おやじのつぶやき

不動産会社を経営する今年53歳のおやじが日本国を憂い仕事・趣味・健康などをテーマに日々つぶやきます・・・・

江戸時代の大家さんって?

2006-01-16 | 仕事

昨日、深川江戸資料館【地図】に行ってまいりました。その展示の中で、私が6年程前にレポートにも書いた江戸時代の大家さんのことが展示されていました。以下は私のレポートです。「落語や歌舞伎「長屋の花見」や『梅雨小袖昔八丈(髪結新三)』に登場する大家さんのお話です。今では大家さんというと不動産の所有権を有する貸主ということになりますが、江戸時代(この手の噺や芝居はほとんどが江戸の頃)には、所有者から強大な権限と共に賃貸住宅の管理を委託されたもの、つまり管理業者だったとのこと。仕事といえば、家賃の集金・修繕などの手配・夫婦喧嘩の仲裁などなど多岐に渡ります。もちろん仕事ですから集金額の5%程度を報酬として得ていたようです。どこかで聞いたような仕事です。まさに私どもの仕事が当時大家さんといわれた仕事なのです。もう一つ大家さんの収入源がありました。入居者の排泄物を近在の農家に肥料として売った代金です。結構な収入になったようです。(今は無理ですね)今の管理業と違うことは、滞納をしたり共同生活になじまない入居者を退去させる権限も持っていました。建替えるから出て行けとも言えたのです。当時は賃貸借契約書などは作っていなかったと思われますが、約束事はお互い守っていたのでしょう。だからこそ信頼関係が出来上がっていて、滞納者とも花見ができたのでしょう。」

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