想いが綴られる。クラス委員長を殺害したAは、中2二学期の始業式に爆弾を仕掛け自爆することを計画する。
第6章 伝道者
元女性教諭が少年A少年Bに対する復讐の顛末を語る。少年Aの自爆を未然に防いだこの元教諭の刃がAの最愛の母親へと向かう。
しかし、凄い小説でした。