お散歩日和 ♪

「山歩き」「街歩き」と「酒」の日々・・・

街歩き(天王寺・山王・天下茶屋)

2017-05-28 17:00:13 | 街歩き

2017年5月28日(日) Icon_walk_ss5.908km

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一徳防三角点(二ノ坂峠ルート)~西タツガ岩 ピストン

2017-05-27 11:39:48 | ひとり山歩き

2017年5月27日(土) Icon_walk_ss12.019km

累積標高(+)1226.468m(-)-1226.468m

今日は新調したバーナー「プリムス P-153 ウルトラバーナー」の試運転。

場所は迷った末に、毎年春に一度は訪ているのだが、今年は行けていない「一徳坊山〜編笠山」の山域。その中でも特にお気に入りの場所「西タツガ岩」に決定。

食料調達を前日に済ませて、南海高野線「白鷺」駅8:45に乗車、「河内長野」駅9:04に到着。9:30発のバスに乗り込む。

久しぶりにバス利用のソロハイク。乗客僅か3名の長閑な車内。出発待ちの車窓からは、初夏の陽射しに緑が眩しい山並み。真っ青な空に白い雲が流れて行くのが見える。バスは面倒なのだが、久しぶりだと何だか少し旅気分に浸れて良いものだ。


「南花台4丁目」9:53に到着。

住宅街を通り抜け、棚田が美しい田園地帯を歩き、登山口に向かう。

実は、この山域は相当に歩き尽くしたつもりだが、今日は一部初挑戦のルートを歩く予定。

まずは前回2016/4/23に歩いた林道「ナメシ谷線」に入る。

この時季の日差しは思いのほか強い。木漏れ日が創り出すくっきりとした明暗のコントラスト。湿度が低くカラッとした気候と言う事もあって林道歩きは快適だ。

緩やかな傾斜の沢沿いの道は、車一台が通れる位の広さ。

やがて細い山道になり、すぐ左手に「二ノ坂峠」への分岐が現れる。

ここからが初挑戦のルートになる。

傾斜がきつくなり本格的な山道を登り、程なく「大矢船西町」からの登山道と合流。ここが「二ノ坂峠」になる。

この後しばらく、植林帯の中の急坂を登る。登り切ると空が開けて明るい尾根筋に出る。

尾根道の両側にはミヤマツツジが群生している。

予想通り、花はピークを過ぎており残念な姿になっていた。一週間早ければ、さぞ綺麗であったろうと予想される。

この後は自然林の中の登りを進み、「一徳坊山・山頂」から「一徳坊三角点」へと続く尾根道に合流する。

ここからは今迄に何度も歩いた事のある、勝手知ったる登山道になる。個人的にこの山域のルートはどのルートも好きなのだが、今日のルートも非常に気持ちのいいルートで、間違いなく今後リピートする事になると思う。

「一徳坊山」の山頂も踏んでおこうかと思ったが、今日の本題はバーナーの試運転。山頂はパスして「西タツガ岩」を目指すべく「一徳坊三角点」方面に向かう。


昨年の春に「一徳坊三角点」を訪れた際には「この日は黄砂の影響で、眼下の大阪平野も霞んでいたが、その向うに本当に幽かに六甲山が影絵の様に見えた。」と記しているが、今日はこの季節としては珍しい位に空気が澄んでいる。大阪平野の向こうに六甲山が、更には明石海峡大橋までハッキリと確認出来る。

振り返ると、眼前に「岩湧山」のどっしりとした山容が。

遠くには、「大峰山系」の山並みも綺麗に見えた。

一瞬「ここで昼食にしようか」という事が頭をよぎったが、邪念を振り払って先を急ぐ。

「西タツガ岩」は「編笠山」の南側の中腹に突き出した岩稜である。「一徳坊三角点」からは一旦グッと高度を下げてから、「編笠山」の急坂を登り返し、「編笠山」山頂手前の分岐から南側の急斜面を再び下る。

