お散歩日和 ♪

「山歩き」「街歩き」と「酒」の日々・・・

一徳防山・編笠山(東タツガ岩)

2020-09-21 09:44:23 | ひとり山歩き

15.52km

 累積標高(+)1570.314m(-)-1533.67m

 

4連休の三日目。週間天気予報では連休の天気はあまり良くないはずだった。しかし、良い方にはずれて連休初日からまずまずの天気が続いている。

コロナ禍で山歩きも自粛していた。数か月が経過してソーシャルディスタンスなど注意点を守れば大丈夫だと少し自信が出てきた。現に電車で通勤してほぼ普通(新しい常識を守って)に仕事をしている。飲食関係やスポーツ観戦・演劇鑑賞などの自粛要請も徐々に解除され始めている。

言い訳はこれ位にしておこう。

とにかく、そろそろ解禁にすることに決めた。

今回はリハビリ登山になる。思い起こせば、前回の山歩きは2020.3.24の「地蔵山・学文峰」で、今回は約半年振りになる。

実は、前回の「地蔵山・学文峰」自体がリハビリ登山のつもりだった。と言うのは、前々回が2019.5.26の「編笠山(東タツガ岩)」。前回と前々回も約10か月のブランク(その間の9月と1月にガンの手術を受けたためお休みしていた)。

これだけ登っていないと体力的に大丈夫か非常に不安だ。行先には悩んだ。リハビリに最適なのは前回同様「地蔵山・学文峰」なのだが、今回は病み上がりという訳ではない。前回よりは自信がある。と言う事で私にとってはホームグランドである今回のルートに決定した(最悪エスケープルートもある)。

南海高野線 白鷺駅9:23の電車に乗る。北野田で乗換えて三日市町9:44着。バスに乗換え。9:50発のバスで南花台四丁目10:00着。

道中の電車はやはり登山客が目立ったが、全員着席しても満席にならない程度の込み具合。バスに至っては乗客5人、それも途中で下車して貸切になった。これならコロナの心配はないだろう。

 

朝の内は薄曇りの天気だったが、バスを降りると真っ青な秋空が広がっていた。

南花台の住宅街を登山口に向かって歩く。

少年サッカーや少年野球の練習場を通り抜けると、山里の田園風景が広がり、「日野」の集落のはずれに出る。

集落の中を暫く歩く。この辺りは野草の花も多い。

「アカバナユウゲショウ」(ゲンノショウコかと思った)

「ツユクサ」

「ツリガネニンジン」

この道標を左折。少し行くと野池がある。

この横が登山口。

まずは竹藪の中を登る。

竹藪を抜けると植林帯

涼しい植林帯を暫く進むと、今度は自然林帯になる。

毎回書くが、バラエティーに富んだ植生が楽しい。

 

ここで珍客に出くわした。初めて見るヘビだ!

そっと近づいて撮影。もう少し近づこうとすると、サァーッとすごいスピードで森の暗闇に消えていった。

ネットで調べてみると少し珍しいヘビの様だ。

「カラスヘビ」(シマヘビ)

(ネット引用)

「シマヘビという蛇はアオダイショウと双璧を成す、日本ではもっともメジャーなヘビです。地域というよりも、単純に生まれる個体に体色変異が現れやすく、このカラスヘビの他にも、黄色変異個体がいたり、アルビノがいたりします。専門用語でメラニスティックという黒色変異個体であるカラスヘビ。野生下で見られる事は結構少ないようです。そのため高価でとりひきされることも多いです(相場1万くらい)。」

シロヘビは縁起が良いと聞くが、カラスヘビはどうなのだろう?

 

この後は、植林帯と自然林帯が交互に現れる。

まだまだ序の口なのだが、鈍り切った脚に少しこたえ始める。先が思いやられる。

重い脚を引きずるように登る。やっと尾根筋に出た。

「鞍部」

ここで右手から「旗倉山」の登山道が合流してくる。ここを左折。

ここからしばらくは自然林帯の中の比較的平坦な道が続く。

途中、足元に「オオセンチコガネ」を発見。

昨年もこの山域で見かけた。個体数が結構多いのだろう。

「オオセンチコガネ」の体色は、金緑、金青緑、金紫、金赤紫など地域によってさまざまなバリエーションがあり美しい。「ルリセンチコガネ」と呼ばれるものが有名。この辺りの個体は残念ながら地味な色だ。

 

暫く歩くと北側の展望が開けて、正面に「金剛山」の雄姿を望む事ができる。

リュックを下ろして一休みする。水分補給して出発。

この先に、右から「横谷」左から「大ザオ谷」の登山道が合流する交差点がある。

ここを直進。比較的平坦な道はここで終わり。

山頂まで急登が続く。

関電道の黒階段を登る。

「一徳坊山」の山頂付近は岩稜帯に積もった土壌に樹木が生育しているような場所で、所々に剥き出しの巨岩があり、それを巻くように細い登山道がある。

片側は切れ落ちており、滑落の危険があるので気が抜けない。

山頂が近づくにつれてどんどん勾配がきつくなる。

やっとの事で山頂に到着

「一徳防山」(541m)

狭い山頂では先客が一人昼食を採っていた。邪魔しない様に、山名板の写真だけ撮らせてもらって先を急ぐ。

東斜面のガレ場を下る。この下りは非常に滑りやすく要注意箇所。弱った脚には辛い。

途中、西から南の展望が開けた場所がある。

西の展望(三国山・槇尾山方面)

南の展望(岩湧山方面)岩湧山山頂のカヤトの草原が見える。

暫く絶景を鑑賞して出発。

ガレた下りが終わると、またしばらく平坦な道が続く。

途中でヒラヒラと優雅に飛ぶ「アサギマダラ」に出くわすが、残念ながら撮影は出来ず。「アサギマダラ」は春・夏を本州の山地で過ごし、秋には九州・沖縄遠くは台湾まで2,000km以上を移動すると言われている。

次の目的地「一徳坊三角点」(544.1m)に到着。

ここでも二人の先客が昼食中だった。このルートは一日歩いても誰とも出会わない事もある。こんなに人が多いのは珍しい事だ。やはり4連休でこの気候。誰しも考える事は同じと言う事か。今日の昼食場所に予定している「東タツガ岩」が心配になってきた。

ここからは、大阪平野からぐるっと六甲・明石・淡路島を一望できる。この時期にしては空気が澄んでおり綺麗に見えた。

ここも狭い場所なので写真だけ撮らせてもらって失礼する。

 

ここから「編笠山」方面に進む。

ここからは結構下る。毎度の事だがこの後の登り返しを考えると嫌気がさす。

「編笠のコル」からいよいよ急登の始まり。日頃使わない筋肉を使っているのがよくわかる。数メーター登っては休憩を繰り返し、何とか「編笠山」への分岐に到着。ここを左折。

「東タツガ岩」に到着。

しかし、今日はどうした事だろう。ここにも先客が2名、食事を始めるところだった。幸い根元の日陰に陣取っていて、先端部は空いている。許可を取って先端部に入れてもらう。危ないところだった。

真っ青な空、連なる山々。先端部は日差しが当たるが、この日はそう暑くは感じない。最近めっきり秋めいてきたが、谷からはツクツクボウシの声が聞こえている。

先端部に荷物を下ろして、私も昼食にする。

(本日のメニュー)

・いなばチキンとタイカレー(イエロー・グリーン)
・パパッとライス やんわかごはん(こしひかり)
・シーチキンフレークL
・マヨネーズ、醤油、九条ネギ
・キリン ハートランドビール 500ml
・月桂冠 山田錦 辛口純米 210ml

 

まずはビールをシュポッ!

久々の山ビール。たまらん!!

