お散歩日和 ♪

「山歩き」「街歩き」と「酒」の日々・・・

NomuNote(25)「墨廼江」「ナルトタイ」

2017-11-27 13:49:35 | NomuNote

今回は11/8〜9に石巻でお土産に頂いた日本酒の試飲会。
今回も開催に時間がかかったのには理由がある。一番の理由はN君が11/26の「大阪マラソン」に参加するにあたり、一週間禁酒すると宣言した事だ。
この間に私は四国に行く用事があり、四国でも日本酒を購入して来た。
そして「大阪マラソン」でN君は無事完走、晴れて本日試飲会を開催するに至った。
参加メンバーはF君・N君・U君・Kさん・私、レギュラーメンバーだ。
今回もN君が刺身(中トロ、ブリ、タイ、赤身、イカ、甘エビ)を調達して来てくれた。いつも美味いのだが、今回の物は格別だった。やはり魚が美味い季節なのだろうか。

今回は、まず日本酒の前に宮城の地ビール。


「伊達政宗麦酒 ヴァイツェン 」
「片倉小十郎麦酒 ケルシュ 」
「支倉常長麦酒 ピルスナー 」
各300ml (松島ブリューイングカンパニー)
私が飲んだのは「片倉小十郎」だが、フルーティでしっかり濃厚な味わいだった。

それでは日本酒一本目



墨廼江 大吟醸 弁慶岬」720ml
墨廼江酒造(株)(宮城)

・原料米 山田錦100%
・精米歩合 40%
・原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)醸造用アルコール
・アルコール分 16度

純米酒がもてはやされる昨今、大吟醸に醸造用アルコールを使用するのには何かこだわりがあるのだろう。
ラベルに「通の酒」と謳っているあたりもこだわりの現れなのだろうか。
飲み口はかなり甘く感じる、その後で微かな米の香りと旨味が来る。全体的にかなり濃醇なタイプ。
熱燗で飲んでみたい酒だ。

二本目は



「ナルトタイ 純米原酒 水ト米(Rice&Water) 720ml
(株)本家松浦酒造場(徳島)

・原材料名 米(国産)米麹(国産米)
・アルコール分 14度以上15度未満
・精米歩合 65%

これまでも試飲会では四国の酒の登場回数が多いのだが、徳島の酒は初登場になる。
首かけPOPに受賞の事が記載されていたので、ネットで検索してみると
「ロンドンにて開催された世界最大級のワインコンテスト、
第32回IWC2015(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)のSAKE部門の純米酒カテゴリーにおいて、
最も優れたお酒に対して与えられる最高金賞(トロフィー)を受賞」らしい。
ワインコンテストを意識したのかそうではないのか、いでたちはワインその物に見える。こちらも辛口なのだが淡麗ではない。濃醇とまではいかないが、ふくよかな飲み口だ。後味はスッキリして嫌味がない。


蔵の写真は、四国を走っていて偶然に昨日購入した日本酒のラベルと同じマークを発見。車を止めて撮影した。残念ながら蔵は閉まっていた。

二本を飲み比べてF君とKさんは一本目には醸造用アルコールが使用されているのが良くわかると言う。確かに、二本目のスッキリ感と比較して、一本目は後味に「これぞ日本酒」と言う印象が残る。

マラソン疲れなのか、何時もより酔いが早く見えるN君が得意の批評を始めた。「甘い、砂糖水や」「ただの水みたいや」。絶好調である。

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地蔵山・学文峰

2017-11-25 16:30:37 | ひとり山歩き

2017年11月25日(土) Icon_walk_ss6.409km

累積標高(+)746.080m(-)-699.792m

 

昨日は、F君、U君・Kさんと私で某イタリア料理チェーンのSを訪問。ワインのマグナム2本とデキャンタ(500ml)1本を空けた。よく飲んだ。

と言う訳で当然翌朝は寝坊してしまう。それでも、布団の中で「紅葉もそろそろ見納めかな」などと考えていると無性に山に行きたくなって来た。

今回は行先に迷いはなかった。ずぼら登山の定番になった「地蔵山・学文峰」だ。そう言えば以前にも全く同じシチュエーションがあった事を思い出す。その時が「地蔵山・学文峰」初登山になる。

