お散歩日和 ♪

「山歩き」「街歩き」と「酒」の日々・・・

骨董市(2)

2016-05-22 13:53:19 | 骨董市

2016年5月22日(日) Icon_walk_ss9.591km

前回、3/21に初めて訪問した「四天王寺骨董市」。今回2回目の訪問。前回同様に酒器を中心に見て廻る。

錫の酒器は気になったが高価で手が出ず。

購入はしなかったが、楽しく歩けた。

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駅伝(2)

2016-05-21 15:08:57 | 駅伝

 

 昨年に引き続き、今年も参加。
「企業対抗駅伝2016」大阪大会。


メンバー(敬称略)
(ランナー)
K(♂)・F・N・U・H
(サブ)
S・私
(応援)
K(♀)、U一家3名


今年はサブメンバーなので気が楽だ。8:00現地集合と言う事で「バーベキュー会場」の方へ行くとU君がいた。
すぐに、道具その他を積んだN君の車が到着。N君とU君で場所取りと設営をするので、「西中島南方」駅で待っているF君・S君と合流して野菜類・氷を調達して欲しいとの事。

合流して、N君から指示のあった「何時ものグルメシティ」へ行くと、そこは「ライフ」で開店前だった。私が考えていた「何時ものスーパー」はN君の指示とは違っていた様だ。検索して最寄りの「グルメシティ」に向かう途中、「玉出」があったので、ここで調達。結構時間が掛かってしまった。

  会場に戻り、私はN君が乗って来た車を「長田」に置きに帰る。車を置いて、会場まで帰りがてら、美味しくビールを飲む為に歩く予定。

地下鉄で「森ノ宮」まで移動、10:00頃に到着。それにしても日差しがキツイ(最高気温は28.9℃を記録) ランナーにとっては苛酷な状況になった。今日はここからスタート。

大阪城を通り抜け、川崎橋を渡って大川右岸を下り、天神橋の袂から天神橋筋商店街に入って北上。

「天満」駅辺りでN君から電話。何事だろうと思いながら出ると「暑くて、朝買った氷がすでに溶け始めている。追加で買って来てくれ」との事。了解して先へ進む。

「天満」駅周辺を少し散策して、「天五中崎商店街」に入る。途中、パンが焼けるいい匂いが漂って来る。

昔ながらの街のパン屋さん「ブルンネン」さん。

そう言えばN君が先日のラジオ番組で「バーベキューでアヒージョの缶詰が美味しい」と聞いて準備していると言っていた。アヒージョと言えばバゲットが無いと。店に入ると、年配の店主が奥でバンを焼いている。2〜3人で満員になる位の小ぢんまりした店内の棚から、まだ熱い焼きたてのバゲットを購入。

中崎町の古い町並みを通り抜け、新御堂筋の淀川の橋の手前でN君から再度電話。「子供たちが喜ぶので串付きのフランクフルトを買って来てくれ」と追加の指令。淀川を渡り、「西中島南方」駅前の「グルメシティ」で氷とフランクフルトを調達。

バーベキュー会場に到着すると、第一走者のU君とU君一家・S君がいた。S君はU君の娘さんと気が合った様で、水鉄砲なんかで楽しそうに遊んでいる。

時刻は12:00を過ぎており、そろそろバーベキューの準備をしなければ。火起こし用の枯枝を拾い集めて着火、炭を乗せる。

あらかた目処がついたところで、野菜の下準備。

そうこうしている間に競技終了し全員戻って、早速乾杯と思ったが、Hさんの姿が見えない。

「名刺交換会」で頑張っているのだろうと言う事で、先に始めさせて貰う。

早速F君が西宮で調達して来てくれた肉を焼く。美味い。もちろん肉自体美味いのは間違いないのだが、体を動かした後、青空の下、炭火で焼く肉の美味さはまた格別な物である。あと、これもF君が淡路島で調達して来てくれた新玉ねぎ、これがまた絶品だった。