 

(ここで一句)

夏過ぎて 忘れ形見か 蝉の声

秋空眺め 緑のボトル

 

ビールを飲みながらつまみの準備

定番のネギマヨシーチキンだが、今回は熱燗を意識して、九条ネギをトッピングして醤油を一垂らし。

飽きない美味さ。

ビールの次は熱燗。

絶景を眺めながらチビチビ・・

 

飲んでる間に今度は「パパッとライス」を湯煎する。これが15分程かかるのだが、燗酒を飲む時間には丁度いい。

締めは、これまた久しぶりの「イナバのタイカレー」

「イエロー」と「グリーン」の相掛け。

何度食べても、しっかり辛くて、ハーブやスパイスが効いていて、感動的な美味さ! これで100円台前半の価格とは、コスパが良すぎる。

大満足の食事を終えて撤収。

 

少し登って「編笠山」(635m)山頂。

山頂を通過すると下りになる。

舗装林道に合流して左折。更に下ると「岩湧寺」に到着する。

今回、「岩湧寺」では思いもかけない素晴らしい光景を見る事が出来た。それは一面に咲き誇る「シュウカイドウ」のお花畑だ。「岩湧寺」の「シュウカイドウ」は有名で、一度は見てみたいと思っていた。「岩湧寺」は何度となく訪れているのだが、「シュウカイドウ」を見かけたのは2016年11月に訪れた際の一度だけで、しかも花は終わっていた。実に4年越しで願いが叶った。

「いにしえの道」を下って行くと「 雨乞い地蔵尊」の祠があり、その横手に湧水「長寿水」が滔々と湧き出ている。何時もの通り、夜の湯割り用にペットボトル(500ml )2本分を採取する。

「いにしえの道」を下り切るとアスファルト舗装の一般道に出る。ここから、このルートの中で最も退屈なパートになる。この退屈なパートが結構長い。「行司河原分岐」まで下り右折、「竹ノタワ」までは結構な傾斜の登り。足にこたえる。やはり、リハビリにこのルートは少しキツかったかと少し後悔しながら、黙々と登る。

「ツリフネソウ」

「竹ノタワ」を過ぎると「流谷」の集落の中の下り道。ここまでくると懐かしい田園風景が広がり、気持ち良く歩ける。

集落を抜けて南海高野線「天見」駅に到着。

秋の山間の日没は早く、田舎の無人駅には夕闇が迫っていた。

 

 

 

 

 

 

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地蔵山・学文峰

2020-03-21 18:25:51 | ひとり山歩き

2020年3月21日(土) Icon_walk_ss6.886km 

 累積標高(+)629.757m(-)-672.815m

 

今年は春の訪れが早い。東京が全国で最も早く3/14に桜の開花の発表があった。(1953年の観測開始以来最速)
大阪でも今週末には開花しそうな感じである。
こうなると山の虫が騒ぎ出す。週末は天気も良さそうだし、今シーズン初の山歩きを計画する。

今回はリハビリと言う事で、レパートリーの中で最も楽なルート「地蔵山・学文峰」を選択した。
実は、昨年から今年にかけて2度入院する羽目になり山どころではなかった。
前回、山を歩いたのが2019/5/26の「編笠山(東タツガ岩)」。かれこれ10ヵ月振りの山になる。

南海高野線「白鷺」9:47初に乗車。「北野田」で快速に乗り継ぎ「千早口」に10:12に到着する。


当日は天気予報通りの快晴。(最高気温19.5℃)少し歩くと汗ばむ程の陽気になった。

 

閑静な清水集落の路地を歩く

国道371号線を渡り更に進む。広域農道に出て右折。

「地蔵寺」の伽藍を左手に見ながら坂道を登る。

前方に「地蔵谷トンネル」が見えてくる。

トンネルの右方に登山口がある。

まずは薄暗い植林帯の中を歩く。それ程の傾斜ではないが、衰えた脚には結構きつい。

程なく「ジルミ峠」に到着する。直進すると「唐久谷・神納」方面になる。ここは左折。
この辺りからは、しばらく自然林が現れ、野鳥のさえずりが賑やかになる。

再び植林帯が現れて、傾斜が急になる。以前なら楽勝なのだが、ブランクがあると少し辛い。「学文峰」山頂への近道との分岐を左折。山腹を巻く平坦な道を歩く。この後の急傾斜を登って行くと前方が明るくなり、「地蔵山」と「学文峰」を繋ぐ尾根筋に出る。

ここを左折。すぐに「地蔵山」山頂に到着。

山頂には「コバノミツバツツジ」が一株だけだが満開に咲いていた。

この辺りの山域は花が少ないが、「一徳防山」辺りに行けていればさぞ綺麗な景色を見る事が出来たであろう。残念だが今の体力を考えると仕方ない。

時刻は11:00。少し早いが、景色の良い場所で飲みたいのでここで昼食にする。


ここからは、霞んではいるが大阪平野が一望できる。アベノハルカスも確認できた。

目の前にはこれから向かう「学文峰」の山頂が望める。




(本日のメニュー)

・ラ王(豚骨)
・(ラーメントッピング用)豚肉・ネギ
・KING OSCER(ゴルゴサーディン)
・柚子、醤油、七味
・ハートランドビール500ml
・月桂冠210ml

まずはビールで乾杯!



久しぶりに山で飲むビールは身体中に沁み渡る。



ツマミは定番中の定番「オイルサーディン」柚子を絞って醤油と七味で和風に味付け。
ゴルゴサーディン?中身は極々普通のオイルサーディンであった。



燗をつけてチビチビと飲る。

辺りでは、ヤマガラやコガラの混群が合唱を聞かせてくれる。彼方此方でウグイスの声も聞こえる。

(ここで一句)
春告げる
ウグイスの声
木霊して
うつらうつらと
ぬる燗に酔う

気持ち良くなったところで締めのラーメン。安定の「ラ王(豚骨)」に豚肉・ねぎトッピング。



動きたく無くなってくるが、そうも行かないので重い腰を上げる。

ここから「学文峰」に向かう。急登はあるものの5分も歩けば山頂に到着する。

振り返ると「金剛山」「大和葛城山」「旗尾岳」方面の雄大な景観が広がる。

しばらく景観を鑑賞した後「下峠」を目指す。


ここからは基本下りが多くなる。自然林と植林が入り混じる登山道を進む。

途中でイノシシのトイレを発見。それにしてもおびただしい量の糞だ。柿を大量に食べたのだろう、種が多く混じっている。


「下峠」の分岐。左折すると「井谷ノ峰」方面だが、今日は寄らずに右折。


この後、本日最後の難関。お馴染みの「関電道」の急傾斜階段を登る。


「上峠」を左折して「流谷」の集落に下りる。

ポカポカとした春の日差しを浴びながら歩く山里は気持ちがいい。


「天見」駅に無事到着。

本当に久しぶりの山歩きで、少し不安はあったが、ある程度自信がついた。次はもう少しハードなルートに挑戦しようと思う。

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編笠山(東タツガ岩)

2019-05-26 11:22:13 | ひとり山歩き

2019年5月26日(日) Icon_walk_ss14.387km

 累積標高(+)1418.518m(-)1381.882m

 

今日が実質今シーズン初の山歩きになる。5/4に「若草山」があったが、やはり「若草山」は山歩きと言うより「歴史散歩」と言った方が的を得ている様に思う。本格的な山歩きは、実に昨年の11/18の「一徳防山・編笠山(東タツガ岩)」以来約半年振りになる。
行先は何処がいいだろうか。当然の事ながら足腰は鈍りきっている。楽なところで「地蔵山・学文峰」辺りが思い浮かぶ。しかし、半年振りに大好きな「東タツガ岩」からの眺望が見たくなり「編笠山(東タツガ岩)」に決める。
今年初と言う事で真面目に早い電車に乗る。南海高野線「白鷺」7:59発で「三日市町」に8:20着。

バスに乗り換えて8:38に「南花台四丁目」バス停下車。

住宅街の坂道を登り、サッカーや野球の練習場、浄水場を通り過ぎると、里山の風景がひろがる。

まだ田植えには早いのか棚田に水は張られていない。土手にはタンポポやアザミが美しく咲き誇っている。

あちこちに木苺(クサイチゴ)の赤い実が見える。口に含むと、実に爽やかな甘酸っぱさが広がる。食べ始めると止まらなくなってくるが、時間の関係もあるので先へ進む。

やがて道は森の中へと入って行く。

林道「ナメシ谷線」だ。

沢沿いに続く緩やかな坂道を登って行く。

この季節この辺りはヒンヤリと涼しくて気持ちいい。車一台が通れる位のひろさの道が終わり、人一人が通れる位の山道になる。すぐに分岐が現れる。

左折すると「ニノ坂峠」への急登が始まる。
久しぶりに味わう勾配にすぐに息が上がる。少し登っては休みを繰り返してゆっくりと登って行く。

今日はどう言う訳かやたらと「ヤマアカガエル」に出会う。

久しぶりの来訪者を出迎えてくれているのだろうか。そんな訳はないのだが、そう思えるくらいに多い。カエルの可愛らしい姿に励まされて「二ノ坂峠」に到着。

しばらく休憩して、植林帯の中を登る。これがかなりキツイ。登っても登っても延々と登りが続く様に感じる。前回(2017/5/27)ここを登った際は比較的に楽に感じた記憶があるのだが。やはり今回は相当足腰が鈍っているのだろう。息も絶え絶えに何とか登り切る。