ダイエーで買出しして、南海高野線「白鷺」駅に向かう。11:22 発の金剛行各停で、「金剛」駅11:41 発の区間急行に乗り継ぐ。

11:59に「千早口」駅に到着。


岩瀬の集落の中の細い路地を歩く。

国道371号線を横断して、更に路地を進むと広域農道に出る。

目の前にピークは過ぎているとは言え綺麗な紅葉の小山が見える。

小山の上に「地蔵寺」の鐘楼が建つ景色は、何とも鄙びた山寺の風情があって良い。

広域農道の緩やかな傾斜を登る。

途中振り返ると、谷筋の両側の山並みや遠くに見える山々の紅葉がパッチワークの様に綺麗で目が癒される。

前方に「地蔵谷トンネル」が真っ暗な口をポッカリ開けているのが見えてくる。

トンネルの右脇に登山口がある。

「ジルミ峠」を目指し薄暗い植林帯の中を歩く。

先日の「京都トレイル」の際もそうであったが、台風の爪痕と思われる倒木や崩落箇所があった。

植林帯が途切れて自然林に囲まれた「ジルミ峠」に到着。

十字路を左折して急登を登ると分岐がある。

直進は「学文峰」への近道。今日は「地蔵山」で昼食の後「学文峰」に向かうつもりなので左折する。さすがにこの辺りまで登ると暑くなり、ウインドブレーカーを脱ぐ。

尾根道に乗り上げて左折。すぐに「地蔵山」(383m)に到着。

さあ昼食と思ったが、山頂に荷物が置かれている。先客がいる様だ。姿は見えないが草を刈る様な音が聞こえる。狭い山頂なので、ここでの昼食は諦める。

来た道を戻り「学文峰」を目指す。

程なく「学文峰」(414.4m)山頂に到着。
遠く金剛山の姿が見える。

紅葉の中の山頂。聞こえるのは鳥の声だけで静かでいい。
今度こそ昼食にする。



(本日のメニュー)

・ラ王(坦々麺)
・(ラーメントッピング用)豚肉・ネギ
・さば みそ煮 缶詰
・プレミアムモルツ(初摘みホップヌーヴォー)500ml
・ワンカップ大関300ml

今回、「さばみそ煮缶詰」にラーメントッピング用のネギを一部流用、たっぷりと乗せて加熱してみた。

これが思いのほか美味い。ネギと味噌が合う事は周知の事実、ネギと身を食べるともちろん美味いのだが、ネギと味噌だけで食べても美味い。これは「山のメニューリスト」に載せたい味だ。

ビールはプレミアムモルツの限定出荷品「初摘みホップヌーヴォー」。正直レギュラー品との違いは分からなかった。が美味いのに変わりはない。



(ここで一句)

柔らかな 陽にきらきらと 赤や黄の
眩しき光 グラスに映る



「さば缶」で飲む熱燗は五臓六腑に染み渡る。

ラーメンで締めて山頂を後にする。



ここからは、自然林と植林が交錯する、基本平坦な気持ちいい道が続く。

「下峠」「上峠」を経由して流谷の集落に出る。

初冬の山村の風情ある道を「天見」駅へ。

 

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街歩き(中津・淀屋橋)

2017-11-23 17:08:13 | 街歩き

2017年11月23日(木) Icon_walk_ss8.495km

 

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街歩き(心斎橋・靭公園・渡辺橋・中之島公園)

2017-11-19 17:07:05 | 街歩き

2017年11月19日(日) Icon_walk_ss9.131km

 

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街歩き(大泉緑地)雨上がり

2017-11-18 17:05:48 | 街歩き

2017年11月18日(土) Icon_walk_ss10.380km

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街歩き(府大)コスモス

2017-11-05 17:04:35 | 街歩き

2017年11月5日(日) Icon_walk_ss11.158km

 

 

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「京都一周トレイル④」(北山コース) 比叡山〜大原・戸寺

2017-11-04 15:05:49 | うだつ会

2017年11月4日(土) Icon_walk_ss10.216km

累積標高(+)1073.527m(-)-1527.700m

 

今年5月に「京都一周トレイル(東山コース)」を踏破して、いよいよ次は(北山コース)に取り掛かる。当初、10/28に決行の予定だったがあいにくの雨模様で中止。一週延ばして本日決行することになった。
話はそれるが10月は本当に雨が多かった。(以下ニュース記事を引用)「気象庁は1日、10月の地域平均の降水量が、近畿、中国、四国、九州北部の各地方で1946年の統計開始以降、10月として過去最多だったと発表した。日照時間も記録的に少なく、近畿地方は10月で過去最少だった。秋雨前線の停滞や台風21号、22号の接近が影響し、西日本を中心に全国的にぐずついた。」という訳で、先週を含めて週末は3週連続で雨模様。歩く事も出来ず(一日だけはレインウェアを着て強行したが)足がすっかり鈍ってしまった。