ガツガツ食べていると、乾杯の時から姿が見えなかったHさんが、大きな箱を抱えて戻って来た。何と抽選会で掃除機「ルンバ」を引き当てたとの事。走った後にまだそんな余力があるとは、Hさんのタフさには驚かされた。

今回は飲み物も充実していた。ビール(キリンクラシックラガー)・焼酎(芋 飫肥杉)・ワイン(赤・白)、日本酒(紀土 純米大吟醸)

N君のアヒージョもワインにぴったり、ラジオの情報は正しかった。

今回一つ反省点は、火起こしが早すぎたのか、本番で火力が弱くなってしまった事だ。

ふと気付くとN君はシエスタ。朝一の設営から、アンカーまで務めて大活躍だったので、今日は仕方無いだろう。

楽しい時間はアッと言う間に過ぎ、係の人が駐車場の閉鎖時間(16:30)を案内し始めた。

何事があったのか、仲良く遊んでいたU君の娘さんは、S君に泣かされてS君の事が嫌いになってしまった様だ。

私もこの辺りからだんだん記憶が怪しくなって来る。撤収して「西中島南方」駅に到着したのは5:30頃だった様に思う。N君はHさんと二人で阪急電車でアッサリと帰ってしまった。残りのメンバーは全員地下鉄組なので一緒の電車に乗る。いや乗ったつもりだったのだが・・・。本町でF君の姿を見ていない事に気付いた。するとKさんが「預かっていたF君の財布を持って来てしまった」と言い出した。即ち、F君は「西中島南方」駅に取り残されている事になる。Kさんは慌てて引き返して行った。

この後、私は嫌がるS君を引っ張って「深江橋」へ。F君にも連絡を取るが、結局F君は姿を見せないまま音信不通になってしまった。

→  企業対抗駅伝2015

→ 企業対抗駅伝2017

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NomuNote(3)「紀土」

2016-05-15 16:29:42 | NomuNote

今日は、来週の「駅伝大会」に持参する為の日本酒を探す事に。「石鎚」「七本鎗」「紀土」の何れかがあればと思って梅田をスタート。

以前の「酒販店巡りシリーズ」の際に分かったのだが、日曜日営業の酒販店は意外に少ない。そんな中でまずは「浅野日本酒店」さん。3品種とも無く惨敗。「三諸杉」や「國乃長(かえるラベル)」が有り少し悩んだが、思い直して店を出る。

次に向かったのは森ノ宮Q"sモールの「酒のやまもと」さん。ここで「紀土」を発見、無事調達。

「紀土−KiD− 純米大吟醸 」720ml
・原材料:米(国産)・米こうじ(国産米)
・精米歩合:50%(山田錦100%)
・アルコール分:15度以上16度未満

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学文峰

2016-05-14 11:57:50 | ひとり山歩き

2016年5月14日(土) Icon_walk_ss7.0km

累積標高(+)757.392m(-)-714.298m

 

今回、またもや痛恨のiPhoneバッテリー切れの為、距離の計測が途中でストップ。JogNoteの計測5.9km +GoogleMapの計測1.1kmで7.0kmを手入力。

昨夜は、F君・N君・Kさんと4名で、某ファミレスチェーンのSでワインを飲み過ぎたせいか、寝坊してしまった。

今日は特に予定は無かったのだが、あまりに爽やかな好天で、じっとしているのはもったいない。残ったアルコールでボケた頭で行き先を考える。

昼から行ける所と言えば、お決まりの「旗尾岳・府庁山」(直近では昨年12月)位しか思い付かないが、出来る事なら初めての所に行きたい。地図とにらめっこしていると、同じ「千早口」駅で下車して反対側の「学文峰」と言う山が目に留まる。コースタイムも丁度いい感じだ。眺望などは期待が持てないが、そもそもこんな時間から計画を練っている様では贅沢は言っておれないし、迷っている時間ももったいないので決定する。

