出逢い工房 竹山

伝えたい 和のこころ
竹山の季節便りと 出逢い日記

唐津

2012年01月31日 14時22分02秒 | Weblog

昨日は 唐津のH君のところに由布院のKさん夫妻と久しぶりに行ってきました。

唐津相知町の自宅の模様です。

ここらあたりの家はどこも大きく、古風でどっしりとした風格のある家ばかりです。

Hさんの家もそんな家、2階建ての家には何部屋あるのかと思うくらいの広さです。

お父さんの収集した唐津焼の陶器などが 整然と保管されていました。

今回の訪問の目的は 由布院のきち工房さんがH君から依頼されていました暖簾ができあがりましたので

お伴したわけです。

暖簾は 佐賀市の仕事場である 介護支援センターの玄関と 相知町の自宅に掛けるものの2簾でした。

素晴らしい出来上がりで 2か所とも 場の雰囲気にピッタリとあっていました。

介護支援センターの玄関に掛けられた暖簾です。

地色は 山桜の幹から出した桜染です。

感謝の地の色は 柿渋染。丸い輪は墨染となつています。

半々が桜染の濃淡になつているところが何とも言えません。

 

自宅の座敷に掛ける上の雪輪の柄は kさんのオリジナルデザインの型染めとなつています。

地色は 栗のいがから煮だした栗染です。

あなたも、家にひとついかがですか。

kさんとは もう15年以上のお付き合いになるでしょうか。

岩手から九州にきて27年程になるといいます。

南小国から由布院、安心院・日出と移り住み、また由布院での創作活動がはじまりました。

由布院や 黒川温泉、県内一円の旅館やお店などの暖簾や手ぬぐいの特注品の創作を手がけてきました。

夫婦で誠実に努力しながら 本草木染にこだわり 人も大切にする、これこそ本当の心に優しい染物屋さんだと

思います。

お互い小さな商いですが同じ志や理念で結ばれているように感じています。

訪れた注文主H君はは 私の大学時代の友達、7年くらい前に1度暖簾の注文をいただいたのですが

実現出来ませんでした。

このことを忘れずに 昨年末、自分の事業も落ち着いたことで 再度注文をいただいたという佐賀武士(はがくれ)

魂をもつた男儀を感じて、うれしい訪問でありました。

自宅の2階からみた 自然あふれる田舎景色です。

 

大切な仕事を休み 唐津の見どころや美味い物を案内してくれるということになりました。

まずは、近くにある 見返りの滝 です。水量が多く 斜めに流れ落ちる 珍しい滝でした。

滝を見た後は 滝の音を聞きながら 滝見茶屋で昼食。

なかなか食べれれない 冬が旬の 鯉料理 鯉のあらい や鯉こく など

美味を堪能して大満足でした。

 

 

そのあとは 唐津の市内に入り 唐津くんちの山車を

展示している会館にいきました。

唐津焼や 唐津の海を見ながらのコーヒータイムなど 唐津を十分に堪能 至れり尽くせりの唐津訪問となりました。

H君 大変ありがとうございました。

次回の唐津は  竹山きもの道中(きもので訪ねる旅)でぜひ皆さんをご案内したいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


着物でちょっとお出かけ

2012年01月28日 17時52分14秒 | Weblog

今日は 着付けの練習、せっかく着物を着たので 着付けの稽古の後、護国神社お参りにでかけました。

どうも、デジカメの調整が悪いのか、撮り方が悪いのか 着物の柄がはっきり写ってなくてすみません。

お二人は高校時代からのお友達、去年の秋から 竹山の着物教室に来られています。

お二人とも素直でとても素敵なお嬢さんです。今年はきっといいことがありますよ。

 


もちの木の赤い実

2012年01月27日 15時25分54秒 | Weblog

隣の公園のもちの木の赤い実です。

冬景色の中に赤い実に目がとまりました。

もちの木は 木の皮で昔 トリモチ といつて野鳥をとるために用いられていました。

木は 彫刻などに適しています。

Mさんが 古い帯を加工して テーブルセンターを作ってきてくれました。

竹の笹柄で 竹山にピッタリ さつそく使わせていただきます。



 


龍の玉を求めて

2012年01月23日 22時55分48秒 | Weblog

15日のボーイスカウトの新年集会の場面です。

今年の新年集会は寒中ハイクで40人くらいのスカウトや保護者の皆さんと

4キロほど 明治の里を自然探求をしながら歩きました。

場所は竹山近くの大分市横尾の法雲寺の竹林です。

法雲寺竹林に昔から住む龍が 竹林からひと足さきに飛び立ち 遊びに出掛けたあとのことです。

龍の使いが竹林から龍の言伝をもつて現れました。

蓑笠をつけて奇妙な顔をしています。身振りも言葉もおかしくスカウトたちも 面白おかしさをこらえています。

さてこれから3つの班に分かれて  龍の伝言にある手掛かりを解いて竹林の中にかくされた龍の足跡の地図を探して

出発です。途中  龍の下る とことこ坂での追跡サインの解読や  龍の遊ぶ里(うーたの里)での自然観察

 龍の飲む命の水が出る水場

を巡り、龍の足跡を探りながら 歩きました。

 