登り切ると、しばらくは気持ちのいい自然林の尾根道が続く。

途中で巨大なムカデに出くわした。


「観音講山」と言う地図にも載っていない小さなピークを通り過ぎて、少し登ると「一徳坊山」から「一徳坊三角点」に続く尾根筋に乗り上げる。

今回「一徳坊山」はパス。左折して「一徳坊三角点」に向かう。
程なく「一徳坊三角点」に到着。

ここで小休止。ここから少し霞んではいるが、大阪平野から六甲山まで眺望出来た。

北側には「金剛山」「大和葛城山」も見える。

三角点周辺の斜面にはワラビが自生している。収穫を期待して探すが時期が遅かったのか発見出来ず。

そうこうしていると声が聞こえて「一徳坊山」方面から2人の男性ハイカーが現れた。三角点で休憩して行くのかと思っていたが、素通りして私がこれから向かう「編笠山(東タツガ岩)」方面へ行ってしまった。今日の昼食予定場所の「東タツガ岩」は1〜2名しか入れない岩場。先を越されるとマズイ。慌てて後を追うが、2人はかなりの健脚であっという間に姿が見えなくなってしまった。

「一徳坊三角点」からはしばらく下りが続いた後、何度かアップダウンを繰り返した後「編笠ノコル」に到着する。ここで休憩している先程の2人組においついた。
ここから「編笠山」山頂までは急登が続く。私も休憩したいところなのだが、挨拶して追い抜く。体力が万全でもキツイ急登、今日はいうまでもない。汗が吹き出す。休憩と水分補給を繰り返しながら進む。

道中で緑がかった黒色の「オオセンチコガネ」の美しさに少し心が癒される。

後ろが気になり時々確認するが、2人組の姿は見えない。ようやく山頂手前の分岐に到着。左折してしばらく行くと「東タツガ岩」。心配していた先客はおらず、ホッと胸をなでおろす。



さて昼食にしよう。



(本日のメニュー)

・ラ王(豚骨)
・(ラーメントッピング用)豚肉・ネギ
・シーチキンフレークL
・マヨネーズ
・ハートランドビール500ml
・日本盛300ml

まずはビールで乾杯!



期待していた程の鮮やかな新緑ではなかったが、少し霞んで見える雄大な山並みは味がある。何処からか蝉の声が聞こえる。

絶景を見下ろして飲むビールは、やはり美味い。

ツマミは定番中の定番「ネギマヨシーチキン」。

何度食べたか分からないが、久しぶりに食べるとまた新鮮に感じる。

ワンカップを燗してツマミでチビチビ。



(ここで一句)

しろたえの 霞にけむる 蒼き峰
ぬる燗美味し 春蝉の声

締めも定番。

ラ王(豚骨)に豚肉とネギをたっぷりトッピング。この豚肉もいいツマミになる。

酔いも回って、腹も満たされた頃、先程の2人組が予期せぬ方向から現れた。足元の岩場を登って来たのだ。私の地図には記載がないが、話を聞くと知る人ぞ知るルートがあるとの事。この辺りは歩き尽くしたつもりだったが、まだまだ未知のルートがあるのだ。いつか挑戦して見よう。

2人組を見送って私も出発する。

「編笠山」山頂を通り過ぎ「岩湧寺」を目指して下る。

舗装路に出て更に下ると、杉の巨木に囲まれる様に建つ古刹「岩湧寺」の多宝塔が現れる。

ここから「いにしえの道」の石畳を更に下る。

途中「雨乞い地蔵」様の脇の湧水「長寿水」を採取する。

夜の「お湯割り」用で、ここを通る際は必ず採取している。

この後はアスファルト舗装の一般道を歩く退屈なルート。「行司河原分岐」まで下り右折、「竹ノタワ」まで登り返して「流谷」の山村へ下る。

山村に差し掛かる辺りで、またもやカエルに遭遇する。

「ヤマアカガエル」と似ているが、見た事のない鮮やかな体色だ。「ニホンアカガエル」だろうか?ネットで調べてみたが判別は難しい・・。


気持ちいい山村の道を歩いて南海高野線「天見」駅に到着

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一徳防山・編笠山(東タツガ岩)

2018-11-18 18:16:32 | ひとり山歩き

2018年11月18日(日) Icon_walk_ss5.660km

今回、原因不明だが後半部分のJogNoteのGPSデータがおかしい。

前日の土曜日は雨予報がはずれて、晴天に恵まれた。この季節、晴れると本当に気持ちがいい。

こうなると「山の虫」が騒ぎ出す。と言う事で明日の山行を決定。

行き先には迷った。「岩湧山」のススキも見納めだろうが、あの人混みを想像すると気乗りしない。

少し早いかもしれないが紅葉に期待して、静かな「一徳防山・編笠山」に決める。

南海高野線「白鷺」駅8:47発に乗車、北野田で橋本行き急行に乗り換える。

このシーズン、乗客の半分以上は登山客だ。その登山客の大半が「河内長野」駅で降りる。やはり「岩湧山」を目指す人が多いのだろう。

私は、その先の「三日市町」に9:08に到着。

普段は見かけた事がないのだが、ここにも登山客がチラホラいる。まさか「一徳防山・編笠山」も混雑しているのではと不安になる。

ここからはバス利用になる。バス停に向かうと停留所にはすでにバスが到着していた。乗客は5名で登山客はいない。静かに歩きたい私はホッとする。

約10分程で「南花台四丁目」に到着。

静かな住宅街の中の坂道を登り登山口に向かう。

やがて辺りは田園風景になり、野池のほとりに登山口がある。

ここに先客がいた。高齢の男女約10名ほどの団体さんだ。丁度休憩を終えて出発するところだった。ここで追い抜ければ良かったのだが、先を越されてしまった。

登山口からは、まず竹林の中の登山道が続く。

狭い登山道で追い抜く訳にはいかず、仕方なく後ろに付いて歩くが、最近の高齢者は元気で良く喋る。登り始めたばかりなのだが、団体さんと距離をとる為に、あえて休憩を入れる。
今日の気温は最高20.1℃と暑くはないのだが、登り始めると汗が流れる。ジャケットを脱いでTシャツになる。

この辺りに「フユイチゴ」が自生しており、赤い実を付けていた。採取して口に含むと、爽やかな甘酸っぱさが口の中に広がる。

団体さんの声が聞こえなくなってからスタート。

竹林の後はスギ・ヒノキの植林と自然林が入り混じる、比較的に緩やかな傾斜が続く。


途中、北側の展望が開けて「大和葛城山・岩橋山」方面が望める。


しばらくするとまた団体さんの賑やかな話し声が聞こえて来た。ここで休憩中の団体さんを追い抜く事が出来た。

やがて「鞍部」で「旗倉山」からの登山道と合流。ここからは平坦な尾根道歩きになる。

右手に「岩湧山」山頂のカヤトの草原が見える。

右手から「扇畑谷」の登山道、左手から「大ザオ谷」の登山道が合流してくる十字路を過ぎると急登が始まる。

「関電道」特有の黒い階段を登る。

山頂が近づくと登山道は一層細くなり、傾斜は更にきつくなる。

片側が急斜面になっており滑落すると大変な事になる。

途中で「旗尾岳」越しに「金剛山」「大和葛城山」を望める。

休んでは登りを繰り返して

「一徳防山」(541m)山頂に到着。

まだ先は長いので山頂で一息いれてすぐに出発。

足元が悪く滑りやすい急坂を下る。

本当ならこの辺りから紅葉が綺麗なはずなのだが、全く期待はずれだった。時期が早すぎたのか、それとも台風や猛暑の影響なのか。いずれにせよ紅葉と言うよりは枯葉が目立つ。


「一徳防三角点」(544.1m)に到着。

ここでは男性2名が昼食中だった。邪魔しない様に写真だけ撮ってすぐに退散する。

ここから「編笠のコル」までは植林帯の中の下りが続く。

「編笠のコル」から山頂に向けては急登になる。何度も訪問している勝手知ったるルート。分かってはいるのだが、それでもキツイ。
ここでも男女の二人連れに出会う。このルートでは一日中誰にも会わない事が珍しくない。今日の様に人出が多いのは初めてだ。今日の昼食場所に決めている「東タツガ岩」は、一人しか入れない場所だけに、こう人出が多いと空いているか心配になってくる。

急登を登り切ると分岐があり、右にいくと山頂、左が「東タツガ岩」になる。

幸い心配していた先客はおらず、無事に昼食場所を確保。



(本日のメニュー)

・いなばチキンとインドカレー(赤カレー・黒カレー)
・パパッとライス こしひかり
・KING OSCAR オイルサーディン
・柚子、醤油
・Eel River Brewing PORTER(ポーター)355ml
・月桂冠 名水仕込 210ml

まずはビールで乾杯!

