まつなが畑のはたけ日記

農ある生活をするため奈良御所市金剛山の麓に農地を借りスタート
素人農業の何気もない日々の日記

配達

2009年02月28日 05時11分02秒 | Weblog

 ようやくハウスのビニールも掛け完成。
 S友人と共にするが一人だと難しい作業。お互い一人でするならどうすれば良いのかと意見を言い合う。

 常にこの意識は必要でもし一人なら。

 将来共同農場となった場合でも常に一人でやるという意識を持ち合わせないと。

 
 昨日はS友人と共に配達に回ったのだが、この配達儲けどうのこうのと言う事は別として“まつなが畑”のあり方の一つということを話す。
 栽培に全てを傾けるのも良いけどある程度販売に時間を費やしても良いと言うのが私の考え。もっと言えば野菜の品質を下げても配達は大事だと思う。やるべきことは品質を下げずに手を抜く、不必要な手間をかけないということだが。

 配達は“まつなが畑”を作っていく段階で最も重要な位置にある。そのためこの時間は私達の糧となるので必要以上の配達料は取らない。(嫁との話し合いでそう決まった)
 やはり私がサラリーマンの時、少ない給料で毎週2500円のセットはキツかった。出来るだけ安くというのは心にある。しかし私たち自身成り立たせないといけない時期、余分に配達料を貰っても良いのではと言う考えもあったのだが、出来なくなったらお客さまにお願いし値上げすれば良いという事で収まった。

 成り立っていない未熟なこの時期だからこそ自分達の形、身の丈の販売と言うのを常に心がけなければならない。
 これは生産者である立場に立てばとても難しいところがある。だが嫁は常に生産者の私と消費者の間に立ってお互いを取り持つ役割をしてくれる。時には実際のお客さまより厳しい消費者となることも、時には生産者である私の状況を把握し対応してくれたりと。衝突することはしばしばあるが。

 嫁がいて常々良かったと感謝するのだけど、彼女を見ていても中間の役割って本当に重要なのだなと思う。夫婦だからこそ言いたいことは言うけど他人同士ならそうは行かない。
 こういうところに良い中間業者が少ない理由もあるのかもしれない。