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白堊スポーツ - since 2004.09.18

母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

昭和43年白堊野球物語12-作:佐藤泰久(S42)

2016年08月24日 | 白堊野球物語
◆優勝候補!津久見

「津久見のピッチャー石井のドロップは1mも落ぢるずジェ、打でるわげネェ」 「15対0ならいいほうだ、30対0になるんでねガ」 「津久見の攻撃が続いて試合終わらねんでねガ」

とまあムチャクチャである。あまりうるさいので下宿の大家さんに文句を言われてしまった。6畳間に6人ザコ寝である。

翌17日は朝から雨、早々に全試合中止と決まった。昼、中川君、片岡君、石川兄弟と連絡がつき京都駅で合流、京都駅では下駄音高く闊歩する一高生が目立った。筆者をいれた5人はその日京都大学熊野寮に宿泊。18日いよいよ津久見との試合を向かえた。

朝甲子園に向かう途中、シュラフを電車に忘れるアクシデントがあり球場には2回表に到着。おかしなことにアルプス席切符が売られていない。やむなく内野席切符を買って入ると一高応援団が内野席にいたのでビックリ。あとでわかったことだが、次試合の智弁学園がアルプス席切符を買い占めたということだった。