急いで支度を済ませ、ダイエーで買い出しをして、「白鷺」駅12:20発の電車に乗車。「金剛」駅で「橋本行」の快速急行に乗り換え。

これが失敗だった。停車するものだと思い込んでいた「千早口」駅を通過して、「林間田園都市」駅まで行ってしまう。「林間田園都市」に到着するまでの車中で地図を見ながら、乗越しついでに、予定変更して「三石山」に登って見ようかとも考えた。しかしこの時間からだと、さすがにコースタイムが厳しい。思案している内に到着。運良く、隣のホームに折り返しの電車が停車していたので、慌てて飛び乗る。

そんなこんなで「千早口」駅に到着したのは13:09だった。

ここで家にモバイルバッテリーを忘れて来た事に気付く。とにかく、人間慌てるとロクな事がない。この事が冒頭に書いた出来事の原因になる。

スタート前からミス連発だが、気持ちを落ち着かせてスタート。

駅前から集落の中を縫う迷路の様な細い道を行く。

工事中の広い農道に出ると、目の前のこんもりとした新緑の森に包まれる様に「地蔵寺」がある。鄙びた山寺という風情で、農道が無ければもっと良いのだが。

その農道を少し歩くと、トンネルがポッカリと口を開けている。地図によるとトンネル手前の左手に、登山道の入口があるはずなのだが、石積みの高い壁になっている。見落としたかと思い、戻って探すが見当たらず、少し焦る。落ち着いてもう一度辺りを見渡すと、左手ではなく右手に赤テープを発見。

近寄ると草陰に「←ジルミ峠/千早口駅方面→」の道標を発見。細い山道が延びており、間違いなさそうだ。

「シライトソウ」が群生しており、可憐な白い花の中を進む。

薄暗い植林帯の谷筋の緩やかな傾斜を登る。

河内長野市が設置した、山中に似付かわしくない道標が忽然と現れる。ここが「ジルミ峠」の様だ。直進すると「唐久谷・神納」方面に抜ける。

ここを左折、ここから「旗尾岳」の急登を彷彿とさせる激登りになる。

少し残っていた昨日のワインが一気に抜ける。

幸い激登りはそう長くは続かず、山腹を巻く平坦な道をしばらく歩く。再び登りになり、尾根筋の三叉路に乗り上げる。

ここは右折が正解の様だが、左も気になり少し進んでみると小さなピークが現れた。

山名板が取り付けられており「地蔵山」(393m)とある。地図にも乗っていない山だが眺望がいい。こう言う場所を穴場と言うのだろう。昼食にしようかと思ったが、日陰がないので今日の気候だと暑い。

三叉路まで戻り先へ進む。背丈程もある羊歯の中を登って行く。

程なく「学文峰」(414.43m)(山名板の山名は間違いか?)の山頂に飛び出す。

山頂には「唐久谷 三等三角点」の石柱がある。良く見ると三角点には「Ucode」と書かれた小さな丸いプレートが埋め込まれている。気付かなかったが、後で写真を見てみると「一徳防山」や「高取山」の三角点にも埋め込まれている。調べて見ると「インテリジェント基準点」という物で、場所情報などが書き込まれたICタグを内蔵したプレートの様だ。

木々に囲まれ清涼とした山頂で、木立の間から「金剛山」が顔を覗かす。

今度こそ昼食にする。三角点の石柱をテーブル代わりに使わせて貰う。

先ずは、よく冷えたビールでぷは〜!

ここで一句

「鮮やかに そよぐ青葉の 風の音
グラスでゆれる 木漏れ日を呑む♪」

 

(本日のメニュー)


・ラ王(担々麺)
・(ラーメントッピング用)豚肉・ネギ
・ホテイ やきとり缶詰(塩味)
・キリン ハートランドビール500ml
・上撰 白鶴 200ml

ラーメン、缶詰、ビール、日本酒という王道を行くラインナップだが、多少の変更点はある。ラーメンは何時もの「マルちゃん正麺」ではなく初めて「ラ王」に、味も「担々麺」にしてみた。缶詰はバーナーで温めて、ラーメン用のネギを流用してトッピング。(それぞれ、ラーメンはもう少し辛さをプラス、缶詰はレモンかユズをかけるのもいいかも)

