出逢い工房 竹山

伝えたい 和のこころ
竹山の季節便りと 出逢い日記

博多織 八寸帯

2010年06月30日 19時30分52秒 | Weblog


博多織の八寸名古屋帯は、以前、ゆかたや、紬、普段着の小紋など

幅広く愛用されていました。

近年、ゆかたには4寸の半巾帯(小袋帯)が主流となつてきましたが

八寸帯となると着物感覚でおたいこ結びができ、ちょっと大人の粋なゆかた

姿を演出できます。(夏の帯としては 博多紗献上名古屋帯も人気があります)



博多織となると、帯を結べばキュッキュッと絹ずれの音が鳴り、帯も滑らず

締め崩れの心配がありません。

画像は、博多織 原田織物の平八寸、献上柄名古屋帯。

触るだけでしっかりとした織感が伝わってきます。





帯にある柄、 献上柄とは

       『独鈷』・・どっこ柄 (密教で使われる魔除けの仏具をころがした柄)

       『花皿』・・はなさら柄 (仏の供養で花をまくとき使う皿)


博多織は、鎌倉時代に中国に渡った博多の商人が織物技術を持ち帰ったのが始まり、

江戸時代には筑前藩主、黒田長政が幕府に献上したことから『献上博多』と呼ばれるように

なりました。以来750年の伝統を誇っています。



博多織の帯には証紙がついています。

博多の文字が金色は・・・経糸も緯糸も絹糸を使用した商品についています。(高級品)

  他に緑色は経糸は絹糸ですが、緯糸は絹以外の糸を使用、

  紫色、 青色の証紙のついた商品があります。

今夜は 博多織の知識を少しだけお伝えしたいと思いました。

竹山でお確かめ下さい。



まだ続く一閑張

2010年06月30日 18時43分57秒 | Weblog
仕事の合間を見てやり残しの一閑張を続けています。

なかなか糊で紙を貼るのも面白いですよ。

やっと、和紙を張り終えました。



お約束していた方には、おまたせしています。

晴れの日に乾かして柿渋を塗って乾かして、あと数日かかりそうです。


雨の一日

2010年06月30日 11時08分44秒 | Weblog


竹山の玄関先にある火鉢が白めだかの宿になつています。

雨が降って元気に泳ぎまわつています。


今朝は雷が鳴り響き激しい雨が降りました。

梅雨明け前には雷をともなつた雨がふるようで

梅雨明けも近いのかもしれません。

明日からはいよいよ7月、今年も半分が終わりました。




七夕様ももうすぐ、雨があがったら笹の葉を取りにいきますか。


水神の森

2010年06月30日 09時30分01秒 | Weblog



何と美しいランプシェードでしょう!!

 きれいな光のオブジェが気になります。

 『水神の森』という温泉の宿のロビーにありました。


 先日の週末、長湯温泉に母の温泉療養もかねて

      水神の森温泉にみんなでいってきました。

  お年寄りや体の不自由な方にやさしい宿として

  お風呂屋や部屋、トイレも介助道具が充実していまして

  母も久しぶりの大きな浴槽で大好きな温泉に入ることができました。



 この宿は、家族で手作りで造り上げてきたとのこと、まだまだ増築が重ねられ

 これから進化していくことでしょう。

シロとアトムという犬ちゃんが皆さんに癒しを与えてくれるのも特徴の一つ。

宿に溶け込んだ家族の一員としてのシロとアトムは、幸せそうでした。

私の家の近く(大分市横尾)にシロの子供 カイちゃんが養子にきているとのことなど、

大変、気さくな女将さんとの話が印象的でした。





ロービーからデッキに出ると、普段見れない九重山が望めます。

(この日は曇りでしたが、黒岳が少しの間、望めました。)

長湯温泉を見下ろす宿ですので眺めは抜群、またゆっくりと訪れたたい宿と

なりました。

ホームページ『水神の森温泉』で詳しくご覧ください。




大人気 一閑張(いっかんばり)

2010年06月27日 19時16分32秒 | Weblog
 


今回の手づくり体験は『一閑張リ』・・・たくさんの方がそれぞれに自分のオリジナル

をつくり、大好評でした。

一閑張りは、竹かごに和紙を貼り、その上から柿渋を塗ったもの。

名前の由来についてはいろいろあるようです。江戸時代、飛来一閑(ひらいいっかん)