 

やつと龍の休む館(やかた)・・・竹山に到着、途中でひろった龍の好むどんぐりや命の水を龍に捧げます。

小さなビーバースカウトたちは暗い館の中の龍の姿に 怖かったのでしょう。静かに龍の言葉に聞きいつていました。

ここで龍の玉を獲得するのです。龍の玉は 目には見えない空の玉だつたのです。

玉は一人ひとりのスカウトの夢であり志なのです。

夢にむかつて 志をつかむためにスカウトの道を 一歩ずつ進歩しながら歩んでもらいたいものです。

 

どんな感想をもつたのでしょうか?


おでんの屋台がやつてきた

2012年01月22日 11時41分15秒 | Weblog

大寒のなか 今年もおでんやさんが 竹の子村にやってきました。

明日からは この冬一番の寒気が到来するようです。

皆さん風邪ひかれませんように。

竹山の 元営業部長の倭史は 一週間インフルエンザでとじこもっていました。

竹山では 龍、百態つくりがはじまっています。

あなたも一緒につくつてみませんか。・・・・肩がこりますが。

 

 


成人式

2012年01月11日 14時03分17秒 | Weblog

今年の成人の日は1月9日でしたが、大分市は1月8日に 成人の日記念集会が大分市コンパルホールで

開催されました。 この日はボーイスカウトとガールスカウトの10歳に近いスカウトたちが新成人にメッセージを

送るということで始めて大分市の成人記念集会というものを覗かせていただきました。

上の画像は成人式にあつまる新成人の若者たちを ホールの中から撮った画像です。

色とりどりの振袖に仕事柄、目がいきます。古典柄のものや いまばやりのインクジェットでつくられる

華やかな色調の物など色合いも様々、きれいではありますが ほとんどの人がぎこちない歩き方と動きをしています。

そのうえ振袖姿で携帯電話がやたらと目につきました。

お化粧や 髪、余計な飾りのものなど せっかくの着物姿が損なわれているようにも感じました。

振袖姿も時代とともにと変化することはあると思いますが、着物の柄や色、形に備わる衣裳美を

考えると、和装、着装、美容関係者も変えてはならない着物のかたちと心をを今一度、

学びなおさねばならないと思った次第です。

始めて着る着物なので着こなしが出来ていないのは当然といわれればそれまでですが。

振袖を着こなし、気品ある所作や歩き方などは あらかじめ教えねばならないなと感じました。

売れればいい、着ればいいというものではありません。

若者たちが 日本人としての見識を積み、世界に羽ばたく日本を創造してくれることを、祈りながら・・・

私の成人式40年前 東京の下宿で 隣の部屋のI君(山形出身)と成人の主張(NHKテレビ)を見ながら

ワインを飲みほした思い出が浮かんできました。

10歳(2分の一成人)のスカウトたちが新成人の皆さんに メッセージを送る模様です。

スカウトたちもも 緊張していたようですが はきはきと 元気よく できました。

 

 

 


平山郁夫展

2012年01月08日 21時53分45秒 | Weblog

平山郁夫展が大分県立芸術会館で開催されています。

平山郁夫画伯が亡くなつたのは平成21年の12月2日(79歳)、丸2年が経過しました。

この時期に大分で日本画壇の最高峰、平山作品を鑑賞できるとことは、きわめてありがたく

うれしいことでした。8日の日に母と足を運んできました。

気品と安らぎを感じる作品を見ながら 画伯の追求した永遠の美の世界と 高徳な人間から生み出された

作品とは かくあるものかと感じました。

 描かれた中国は訪ねたことはないのですが父の影響でしょうか。 なにか懐かしさや 安らぎを覚える不思議な感覚で

作品をおっていきました。

深く仏教、とくに禅宗に傾倒していた晩年の父は数度にわたって中国の仏教遺跡の旅に出かけていました。

そんな父が、こよなく愛し、模写しながら描いた油絵画は平山画伯の作品でもありました。

数年前に奈良の薬師寺の大唐西域壁画殿で観た 『西方浄土須弥山』画を見た時の驚きと

喜びが甦ってきました。画伯は20年以上の歳月を費やして150回以上の写生と取材の旅を重ねて

この絵を完成させたことは まさに玄奘三蔵の求法の道そのものと重なります。

ぜひこの機会をお見逃しなく、じっくりとご鑑賞くださいますようお知らせいたします。

平山画伯の 晩年の著書『ぶれない』もぜひご一読ください

本の中で 見るもの、聞くもの、触るのもの、しぐさや行動、内面など すべては『美しいか』が基準にして考える

判断基準には「教養」が必要で、若いころから常に一流を経験することが大切だと説きます。

 

 


パン作り

2012年01月06日 20時40分47秒 | Weblog

 