日頃「黒ビール」は飲まないのだが 、今日のビールはプレゼントで貰った物なので試して見る。やはり黒ビール独特の焙煎香があり濃厚な味わいだ。料理と合わせるのは難しい感じはするが、単独で飲むにはいいかもしれない。

(ここで一句)
秋空に 連なる峰を 見晴らして
黒いビールの 香ばしきかな

オイルサーディンは日本酒に合うように定番の和風の味付け。

今回は実家の庭で収穫した柚子を持参。醤油を掛けてバーナーで温め、柚子を絞る。

残念だったのは七味の在庫を切らしてしまい七味は無し。やはり七味が無いと少し物足りない。

熱燗をつけてオイルサーディンでチビチビやる。

その間にパパッとライスを湯煎する。

メインディッシュは、9月の「地蔵山」10月の「雲山峰」に引き続き「いなばのカレー缶」

今回は「チキンとインドカレー(赤カレー)」「チキンとインドカレー(黒カレー)」の相がけ。

やはり、いなばのカレー缶はどれをとっても安定の美味さだ。

腹が満たされたところで撤収。

先程登って来た道を右手に見送り、少し登る。

「編笠山」(635m)山頂に到着。ここは展望もないので素通りする。

ここからは下り。新しく造られた林道を横切り更に下ると、「滝畑」と「岩湧寺」を結ぶ舗装路に降り立つ。左折して「岩湧寺」方面に向かう。
舗装路を下って行くと、立派な杉の大木に囲まれる様に建つ「岩湧寺」の本堂と多宝塔が見えてくる。

ここで今日初めて綺麗な黄葉を見る事が出来た。

この後、「岩湧寺」訪問の際には必ず立ち寄る、「雨乞い地蔵尊」横の湧水「長寿水」を訪れる。

何時も通り、夜のお湯割用のお湯をペットボトル(500ml ×2)に採取。

ここからは一般の舗装道路歩き。このルートで最も退屈な区間だ。これが結構長い。「行司河原分岐」まで下って右折、「竹ノタワ」までダラダラと登る。

その後「流谷」の集落の中を下る。

南海高野線「天見」駅に到着。



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雲山峰

2018-10-20 18:02:35 | ひとり山歩き

2018年10月20日(土) Icon_walk_ss11.304km 

 累積標高(+)1588.470m(-)-1649.855m

 

今回の山歩きは、事前に計画を練っていた。

週間天気予報をチェック。食料も事前に調達。行き先は久しぶりの「雲山峰」。

準備は万全のはずだったのだが、一つ心配事を思い出す。「そう言えばガスカートリッジのガスが心細くなっていた」。念のために帰りに「スポーツ・デポ」で買う事にする。

ところが、ここで悪い癖が出てしまう。やめておけばいいのに、F君・N君・U君とちょっと一杯。帰る頃には「スポーツ・デポ」は閉店していた。


翌日、改めてガスカートリッジを点検して見るが、やはりガスの残量が微妙だ。

仕方なく予定の出発時間を遅らせて、近所の「コーナン」(9:00開店)に飛び込み、「PRIMUS GAS CARTRIDGE IP-250G」を購入して駅に向かう。

予定より約一時間遅れの10:30にJR阪和線「山中渓」駅に到着。

「山中渓」駅は、おそらく大阪府下では珍しいであろう無人駅。一台だけの自動改札機のリーダーに「PiTaPa」でタッチ(今月からJRでも「PiTaPa」のポストペイサービスが使用できる様になって便利だ)。

今日は予報では「晴れ」のはずだったのだが、朝から小雨が降ったり止んだり。しかしそれも回復方向で、駅を出る頃には雲は多いが青空も見え始めた。

駅前の道は、古くは「熊野街道」近世には「紀州街道」の一部にあたる。この道を南に少し歩くと「山中関所趾」の石碑が建つ。

この前を右折して「山中川」を渡り「JR阪和線」の下をくぐる。

「銀の峰ハイキングコース/紀泉アルプスコース」の表示に従い左折。民家の中を歩くとグラウンドに突き当たる。右折して「阪和自動車道」の下をくぐると山道になる。

自然林の中の急坂を登っていく。

残念ながら、かすかに期待していた紅葉には、やはりまだまだ早かった様だ。

この日の最高気温は20℃と、めっきり秋めいて来たとは言え、登り続けると汗が流れる。

この辺りは小鳥が多く「ヤマガラ」「コガラ」「コゲラ」などが間近に確認できた。

小鳥の声に励まされながら、約40分間の登り。今回のルートでは、ここの登りを乗り切れば後はそれ程の登りは無い。

「雲山峰/第一パノラマ」の道標が見えて尾根筋に乗り上げる。

ここは左折なのだが、右折してすぐの「第一パノラマ展望台」に寄り道。

あまり期待はしていなかったのだが、ここが何とも素晴らしい展望であった。

この日は空気が澄んでおり、関空から大阪の中心部、六甲山系、神戸の市街地、明石海峡大橋から淡路島まで大阪湾の周囲をぐるっと一望できる。

この場所は以前にも何度か訪れた事があるのだが、これ程素晴らしい展望だった印象が無い。しばらく景観を楽しんでから登山道に戻る。


ここから「雲山峰」山頂を目指す。自然林の中の平坦で気持ちのいい尾根筋を進む。

「四ノ谷山」への分岐に到着。左折すると「四ノ谷山」なのだが、今日は寄らずに右折。ここからは緩やかなアップダウンが連続する。


途中で左手の視界が開けて、紀の川流域の向こう側に続く山並みを望める。

スマホアプリの「AR山ナビ」を使って山座同定して見る。紀州富士と呼ばれる「龍門山」の向こうには、大峰山系に属する近畿最高峰「八経ヶ岳」まで見渡せる。

 

この後もアップダウンが長々と続く。緩やかとは言え、ボディブローの様に脚に効いてくる。

「鳥取池」からの登山道との合流点を通過。ここから山頂までは登りが続く。たいした傾斜ではないのだが息が切れた。

「雲山峰」(489.9m)山頂に到着。山頂はそれ程広くは無く展望も無い。

「ツリガネニンジン」?の花が一輪ひっそりと咲いていた。

ここからは下り。この辺りも傾斜は緩く歩き易い。

「井関峠」への分岐を左折すると、すぐに「展望広場」に到着する。


ここがまた絶景で、ベンチの並ぶ広場からは、眼下に和歌山市街を縫う様に流れる紀の川や、紀伊水道に浮かぶ島々が展望出来る。



ここで昼食にする。



(本日のメニュー)

・いなばチキンとタイカレー(イエロー)
・いなばバターチキンカレー(ココナッツミルク仕立て)
・パパッとライス こしひかり
・鯖(みそ煮)缶
・七味
・プレミアムエビス 500ml 
・黒松白鹿純米 270ml

それではビールで乾杯!