結構ハードな行程を経た後、視界が開けて「西タツガ岩」に飛び出す。

三方が切り立った断崖になっており、滑落すればひとたまりもない。その分眺望は抜群で、緑の山々が折り重なる雄大な光景が一望できる。

それでは、待望のランチタイム


(本日のメニュー)

・ラ王(豚骨)極細ストレート麺
・(ラーメントッピング用)豚肉・ネギ
・シーチキンマイルド+マヨネーズ
・ハートランドビール500ml
・月桂冠(しぼりたて)300ml

まずは、先端の巨岩に腰掛けて、ハートランドビールでプハ〜!

この様なシチュエーションで飲むビールは飛び切り美味い。



(ここで一句)

「天空に 浮ぶがごとき 岩稜で
一人飲み干す みどりのボトル」

喉を潤した後は、本題のバーナー試運転、お燗用の湯を沸かす。

バーナーに着火。「P2253A ( 2,640kcal/h)」よりも出力が大きい(3,600kcal/h)だけに湯の沸きは確かに早い。ただ燃焼音が想像以上に大きい、まあこれは慣れれば問題無いだろう。

今回も、定番中の定番メニュー。

安定の美味さに満足。

ところがここで全く本筋とは関係ない別の問題が発生する。スマホを充電するために、モバイルバッテリーを探すが見当たらない。ソフトケースに入れてリュックにぶら下げておいたのだが、カナビラにはファスナーの引手だけが、虚しく揺れている。

そう言えば道中、場所ははっきりとは覚えていないが、リュックが枝に引っかかった記憶がある。その時に外れたに違い無い。

バーナーを購入したばかりだし、ここでの出費は痛い。予定を変更して、来た道を引き返そうか思案する。ここまでの所要時間は約二時間半、2時前に出れば十分戻れる。「岩湧寺」経由で「天見」に抜ける予定だったが変更する事にした。

足元から周辺部まで注意しながら、ひたすら歩いて来た道を戻る。動植物や風景を見る余裕は無い。当然の事ながらモチベーションは上がらない。結局探し物は見つからずじまいのままバス停に到着。失意を抱えてバスに乗り込む。

ところがである。家に帰り付き、部屋に入ると、あれだけ探し回ったモバイルバッテリーが畳に転がっているではないか!うれしいやら、腹がたつやら、訳が分からないやら。結局、出発した時からモバイルバッテリーは持っていなかったと言う事になる。それにしても何故この様な事になったのか、いくら考えても原因不明だ。結論から言うと、今後はリュックにぶら下げるのはやめて、中に入れる事に決めた。

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Newバーナー購入

2017-05-21 11:22:28 | 山Gear

2017年5月21日(日) Icon_walk_ss10.040km

先日の記事に『5/3の「京都一周トレイル(東山ルート)歩き」の比叡山山頂での昼食の際、長年愛用していたバーナー「プリムスP-2253A」が着火しない事態が発生。圧電点火装置の故障と思われる・・・・「グランフロント大阪」の「好日山荘」に修理に持ち込んだ。メーカーに送るので見積りに一週間位かかるそうだ。』と書いたが、その見積り結果の連絡があった。

残念ながら「パーツのストックが無い為修理不能」との事。永年愛用していたので寂しい話だが仕方ない。

今日は見積りに出していた「P-2253A」を引き取りに行きがてら、新しいバーナーを購入する事にした。
さて、何を購入するかだが、まず先日下見した3機種から、コンパクトに収納出来る2機種に絞りこんだ。