辰つくりとともに パン作りが始まっています。 もろぶた一杯のパンができました。

できたてのパンは 一度たべたらやめられませんね。

当分の間 パン作りはつづくでしょう。

パン とコーヒーを用意してお待ち申し上げております。


龍つくり

2012年01月06日 18時21分19秒 | Weblog

今日は 大変寒さ厳しい一日でした。

遅ればせながら 今日から辰(龍)作りがはじましました。

どんな辰を作るか  試作品を作り続けて行くうちに

段々と手がなじんできます。

作ることに集中するのも修行だと思いながら作っていきます。

あれもこれもと せねばならないこと、やりたいことはいろいろと

あるのですが、もくもくと これからの2週間は一日数時間この作業に没頭します。

こんなものでも ご入用な方はご連絡下さい。 おつくりします。

これからが寒さの本番、皆様、風邪ひかれませんように。

 

 


干支飾り扇子

2012年01月05日 11時43分29秒 | Weblog

今年の干支『辰』が扇子になりました。

京都の紙屋さんからの依頼で 辰の絵を描いていたものが 扇子となつて送られてきました。

厄よけの赤い実で今年は 平穏な年でありますように。

さて、そろそろ干支作りにとりかかりますか。

 

 


枯木龍吟

2012年01月04日 18時58分34秒 | Weblog

法雲寺様から 枯木龍吟(こぼくりゅうぎん) の色紙をいただきました。

大意は 風に吹かれる枯木が龍のうなり声を発すること とあります。

すべてを投げ捨ててこそ、初めて真の生命、すなわち解脱の境地が得られる

苦境を脱して生を得ること。生命力を回復するたとえ だとしています。

死ぬまでに そんな境地になれるでしょうか。

死ぬ覚悟で 懸命に生きよ と解釈させていただき 商いの道でその境地に向かって

精進せねばと思いました。 辰年の年頭に ありがたいお言葉を頂戴いたしました。

 

97歳の方広寺派管長 大井際断老大師の御染筆によるものです。

方広寺は浜松にある臨済宗方広寺派の大本山であり、臨剤禅の修行道場でもあります。

大分市横尾にある法雲寺の現和尚は この方広寺で修行を積んだと お聞きしました。

竹山からも 歩いて10分足らずの距離 静かな横尾の竹林の山里に坐しています。

お寺の境内の情景です。掃き清められた玉砂利を見ていると 心まで洗われるようです。

一度 お参り下さい。

 

 

 

 

 

 

 

 


初詣は着物 

2012年01月03日 22時33分29秒 | Weblog

今日は 着物で初詣で 今年初めての着付けでした。

昨日の初詣(2日)ではきもの姿が少なくて ちょっとさみしい思いをしましたが

今朝は こうして若いお嬢さんが着物で初詣をしたいと 竹山で無地振袖を着ました。

無地振袖がとてもKさんの雰囲気と合っていて清楚な美しさを感じました。

 

昨年末に仕立てあがつたSさんのポンチョ着物です。

着物はつい丈で出来ています。上の羽織風のものがポンチョ・・・竹山では

無地風の小柄や縞柄、格子柄の紬などをを仕立て変えて気楽に着れる着物として再生

させるための着物としてお薦めしています。

帯は結ばなくても良いのでお出かけや旅行などにも便利なのです。

きもの大好きのSさんも このきもので初詣にでかけたことでしょう。

竹山では近年、若い人の着物ファンが増えています。

竹山は着物ファンを応援するきものステーションとなります。


初春

2012年01月03日 10時30分20秒 | Weblog

初春 好天に恵まれた正月3日です。

昨年は 還暦の年、2月の節分までは おだやかな早春でしたが

3月11日の東日本大震災という想像もできないほどの災害に

見舞われ 日本全体が沈みこむような驚きと悲しみの年となってしまいました。

人生には何が起こるのかわからないことを あらためて実感した年でもありました。

当然のことながら春から夏まで私どものきもの商いも さらに冷え込んでいきました。

この厳しい時代をいかに生きていくのか、天は人間を試しているかのようです。

これからが本当に 真価を問われる時代がやってきました。

年賀状に描いた里芋のような ぬめりとねばり を 役立ちとあきらめない心 ととらえて

これからの竹山を創り上げる元年にします。

ご支援を賜りますよう 本年もよろしくお願いいたします。

ことしも 大分県護国神社の大絵馬の絵(辰)を奉納させていただきました。

2日の初詣の様子です。

例年のような 優しい干支絵ではなく、 厳しい時代を生き抜く気力を龍の表情(目)に込めて表現しました。

なんじゃ、衿がおかしいぞ。倭史もきもの屋の息子として きもので初詣をしようと 着てくれました。

今日から(3日からは)剣道の初稽古と初遠征(高千穂・2泊3日)に出かけました。

おかげさまで だいぶ心身ともに成長してきたようです。

後ろに見える みこさんMさんが 『ようおまいりでした』と緊張の面持ちで言ってくれました。

車いすを押す着物姿の若い衆 は注目のまとでした。

温かいお正月2日の初詣  にぎわっていました。