おやじのつぶやき

不動産会社を経営する今年53歳のおやじが日本国を憂い仕事・趣味・健康などをテーマに日々つぶやきます・・・・

鳩山氏「二元外交」 最高顧問を解任すべきだ

2012-04-11 | 憂国

鳩山を獄に繋ぐべし・・・

産経新聞20120411

 日本の元首相が政府の承諾を取らず、核兵器開発の疑いが濃厚なイラン首脳と勝手に会談した。あってはならない「二元外交」が鳩山由紀夫元首相のテヘラン訪問(7~8日)だった。

 危惧された通り、鳩山氏はアフマディネジャド大統領との会談で、国際原子力機関(IAEA)はイランなどに「二重基準を適用し不公平だ」などと述べた、とイラン大統領府が発表した。核問題で重要な役割を担うIAEAに関して日本政府の立場に反するメッセージを発信した形となった。

 帰国後、鳩山氏は「捏造(ねつぞう)だ」と在日イラン大使館に抗議したが、日本外交が受けた打撃は修復できない。鳩山氏は2月、民主党最高顧問として外交担当に任じられた。与党・民主党はこの肩書を取り上げるべきだ。安易な議員外交を許した野田佳彦首相の責任も極めて重大である。

 鳩山事務所の発表文書によれば、テヘラン訪問は「イランとのパイプを利用し、国際社会と協調する重要性を訴える」のが目的とある。であれば、政府との事前のすり合わせが必須だ。

 しかし、玄葉光一郎外相は鳩山氏の出発2日前に「政府の要請に基づくものではない」と不快感を表明し、帰国後も再度、政府・党とは無関係と強調した。しかし、鳩山氏とイラン側要人との会談には、駐イラン日本大使が同席していたという。日本外交の信頼性が揺らぐちぐはぐぶりだ。

 イラン情勢は重要な時期にある。米国はイラン中央銀行と取引のある各国金融機関の米銀との取引を禁じる新たな制裁法を成立させ、日本は同法の適用除外となるようイラン産原油の輸入量削減を決断した。

 一方で国際包囲網に対抗し、原油輸送の要衝、ホルムズ海峡の封鎖をちらつかせていたイランが、国連安保理常任理事国にドイツを加えた6カ国との対話再開に応じた。14日にトルコのイスタンブールで開催される予定だ。

 首相時代の鳩山氏は、米国抜きの東アジア共同体構想や普天間問題の迷走などで日米同盟を空洞化させ、国益を著しく損なった。

 また先月訪中した際には、輿石東民主党幹事長ら党訪中団と同じ日に習近平国家副主席と別個に会談した。こうした「分裂外交」が国益を毀損(きそん)していることを、野田首相は思い知るべきだ。