白黒ブログ~続カウンターの内側から~

カウンターの内側目線&店の外のマスターの顔

縁とは不思議なもの

2022-12-05 00:00:00 | Weblog
3日(土)に入ってきた女性。

「あれ?知ってる人だぞ
マスク取ってみて」
と言って顔を見たら
すぐ思い出した。

新聞記者Rちゃんだ。

たぶん2010年ぐらいの夏
今年お亡くなりになった柳生博さんの
八ヶ岳倶楽部のカフェで
初めて出会った。

当時彼女はそこで夏休みに
住み込みのバイトをしている
東京の学生さんで
進路はジャーナリストを希望していた。

柳生さんの取材で倶楽部に行った時
柳生さんが彼女を呼び
紹介してくれた。

「君もこういうジャーナリストになりなさい」と。

自分はジャーナリストではないけど😅
「知り合いはいっぱいいるから
東京に戻ったら紹介できるよ」と
うちの店を教えた。

そしてその後ちゃんと
店に遊びに来てくれたのだ。

何度も来てくれていたが
2012年には立派に新聞社に
記者として就職、
九州に配属されたため
おそらく最後に東京のうちの店に
来てくれたのは
8、9年ぐらい前だったろうか。

そして昨日は
東京本社に移動になり
会いに来てくれたのだった。

同じ会社の写真部の記者W君が
ちょうど白黒展用の写真を
その日持ってくるというので
それに合わせて来てくれたそうだ。

W君がうちに来てくれるようになったのは
今の店舗に移ってからだから
数年前。

だけど2人は
福岡で一緒だったそうで
これまた不思議な縁だ。

そんなRちゃんが
4日の毎日新聞朝刊の
1面から3面に続く5000字ほどの長い記事を
書いたという。

これは読まなきゃと
新聞を買ってきた。



1年以上かけて取材した大きな記事。

犯罪被害者のご夫婦が
亡くなった息子さんの意志を注いで
カフェを開いた話を中心に
そこを訪れる他の犯罪被害者の方たちの
心に寄り添う姿。

彼女が書いた記事は
以前から時々目にしていたが
今回は彼女にとっても
特別な思い入れのある記事のようだ。

何年も会わないうちに
すっかり立派な記者になっていた。

久しぶりに会えた上に
こんなタイミングで再会できたことが
またとても嬉しい。

柳生さんと引き合わせてくれた
時計職人のSちゃん、
Rちゃんを紹介してくれた柳生さん、
店を忘れずにいてくれたRちゃん、
Rちゃんを誘って
素敵な写真をもってきてくれたW君、
他にもいっぱいの縁が重なって
今日がある。