8:30に叡山電鉄の「出町柳」駅に集合。快晴とはいかないが、まずまずの日和になった。

今回はF君・N君・S君・私のフルメンバーが遅刻無しに無事集合。N君とS君は「京都一周トレイル 北山コース」の地図を購入したとの事で気合いが入っている。

予定通り8:37初の電車で終点の「八瀬比叡山口」駅に8:51着。

乗客のほぼ全員が足早に乗継ぎの「ケーブル八瀬」駅に向かう。初訪問で事情を把握していない我々は、呑気に駅舎を撮影。F君がコンビニに缶詰を買いに行こうとしたが、乗継ぎ時間が9分しか無い事はわかっていたので、さすがに諦めてもらう。

「ケーブル八瀬」駅に向かうには「高野川」の橋を渡るのだが、ここがまた見事な景観で撮影タイムになってしまう。

両岸の紅葉し始めた樹々の間を、非常に透明度の高い清冽な水がとうとうと流れる。京都の市街地からこのように近い場所で、このような清流に出会えるとは思わなかった。

と言う訳で、「ケーブル八瀬」駅に到着した時には、想定外の長蛇の列が出来ていた。

最後尾に並ぶが、小さなケーブルカーに全員が乗車出来るのか不安になる。下調べでは、乗り過ごすと次は30分後の発車になる。しかし、紅葉シーズンの臨時ダイヤが組まれており15分後に便がある事を知り、少し安心する。

改札で「ケーブル比叡」駅までの片道切符(540円)を購入。すでにケーブルカーはスシ詰め状態。四人が同じ乗車口から乗る事は不可能で、三つある乗車口に分かれて何とか乗車。ドアが閉まってゆっくりと動き出す。先ずは一安心だ。

車窓からは、紅葉した樹々や植林のスギなどが目を楽しませてくれるが、その斜面は恐ろしい程の傾斜だ。そんな事は無いだろうがケーブルが切れた場面を想像してしまう。「 高低差は日本一の561m、比叡山中腹までの1.3kmを9分で結びます。 」と車内放送が入る。前回のトレイル歩きであれ程苦労して登った山をたった9分で登ってしまうのだ。途中、斜面を駆け回るニホンザルの親子に歓声が上がる場面などもあり、あっと言う間に「ケーブル比叡」駅に到着。

ここからロープウェイで山頂に向かう人とトレイルを歩く人に分かれるが、ロープウェイの人が圧倒的に多い。

駅舎を出ると、そこには下界とは別世界の風景が広がっていた。谷底からガスが吹き上げられて一面霧の中。景色は全く見えない。それと予想はしていたが、予想以上に寒い。たった9分でこれ程状況が変わるとは、やはり低山を侮ってはいけないと再認識させられる。

駅のすぐそばに、前回のトレイル歩きの際に訪れた、見覚えのある道標がある。北山コースのスタート地点「京都一周トレイル 北山 1」。

ここから「スキー場跡」までは前回山頂を目指した際に歩いたのと同じルートを歩く。

最近、全国各地でクマの出没情報が多く聞かれる。N君がいつの間にか熊鈴を購入しており、念のために鳴らして歩く事にする。

紅葉が霧に霞む幻想的な風景の中、広い砂利道を落葉を踏みしめて登る。季節や天候の違いで、前回と同じルートとは思えない。

「スキー場跡」で右手に山頂への分岐を見送って直進。しばらく登ると石塔や石仏が並ぶ広場に出る。

天気が良ければさぞかし景色が良いだろうと想像出来るが、前述の通りの天候で真っ白である。ここから長い下りが始まる。

スタートの時から、我々のグループの前を別のグループ(男3・女1)が歩いていた。この辺りで追いついて挨拶を交わす。我々よりかなり年配のグループだが、我々の目的地より遠方の「鞍馬」を目指しているとの事。感服する。この後、このグループと何度か抜きつ抜かれつを繰り返す事になる。

下り道の左側には石柱の柵が並ぶ。柵のこちら側は延暦寺の敷地内になる様だ。途中からは、標高が下がった事もありガスが晴れて日差しが出て来た。左手に小川が現れ、川沿いを進む。小さな橋が架かっている箇所に道標を発見。橋を渡る様だ。危うく見逃して直進するところであった。