(ここで一句)

滔々と 流れ下りし 紀の川の
輝く水面 エビスに似たり


本日のおツマミは鯖(みそ煮)缶をバーナーで温めて、持参の七味を振りかけてピリ辛にして見る。

美味い。

日本酒に燗をつけて、鯖(みそ煮)缶でチビチビとやる。

その間に「パパッとライス こしひかり」を湯煎。

ここでガス切れ。

出発を遅らせてガスカートリッジを購入しておいたのは、やはり正解であった。

 

メインディッシュは、「いなばのカレー」。

先月の「地蔵山」で久しぶりに食べて、またハマってしまった。

今回は初めての「バターチキンカレー(ココナッツミルク仕立て)」と「チキンとタイカレー(イエロー)」の相がけ。

言うまでもなく美味い。

腹も落ち着いたところで出発。

 

当初は「井関峠」経由で「六十谷」に下るつもりであったが、スタートが遅れてしまった為に予定を変更する。
ここから「紀伊」駅方面に下る初めてのルートを行く。

下りながら、絶景が名残惜しいので振り返る。

そこには秋の陽光を受けて、黄金色に光り輝く海が見えた。幻想的な風景に思わず息を飲む。

朝から歩いていて、やはりこの一帯でも台風の爪痕が目に付いた。

結構な大木が、いたる所で根こそぎ倒れている。改めて自然の猛威に対して畏怖の念が湧いてくる。

ここからも自然林の中の気持ちのいい道が続く。

この辺りの山域は全山とまではいかないのだろうが、自然林の比率が非常に高い。生物の多様性という面では、やはり植林帯より自然林帯の方が面白い。

役ノ行者堂・六十谷駅方面と落合・紀伊駅方面への分岐。今日は紀伊駅方面に向かう。

この後、腰くらいまで丈のある笹原を通り抜ける。ここからは紀の川流域の田園地帯を眼下に望めた。

竹藪の中の非常に滑りやすい急坂を下り切ると、眼前に阪和自動車道の鉄柵が立ち塞がる。

近づいてみると「紀伊駅方面へはこの扉を通ってください」の文字が。通り抜けできる事が分かってホッとする。

扉を開けて、高速道路下の通路を抜ける。

舗装路を下って行くと民家が見え始める。

コスモスなどが咲く、秋の集落を歩いて「紀伊」駅に到着。

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地蔵山・学文峰・井谷ノ峰

2018-09-23 12:22:40 | ひとり山歩き
2018年9月23日(日) Icon_walk_ss4.50km
今回、またもやJogNoteの計測ストップ忘れ!情けない!
距離、タイムは手入力。GoogleMapは無し。
 累積標高(+)635.634m(-)-59.540m

今回の山歩きも突発的な思いつきで決定した。昨日は棚卸の作業の後、昼から会社で飲み、二次会は「寿限無」に移動。かなり深酒をして、帰宅途中にスーパーに買い物に立ち寄った。そこで商品棚に並ぶ「いなばのタイカレー」が目に入る。「そう言えば永らく食べていない」と思うと同時に無性に食べたくなった。家で食べてもいいのだが山で食べたくなった。これが今回の山歩きを決定した動機だ。
行先はどこにしよう。こんな深酒をした翌日に登れる所は決まっている。ズボラ登山の定番ルート「地蔵山・学文峰・井谷ノ峰」にした。
ただ今回、一抹の不安はある。9/4に上陸し全土に甚大な被害をもたらした台風21号の影響だ。倒木や土砂崩れなどで登山道が通行不可になっていないか心配ではあった。

昨日深酒したにしては早めに起床する事が出来た。
南海高野線「白鷺」 9:34発に乗車、北野田で急行に乗り換えて「千早口」に10:00到着。

今日は秋分の日。山歩きをするには気持ちのいい季節になってきた。とは言え今年は、台風の接近なども含めて週末にスッキリしない天気の日が多い。そんな中で今日はいい天気に恵まれた。
抜ける様な青空の下、静寂に包まれた鄙びた集落の中を登山口へ向かう。
道中、ゲンノショウコなど秋の花々が目を楽しませてくれる。

道端の木の葉っぱには見事に擬態するクツワムシを発見した。

たわわに実った稲穂の色づきが秋を感じさせる。

「地蔵寺」の前で広い広域農道に出る。少し登ると「地蔵谷トンネル」がポッカリと口を開けている。永らく工事していたが開通した様だ。

トンネル脇に登山口がある。

植林帯の中の登山道を進む。昨日の雨で足もとは悪い。
羊歯の間を縫って登って行くと「ジルミ峠」の十字路に出る。ここで一休み。

途中、足もとに「オオセンチコガネ」を発見。
話が長くなるが、先日、愛宕山でメタリックに輝く「オオセンチコガネ」を目撃した。私はF君に「ルリセンチコガネ」だと教えた。ところが後日F君がテレビで仕入れた情報によると「ルリセンチコガネ」は奈良にしか生息しないとの事。しかし、詳しく調べるとF君の情報も少し違う様だ。まとめると以下の通り。(以下ネット参照)「オオセンチコガネは輝くような色をしています。しかも、その色は場所によって変化するのです。オオセンチコガネの代表的な色変化は(青の濃いルリ型)(緑の強いミドリ型)(緑がかった赤のアカ型)が知られています。全国的にはアカ型がもっとも普通なのですが、 特に近畿地方ではこれら3つの型が地域的に棲み分けているので興味が持たれてきました。ルリ型は和歌山県、奈良県、三重県南部に生息しています。」愛宕山で目撃したのは「ルリセンチコガネ」ではなく、「アカ型」だった様だ。

峠を左折して進むと、しばらく急登が続く。この辺りがこのルート最大の難所だが、そう長くは続かない。
分岐が現れて「直進・学文峰(近道)/左折・学文峰、地蔵山」になる。左折すると、山腹を巻く平坦な道になる。
この後少し登ると三叉路にぶつかる。
左折するとすぐに「地蔵山」(383m)山頂に到着。
ここは展望が良く、大阪平野や関空まで見渡せる。

少し時間は早いが本日のメインイベント 昼食にする。冒頭に書いた通り、今日の山歩きは「いなばのタイカレー」を食べる事が主目的だ。


(本日のメニュー)

・いなばチキンとタイカレー(イエロー、グリーン)
・パパッとライス ひとめぼれ
・オイルサーディン(レモン風味)
・七味、醤油
・ハートランドビール500ml 
・黒松白鹿純米270ml
まずハートランドビールをグラスに注いで乾杯!
一汗かいた後のビールはいつ飲んでも格別だ。
(ここで一句)

秋空に グラス傾け 佇めば
季節はずれの ツクツクボウシ

また、今日がネットで購入した「マルチツール 六角 栓抜き キーホルダー」の初仕事になった。
オイルサーディンはバーナーで温めて、醤油・七味で和風に味付け。

黒松白鹿を燗する。
オイルサーディンをつまみにチビチビやっている間に、パパッとライスを湯の中に。
湯せんだと15分と、これが結構時間がかかる。まあ熱燗をチビチビやりながら待つには丁度いい時間なのだが。

炊き上がったライスを器の真ん中に盛り付けて、温めたタイカレーを両側に注ぐ。最近流行りの「あいがけカレー」の完成。

久しぶりに食べた「いなばのタイカレー」は相変わらずの安定した美味しさ。万人におもねる事のない、しっかりしたスパイシーさがたまらない。

腹も満足したところで出発する。

来た道を三叉路まで戻り、登って来た道を見送って直進。急坂を登ると「学文峰」(414.4m)山頂に到着する。
振り返ると「金剛山」「大和葛城山」の雄姿が綺麗に見えた。

山頂では年配のハイカー二人が地図を広げて議論していた。挨拶すると、「ここが学文峰で間違いないか?」と尋ねられた。そう言えば、あったはずの山名板が無くなっている。台風で飛ばされたのだろうか。
二人はこれから「地蔵山」に向かったあと、「井谷ノ峰」から天見へ下るとの事。少し話をして二人と別れる。

ここから「下峠」までは緩やかなアップダウンが続く。植林と自然林が混交する気持ちのいい道を進む。
途中、関電道や林道が交差してややこしい所もあるが、何度も歩いているので迷う事は無い。

「下峠」に到着。
当初はここを右折して「上峠」から「流谷」に下る予定だった。しかし、先程のハイカーの話を聞いて予定変更。私も「井谷ノ峰」から「天見」に下る事にした。
「下峠」を左折。少し登ると「井谷ノ峰」(491m)に到着する。
ここから先は私にとっても初めてのルートになる。(因みに「山と高原地図」にルート表示は無い)

ここから、想定外の激下りがはじまる。相当下った所から今度は登り。今日は楽なルートを選択したはずなのだが、予定変更したおかげで結構キツイ事になった。
登り切ると高圧線鉄塔の建つ「叶山」。
途中で久しぶりにカケスの羽を発見した。

