今年になつてのご案内は ノートシリーズ・・・ノートに気ままにお知らせしたいことや お見せしたいものを
手書きで書くという スタイルを試みています。
きものを扱うことは 季節感を大切にすること。 日本の四季の中で きものは 柄や色、素材など全ての要素が季節とともに
育まれ 進化してきました。
きものを着ることは 季節の衣をまとうこと、といつても過言ではないように思います。
その意味で 竹山の案内状やつうしんは 季節をいかに表現するかに腐心してきました。
催事のタイトル も同じものは使いません。
つねに 年とともに 生活環境とともに また学びともに 人は季節を感じる心も変わると思うからです。
これまでの催事の案内状を整理していたら 秋の催事の案内がでてきましたのでご覧ください。
『 秋色愛でる 野遊び展』 と題した6年前の秋の催事です。
やはりリヤカーを描いています。よほど好きなのでしょう。
蒼い山 その奥の橙色の山、 さらにその奥山 と 3枚の紙で 立体感を出しています。
次は 『光澄む 秋高し展』 と題した 7年前の作品です。
案内状を開くと まず 障子が出てきます。
その障子を開くと 九重の山並みが見えます。 三股山と硫黄、星生山を 見た遠景です。
1枚の紙で 横に付けている紙を引くと 景色が流れていきます。
現在の風景ではありませんが 創造して描いてみました。
一枚の案内状に 季節の心をいかに込めるか。
これが 拙いものですが 竹山でしか できない 表現方法だと思っています。
観た人が 懐かしい 故郷を思いおこし、やさしい母の温もりに包まれるような・・・・・・・
・・・・・そんな 案内状ができたら 最高です。
それこそが 着物の世界だと 思うのです。