橋を渡ると正面に古びた石段があり小さなお堂が見える。

延暦寺の塔頭の一つ「山王院」だ。

石段の横には案内板が立てられており、「山王院」についての説明の他に三つのQRコードが記載されている。英・中・韓3カ国語の説明文を見る事が出来る様だ。流石は世界遺産だけの事はあると感心する。試しにF君と二人でスマホのQRコードリーダーをかざしてみるが、読み取らない。感心して損をした。

「山王院」は小さなお堂なのだが、ここから、杉の古木が林立する大寺院顔負けの風格のある立派な石段を下る。

ところがこの石段が思いの外厄介で、段差が尋常ではない。差が大きい所では50〜60cmはあろうかと思われ、膝にこたえる。

石段を下ると正面に、赤や黄色の綺麗な紅葉に彩られた、瀟洒な寺院が見えてくる。「浄土院」だ。

後で調べてみると、最澄の御廟所で、延暦寺の中でも特別な場所である事が分かった。事前に調べておけば良かったのだが悪い癖だ。

門が開いており庭に入る事が出来た。

苔と白砂の枯山水の庭に(楓であろうか)鮮やかな黄葉が映えて美しい。

「浄土院」からは、全国各地の信者から寄進された灯籠が立ち並ぶ広い砂利道を歩く。

しばらく行くと小屋の前に男性が立っているのが見えて来た。近づいてみると小屋は料金所であった。この先に進むには入山料(¥700)を支払う必要があるとの事。全く想定外の事態にうろたえる。¥700が惜しいと言うよりも、道を間違えているのではないかと言う事が頭をよぎる。N君が男性に確認して戻って来た。案の定道を間違えていた様だ。しかし幸い傷は浅かった。数十メートル戻った所に道標があり、右下の方に細い山道が続いている。N君は、道を間違えた事について男性にかなり偉そうに言われた様で、不快感を露わにしていた。すぐにまた分岐が現れる。ここには道標もなく、どちらに進むべきか思案していると、頭上から道を指示する声が聞こえて来た。見上げると先程の男性が、上の道路から道を教えてくれている。N君は前言を撤回して「ええ人や」と言っていた。

ここからは道が急に細くなり、進んで行くに従い本当にこの道で間違いないのか不安になってくる。

その時視界が開けて、この様な不安を打ち消すには余りある立派なお堂が眼前に現れる。

「釈迦堂(転法輪堂)」である。現存する延暦寺の塔頭の中でも最古の建造物らしい。延暦寺は「西塔」「東塔」「横川」と大きく三つのエリアに分けられる。この中で「西塔」エリアの本堂にあたるのが「釈迦堂」になる。先程の料金所からの道とここで合流する事になる。トレイルを通ればここまで無料で来る事が出来る訳だが、流石に無料で参拝するのは気が引ける。境内に入って写真だけ撮らせてもらう。境内からは「常行堂・法華堂(にない堂)」の姿も見る事が出来た。このお堂は有名で、同じ形の建物がふたつ並んで渡り廊下でつながっており、弁慶がこの渡り廊下をてんびん棒にしてお堂をかついだという伝説が伝えられている。

「釈迦堂」を後にトレイルを進む。人一人がやっと通れるくらいの小さなトンネルで「奥比叡ドライブウェイ」の下をくぐる。

ここから右手にドライブウェイを見ながらの道になる。少し興ざめだが仕方ない。

しばらく我慢するとドライブウェイから離れ、気持ちいい山道になる。

先日の台風の影響だろうか、この辺りから倒木が目立つ様になる。結構な大木が根元から、もしくは根こそぎ倒れている。

しばらく行くと路傍に「横川 元三大師道」と記された道標が立つ。

元三大師をネットで検索すると「平安時代の天台宗の僧。諡号は慈恵大師。一般には通称の元三大師の名で知られる。第18代天台座主であり、比叡山延暦寺の中興の祖として知られる。 」との事。「元三大師道」は「大原」から元三大師の眠る「横川」までを結ぶ古道らしい。どうでもいい話だが、F君とN君は道標に記された手に指が7本あると言って不気味がっていた。