食事中ふと足元を見ると、大きな蟻が自分の二倍以上はあろうかという白い物体をせっせと運んでいる。よく見ると私の落としたインスタント麺のかけらだった。こうやって掃除をしてくれていると思うと、ありがたい事だ。

白鶴のぬる燗も飲み干して、ほろ酔い気分で撤収する。

ここからは、あまりアップダウンは無いが、林道や関電道が交差していてややこしい。

赤テープの目印を頼りに尾根道を行くと、三叉路にぶち当たる。

左に進むと「伊谷ノ峰」(491m)だが、今日は時間もないので、登頂は次回の楽しみに取っておこう。

三叉路を右折して更に尾根道を進む。

「ジルミ峠」の物と同様の道標が現れる。ここが「上峠」になる。

落葉の急坂を下ると舗装された林道に出る。林道を下ると流谷の集落が見えてきた。

この辺りの路傍にミツバが群生していたので収穫させてもらう。

長閑な田園風景の中を歩き、スマホで写真を撮影しようとシャッターを押したところで画面が真っ暗になった。

トボトボと「天見」駅まで歩く。

帰宅後、収穫したミツバを卵とじにしていただく。さすがに天然物は香り高く美味しく思った。

 

 

 

 

 

 

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mont-bell キャップ

2016-05-04 11:51:36 | 山Gear

2016年5月4日(水) Icon_walk_ss10.216km

 

昨日の高取山での不注意で、キャップ(モンベル)に穴を開けてしまった。

このキャップは私が山歩きを始めた時に購入した第一号で、かれこれ10年以上は世話になった。当然愛着があり寂しい気持ちがある一方、実際にはそろそろ買い替え時ではあった。

今日は、新しいキャップを探しに梅田を訪れる。

まずはグランフロント大阪の「好日山荘」に向かう。

気に入った物が見つからず。「ALBi」に向かい何軒か物色する。

結局最後はモンベルで手を打って購入した。

モンベルキャップ1号、
長い間ありがとう!

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高取山(高取城)

2016-05-03 16:34:23 | うだつ会

 

2016年5月3日(火) Icon_walk_ss12.042km

累積標高(+)1007.159m(-)-1007.159m

G.W中の5/3、何時ものメンバーで計画していた「高取城攻め?」を決行。

今年のG.Wは4/29〜5/5のうち5/3以外はほぼ快晴。この日は天気予報通りの曇り空。何とも運が無いが、まあ雨では無いだけ良しとしよう。

近鉄南大阪線「壺阪山」駅に10:05に現地集合の為、「大阪阿部野橋」駅9:20発の急行に乗車すべくホームに行くとF君に出会った。電車が動き出した後、隣の車両にN君の姿を確認。

S君だけは姿が見えないが、おそらく西大寺経由の近鉄橿原線で来るのだろうと推測していると、S君からLINEが入る。「間違えて奈良行きの電車に乗ってしまいました????壺阪山駅着10:22になりますm(_ _)m」まさかの遅刻の連絡!

その後更にLINEが入り(本筋とは関係無い話だが)S君が奈良から引き返して西大寺で下車すると、偶然にも天王寺動物園に向うU君一家に遭遇したとの連絡。(この話には伏線があって、前日に私・F君・N君・U君の四人で「さいとう」さんで一杯やりながら、U君一家が動物園に行く話を聞いており、天王寺で合流しようと冗談を言っていた。その場に唯一不在だったS君が合流するとは・・。)こんな偶然もあるものなのだ。

予定通りに到着した3人は、同じ列車で到着した他のグループが誰もいなくなった駅のベンチで20分弱時間潰し。

暇なのでビールでも飲んでやろうと、駅前を物色するが、長閑な駅前にはコンビニも自販機も無く諦める。

そうこうしていると、我々が乗ってきた一般車両の急行列車とは明らかに違う、豪華な特急列車が到着し、S君が悪びれた様子も無く下りて来た。我々はお決まりの行動で、物陰に隠れていたが、呆気無く発見される。

しばらくはS君イジリの時間が続く。飽きて来た頃にあろう事か、F君が「今回の遅刻事件は六甲山カレー事件に匹敵する」と言う様な事を言い出し、私の方まで飛火しそうになって来た。

