電王戦・並び立つもの

１９４６年にエニアックが誕生してから６８年たちました。

まだ６８歳なのですね、COM君は。

でも将棋ではあっという間に人間の４００年分の歴史を吸収してしまった様です。

そうしてまだまだ成長の限界は見えておりません。

これは人間からすればまさに「驚異」であります。


それでも将棋の世界を支配する神の目からみればCOM君の誕生などはささいなこと。

人類もCOM君も永遠に「神の棋譜」に手が届くことはありません。＜－－リンク

それどころか「我こそが将棋の世界を支配している。」と思い上がっている人間にはちょうど良い薬でしょうか。

少しはそのごうまんな態度をかえりみるよい機会であります。


人類は今までは「地上最強」の看板を独占できました。＜－－リンク

でももはやそれは過去の事になりましたね。

「並び立つもの」が現れたからであります。

「どちらが上か？」はまだ決着がついてはおりません。

しかしながら、かつては「格下だ」とあしらっていればよかったCOM君がついに並んだのは確実であります。


独占ギルドは利益を一人占めできます。

しかし競争相手が現れるとそうはいきません。

まあ相手と半々というところでしょうね。


利益というのはお金だけではありません。

名誉や地位もその中に含まれます。

たぶんそういうものもこれからは「半分になる」事を覚悟しなくてはいけません。

世の中というものはそういうもので、そうして時代はそうやって過ぎてゆくのでありました。


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