出逢い工房 竹山

伝えたい 和のこころ
竹山の季節便りと 出逢い日記

紅花染め ハンカチ

2012年10月30日 22時08分29秒 | Weblog

紅い よりも ピンクに近い色になりましたが ハンカチの色としては 気に入りました。

11月1日と2日はぜひ 竹山の 『秋日 秋まつり』 

2日には 元わらび座 劇団代表のkさんの 竹山で 来年の秋誕生する大分市の文化施設

ことなどのお話をお聴きしたいと思います。(午後1時30分から3時ころまで)

 芸術文化の秋 染の体験や 出逢い 秋の味覚 など深まりゆく秋を感じながら 

竹山で楽しく過ごしましょう。   お待ち申し上げております。

 


紅花染めの準備

2012年10月30日 10時14分29秒 | Weblog

秋日 みのり祭りが近づきました。

今回の 手作り体験は 紅花染めのハンカチを作ります。

今回は紅花の花びらを乾燥したものが手に入りましたので

昨夜から 紅花染の下準備にとりかかりました。

 

 

紅花は アザミに似た キク科の花で 末摘花(すえつみはな) ともよばれていました。

また 呉藍(くれあい)から 紅藍(べにあい)から くれない になつたと思われます。

その名のごとく シルクロードを経て中国の呉の国から 6世紀ころ 渡来してきたと言われています。

飛鳥時代から 赤を出す色として 各地で紅花が栽培されてきました。

江戸時代には 山形県の最上川流域がその土地の特色から 一大生産地となりまして 貴重な女性の口紅や漢方薬

 着物の染めに 欠かせないものとなりました。

 

紅花の花弁を乾燥させてもんだものです。

まず 晒しで布袋をつくりました。

その中に 乾燥した紅花をいれて 3時間ほど水に浸けました。

 

 

見る間に 褐色に変わります。

3時間ほど浸けた後 この液を取り除きます。

この液は黄色染に使えそうです。

水を流しながら もみ洗いします。

何度も何度ももみ洗いし、だんだん褐色から黄色に変わっていきます。

黄色色素を 取り除かないと 紅色が出ないのです。この作業が大変です。

 

 

 

 次第に 黄色い色がうすくなっています。

 

 

黄色色素を取り去った紅花の入った布袋を アルカリ(炭酸カリウム)を加えまた一晩浸しました。

 

 

 

 

 

 

 この液が紅花の紅い色を出すのです。

袋が紅く 染まっています。

もう少し浸けて様子を見ることにします。

さて、テスト染めしてみることにします。

クエン酸をいれて中和します。攪拌すると泡が出てきます。

この泡が消えると いよいよ ハンカチをそめます。

染めるまえに 絞りをほどこします。

ハンカチをぬるま湯に浸してしぼります。

紅花液の中に絞りを施したハンカチを 1時間ほど浸しておきます

綺麗な 薄紅れない色が 出ています。

 

最後に 食酢を入れてた水に浸します。(色止めのために)

よく水洗いして 出来上がりです。出来上がりは どんな色がでるのか・・・・・楽しみです。

これで 紅花紬の糸を染めるとなると 膨大な量の染液を作らねばなりません。

気の遠くなるような 作業だと 思います。

 

みなさんに 天然染料 紅花染の楽しさを ぜひ味わっていただきたいと思います。