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電王戦・将棋というゲーム

2014-04-01 13:18:09 | 日記
かつては伊藤さんも言いました。

今回はやねさんがブログで言ってます。

「正々堂々と勝負しろ」とね。


これは要するに「ゲームソフトの弱点を突かないで」とゲーム製作者がお願いしているのです。

でもきっとゲーマーとしてのやねさんは「ソフトの弱点を突くのは当たり前の事」だったのでしょうね。

まあ人間、立場が変わればこの通りという訳です。


さて弱点を突くのは兵法の基本でもあります。

孫子も言っております。

「敵を知り己を知らば百戦危うからず」とね。

まさにこれをやったのが豊島くんであります。

孫子にはきっと「よくやった」とほめられることでしょう。


ところでCOM君相手にたたかうこの「将棋というゲーム」は局面誘導が難しいという特徴があります。

これは常にCOM君が「可能な手筋を読んでいる」為に起こります。

自分の手番では考えるのは当然ですが、相手の手番でもしっかりと読みます。

そうして読んだ手筋の中から最善手を指してきます。


人間が前回と全く同じタイミングで入力できれば同じ手が返ってきますが、これは人間にとっては至難のワザであります。

この為に人間側が同じ手を指してもCOM君が違う手を返してくる事が発生してしまいます。

基本的にこれは「なぞり対策での乱数化」をしていないソフトでも起きることであります。

旧バージョンのツツカナを使ったリベンジマッチの棋譜がその証拠であります。<--リンク


でも今のCOM君はなぞり対策で評価関数やら(ponanza)読み時間やら(習甦)の乱数化をしてくるのですから、さらになぞるのも難しいのであります。

そういう訳で単に「決められた手順に従えばなぞりで勝てる程」にはもはやこのゲームはたやすくないのですね。

「あれを倒して次にこれをクリックすればこの局面は終了」という訳にはいかないのです。

ですので「棋力の半端なゲーマー」では「どんなすご腕ゲーマー」でもこのゲームはクリアできません。


とはいいながら棋士の方にも「COM君を理解する事」が求められているのも確かなようです。

従来の様に人を相手にするのではありませんから今までとは少しスタンスを変える必要がありますね。

孫子も言っています。

「敵を知り己を知らば百戦危うからず」であります。(しつこい!)


そうして今度はやねさんの番です。

ゲーム製作者のやねさんは「ゲーマーに変身した棋士」に負けたのなら素直に負けを認める必要がありそうですね。

それが電王戦のルールであります。


そうして「残念なことに」なのか「恐ろしいことに」なのかわかりませんが、話はそこで終わりません。

次は我々視聴者の番なのです。

すでにCOM君は強くなりすぎていて「棋士が格好よく敵を倒す」のはどうも無理の様です。

それで棋士さんには「勝ってほしい」のか「負けてもいいから棋士らしい将棋を見せてほしい」のかはっきりと伝えねばいけません。

もはやこの戦いの場で「両方同時に見せろ」は無理というものであります。

さてそんな時にあなたはいったい棋士さんにどんな勝負をして欲しいと望むのでありましょうか?


PS
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