いつもこのブログを見て頂いて有難うございます
最近ですね、物忘れがひどいんです
電話を切って、これから向かいますと返答し、そちらへ向かう途中に電話が鳴って
急きょそちらへ立ち寄り、途中である書類を事務所に忘れた事に気づき
戻ってまた出かけて・・・・
新しい用件が電話で入り
そちらへ立ち寄った後
もともと入っていたスケジュールの訪問先へ訪問し
今から行きますの件
忘れてました
しっかりせな!
新連載 「 権利と義務 」
第二話
朝の日課
マイルドセブンと缶コーヒー
今日一日の活動を支える貴重な時間であった
例の案件も、予想通り、相手先の建築会社営業のAさんとは何事も問題が無く
互いに譲り合う所は譲り合って話は進んでいた
売り主Tは、評判通りのすこぶる人間味のあふれる好人物である
しかし批判をする気は毛頭ないが、ビジネスなどの利害関係が絡むシビアな場面では
「 際限のない好人物っぷりは時には仇となる 」 事もある
まだ当時、経験の浅かった私は、そんな事は眉つばに思っていたふしもあり
やはり好人物には好感を持ち、今回の仕事のし易さを大いに実感していた
今から思えば、好人物の動きと言う物には 「 悪意 」 がない事から
様々な一局面での好印象の発言、譲歩、雰囲気全てに飲まれていた感がぬぐえない
たとえばそんな時
代理人的な立場である私は、同じ様に好人物に染まってはいけないのだ!!
なぜなら
先の見通しが甘くなる傾向にあるからである
私の仲介という仕事は、「 契約を無事に終わらせ、将来に向かって問題を残さない様に手配する事 」
が使命である
考え方にもよるが、依頼人に対して、通常では考えられない様な利益をもたらす事では決してないと
今では考えている
そう考えると、結果的にはそうなった、好人物である売り主Tの 「 油断 」 と言う物を
さりげなく察知し、修正しなくてはならなかったのだ
プルルルル
「 クリエイト西本です 」
朝一番の電話であった
「 あ、司法書士の○○です 」
※Gと呼ぶ
「おはようございます<m(__)m>、どうしました? 」
G 「 あのですね、いやぁ色々考えたんやけどね、わし・・・・・ 」
「 なんですか?? 」
G 「 この件、降りさせてもらいますわ 」
「 はい?え、どういう事ですか? 」
初めは何の事だか全く分からなかったのだが、よくよく聞いていると
Gはこの件の所有権移転登記、地役権設定の仕事をおりたいのだという・・・
こんな事は過去に前例がなかった
彼らは、委任状にサインをもらい、登記を代行するだけで、弁護士の様に個性がでたり
能動的な作業をする立場には決してない
自らの意思で、「 登記の仕事をおりる 」という事は、基本的にありえなかった
「 なんでですか? 」
G「 いやぁ、こないだも言うたんですけどね、この物件の前の道路と水道管の持ち主を
わし知ってるんですわ・・、ほんで売り主のTさんもよー知ってましてなぁ・・・ 」
「 それが理由ですか? 」
G「 いや、まぁ詳しくはちょっと勘弁してもらえまへんか?」
声のトーンからして60代以上と思われるGはそう言った
「 う~ん、こんなの初めてですからね、司法書士さんが理由も無く登記を断るなんて
ちょっと理解できないんですよ 」
G 「えらいスンマヘン 」
全く意味がわからなかった
その後、しつこく理由を聞くも、Gは頑として口をつぐみ、仕事を断る理由は話さなかったのである
「 わかりました。それでは他をあたります 」
私は質問に対する回答をはぐらかして、意図的に横へそれる話をする相手は苦手である為
いい所で見切り、別の司法書士にあたる事にした
改めてマイルドセブンに火をつけ
可能性のある事柄をピックアップする為に、経緯をさかのぼってみた
①司法書士は売り主が指名してきた
②司法書士は売り主と前の道路と水道管の所有者を両方知っている
③当初の連絡では、両方知っている為に任せてください^^と自信たっぷりであった
④この電話がかかってくるまでに、道路の資料と市役所の水道課の資料を司法書士事務所に送った
⑤もめ事はない
ふ~
マイルドセブンの立ち上る煙を見上げつつ、ため息をついた
地役権やな・・・・・
私の中で結論が出た
こうなる原因は、地役権の設定の承諾を取る為に、道路と水道管の所有者とコンタクトをとった上での
リアクションとしか考えられなかった
しかし、私としては道路の一部を売り主Tが所有している事と、水道が既に宅地内に引き込まれている事から
大した問題とは考えていなかった
ここがまず一点目の私のつまづきであった事は間違いない
なぜなら・・・・
道路の所有者が、地役権設定の承諾がもらえそうにない様な反応を見せたとしても
それらの調整は私の仕事で有り、司法書士が仕事をおりる理由とはならないのである
クリエイトさん、承諾もらってきてな^^
この一言で事は足りるのだ
他に理由があるはず
この時は、ここに至らなかった私は不徳の致すところである・・・・・・・
続く・・・・
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