かなえ けいちよう と
鼎の軽重を問う
劉鼎。殷の末期の鼎
鼎:かな‐え〔‐へ〕【×鼎】
漢字の構成部分で、「融」「鬻」などの「鬲」の称。
《「金瓮(かなへ)」の意》現在の鍋・釜の用に当てた、古代中国の金属製の器。
ふつう3本の脚がついている。
王侯の祭器や礼器とされたことから、のち王位の象徴となった。
鼎(かなえ)の軽重(けいちょう)を問う。
顔が見えない!・・・「鳩・亀・瑞!」
トクが無いゴトクか!・・・「由・一・直・克・東!」
鼎の足が3本であることから、三という数を表すことがある。
◆鼎談(ていだん) 3人で談話すること。
◆鼎立(ていりつ) 3つの勢力が並び立つ状態のこと。
◆鼎が浦(かなえがうら)気仙沼湾のこと。元・宮城県立 鼎が浦高等学校(女子校)があった。
鼎が浦 ( 気仙沼湾 )
鼎が権力の象徴として用いられたことから、「鼎の軽重を問う」という故事成語が生まれた。
統治者を軽んじ、これを滅ぼして天下を取ろうとする。
人の実力を疑って、その地位をくつがえそうとする。
また、人の能力を疑う。