という人が中国(明)から伝えたという説。

一般的には農家の農閑期の閑な時に作られることが多かったため、この名前がついたと

も言われています。

また大変強く、丈夫になるため、一貫の重さにも耐えられるということから

一貫張りと呼ぶ地方もあるようです。

緑茶入れ、衣類入れ、書籍入れなど、広く愛用されてきました。



まず、竹かごに新聞紙を貼っています。



乾かしてから、次に和紙(障子紙)を貼っています。





乾いてから、柿渋を塗ります。




柿渋を乾かしながら何度も塗り重ねます。

塗れば塗るほど柿渋の色(柿色から茶色)が濃くなつて

重厚な感じになってきます。

出来上がりです。





柿渋体験には、今回の手作り提案や、紙貼りの指導、柿渋のお世話などをいただき

ましたMさんとSさん、当日の食事のご加勢までいただき、大変ありがとうございました。

竹山には柿渋の香りが、いまだ立ちこめています







様々な出会いと再会

2010年06月27日 16時51分46秒 | Weblog


竹山の玄関で記念の撮影をしているのは3人の姉妹、

わざわざ、母が療養しているのを知って遠く北九州からお見舞いに

かけつけてくれました。

3人は、私の子供のころ(小学生から高校生時代)までにかけて

昔の 内田呉服店に 『住み込み』で働いていただいた姉妹です。

私もずいぶんお世話になつたものです。

『住み込み』というかたちで

結婚まで預けられ、店の仕事や、炊事、洗濯、片付け、育児、おまけに

農作業もこなしていたと記憶しています。

家に帰れるのは盆と正月くらいだつた様です。

中学や高校を出て間もないころの青春時代を『奉公』・・ほうこう・・という

かたちでお店と人に尽くしていただいたわけです。



短い時間でしたが、ゆっくり話ができ母も皆さんも、昔に帰って懐かしさが

いっぱいでした。 再会するだけで昔にかえり心が通じ合うものですね。

・・・母はうれしさに涙がにじんでいました。

帰られた後も、何度も何度も『ありがたいなーと』と言いながら感動を

隠しきれない様子でした。

Yさん、Tさん、Ⅰさん。本当にありがとうございました。





Mさん親子とTさん親子の出逢いです。

MさんとTさんは『桜あそび』4月のご来場、着た日がちがつて

いましたので会えませんでしたが。

Tさんは私どもの話から、Mさんの姿がわかり、家も近いので何度もMさんを見かけたとのこと。

この日は竹山に朝から来ていて一度帰った後、Mさん親子が来たので

家内に呼び出されたわけです。

きんちゃん(こうたろう君)とサリーちゃん。はじめまして。

若いお母さんはきもの大好きのお二人でした。



こうして、今回のカフェも様々なであいと再開のドラマが展開しました。

大勢の方にご来場いただきましてありがとうございました。






かざくるま2日目

2010年06月27日 15時00分21秒 | Weblog


今回の提案着物は『お召し』。

徳川十一代将軍の家斉が好んだきもの。

お召料が略されお召しと呼ばれるようなつたと言われています。

糸を染めてから織る先染めの織物です。

生地の表面に凹凸があり、これをシボと呼びます。

このシボを出すためによこ糸(緯糸)には強く撚りをかけた生糸をつかつて

織られます。張りがあつてシャキッとした風合いです。


(西陣 縞お召)