何だか前置きが長くなったが、メンバーが無事集合。気を取り直して駅前を出発する。

「高取町 観光とくすりの町」というアーチをくぐり、国道169号線を横断して土佐街道を右折。

ここで2つの疑問が現れる。1つは「くすりの町?」2つ目は「土佐街道?」。調べて見ると、まず1つ目は、この辺りでは飛鳥時代には宮廷行事の一つとして、「薬猟」が行われていた事に始まり、江戸時代には薬の販売、今も製薬・売薬が主要産業になるらしい。2つ目については、飛鳥時代、都造営のために連れて来られた土佐(現在の高知県)の人々が国に帰ることができずこの地に住まい、故郷を懐かしんでつけた地名と伝えられているとの事。近場でもまだまだ我々の知らない事が沢山ある事を思い知る。

ここから、城下町の風情が漂う「土佐街道」の緩やかな傾斜を登る。因みに、この城下町から城までの標高差は446mとの事で、この先楽では無い事が予想される。

街道沿いには、高取城の下屋敷の表門を玄関に移築した医院や「だらにすけ(陀羅尼助丸)」の看板を掲げた立派な漢方薬店などが建ち並ぶ。

また、奈良産業大学により作成された、在りし日の高取城のCG再現画像の案内板が目を引く。

程なく、観光案内所「夢創館」に到着。ここは大正時代の呉服屋の建物を改装した物らしい。

この案内所に「日本百名城」のスタンプが有るとの事で立ち寄る。実はN君は百名城巡りに取り組んでおり、この日もスタンプブックを持参していた。

それと忘れてならないのは、そもそも我々が「高取城」の存在を認識したのはN君のこの本のお陰で、恥ずかしながらそれまで認識がなかった。今回の「高取城探訪計画」の発端はこの本にあるのだ。

ここでF君が興味深い資料を発見して見せてくれた。

司馬遼太郎の「街道をゆく- 大和・壺阪みち-⑸城あとの森 」の中の一文だ。
司馬遼太郎もこの地を訪れ、印象を綴っていたと思うと感慨深い。一文を引用させて貰う。

「高取城は、石垣しか残っていないのが、かえって蒼古(そうこ)としていていい。その石垣も、数が多く、種類も多いのである。登るに従って、横あいから石塁があらわれ、さらに登れば正面に大石塁があらわれるといったぐあいで、まことに重畳(ちょうじょう)としている。それが、自然林に化した森の中に苔むしつつ遺っているさまは、最初にここにきたとき、大げさにいえば最初にアンコール・ワットに入った人の気持がすこしわかるような一種のそらおそろしさを感じた。」

何だか本当に大袈裟な表現の様に思うが、この後この文章表現の間違いない事を身を以て経験する事になる。

案内所を出てしばらく歩くと幕末期に創業の歴史ある「金剛力酒造」と言う酒蔵が有る。本来ならここで日本酒を購入して、山頂で飲めれば最高なのだが、残念ながら休業日(事前に電話確認済)と言う事で念願は叶わなかった。

ここで、F君も「やっぱり百名城スタンプを貰う」と言って案内所に引き返す事になり、私はこの場で待つ事に。

酒蔵の前の道を挟んで向かい側、商家の屋敷跡「伊勢屋々敷跡」の石碑の階段に腰を下ろす。ふと見ると酒蔵の前にビールの自販機が・・・。さっき駅で飲もうと思って飲めなかった、一旦思った事はなかなか諦めがつかない物だ。

禁を犯してスーパードライの350mlをプシュ!

