いつもこのブログを見て頂いて有難うございます
実は去年から今年にかけて、私は一つ心がけている事がありまして
それは
自分と、自分を取り巻く環境の中での自分の立ち位置を 俯瞰的に見る という事です
これ読めます? 笑
これは「 ふかんてき 」と読みます
40歳を超えましてですね
ふと思うわけです
自分は仕事や人間関係を通して、自分の人生の中で何がしたいのか?
もともと何がしたかったのか?
どうなりたいのか?
こんな大切な事を知らず知らずの内に考える事をやめてしまって
いつしか、今現在、自分に関わる「 しがらみ 」だけに流された時間を過ごしてはいないか?という事
自分の考える「 自分らしい自分 」なのか?
まぁ、時々こんな事をふと思うんですね
あ、ワタクシ病んでないですよ笑
もっともっと歳を重ねてから振り返ってみて、自分で決めた人生じゃなかったなぁ、なんて後悔をするのだけはいやなんですよね~
他人と関わる事が多ければ多いほど、多種多様な考え方や、思考パターンの影響を受けるわけですが
まぁワタクシ世代というのは、ある種の決めつけに似た考え方を一方的に押し付けられる事も多々あるんですけど
やはり、良いと思う所は勉強させて頂くにしても、全ては自分で決めたいと思うわけなんですね
ですが、この自分の事は自分で決めると言うスタイルを通すと、特に人間関係内では結構支障がありますがね 笑
関係ない所から関係ないのに攻撃されたりもします 笑
しかし、「 俯瞰的に自分を見る 」と言うのはやっておくべきだと思いますよ
お前はこうあれ、という他人の要望に応えても、それは要望する人にとって利するだけの存在でしかないですからね
アマチュア 第六話
(クリエイト西本です 先般よりの件、そろそろ決済日の指定を頂きたいのですが )
九入氏(くにゅうし)に対して、ある日私はこんなメールを送った
まだ、契約書に記載された所有権移転登記の日までは少しの時間があるものの、いまだ手付かずの状態でいて良い時期は
過ぎようとしていた
数時間後、九入氏より電話が鳴った
九入氏「 あぁ、九入やけど、西本さん、今どこかな? 」
「 私は、今、有田川町にいますが、どうしてですか? 」
平素から藪から棒な質問には慣れてはいるモノの、嫌な予感がした
九入氏「 そうか、遠方やな、ほな和歌山市に何時頃帰って来るかな? 」
「 夕方になると思いますが、なぜですか? 」
九入氏「 なぜですか?ってあんたが朝メール送ってきたんやないか!わし、買主に返事もらってきたんや! 」
あなた正気ですか?
「 確かにメールはいれましたが、電話で済む話ではないですか? 有田川から戻って会う必要が有りますか? 」
九入氏「 まぁええわ、ほな決済日は今月の15日で頼むわ。場所は買主の指定する司法書士事務所で 」
チッと舌打ちが聞こえた後、九入氏は言い放った
「 今月の15日ですか?あと10日ほどですが・・・・ 」
と私が言いかけた所に、九入氏は畳み掛けてきた
九入氏「 いや、買主がそう言うてるんやから! 」
「 そうですか、こちらはそれでも全然構わないと思いますが、売主のスケジュールを一応確認します 」
「 それでは司法書士の住所と氏名を教えて頂けますか? 」
九入氏「 あぁそうして、いや、司法書士の名前はまた聞いとくわ 」
何でまだ聞いてへんねん
また聞いとくってなんやねん
こういう片翼的な仕事しかできない人には理解できないかもしれないが
決済日の日程だけを聞いても、時間も場所も司法書士の名前すら聞いていない以上
私が売主に伝える内容は、九入氏と同じレベルでしかない
つまり、たった今、私が九入氏に感じた「 お粗末感 」は、売主も同様に私に対して感じる事になる
巻き込み事故やないかい
「 いえ、司法書士の所在と氏名は今日中にご連絡をください。こういった連絡は、ある程度整理して売主に伝えたいと
思いますので 」
九入氏 「あぁ、はいはい、ほなまた電話するわ 」
「 すみません、私もこちらで今作業中ですので、司法書士から直接で構いませんので、私の事務所に名刺のファックスを
入れてくれるようにお伝え頂けますか? 」
九入氏「 そうか、ほなそういうとくわ、ファックス番号教えてくれるか? 」
この人何度手間やねん 笑
名刺渡したやろ・・・・
私は会話を続けることに辟易とし、ファックス番号を伝え電話を切った
しかし、私が言いたかったことはそんな事では無い
残り日数から逆算すると、融資を利用するのであれば、既に事前審査を終え、本申込みをもう済ませた上で
金融機関が「 この日あたりなら大丈夫でしょう 」程度の打ち合わせが済んでいなければならない
しかし、九入氏の態度からすれば、確実な日を指定する以上それ位の事は済ませているか、もしくは融資を利用しない選択を
買主と相談し、決定したと捉えざるを得ない
電話を切った後も、その点に関する不安感をぬぐえない私ではあったが、相手が年配でキャリアも長い不動産屋さんである以上
子供に対する様な質問の為に、再度九入氏に電話を掛ける事はためらわれた
次の日
私は送られてきた司法書士の名刺のファックスを見て電話を入れる事にした
売主が必要な物の一切を確認しておくためである
さすがに、司法書士事務所は手馴れていて、私が電話でその旨を伝えると、数分後には整理された内容の書面が
流れてきた
ふむふむ
相続案件で、しかも所有権が被相続人の名義のままである建物を解体する為の「滅失登記」の為に必要な物まで
書いてある
ふむふむ
司法書士はしっかりしてそうやな・・・・・
私は安堵し、全ての内容を売主に伝える為に内容を整理し始めた
あれ?
司法書士から送られてきた文書の中で、私の目に止まった項目があった
私が売主側の業者で、九入氏が買主側の業者と言う風に別れていても
司法書士事務所によっては、買主さんが、移転登記にどれくらいの費用がかかるかの明細を送ってくれる事もままある
私が目にとめたのは、今回も上記の様に送ってきてくれている中の、買主側の費用明細であった
抵当権設定の項目と金額がない
融資は利用しないという事かな?
銀行融資を利用すれば、政策金融公庫などを除けば、間違いなく、融資を利用して買主が所有する事となる不動産に抵当権が設定され、
それを登記する為の費用というのは必ず買主が支払わなくてはならない
この項目がないという事は、すなわち買主は、手持ちの現金でこの契約に係る全額を支払うという事になるのだ
ほんとに?
これまでの流れを振り返ると、「 これは何かがおかしい 」と感じた
私の心の中のパトライトはゆっくりと回転し始めた
続く・・・・・