お召は大正代から昭和の30年代にかけて流行し、その後衰退しましたが、近年また

増えてきました。

生産地は、西陣お召、米沢お召、十日町お召などが代表的です。

種類としては、縞お召、紋お召、絣お召、縫取りお召など、様々なお召が
 
創られています。

お召しを、シャキッと着こなす日本女性が街角に増えることは夢でしょうか。

着物の復興を願ってやみません。



今回も『困ったきもの引き受けや』を開催。

京都からおなじみの石原さん(悉皆業ベテランのきもの診断士)が来てくれました。

平成14年から連続で9回目となりました。

しみ抜き・染め替え・仕立かえなど相談をお受けしました。

元来、きものほど再生し、甦るものはありません。

これも日本人の知恵の産物でしょう。

竹山は、しっかりとこの伝統の着物再生技術の素晴らしさを伝えていかねばなりません。

かざくるまカフェ

2010年06月25日 08時26分24秒 | Weblog


かざくるまカフェの二日目に入りました。

昨日は、遠く中津からもFさんご夫妻が来ていただき

大勢のお客様がおいで下さり、楽しいカフェの幕開けとなりました。


梅雨空の中、かざくるまが爽やかに回ります。

画像の手前のお盆は、竹ざるに柿渋を塗って乾かしているところです。




懐かしい かざくるま あなたも作ってみませんか。

洗濯バサミを心棒に通してストッパーにしています。

(どこかに洗濯バサミを挟むと風で軽快に回りはじめます。)




お楽しみ手作り体験の『一閑張』が大好評、今回も一つしかない

オリジナルの作品ができあがりました。

画像は、母の作品(家にあつた竹かごをつかいました)

くじけないで・・・98歳 柴田とよさんの詩(生きる力)には励まされます。



みんなで食べる昼食は、やはり美味しいですね。

『困った着物ひきうけや』 で京都から毎年来ていただいている石原さんも

皆さんのおいでをお待ちしています。

今日は、詳しくカフェの模様をアップします。

さて2日目のスタートです。




手作りの出逢い

2010年06月21日 20時32分40秒 | Weblog

竹山には、おいで下さる方々のいろんな手づくり品が

集まってきます。どれも一生懸命に創ったものだけに

あだやおろそかに扱えません。

布地を大事にして最後まで利用する・・・これこそがエコでは

ないでしょうか。手作りの品だけに愛情がいっぱいつまっている

様なきがします。



見てくださいこのセンスの良さ。

家内はこのバッグをもって買い物に行ったら

じろじろと見られたそうです。

新聞紙が生きています。袋の内側には携帯電話や鍵をいれるポケットも付いてます。



ちりめん生地でつくった小物入れ(ポーチ)



これからのゆかた姿には、巾着っですね。

底のところは紙テープ(荷造りひも)でできています。

既製品にはない味わいがあります。



ものを作り、どなたかに使ってもらう喜び。大切なことですね。

物を通して人と人のご縁を結ぶのも、出逢い工房 竹山の理念の一つ。

皆さんの手作りにも微力ではありますが応援します。


チーフリング

2010年06月20日 21時22分14秒 | Weblog


今日はボーイスカウト講習会が はさま未来館で開催されました。

毎回、参加受講者の記念として、ボーイスカウトにとって大切なネッカチーフ

をとめるチーフリングを木製で作って差し上げています。

昨日、午後から2時間ほどかけて13個ができあがりました。

さて、何の形かわかりますか?




そうなんです。ゲゲゲの女房で人気のゲゲゲの鬼太郎に登場する

『目玉おやじ』なんです。

目を見開いて、見逃さないように細かいところまで観察する

ボーイスカウト精神一つ・・・の意味も含んでいます。

自分が作ったものがリングとしてスカウトの首のところで

締められているとと楽しいですね。






雨の日の室礼

2010年06月19日 22時49分17秒 | Weblog


今日は一日雨かと思われましたが、午後からは晴れ間がのぞき蒸し暑い一日でした。

日本手ぬぐい・・・飾り手ぬぐいが入荷しました。

レトロな机は、私の父が使っていたものでしょう。

私も、倭史もつかってきました。

古き時代の日本の職人さんの手仕事の確かさを感じる机で

大切にしたいと思っています。



さてこれからの夏の季節感を手ぬぐいの柄でご覧ください。

    ①夏の縁側

    ②雨のち晴れ?