戻って来たF君とN君の軽蔑の眼差しを浴びながらも飲み干してスタート。

判読し辛いが恐らく「右 つぼさか よしの 道」と刻まれた石の道標が見えて来ると「札の辻跡」。ここから先は、かつて武家屋敷が建ち並んでおり、辻には門があり町人の居住地区と区切られていた様だ。

現存する旧武家屋敷の長屋門や、見事な「なまこ壁」の旧高取藩筆頭家老の屋敷などの前を通り抜ける。

長閑な田園地帯を進むと、舗装路が途切れて「黒門跡」(高取城第一門)に到着、ここから郭内になる。

「宗泉寺」との分岐まで進むと案内板が有り

「いよいよ山登りのはじまりです。・・・黒門跡から本丸までは高低差が約350mあります。・・・」

案内の通り傾斜がきつくなってきた。当然、山城だという認識は持って来ている。だがあくまで城なので遊歩道的な道を歩く事を想像していたが、登山道に近い様子になって来た。

「史跡 高取城跡」の石碑を通り過ぎ

「七曲り」と言う文字通り曲がりくねった山道を登る。

野面積みの石垣も見え始める。

息を切らして登って行くと「一升坂」の案内板が現れる。

「これから長い直線の上り坂が続きますが、この「一升坂」という名称は、築城の際に、急坂であるため石材を運ぶ人夫に米一升を加増したことによるといわれています。」

怖気付きそうになるが「リュックも重いが石よりはマシだ」と思い直して進む。

登り切ると分岐があり、「岩屋不動尊 120m」の標識がある。私は興味があったので、3人が休憩している間に1人見学に向かう。細い山道を歩いて行くと、森の静寂の中に、「不動明王」「文殊菩薩」「役小角」の石像がひっそりと佇んでいた。

分岐に戻り3人と合流、再び登り始める。しばらく進むと、飛鳥から登ってくるルートと合流する。

合流点には「猿石」と呼ばれる謎めいた異形の石像が鎮座している。飛鳥時代に作成された物と推測されており、築城の際に飛鳥の地から運び上げられたらしいが、この場所に安置した理由は定かではない。

ここからすぐの所に「二の門跡」が有る。

二の門の前には、山城には珍しい「水堀」が有り、現在も水を湛えた状態で存在する。

それと残念だったのが、「二の門」は現在も「壺阪山」駅近くの「小島寺」の山門として移築され残っているとの事。下調べ不足で見損ねてしまった。

さてここからが、いよいよ城内という事になる。

「二の門跡」を通過してすぐ、右手に「国見櫓跡 120m」の標識がある。如何にも眺望が良さそうな予感がする。寄り道して見る事に。

到着すると、予想通りの眺望で、「大和平野」が一望できた。

先客の西洋系外国人の方4〜5名が食事中だったが、日本語で「コンニチワ」と挨拶をされて、展望する事を快く許して下さった。

眼下に大和三山の「畝傍山」「耳成山」「天香具山」、遠く「生駒・信貴」の山並から「二上山」、更に遠く「あべのハルカス」まで見えた。案内板には天気が良ければ「比叡山」まで見渡せるとあったが、残念ながら今日は無理だった。

元来た道を引き返し、分岐に戻り天守跡を目指す。

この辺りからは、石垣も立派になり、道は迷路の様に曲がりくねる。

先頭を行くN君が、角を曲がる度に「オーッ!」と感嘆の声を上げる。後続の3人も遅れて角を曲がり、同じ様に「オーッ!」と思わず声が出る。それ程に、想像以上に立派な石垣が、次から次に目の前に現れる。