「叶山」山頂で一休み。ここからまた下りが始まる。ここまで分岐も無く、道標もあったので迷う事はなかった。
しかし、この後の分岐の道標に悩まされる事になる。広い登山道が直進しているのだが、「天見駅」と書かれた道標は右を指している。台風で歪んだのかもしれない。
右の細い踏み跡を少し偵察するが、道は途切れて急斜面になる。引返して広い道を直進してみる。すぐに高圧線鉄塔の建つ広場に出た。しかし、この先の道が見当たらない。どうするか。ここから「下峠」まで引返すのはかなりキツイ。ルート変更した事を後悔するが後の祭りである。

道標まで戻り、もう一度右折して踏み跡を進んで見る。急斜面に道は無いのだが、目を凝らすと目印のテープがあるのを発見。テープを信じて斜面を下る。
ここまで、心配していた台風の爪痕はほとんど無かったが、この斜面は結構倒木が目立つ。
根こそぎ倒れた木が行く手を塞いでいる箇所もあった。
相当な急傾斜の為にトラロープが数カ所設置されていた。(ロープが設置されていると言う事はルートに間違いないと少し安心になる)
悪戦苦闘の末に急斜面を下り切ると少し平坦な道が現れた。

更に進むと、小さなお社と赤い鳥居の立つ広場に出た。
この様な山中に、どの様な神様がお祀りされているのだろうか。
ここからはまた下りが続く。結構な急傾斜ではあるが、道がはっきりしている分まだ歩きやすい。この道は先程のお社の参道になるのだろう、いくつかの鳥居をくぐって進む。
途中、眼下に流谷の集落を望む事が出来る。
かなり下って来たと思うのだが、麓まではまだ結構ありそうだ。
単調な九十九折の下りをどんどん下る。道端に石燈籠が一基ひっそりと佇むのが見えて来る。
ここが参道の入口の様だ。

民家が現れる。路地を通り抜けると、「出合ノ辻」辺りに出た。
高野街道を渡って「天見」駅に到着。
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一徳防山・編笠山(東タツガ岩)

2018-04-22 11:59:45 | ひとり山歩き
2018年4月22日(日) Icon_walk_ss13.832km

 累積標高(+)1570.314m(-)-1533.687m

 

今日は今シーズン初の山歩き。今年は桜の開花も早く、山へ出掛けたくてウズウズしていたのだが、週末毎に天気が悪かったり、用事があったりで決行できずにいた。昨年は3/19の「旗尾岳・府庁山」で開幕しているので、約一カ月遅れという事になる。
行き先は「一徳防山・編笠山」
例年であればツツジが綺麗な時期なのでそれを期待しての選択なのだが、先に書いた通り今年は桜をはじめ花々の開花が早いので一抹の不安はある。
南海高野線「白鷺」8:47発、「北野田」で急行に乗り換えて「三日市町」に9:08に到着。バス停には9:12発のバスが待っていたので乗り込む。時刻表を調べてきた訳では無いのだが、今日は見事にスムーズな乗継が出来た。私以外に乗客2人のガラガラのバス。車窓から快晴の空を眺めながら約10分、「南花台四丁目」バス停に到着。


それにしても、最高の気候に恵まれた。一年の内で休日と好天が重なる事はそれ程多くはない。この日の気温は21.5℃、歩くとあせばむが湿度は低く気持ちいい。この様な日に山を歩ける事を幸せに思う。
人気のない住宅街の舗装道路を登り、浄水場や野球グランドの横を通り抜ける。目の前が開けてこれから向かう「一徳防山」方面が眺望できる。

ここから「中日野」方面に少し下り、左手の野池の脇に登山口がある。


しばらく竹林の中を歩くと、針葉樹の植林と広葉樹の自然林が交互に姿を現わす植生に変化する。薄暗い中にスポットライトの様に光が差し込む植林帯、新緑の鮮やかなフィルターを通して光が降り注ぐ自然林帯。変化に富んだ登山道は飽きが来ない。


途中、足下に野鳥の羽を発見、プラスチックケースに採取する。

以前より羽をコレクションしており、いつの日か「原寸大写真図鑑 羽」を購入して、種類を同定したいと思っている。
この後、北側に視界が開けた岩場に出る。新緑の樹海越しに「金剛山」「大和葛城山」が遠望できる。

ここで小休止する。ここまで比較的緩やかな傾斜の道なのだが、昨年12/3以来約4カ月半のブランクで鈍った足には以外にこたえる。しかしまだ先は長い。気を取り直して出発する。
「鞍部」で「旗倉山」からの道と合流、しばらくは稜線の平坦な道を進む。本来ならこの辺りから本日の主目的であるツツジが綺麗なはずなのだが、少し咲き残っているだけでピークは過ぎていた。

ツツジは残念であったが、この辺りは新緑のトンネルで、歩いていて非常に気持ちいい。
「一徳防山」の山頂が近づくと「関電道」の黒い階段が現れて急登が始まる。

辛い登りだが、時折立ち止まって振り返ると、新緑の樹海を渡ってくる風が気持ちいい。

休んでは登りを繰り返し「一徳防山」(540.9m)山頂に到着。


ここは給水休憩だけにして先を急ぐ。今日のルートの中で最も滑りやすいガレた急坂を下る。

途中、「岩湧山」や「三国山」方面の雄大な景色を一望できるポイントを通過。


すぐに「一徳防三角点」に到着。この季節この辺りにはワラビが自生している。しかし探しても中々見つからない。今年は花も早いがワラビも早かった様だ。苦労して何とか今夜の肴になる位は採取できた。

それにしても思いのほか時間を費やしてしまった。先を急ごう。

ここから「編笠山」山頂を目指すが、まずは下りになる。どんどん高度を下げて「編笠ノコル」に到着。


途中、登山道をふさぐ様に堂々と横たわるシマヘビに遭遇。体長は1.5mを優に超えると思われる。撮影しようと近寄ると、鎌首を持ち上げ、ガラガラヘビの様に尻尾を激しく振って威嚇された。


「編笠ノコル」から急登が始まる。覚悟はしていたとは言え、やはりキツイ!それでも「ここをクリアすればビールが飲める」とモチベーションを高めて力を振り絞る。急登を登り切り、分岐を右折すると頂上。ここは左折して少し下ると「東タツガ岩」の上に飛び出す。

目を見張る様な絶景が眼下に広がる。

さてここで待望の昼食にしよう。


(本日のメニュー)

・ラ王(豚骨 極細ストレート麺)
・(ラーメントッピング用)豚肉・ネギ
・シーチキンフレークL
・マヨネーズ
・ハートランドビール500ml
・日本盛 淡麗辛口300ml

まずはハートランドビールで乾杯!


景色と言い天候と言い、これ以上のビールのつまみは無い。

(ここで一句)

とりどりに 萌ゆる草木 目に眩し
ハートランドと ウグイスの声

後は超定番のネギマヨシーチキンで熱燗をチビリ。気持ち良くなったところで、ラーメンで締める。



なんだか根が生えそうだが、そうそうゆっくりもしていられない。意を決して出発する。
来た道を戻り、分岐を直進する。すぐに「編笠山」(635m)山頂に到着。

ここは素通りして「岩湧寺」に向かう。山頂から下り、舗装された林道に出る。更に下ると「岩湧寺」の多宝塔が見えてくる。

この季節丁度シャクナゲが満開で、立派な杉の古木と相まって古寺の趣きを醸している。
「いにしえの道」の石畳を下ると「雨乞い地蔵尊」の脇に「長寿水」と呼ばれる湧水がある。

夜のお湯割用にペットボトルに採取する。
ここからは舗装された一般道を歩き「行司河原分岐」を右折、「竹ノタワ」を通過して「流谷」の集落を下る。国道371号(高野街道)を渡って南海高野線「天見」駅に到着。


帰宅後、「一徳防三角点」のワラビのおひたしを肴に、長寿水のお湯割をいただく。

何時もながら贅沢な気分に浸れるひとときだ。

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一徳防山・編笠山(西タツガ岩)

2017-12-03 17:04:54 | ひとり山歩き

2017年12月3日(日) Icon_walk_ss15.249km

累積標高(+)1696.081m(-)-1659.445m

昨日購入した「SOTO ミニ焚き火台 Tetra」。購入と同時にさっそく試運転を行いたくなって、翌日の山行を計画。

はたして試運転をするのにふさわしい場所は何処だろうか?今回行先を決定するのにそれ程時間はかからなかった。すぐに「西タツガ岩」が思い浮かぶ。食料の買い出しを済ませて家路につく。