    ③花火

    ④清流

季節の味

2010年06月19日 09時59分23秒 | Weblog


Wさんがつくった 『すももゼリー』・・・Tさんの家で収穫したすもも日記が

続きます。

すももの自然の彩が素晴らしい 美のスイーッに変身しました。

さっぱりして、すももの甘すっぱい味が何とも言えない、初夏のデザートです。

岡山のTさんから、さっそくブログを見たと昨晩、電話を頂戴いただきました。

まだ公園を隔てたすぐ隣にすんでいるようだと家内が話しておりました。




『内田さん、梅いらんかなー神社の境内にいっぱいなっちょるんじゃけど。』

と日吉神社の宮司さん(91歳)

『後で時間があつたら捥ぎにきますけど。』

用事をすませて神社に駆けつけますと脚立を準備して

宮司さんが待っていました。

小一時間、梅もぎをすると


豊後梅や小梅がおおざるいっぱい10キロ位がとれました。

皆さんに配りましたが、もうすでに梅干しや梅酒つけがすんだばかりのところ

ばかりでしたが、なんとかむだにならずにすみました。

さっそく、我が家も梅シロップをつくりました。

季節の味覚が美味しい梅雨休みの週末です。


すももが赤くなつた。

2010年06月16日 19時32分37秒 | Weblog


この頃の竹山の日課は朝の母のリハビリから始まります。

まずは、足を中心にした運動から。


そのあと、竹山の隣にある公園の周りを約2周、歩行車を使って

歩きます。一か月近くになりますが、雨の日を除いて続けています。

良くなろうという信念がなければできるものではありません。

私にはこの年齢では到底できないと思います。

そのコースの途中にあるのが、この頃、登場する『気になる木』・・・Tさんの家の

すももです。先日まで青かったすももが今朝はもう赤くなつていました。



『すもも収穫日記』

Tさんの御許可をいただいているので、今日は夕方収穫することしました。

さて収穫、毛虫や蚊にやられないように、香取やスプレーをつかって完全防備。

助っ人は、Wさんの家のT君と我が家の倭史。

捥ぎはじめから、毛虫が登場(8㎝くらいの大物)こんなのにやられたら大変。

注意しながらの作業です。





段ボール、ひと箱がほぼ一杯になりました。


一つ味見してみました。

艶々のかわいらしい 、すもも。甘くて上品な味を賞味させていただきました。



大収穫・・・うれしいなー。



T君がいまから、収穫したすももを袋詰めにします。

『よくとったもんだな~。毛虫がいなかったら、木に登れたんだけど。』
 

 3人とも、毛虫は苦手でした。








うこぎ

2010年06月12日 21時33分40秒 | Weblog


竹山の玄関の小さな庭の片隅の『ウコギ』が大きくなってきた。

かれこれ、7~8年前に山形県に米沢の織物を訪ねて旅した時、

土産に買ってきたもの。

有名な米沢藩藩主、上杉鷹山公が垣根にもなり、食用にもなると奨励したのが

この・・・うこぎ。

米沢の織物をはじめ当時の産業振興に、上杉鷹山公の果たした足跡は

現在もなお生きています。

   
       上杉鷹山公(1751年~1822年、9代米沢藩藩主)
      
      名言
       『なせば成る 成さねばならぬ何事も ならぬは人の なさぬなりけり』


うこぎの新葉

さー、何にして食べてみようかな?

うこぎは ビタミンCが 緑茶の3倍
     カルシウムが ほうれん草の5倍
     ポリフェノールが多い ・・・  など栄養価も高く今注目の植物なのです。



今日は てんぷら でいただいてみました。

歯触りもサクサクしてポン酢と合い苦味みや臭みもなく

みんなで美味しくいただきました。

おひたし、や うこぎご飯も試してみようと思っています。

ぜひ、このあたりでは珍しい うこぎを竹山に食べに来てください。


      

すもも

2010年06月12日 10時50分52秒 | Weblog



 



先日のブログ登場した木の実は梅の実ではなくて『すもも』でした。

そういえば、Tさんからよく今頃、頂戴していました。

ちょうど、昨日、Tさんから携帯メールをいただいていまして

日記を読み返すと今頃すももを捥いだと記録していたそうです。

2~3個もいでみましたが、まだ熟れていませんでした。期をみて

収穫させてもらうと思っています。

Tさんありがとうございます。

永年住み慣れた家の スモモの思い出がいっぱいあることと思います。

収穫の時はブログで T家のすもも収穫日記をアップしますので

ご覧ください。





倭史は、昨日の市総体(剣道大会)で部活動が終了しました。

団体、個人ともに、みんな、精一杯の力を出してくれたようです。

キャプテンとしての重圧も、これからは無くなり、これからは何に打ち込むのでしょう?

当然、受験勉強・・・・?