*115フェムストーブ ¥6,300
*P-153ウルトラバーナー ¥8,100

本体価格は115が安いのだが、気になったのは出力

*P2253A → 2,640kcal/h

*115 → 2,100kcal/h
*P-153 → 3,600kcal/h

余り大出力の物は必要無いのだが、今迄の物より出力が落ちるのは嫌なので、P-153に決定した。


「好日山荘」に到着すると、丁度セール期間中との事で、(本体価格)¥8,100のー10% ¥7,290で購入する事が出来た。ラッキーであった。

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野球大会②

2017-05-20 13:48:52 | 野球大会

2017年5月20日(土) Icon_walk_ss2.386km

今日は野球大会の一回戦。会場は昨年と同じ甲子園浜野球場。

今回も試合後に弁当を食べながら、軽くビールを飲む予定だと聞いて、阪神甲子園駅から歩いて行く事にした。

天候は快晴。この日、大阪では最高気温29.6℃を記録。わずかな距離だが汗が流れた。

今年はいよいよチームも人数が集まらず、H社さんとの合同チームで参加。

私はサブでベンチ入り。試合結果は3 - 14(5回コールド)でS社に完敗。

それと、F君とU君が負傷(程度は不明だが)してしまった。

試合後は予定通りに懇親会。二人共参加出来る様で、ひとまずは安心した。

それにしても、ベンチを温めていただけの私なのだが、それでもビールは美味い!


解散後は車を置きに戻り、チェーン店のSで反省会。メンバーはK(支)・F君・N君・S君・U君・Kさん。あと(飲まない)Uさんも参加。


更に私は、K(支)のお宅にお邪魔した後、「コスモスクエア」経由で帰宅。

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駅伝(3)

2017-05-13 15:14:49 | 駅伝

 

毎年恒例の「企業対抗駅伝」に参加。今回で確か5回目の参加。私自身は昨年は応援だったので、走るのは2年ぶりになる。

それと今回、レギュラーメンバーのHさんが体調不良という事で、毎年「男女混合の部」で参加していたのが「男子の部」での参加になった。という訳で、出場を拒み続けていたS君に白羽の矢が立った。

今年は、競技後の隣のバーベキュー場での「打ち上げ」は、残念ながら雨予報の為断念。

競技の開催の有無自体も、当日の朝の事務局からの発表を待たなければならない様な状況。各自、車で帰って、当日集合する事になった。


6:23、N君から「おはようございます。本日の駅伝大会開催とのことですが、スタートを1時間遅らせるとのことです。11:30スタートです。雨止みますかねー?」とラインが入る。
着替えはもちろん、替えの靴までリュックに詰め込んで、現地に集合。
ヤキモキしたが、スタート時には何とか雨が上がって、ずぶ濡れになりながら走るという最悪の事態は回避された。じっとしていると肌寒い位の天候だが、走るのには悪くない。


第一走者のF君がスタート。私は第二走者、F君からタスキをもらってスタートする。

今年は全く練習もしておらず体は鈍りきっている。予測はしていたが、それ以上に脚が前に行かない。その上に一歩一歩の着地がドスンとした感じで膝にくる。何とか最後まで持ってくれと祈る様な気持ちで走る。フラフラになりながらも、第三走者のU君にタスキをつなぐ事が出来た。


クールダウンを兼ねて車にスポーツドリンクを取りに行って戻ると誰もいない。後で事情を聞くと、私の走っている姿を見失いゴールしたのにも気付かずに、「余りに帰還が遅いので倒れているのでは」と心配して、捜索に行ってくれていたそうだ。色々あったが全員無事に完走。


(結果)
2:15:31  
(男子の部)部門内順位 113/134
① F君 25:29
② 私 28:25
③ U君 27:54
④ N君 25:51
⑤ S君 27:52

個人的には、加齢と怠惰な生活の影響で、前回(2年前)よりも大巾にタイムを落した。(前回タイム26:39)
チームでも、2年前は男女混合にもかかわらず2:13:01で今回を上回っていた。

今回、天候の事もあり、応援はK支さん一名(なんだか淋しい)

後は車を置きに戻り、「魚輝水産」で打ち上げ。F君と私は、その後「本町」「動物園前」を徘徊して終了。

翌日気付いたのだが、夜中の0:50にF君からLINEで写真が送られていた。

どうした事か「動物園前」から「梅田」に向ったはずのF君は、折返して「なかもず」で電車が無くなってしまった様だ。カラオケボックスを見つけて一夜を明かしたそうだ。

→ 企業対抗駅伝 2015

→企業対抗駅伝 2016

 

