フィスカルスのバス停で降り
大きい材木屋が目印だと山田さんに言われていたので
同じバスから降りたおばちゃんに尋ねると
同じ方向だから、と連れていってくれた。
おばちゃんはずっとこの辺に住んでいるそうで
行く道々、この建物は昔は学校だった、とか
いろいろと説明をしてくれた。
工房のある、昔のハサミ工場に着き
中にいたおじさんに「Yoshiはいますか?」と聞く。
おじさんは親切に中庭まで回って他のアーティストに聞いてくれ
山田さんの工房を見つけてくれた。
後で聞くと、おじさんは、フィスカルス社のここの社長だった。
山田さんの工房は、とても広くて
結構年上のアーティストも含め4人でシェアしている。
大きな機械と、あとは板、木の棒、木くず、木の削りかす。
木の香りがいっぱい。
作業着で迎えてくれた山田さんの
作業中の姿を撮らせてもらう。
なんでかな、機械で木を切るだけでも格好いい!
人が創作に打ち込む姿には大いに刺激を受ける。
山田さんは、フィンランド留学中からいろいろな賞を取っている人。
http://happytombi.com/特集/厠(かわや)~山田風~/
山田さん作の靴べらをいただいちゃった。
それと、山田さん作の木のカップはLokalで。
これで帰国後、ワインや日本酒を飲んでいるのだ。
工房自体も今改造中で
2階を作っているという。
この日は結構雪が降っていて
村はとても静かな、幻想的な雰囲気だった。
川の流れる音と鳥の声。
人はほとんどいない。
時折すれ違うのは、いろんな国出身のアーティスト達。
夏になるとアートイベントも多く開かれ
観光客でいっぱいになるという。
でも、かえって冬に来られてよかったかもしれない。
全てがモノクロに見える世界。
(今回、写真BAR白&黒での展示に1点出しています)
雪の中、村を山田さんに案内してもらい
ホテルのレストランでランチ。
ここのシェフは、フィンランドで1位になった人らしく
サーブしてくれるお姉さまは
元フィンエアーのCAだったそうで
とてもおいしく、サービスも素朴ながらすばらしかった。
ちょっと遠いけど
無理しても行ってよかった。
フィスカルスはすばらしい所だ。
そして山田さん、ありがとう。
きっとまた会いに行きます。
縁と奇跡のフィンランドの旅 その11 へ続く。