むかご歳時記

 むかご(零余子)自然薯芋の葉腋に出る芽
むかごのようにデジカメで撮った写真を粘り強くUPしてみよう

シルクロード2日目(トルファン~コルラ)

2006-10-19 22:48:19 | シルクロード

 シルクロードの旅2日目は
ホテル発8:00で専用バスでトルファン観光の後
南疆鉄道で今夜の宿泊地コルラまでの強行軍の旅である

ここトルファンは標高マイナス50~154mの低地である。
年間の雨量は160mmと非常に少なく、それに対し蒸発量は年間3000mmにも上るそうだ。
石炭や石油の産地で、中でも風力発電設備はアジアで最大の規模らしい。
又、車窓の至る所にブドウ畑が観られ特に干し葡萄が有名で美味しいそうだ。
今日の観光地「ベセクリク千仏洞」や天山山脈で孫悟空の話に出てくる”火焔山”などを観光して、
15:23分発の南疆鉄道で約7時間の汽車の旅で在る。
この鉄道は-154m地点から約3000m迄登り一気にコルラ迄下っていく鉄道である


専用バスで高速道を走り車窓に天山山脈や風力発電設備などを眺めながらの
ベセグリク千仏洞までのバスの旅である



ここの風力発電設備はアジアで最大の規模と説明していた。
規模としては以前観たカリフォルニア州の方が大きいような気がした

正面から昇る朝日とのコントラストがすばらしい眺めである



車窓の左側、天山山脈の麓では至る所で石油の採掘が行なわれている。




途中何回かのトイレ休憩を挟んでの飽きるほど続く荒地地帯を火焔山へ向かった



火炎山の休憩所では他のグループも休憩していた。
火炎山山脈は最も高い所でも800m位しかないらしい。
西遊記に登場した事で有名だ。
侵食された山肌が時間によっては炎の様に真っ赤に見えるらしい。
これらの山脈は鉱物や、塩分の含有量が多くて植物が育たず、
何世紀も禿山の状態が続いているそうだ。



日本通のガイドの楊さんが”ウルムチ富士”だと教えてくれた。
西洋人などの観光客にはどう説明しているのだろうか?



ベゼクリク千仏洞の案内板
ウイグル語が主でわずかに簡体字の表記が有る。



観光客相手のラクダ
アジアのラクダは二つコブでアフリカのラクダはひとつコブだそうだ。



ベゼクリク千仏洞
ベゼクリクとはウイグル語で”美しい家”と云う意味らしい。
4世紀から14世紀にかけて作られたそうだが、イスラム教徒に破壊されたり、
ヨーロッパ人に持ち去られたり、
文化大革命で壊されたりして、ひどい傷み様だ。
第20窟、27,31,39窟などを見学した。
立像等は総て持ち去られ、壁には、ドイツ人が削ったナイフの後が残っている。



石窟の見学を終えて引き返し、途中”ぶどう園”農家の庭の葡萄の木の下で昼食をとった。
干し葡萄やナンをつまみながらの”ポロ””ヌードル””シシカバヴ”を庭先で焼いて出してくれる。
昨夜のポロやシシカバヴより遥かに美味しかった。
ここではビールも冷えたのが飲めた。



農家のお嫁さん達が料理をしてくれる
これは食事後の帰りに写した写真




この農家は両親と子供が7人、それに、お嫁さんや孫を含めて13人家族だそうだ。
少数民族のウイグル族では一人っ子政策は除外されているらしい
ここの4男がウルムチ大学で日本語を勉強したらしく、
上手な日本語で色々説明してくれた。
本命(?)の土産の”干し葡萄売り”が四男の説明で始まった。
味見も、美味しかったし、昼食も美味しかった。
それに途中のドライブインで買い物をした位で、まだ、本格的な土産は買っていない。
懐は暖かい!!!事も有って、可也値切ったがそれでも後でバザールなどの
干し葡萄の値段と比べればベラボーな値段で買わされていた。
 この後もそうだが全体に日本語の上手な売り手には高く買わされていた様だ。
帰りに庭先に四男の”ヤマハ”の新しいオートバイが置いてあったが、
こう商売が上手なら15万円の新車のオートバイも買えるはずだ。
マァ!昼食もビールも美味しかったので、全体では良かったのかも???



トルファン(吐魯蕃)駅から15:23発の南疆鉄道の”軟座寝台車”に乗った。
23両編成で軟座は4人がワンボックスで上下2段のベッドである。
約7時間の長旅である。



天山山脈を右手に眺め、羊の放牧風景などを眺めながら、今夜の夕食はこの列車の食堂車で採った。
20:30頃外が暗くなったのでベッドで転寝をする。
この間にこの鉄道の最高地点(3000m位)と雪山の天山山脈を過ぎて
一気にコルラ駅に着いた。




列車は今夜の宿泊地コルラ(庫爾勒)駅に23:02に着いた。
朝ホテルを出る時に荷物のトランクはポーターさんに駅に運んでもらい、
列車に積んで貰って、コルラ駅の手荷物受取所での受け渡しになっていた。
処がいくら待っても荷物が来ない。
張さんが手荷物受け渡しの担当者に掛け合っても埒が明かないらしい。
たまりかねた張さんが駅員に掛け合ってホームまで上がって見ると
トランクは確かに駅のホームに降ろされているが、
ホームから貨物受け渡し所までの運搬人が二人しかいなく、
しかも二つの列車がほぼ同時に着き荷物が多過ぎて運ぶのに時間がかかるらしい。
受け渡しの担当者はそんな事は自分の任務で無いので手伝う事などしない。
約1時間半かかって荷物を受け取り、
Am1時半にホテルに着いた。

3日目の様子はこちらにUPしている



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