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プリムスP-2253A

2017-05-07 22:51:32 | 山Gear

2017年5月7日(日) Icon_walk_ss7.207km

5/3の「京都一周トレイル(東山ルート)歩き」の比叡山山頂での昼食の際、長年愛用していたバーナー「プリムスP-2253A」が着火しない事態が発生。圧電点火装置の故障と思われる。3/19の「旗尾岳・府庁山」の際には問題なかったのだが。
と言う訳で、本日「グランフロント大阪」の「好日山荘」に修理に持ち込んだ。メーカーに送るので見積りに一週間位かかるそうだ。
見積りが高い様だと、いよいよ新調しなくてはいけない。アウトドアショップを回って価格の下調べをしておく事にした。
候補は3機種

*P-153ウルトラバーナー
*2243バーナー IP-2243PA
*115フェムストーブ

「好日山荘」「モンベル」「石井スポーツ」を確認

P-153 ¥8,748
IP-2243 ¥7,290
115 ¥6,804

三軒とも全く同一価格。
Amazonでも検索して見たが同価格だった。
全く無駄な時間を費やしてしまった。

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「京都一周トレイル③」(東山ルート)浄土寺橋〜比叡山

2017-05-03 22:49:05 | うだつ会

2017年5月3日(水) Icon_walk_ss17.984km

累積標高(+)3577.544m(-)-3552.498m

 

今日は、2015/5/3の「京阪伏見稲荷駅〜蹴上(東山1〜東山30-2)」2016/11/26の「蹴上〜浄土寺橋(東山30-2〜東山52-1)」に引き続き「京都一周トレイル(東山ルート)歩き」の第三弾。「浄土寺橋〜ケーブルひえい」駅(東山52-1〜東山74)」を歩いた後、「比叡山山頂」を目指す。メンバーはF君・N君・S君・私の4名フルメンバーが揃った。

京阪電車「出町柳」駅に8:00集合。の予定だったが、F君から「おはようございます。今淀屋橋ですが、8時14分到着になります。申し訳ないですm(._.)m」とのラインが入る。まあ今回はバス利用でも無いし大した問題では無い。

駅を出てN君・S君と合流し、F君の到着を待つ。

待っている間に、昨日N君が購入した「京都一周トレイル(東山ルート)」の地図で、今日のルートの再確認。その時にN君から「とんでも無い事実に気づいた」との発表があった。前回の「蹴上〜浄土寺橋(東山30-2〜東山52-1)」で「大文字山山頂」から後歩いたルートが、トレイルから外れていると言うのだ。確認するとN君の言う通りだった。この問題をどう処理するかは、後日話し合いたいと思う。

そうこうしている間にF君も無事到着。晴れ予報だったが天候は薄曇り。快晴とはいかないが、かえって涼しくて歩き易い。今出川通を東へ進む。

するとF君が今度は「酒を買いそびれた」と言い出した。F君ともあろうお方が、我々の山歩きで酒がなくてどうするのだろう。「百万遍」の交差点角にコンビニがあったので立ち寄る。

「京都大学」の前を通って、洒落た飲食店が立ち並ぶ通りを銀閣寺方面に更に進む。

白川通との交差点にトレイルの道標「東山52-1」がある。

ここから今回の「京都一周トレイル(東山ルート)歩き」の第三弾をスタート。

道標に従って、「志賀越道」の閑静な住宅街の中を歩く。乘願院の門前を左折して御蔭通に入り、すぐ右折。ここから山道になる。

小さな沢沿いの気持ちいい山道。

クリンソウが一輪、可憐に咲いていた。

市街地から歩いてすぐの場所にこの様な清流が有るのが京都のすごい所だ。

道標「東山56-2」で分岐が現れる。右が本道の様だが、左がどうも気になる。メンバーの疑いの声を浴びながら左に進む。少し不安はあったが、しっかりした踏み跡が続いていて安心した。