翌朝は、先週のずぼら登山とは違い早めの出発。「白鷺」8:57初「金剛」行各駅停車で「金剛」へ、「林間田園都市」行区間急行に乗り換えて「三日市町」に9:23着。9:30発のバスで「南花台四丁目」9:41着。

三日市町のバス停でバスを待っている時から、よく喋るおじさん一人とよく喋るおばさん四人の団体さんが一緒だった。嫌な予感が的中し団体さんも同じバス停で下車する。もちろん団体で喋りながら楽しく登る事は全く悪い事ではないし、自分も団体で登る時はそうする。ただ、自分がソロで登る時は静かに登りたいという自分勝手な考えがあるだけだ。

団体さんに先に行ってもらうか、自分が先に行くか迷うが、おそらく団体さんの方がペースが遅いであろうと予測して先にスタート。住宅街の坂道を登って行く。団体さんを引き離したいという気持ちがあるので、自然とハイペースになってしまう。登山口に到着する頃には一汗かいていた。

溜池のほとりから登山道に入る。このルートは植林と自然林の中で変化に富んだ景観を楽しませてくれる。更に、先週あたりで見納めかと思っていた紅葉が、まだまだ綺麗に残ってくれていた。

考えてみると何故かこの山域を歩くのは春が多い。近年ではこの時期に訪れた記憶がない。この先、どの様な景観が待っているのか楽しみだ。

それ程の急登はなく、比較的緩やかな登りが続く。やがて「鞍部」で「旗倉山」からの道に合流。

ここからは自然林の中に続く平坦で気持ちいい道。紅葉の間から木漏れ日が差し込む中、かさこそと落葉を踏んで歩く。

途中、北側が開けた場所からは「金剛山」の勇姿が望めた。

しかし、気持ちのいい平坦な道が永遠に続く訳は無い。「一徳防山」の山頂が近づくと急登が始まり、お馴染み「関電道」の黒い階段が現れる。

山頂付近は岩山で、ゴツゴツとした巨岩を縫う様に登る。危険箇所も多く気が抜けない。

最後の階段を登りきり、「一徳防山」(541m)山頂に到着。

今日のルートはまだ先が長い、水分補給だけして先を急ぐ。

滑りやすいガレた下りを慎重に下る。

木々の間から「三国山」方面を望むと、紅葉した山並みが連なる雄大な景色が眺望できる。

すぐに「一徳防三等三角点」(544.06m)に到着。

大阪平野の展望を楽しむのもそこそこに「編笠山」方面に向かう。

ここからは更に下り。何度も歩いた道なのだが、「こんなに下らなくてもいいのに」と、毎回ぶつける先の無い不満を抱く。

下りきって、「編笠山のコル」からいよいよ急登が始まる。鈍った足にはかなりこたえる。登っては休み登っては休みを繰り返し、「西タツガ岩」への分岐に登り着く。

ここから、今登って来たのと同じ位の距離の急坂の下りが始まる。更に帰りにはそこを登り返す事になる。そう考えると少し躊躇するが、覚悟を決めて急坂を下る。

視界が開けて「西タツガ岩」に到着。

青空の下に紅葉が美しい山並みが連なる、雄大な風景が目に飛び込んできた。

 

昼食にする。

(本日のメニュー)

・ラ王(味噌)
・(ラーメントッピング用)豚肉・ネギ
・オイルサーディン缶詰
・醤油・七味
・サッポロ生ビール黒ラベル500ml
・ワンカップ大関300ml

まずは焚火用の燃料集め、材料には事欠かない。小枝・枯葉・マツボックリなどを集める。これで準備は整った。


それでは、サッポロ黒ラベルをグラスに注ぎ乾杯!


(ここで一句)
彼方まで 錦に染まる 山並みの
上に浮かびて 黒ラベルかな

ビールで一息ついたところで、本日の主題である焚火台の試運転に取り掛かる。焚火台を組み立てて、小枝やマツボックリを入れて、枯葉に火を着けるが中々上手く火がつかない。新聞紙を忘れた事を後悔する。何度かトライしてやっと着火。しかし、着火と同時に炎が高々と上がり、すぐに燃え尽きてしまう。火持ちを良くしようと太めの枝を投入するが、多少持ちは良くなるものの、いい感じの火にはなってくれない。

試行錯誤を繰り返すが結局上手くいかず、何時迄も焚火ばかりしている訳にもいかないので、今日のところは諦める事にした。今後の研究課題としておこう。

バーナーで熱燗をつけて、温めたオイルサーディンに醤油と七味をかけた物を肴にチビチビやる。

今日の様な天候なら焚火がなくても寒くは無く心地いい。

締めのラーメンを食べて店じまいにする。

さて先程書いた通り、美味しい酒を飲んだ後には辛い試練が待っている。下って来た急坂を登り返す。アルコールが入った体にはかなりキツイ。分岐まで戻り、更に頂上目指して登りが続く。覚悟はしていたとは言え、心が折れそうになる。

やっとの事で「編笠山」(635m)山頂に到着。

少し休憩して息を整える。ここから「岩湧寺」を目指し下る。途中、登山道を横切る型で新しい広い林道が建設中だった。林道を横断して更に下ると舗装路に出る。舗装路を歩いて「岩湧寺」に到着。

杉の古木が林立する中に多宝塔を横目に見て「いにしえの道」の石畳を歩く。

自動車道に出る手前に「雨乞い地蔵」と呼ばれるお地蔵様があり、その脇に湧水「長寿水」がとうとうと流れ出している。

湧水をペットボトル(500ml×3)に採取。

単調な自動車道を歩いて「行司河原分岐」「竹ノタワ」経由で「流谷」の集落に入る。

初冬の山里の美しい風景を楽しみながら「天見」駅に到着。

この季節の日暮れは早い。灯の灯った無人の駅舎には、他に乗客はおらず哀愁が漂っていた。

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地蔵山・学文峰

2017-11-25 16:30:37 | ひとり山歩き

2017年11月25日(土) Icon_walk_ss6.409km

累積標高(+)746.080m(-)-699.792m

 

昨日は、F君、U君・Kさんと私で某イタリア料理チェーンのSを訪問。ワインのマグナム2本とデキャンタ(500ml)1本を空けた。よく飲んだ。

と言う訳で当然翌朝は寝坊してしまう。それでも、布団の中で「紅葉もそろそろ見納めかな」などと考えていると無性に山に行きたくなって来た。

今回は行先に迷いはなかった。ずぼら登山の定番になった「地蔵山・学文峰」だ。そう言えば以前にも全く同じシチュエーションがあった事を思い出す。その時が「地蔵山・学文峰」初登山になる。

ダイエーで買出しして、南海高野線「白鷺」駅に向かう。11:22 発の金剛行各停で、「金剛」駅11:41 発の区間急行に乗り継ぐ。

11:59に「千早口」駅に到着。


岩瀬の集落の中の細い路地を歩く。

国道371号線を横断して、更に路地を進むと広域農道に出る。

目の前にピークは過ぎているとは言え綺麗な紅葉の小山が見える。

小山の上に「地蔵寺」の鐘楼が建つ景色は、何とも鄙びた山寺の風情があって良い。

広域農道の緩やかな傾斜を登る。

途中振り返ると、谷筋の両側の山並みや遠くに見える山々の紅葉がパッチワークの様に綺麗で目が癒される。

前方に「地蔵谷トンネル」が真っ暗な口をポッカリ開けているのが見えてくる。

トンネルの右脇に登山口がある。

「ジルミ峠」を目指し薄暗い植林帯の中を歩く。

先日の「京都トレイル」の際もそうであったが、台風の爪痕と思われる倒木や崩落箇所があった。

植林帯が途切れて自然林に囲まれた「ジルミ峠」に到着。

十字路を左折して急登を登ると分岐がある。

直進は「学文峰」への近道。今日は「地蔵山」で昼食の後「学文峰」に向かうつもりなので左折する。さすがにこの辺りまで登ると暑くなり、ウインドブレーカーを脱ぐ。

尾根道に乗り上げて左折。すぐに「地蔵山」(383m)に到着。

さあ昼食と思ったが、山頂に荷物が置かれている。先客がいる様だ。姿は見えないが草を刈る様な音が聞こえる。狭い山頂なので、ここでの昼食は諦める。

来た道を戻り「学文峰」を目指す。

程なく「学文峰」(414.4m)山頂に到着。
遠く金剛山の姿が見える。

紅葉の中の山頂。聞こえるのは鳥の声だけで静かでいい。
今度こそ昼食にする。



(本日のメニュー)

