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将棋の日記

後手三間飛車(急戦)の定跡

2010-06-11 11:04:24 | プロ棋界情報
昨日は、将棋倶楽部24で将棋仲間のpnさんと将棋を指しました。
※本人の許可を得ていないので、名前は仮名称です。

先手:LogicalInSpace
後手:pnさん

戦形:後手三間飛車vs先手急戦



本譜です。

本譜は、私の負けになりました。
急戦の仕掛けが成立しているかどうかがポイントだと思いました。
実際に仕掛けてみると、意外に大変だと分かりました。
先手がかなり指しづらかったです。
では、定跡ではどのような変化手順なのかを調べてみました。


<定跡>

こちらが定跡で解説されている形です。

本譜と定跡の仕掛けの手数は同じ29手目です。
本譜は、▲1六歩、▲4七銀、▲6八銀と手数をかけました。
定跡は、▲5八金右、▲6八銀、▲5七銀と手数をかけています。

違いは、手数の掛け方による仕掛けの駒の配置の違いになります。
本譜は、▲3七桂にひもがありません。
定跡は、▲3七桂に▲4八銀とひもがあります。
定跡を調べてみると、ここに差があることが分かりました。


前図からは、△5五同歩、▲4五歩、△5三銀、▲4六銀、△5四銀、▲5五銀、△同銀、▲同角、△4三金、▲8八角
途中、△5四銀のところでは、△5六歩の変化もあります。


前図からは、△4五歩、▲5五銀、△4四銀、▲同銀、△同金、▲2四歩、△同歩、▲2三歩、△同飛、▲3二銀、△2二飛、▲2一銀成、
△2三飛、▲1五桂、△2一飛、▲4五桂、△5一角、▲5三桂不成、△5二金、▲4四角、△7四歩

形勢はいい勝負です。
変化はまだ続きがありますが、割愛します。

しかし、定跡はよく出来ているなあと感じました。


<本譜以下の手順>

本譜の手順は、△5五同歩、▲4五歩、△4三銀、▲5五角、△6三金、▲8八角、△4五歩、▲5六歩
△4三銀に▲5五角はあまりよくなかったようです。
結果的に▲5六歩と打った局面では1歩損なので、明らかに仕掛けが悪いです。

△4三銀に▲4六銀の方が良かったかもしれませんが、定跡と形が違うのでどうだったのかと、疑問に残ります。


<まとめ>
定跡だと思っていたのが、少し形が違いました。
その形の違いが仕掛けの成立の有無までに影響をしていることが、新しい発見でした。
自分なりに▲6九金のままで工夫をしましたが、この工夫はどうだったのか。
色々と後手三間飛車の急戦を調べる機会になったので、とても勉強になりました。

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