しばらく登ると、苔生した大きな岩塊がゴロゴロと転がっている。良く見ると灯籠の台座の様な物も見受けられる。案内板が立っており、ここが昔、この山域で採掘される銘石、「白川石」の中間作業石置き場だったと分かった。

この後、江戸時代の伝説的な人物、白幽子(はくゆうし、1646-1709)が使っていたという井戸跡(白幽泉、長命水)や白幽子が晩年に過した白幽子寓居跡を経由。

途中、樹々の切れ間から目的地の「比叡山」を遠望できた。想像以上に遥か遠くに見える姿に、気を引き締める。

この辺りで長袖は暑くなりTシャツに。

さらに進むと「瓜生山」(301m)山頂に到着。

山頂には「狸谷山不動院」さんの奥之院の祠があり、祠の裏には以前「勝軍地蔵」が祀られていたという石室が残る。奥之院で今日の山行の無事を祈願。

山頂は南側の展望が開けており、「清水山」(第一弾で登頂)や「大文字山」(第二弾で登頂)の山並みが連なって見える。「ここを歩いて来たのか!」とこれまでの道程を回想して感慨に耽る。

ふと振り返るとそこには、そんな事は意に介さずとばかりに、大きなおにぎりを頬張るS君の姿があり、現実に引き戻された。まだまだ先は長い、一休みして出発。

ここからは下り。以前であれば不満の声が上がる場面だが、さすが経験を積んだメンバー。今回はその様な事は無かった。

しばらく下ると新緑が気持ちいい比較的平坦な道が続く。

平坦な道は歩き易く、山歩きしていて一番楽しい場面だと思う。しかし、おかしなもので余りに長く続くと、この後どれ程の険しい登りが待っているのだろうと疑心暗鬼になってくる。

道中出会う人は、前回もそうであったが(前回以上に)ハイカーは少なく、やたらとランナーが目立つ。

やがて前方が開けて、石の鳥居と灯籠が立つ広場に出る。

「無動寺大弁財天」の「二ノ鳥居」だ。

ここから「音羽川」の谷に更に下る。地図を見て「この下りはキツそうだ」と予測していたが、それ程でもなく助かった。

沢に降り立つと、清流に架かる木橋を渡って対岸に渡渉。

少し歩くと、「雲母坂」の登山道に合流する。

ここで一休み。N君が持参した行動食のチョコレートを皆に分けてくれた。糖分を補給して、この後に予測される険しい登りに備える。

意を決して出発。「雲母坂」の登山道は人気のルートで、急にハイカーが増えて賑やかになる。しかも国籍もバラエティに富んでいる。単調な植林帯の中を延々と登る。休んでは登り、休んでは登りを繰り返す。修行の様な時間が一時間弱続く。

やっとの思いで登り切ると、視界が開けて、京都の街が一望できる大パノラマが広がる。うっすらとではあるが、遥か「金剛山」の勇姿も望めた。

絶景にここまでの疲れが吹っ飛ぶ思いがする。

ここから「ケーブルひえい」駅までは、しばし平坦な道を歩く。

駅の前に、トレイル(東山ルート)最後の道標「東山74」がある。

これで(東山ルート)の踏破達成という事になる。(但し冒頭に書いた、大文字山四つ辻「東山45 」〜浄土寺橋「東山52-1」の問題はあるが・・・)。

駅の反対側に廻ると(北山ルート)最初の道標「北山1」がある。

次回の京都一周トレイルのスタートは、ここからになる訳だが、地図で見る限り(北山ルート)はかなり手強そうだ。

今日は「比叡山」山頂を目指して(北山ルート)のごく一部分だけを歩く。車が通行出来る位の広い道幅の未舗装道を登る。

途中でメタリックな質感が美しい「ルリセンチコガネ」に出会った。

閉鎖になった「比叡山人工スキー場」跡の辺りでトレイル(北山ルート)に別れを告げ、コンクリート舗装の急傾斜を登る。疲れた脚にはかなり堪える。それでももう少しで山頂だと思うと我慢出来る。恒例のN君の「ビール」コールも飛び出した。