・ラ王(坦々麺)
・(ラーメントッピング用)豚肉・ネギ
・さば みそ煮 缶詰
・プレミアムモルツ(初摘みホップヌーヴォー)500ml
・ワンカップ大関300ml

今回、「さばみそ煮缶詰」にラーメントッピング用のネギを一部流用、たっぷりと乗せて加熱してみた。

これが思いのほか美味い。ネギと味噌が合う事は周知の事実、ネギと身を食べるともちろん美味いのだが、ネギと味噌だけで食べても美味い。これは「山のメニューリスト」に載せたい味だ。

ビールはプレミアムモルツの限定出荷品「初摘みホップヌーヴォー」。正直レギュラー品との違いは分からなかった。が美味いのに変わりはない。



(ここで一句)

柔らかな 陽にきらきらと 赤や黄の
眩しき光 グラスに映る



「さば缶」で飲む熱燗は五臓六腑に染み渡る。

ラーメンで締めて山頂を後にする。



ここからは、自然林と植林が交錯する、基本平坦な気持ちいい道が続く。

「下峠」「上峠」を経由して流谷の集落に出る。

初冬の山村の風情ある道を「天見」駅へ。

 

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岩湧山

2017-09-09 13:07:09 | ひとり山歩き

2017年9月9日(土) Icon_walk_ss12.972km

累積標高(+)1338.419m(-)-1453.955m

 

お盆の「六甲山・耐暑登山」以降、暑い間にもう一度何処か登っておきたいと思っていた。そうこうするうちにセミの声も聞こえなくなり、少し秋の気配を感じる日も多くなってきた。天気予報を見ていて、今週末しか無いと思い日取りを決定。しかし前日になっても行先が決められない。取り敢えず食料の買出しだけは済ませておく事にする。

帰宅後に再考。今夏最後の山歩きになるだろう事を考えると、涼しい谷筋を歩きたい。バスが面倒だが、以前に一度歩いた事のあるルート、「金山谷」を「布引滝」まで遡上して「東タツガ岩」経由で「編笠山」に登ろう。

翌日は、南海高野線「白鷺」駅8:09発で「河内長野」駅8:30着。バスは9:04発なので、かなり余裕を持った行動になる。

と言うのも、このバスが強烈に混雑する印象があるからである。最近では2年前の10/24、何時ものメンバーで「岩湧山」に登る際にも臨時バスが出る程の混雑ぶりだった。しかし今日は、予想に反してそれ程の事は無い。やはりススキの季節だけ異常なのだろう。乗客全員が着席して出発。

車中で、この時期は「岩湧山」も空いているのだろうと思うと、急に行きたくなってきた。当初計画のルートは一度歩いた事がある。始めてのルートを歩きたいと言う気持ちも計画変更を後押しした。

しかし「岩湧山」と言っても新しいルートが思い付かない。地図とにらめっこする。数年前、「南葛城山」に登る際、途中まで歩いた事のある「千石谷林道」が目に留まる。希望通りの谷筋の林道で、(地図には無いが)あわよくば途中の支流沿いに山頂を狙えるかもしれない。万が一駄目でも、そのまま林道を進めば、遠回りにはなるが山頂に到達する。

予定変更。こういう事ができるのがソロ登山のいいところだ。

下車予定だった「滝尻」バス停をパスして、終点の「滝畑ダム」で下車。

冒頭に書いた通り市街地ではセミの声を聞かなくなったが、下車した途端、ミンミンゼミの蝉時雨が降り注ぐ。

まだ夏は終わっていないと感じつつ、道路脇の気温表示を見ると21℃。着実に秋も近づいている。

登山口からダイヤモンドトレイルを5分程登ると分岐がある。

トレイルに別れを告げて「千石谷林道」に入る。車が通れる程の広さ、未舗装又はコンクリート舗装。傾斜は緩やかで歩き易い。植林と自然林が入り混じる気持ちいい道を進む。

やがて林道は沢沿いの道になる。涼しげな沢音を聞きながら更に進む。

轟音が聞こえ始める辺りで、林道脇の道を少し下ると眼前に「大滝」が姿を現す。

落差といい、水量といい、名前の通り立派な滝だ。マイナスイオンを浴びながら、一息ついて林道に戻る。

地図によると、そろそろ左手から支流が流れ込んでくる地点が近付いているはずだ。山頂への目印が無いか、見落とさない様に慎重に進む。すると「火の用心」の看板の下に「平野へ」と書かれた小さな木札を発見。

「平野」とは「岩湧山山頂」のすぐ南側にある地名だ。計画変更の際に「山頂への道があるだろう」と考えたのは、半ば願望と言っていい全くの予測だったので、木札を発見した時は我が目を疑った。しかし、沢沿いに細い道が続くのを見て、間違い無いと確信する。思惑が的中して胸がすく思いがした。

ここまでの林道歩きは緩やかな勾配で快適だった。このまま楽に山頂に到達する訳は無い。帳尻を合わせる様に、ここから約45分間の急登が続く。勾配が急である事も辛いが、それよりも植林帯特有の単調な風景が、登っても登っても延々続くのが辛い。

唯一、途中で出会った「ヤマアカガエル」の可愛らしい姿が、心を癒してくれた。

悪戦苦闘の末、やっと頂上一帯に広がるカヤトが見えてきた。

岩湧山は何度となく訪れているが、この瞬間は毎回感動する。しかし同時に、ここで気を抜いてはいけない事は十分承知している。気を引き締めてカヤトの中の急階段をゆっくりと登る。

ススキの穂は出ているが、葉はまだ緑色だ。その葉の上に「キリギリス」が静かに佇んでいた。

振り返るとカヤトの向こうには、秋めいた空の下、「槇尾山」から「三国山」へと連なる雄大な山脈が望める。

花も綺麗で、「コオニユリ」の濃いオレンジと「キキョウ」の鮮やかな紫が至る所で目を楽しませてくれる。


長い階段を登り切り「岩湧山」(897.7m)山頂に到着。

山頂はそれなりに混雑しているが、秋のシーズンに比べると全然静かで、空いているベンチを確保する事が出来た。ここで昼食にする。

(本日のメニュー)
・ラ王(味噌)
・(ラーメントッピング用)豚肉・ネギ
・シーチキンフレークL+マヨネーズ
・キリン 一番搾り500ml
・ワンカップ大関 300ml

今回は何の冒険も無いド定番メニュー。全く面白くは無いが、安定した美味さに満足。

唯一、ビールは何時もと違う銘柄。「一番搾り」が新しくなったという事なので試しに買って見た。「美味い!」

しかし冷静に考えて見ると、このシチュエーションでは冷えてさえいれば美味い訳で、正直今迄の物との違いは分からなかった。



(ここで一句)
頂きで カヤト望みて キリギリス
グラスに注ぐ 一番搾り

高い青空を白い雲が流れて行く。



ススキに混じって咲く花々の上を蝶が舞い飛ぶ。極楽の様な景色を熱燗をチビチビ飲りながら眺めていると、あっと言う間にいい時間になってしまった。ラーメンで締めて店仕舞いする。

ここからは、今迄に何度も歩いたダイヤモンドトレイルを北上する。

「五ツ辻」を越えて、湧水「錦命水」に到着。

ここを訪れると、毎回お湯割用の水を採取するのだが、今日は今迄に無く水量が少ない。パイプの具合の問題ならいいのだが、水脈の異変なら心配だ。500mlのペットボトル2本分採取するのに結構な時間を要した。

「根古峰」「岩湧山三号目」を過ぎて、丸太階段の激下り。この下りは何度歩いてもきつい。膝が笑う。

階段を下り切った所の分岐から「砥石谷」に入るのが常なのだが、今回はトレイルを先へ進む。

少し歩いて「棒谷林道」を下る。初めてのルートなので少し期待していたが、何の変哲も無かった。

流谷の集落に降り立ち、南海高野線「天見」駅に到着。

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