博多織の八寸名古屋帯は、以前、ゆかたや、紬、普段着の小紋など
幅広く愛用されていました。
近年、ゆかたには4寸の半巾帯(小袋帯)が主流となつてきましたが
八寸帯となると着物感覚でおたいこ結びができ、ちょっと大人の粋なゆかた
姿を演出できます。(夏の帯としては 博多紗献上名古屋帯も人気があります)
博多織となると、帯を結べばキュッキュッと絹ずれの音が鳴り、帯も滑らず
締め崩れの心配がありません。
画像は、博多織 原田織物の平八寸、献上柄名古屋帯。
触るだけでしっかりとした織感が伝わってきます。
帯にある柄、 献上柄とは
『独鈷』・・どっこ柄 (密教で使われる魔除けの仏具をころがした柄)
『花皿』・・はなさら柄 (仏の供養で花をまくとき使う皿)
博多織は、鎌倉時代に中国に渡った博多の商人が織物技術を持ち帰ったのが始まり、
江戸時代には筑前藩主、黒田長政が幕府に献上したことから『献上博多』と呼ばれるように
なりました。以来750年の伝統を誇っています。
博多織の帯には証紙がついています。
博多の文字が金色は・・・経糸も緯糸も絹糸を使用した商品についています。(高級品)
他に緑色は経糸は絹糸ですが、緯糸は絹以外の糸を使用、
紫色、 青色の証紙のついた商品があります。
今夜は 博多織の知識を少しだけお伝えしたいと思いました。
竹山でお確かめ下さい。