ところが、なんだか様子がおかしい。「ガーデン・ミュージアム」の門の前から、明らかに山頂とは違う方向に向かって下り坂になる。するとN君が、山頂への案内板を発見。手書きの簡易な案内板で、分かりづらいが、とにかく今登って来た道を戻らなくてはならないのは間違いなさそうだ。さすがにメンバーからは、道迷いに対する不満の声があがる。F君からは「ここを頂上という事にしておこう!」などと乱暴な意見も出る有様だ。我々が騒いでいるのを見て、通りがかりの男性が道を教えてくれた。頂上が近付いた事に浮かれていて、分岐を見落とした様だ。

どれ程戻らなくてはいけないのか、不安に思いながら歩く。幸い100m程戻ると分岐が現れた。ミュージアムの満開の「石楠花」を横目に進むと、すぐに「比叡山ドライブウェイ」の比叡山頂パーキングに到着する。

わざわざ辛い思いをして山道を登らなくとも、車でここまで来る事が出来るのだ。売店などもあり、深山に特有の秘境的な趣は皆無だ。これは「高野山」もそうなのだが、個人的には「比叡山」の様な歴史的な宗教の聖地で、「千日回峰」という様な荒行の行場でもある山に、ドライブウェイなどは無い方が良いと思う。

そんな事を考えながら、ハイヒールを履いた女性を横目に見て、リュックを担いだオッサンの集団が山頂を目指す。

ここから山頂はもう目と鼻の先で、舗装道路を少し登ると芝生の広場にコンクリート製の大きな立方体(水道施設)がある。横を通り抜け「朝日放送・関西テレビ比叡山中継基地」「読売テレビ比叡山中継基地」の前まで来るが、三角点が見当たらない。全員で手分けして捜索。すると水道施設の壁に、山頂を案内する矢印を発見。矢印は元来た方向を示している。どうやら我々が通り過ぎて来た、水道施設の手前の、茂みの中が山頂の様だ。

茂みに隠れて気付かなかったが、中は周囲より小高くなっており、最も高い場所に「大比叡」(848.1m)山頂がある。

知らなかったが比叡山は、「大比叡」と「四明岳」(838m)からなる双耳峰だそうだ。「四明岳」山頂は、先程一悶着あった「ガーデン・ミュージアム」の園内にある。

「大比叡」山頂には「比叡山一等三角点」がある。久しぶりの三角点チェック。

全員で記念撮影をして、いよいよお待ちかねのビールタイムだ。

山頂一帯は展望こそ無いものの、草芝の広場になっており、人気も少なく静かで、店開きするには絶好の場所だ。どうぞテーブルに使って下さいと言う様な丸太の切れ端も転がっていた。準備完了。

乾杯!

食料について事前に打合せはしていないのだが、今回は見事な缶詰大会になった。

しかも偶然にもメニューのカブリは無く、バラエティに富んだメニューになった。

(本日のメニュー)
・ラ王(豚骨醤油)もちもち極太麺
・(ラーメントッピング用)豚肉・ネギ
・サバのオリーブオイル漬け(レモン・バジル味)「Ça va?」
・牡蠣スモークのアヒージョ缶詰
・サッポロ 黒ラベル500ml
・キリン クラシックラガー500ml
・月桂冠300ml

(F君・N君・S君持参の缶詰)
・(缶つま)シャコのアヒージョ
・(缶つま)赤貝 どて煮風 山椒入り
・牛すね肉の赤ワイン煮
・KING OSCAR オイルサーディン
・さんま蒲焼