「矢場門跡」「松ノ門跡」「宇陀門跡」「千早門跡」と城門跡を通過。

我々が登って来た「大手道」に壺阪口からの道・吉野口からの道が合流する地点に、いよいよ城の中枢部への入口である「大手門跡」が現れる。

眩しい程の新緑の緑の中に、苔むした巨大な石垣が美しい。

ここから「二の丸跡」「十三間多聞櫓跡」「十五間多聞櫓跡」等々、圧倒的な石垣のオンパレード。

木々も立派で、スギ・ヒノキ・モミなどの巨木や、何よりモミジ・ケヤキなど落葉広葉樹が多い。秋の紅葉シーズンは、さぞかし見事な事だろうと想像される。

締め括りは「天守台跡」、ここまで来て、先に引用した「街道をゆく」の文章の大袈裟で無かった事を確信する(但しアンコールワットに行った事は無いのだが)。

かわいい熊のチェーンソー・アートに導かれて「本丸跡」から「天守台跡」に登る。

ここが高取山の山頂になっており、高取三等三角点(583.61m)がある。

これで前半戦は終了、そろそろお待ちかねの昼食という事にしよう。

広々とした「本丸跡」で適当な場所を探す。

「本丸跡」からは西に「金剛・大和葛城山」南に「大峰山系」の雄大な山容が望めた。「二の丸跡」を見晴らす辺りに陣取る。

丁度都合の良い切株が有ったのでテーブル代わりに使わせて貰う。

(本日のメニュー)


・マルちゃん正麺(しょうゆ味)
・(ラーメントッピング用)豚肉・ネギ
・焼豚
・(キングオスカー)オイルサーディン
・キリン ラガービール500ml
・アサヒ DRY PREMIUM 500ml
・月桂冠 210ml

それでは、無事な登頂を祝して乾杯!

焼豚は、先日の「一徳防山」で試作してみて美味しかった「ネギマヨ焼豚」に。オイルサーディンは以前から定番のレシピ、バーナーで温めて、しょうゆ・レモン汁・七味で調味。
その他、赤貝・イワシ・厚切りベーコンの缶詰や鶏唐等々。

皆が持ち寄ってくれた食材で豪華な食卓になった。

あと、珍しかったのがカップヌードルでF君が「トムヤムクン」(タイ現地版)、N君がフカヒレスープを持参。味見させて貰ったが、それぞれに美味しかった。

S君はお洒落に白ワインのハーフボトルを持参していた。

 

ここで一句

「杯交わす 山の古城の 石積みに しみるが如き うぐいすの声♪」

 

腹も満たされ、気分も良くなった所で、名残惜しいが下山に取り掛からなければならない。

「大手門跡」まで戻って左折、「壷坂口門跡」で城内を後にする。下って行くと一旦車道に出て、再び山道になる。ここからは、登りの時よりも更に山道らしい山道を下る。

標識に従って分岐を進むと、今回私が「土佐街道」「高取城」と共にもう1つ楽しみにしていた「五百羅漢」が現れた。

何時、誰が造った物かは諸説あるらしいが、岩の山肌に夥しい数の羅漢像が刻まれている。様々な表情の羅漢像の中には「大黒様」の姿もあった。

こう言う物にあまり興味の無さそうなS君は、思わず「気持ち悪るい〜」と罰当たりな事を言っていた。でももし一人で山中を歩いていて、予期せずにこういう物が眼前に現れる事を想像すると、あながちS君の気持ちも解らないではない。

ここから更に下り、車道に合流してすぐの所にも絶景ポイントが。

満開の藤の花が咲く森の中に、「壷坂寺・八角円堂」の瓦屋根が浮かび、遠くには「大和葛城山、二上山」の山並みが見える。まるで一幅の絵画の様な光景にしばし見惚れる。

この後、壷坂寺の門前を通らせてもらい、谷沿いの林道から、清水谷の集落に入る。歴史を感じる家並みの中を歩き、「札の辻跡」で「土佐街道」に合流。今朝歩いた道を戻り「壷坂山」駅に到着。

 

ここから「大阪阿部野橋」駅まで戻り、「湯処 あべの橋」で汗を流した後、目星を付けていた阿部野ルシアス地下の「恵美寿屋」さんに向かうが、行列が出来ており断念。ViaあべのWalkの1F「正宗屋」さんは休業。早く飲みたいので仕方なく近くに有った「赤のれん」さんに突入。しかしこれが大失敗で、品切れ続出だわ、トキシラズの刺身はペラペラな上に凍っているわ、アスパラサラダはアスパラが見当たらないわ、別に安い訳ではないわ、と言う事で早々に失礼させて貰う。結局、少し離れた「森田屋」さんへ。ここも満席だったが、気さくな店員のお兄さんが、嘘かホントか「長居してる客を追い出すわ!」との事で無事入店。2Fのテーブル席でやっと落ち着く事が出来た。今回はこれにておしまい。

 

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