ここで、一つ残念だったのは、前日にF君が京都に用事があり、人気の食パン専門店「乃が美 京都店」でパンを買っ来ると言ってくれていたのだが、定休日で調達出来なかった事だ。皮肉にもパンが欲しくなる様なメニューになったが、パンが無くても美味しい事に変わりは無い。

もう一つ、これは個人的に残念な出来事。缶詰を温めて食べようと、バーナー「プリムスP-2253A」を取り出す。しかし、着火装置を押してもカチッと言わず、着火しない事態が発生。長年愛用していただけに、何ともショッキングな出来事だ。幸いS君もバーナーを持参してくれていたので最悪の事態は回避出来た。

あと缶詰以外にも、S君がお手製の「出汁巻」を持参してくれる事を事前に聞いていた。果たしてリュックからそれを出した瞬間、不自然な沈黙の時間が流れた。これには理由がある。昨日、S君以外のメンバーで話していた事なのだが、一昨日に大量に作り置きした事を聞いて「腐りやすいこの季節に、一昨日作った物を山に持ち運んで大丈夫なのか?」。S君には誠に申し訳ない話なのだが、皆が疑っていた。しかし、酔った勢いで箸を付けて見ると大丈夫だ。と言うか、かなり美味い。美味いとなると、現金な物でアッと言う間に売切れてしまった。改めて、S君にはお詫び申し上げる。


それぞれに持ち寄った酒を飲み、N君は芝に横になって「シエスタ」のルーティンをこなし。最後は、F君が麓のコンビニで買った赤ワインのフルボトルのご相伴に与り、相当いい感じに出来上がる。

(ここで一句)

「御仏の 宿りし山に 夏草の 風にそよぎて 昼酒美味し」

結構長居していい時間になってしまった。片付けをして下山に取り掛かる。


ここから「水飲対陣之跡」の石碑が立つ場所までは、登って来た道を戻る事になる。

「ケーブルひえい」駅が近づくと、N君が「ケーブルで下山しよう」といい出した。冗談だとは思ったが、念のため「ケーブルで下りたのでは、比叡山に登頂した事にはならない」と説明。それでも言ってくるので、こちらも酔っ払っているし、面倒くさくなり無視して進む。後から思うと大人気ない対応だったと反省している。

時間も無いので、先頭に立ちハイペースで下る。「水飲対陣之跡」に到着。ここまでくれば下山路も中間地点を過ぎている。心に少し余裕が出来る。ここからはペースダウンして進む。

この先、両側が背丈より高い壁になっており、壁の間は人一人がやっと歩ける程のスペースしか無い。

水流により侵食されたのだろうか、独特の地形が続く。足元は落ち葉で滑る。

酒のせいだろうか、珍しくF君が二度程しりもちをついていた。

しばらくすると、この様な山中にも関わらず、右手に延々と続く柵が現れる。何だろうと思っていると宮内庁の名が記された立札があった。ここでこれは「修学院離宮」の広大な敷地の一部である事に気付く。

「きらら坂・登山口」の道標が立つ三叉路で無事下山終了。

「音羽川」沿いの一般道を進む。

せっかくここまで来たのだから、「修学院離宮」の門前を通って帰ろうと言う事になり右折する。

すぐに左手に石垣と紅葉の新緑に包まれた「禅華院」の山門が見える。

二階が鐘楼にっており、小ぢんまりとしているが趣がある。

「修学院離宮」の門前から少し中の様子をうかがう。

ここから叡山電鉄「修学院」駅に向かう。

「修学院」駅から叡山電鉄で「出町柳」駅へ。京阪電車に乗り換えて「京橋」駅で下車。行き着けの「ユートピア白玉温泉」さんで汗を流した後、こちらも最近京橋では定番の、川沿いの「徳田酒店 片町店」さんで反省会。

→「京都一周トレイル②」(東山コース)蹴上〜大文字山〜浄土寺橋

→「京都一周トレイル④」(北山コース)比叡山〜(大原)戸寺

 




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