この後、再度ドライブウェイに合流した後いよいよ本格的な山道になり、「玉体杉」に到着。

立派な杉の古木が立つ開けたスペースで、展望も良い。

ここは、比叡山の山中を巡る「千日回峰行」の行場の中でも特別な場所らしい。回峰行者は、この「玉体杉」から御所に向かって、天皇(玉体)・国家・国民の安寧を祈る玉体加持を執り行う。

西側には京都市街北部の「御所」「鴨川」「下鴨神社」

南側には今日のスタート地点の「比叡山山頂付近」

東側には「琵琶湖」の一部が望める。

ここでの昼食を考えていたのだが、いかんせん時間が早い。「山と高原地図」のコースタイムを参考にして11:30頃の到着を予定していたのだが、10:40に到着してしまった。それに、よく考えると神聖な行場で酒など飲むと罰が当たりそうな気がする。

昼食は断念して先へ進む。

 

お地蔵様が並ぶ十字路を直進。

本日初めての登りらしい登りが始まる。(冒頭に書いた通り)鈍りきった足にムチを打ってゆっくりと登る。

しかしここで後方よりのプレッシャーを感じる。前述のグループがグングンと迫ってくるのが見える。抜かしてもらえばいいのだが、変な意地が出てくるのが人情で、こちらもスピードを上げる。何とか頂上に先に到着した。疲れた。

「横高山」(767m)
山頂でお互いの集合写真を撮りあった後、先にスタートしてもらう。

山頂からはこれから向かう「水井山」の姿が見えるのだが、なかなか手強そうだ。「水井山」を片付けてから昼食にしようと決めて出発。

登りに入るが、幸い予想していた程きつくない。登り切るとビールが飲めると思うと気合いも入る。そう言えば恒例のN君の「ビール節」が今日は何故か聞こえない。

そうこうしている内に「水井山」(794m)山頂に到着。

後で調べて分かったのだが、意外にも「水井山」山頂が京都トレイル全コース中で最高標高地点らしい。

さあ昼食と思ったがここも強風が吹きすさぶ。山頂付近で良い場所を探すが中々見つからない。林道で山頂の東側に回り込み、やっと風裏のポイントを発見。日当たりは余り良くないが風が無いだけでも良しと判断して決定。

まずはビールで乾杯!



(本日のメニュー)
・アヒージョ材料
オイルサーディン缶
キノコ(マッシュルーム、エリンギ、マイタケ)
オリーブオイル
S&Bシーズニングミックス(アヒージョ)
バゲット(メゾンカイザー)

・ラ王(豚骨 極細ストレート麺)
・(ラーメントッピング用)豚肉・ネギ
・プレミアム エビス500ml
・サッポロ黒ラベル500ml
・月桂冠 辛口燗酒300ml

今回は秋らしいメニューという事で「キノコのアヒージョ」に初挑戦した。

焦がさずに上手く出来るか不安だったが、まずまずの出来に仕上がった。味見してみるとキノコだけで十分美味かったので、あえてオイルサーディンは入れないでおいた。昨日、阿倍野の人気パン店「メゾンカイザー」で購入したバゲットもなかなかの物だった。

この他、皆で持ち寄ってくれた缶詰や唐揚げ、S君のお手製の黒枝豆など、おすそ分けしてもらう。

それにしても風裏とは言えじっとしていると冷え込む。楽しみにしていたビールも思いのほか進まない。

ここでF君が持参してくれた赤ワインのフルボトルが登場。これまで飲んだ事が無いし、飲みたいと思った事も無かったホットワインにして飲んでみる。これが体に染み渡る様に美味かった。

ホットワインの後、私はカップ酒を燗して飲む。

一本しか無いので少し飲みづらかったが、冷え込んだ中で燗酒はやはり美味い。

(ここで一句)
比叡より 風に吹かれて 尾根伝い
こごえた指に 燗酒美味し

話は変わるが、毎回着々と装備を充実させているN君が、今回とうとうバーナー(プリムス115フェムストーブ)とクッカーを持参。缶詰を温める際には、まだ不慣れな事もありバーナーの火力調整が上手くいかず、数秒で缶詰が煮え立ってしまうという珍プレーもあった。

最後は定番のラーメンで締める。

F君とN君は二人揃って偶然にも「カップヌードル リッチ 」なる物を持参。味はそれぞれに「贅沢とろみフカヒレスープ」と「松茸薫る濃厚きのこクリーム」。美味いらしい。

通常ならこれで温まってお開きというところなのだが、この日はいくら温かい物を飲み食いしてもすぐに冷えてくる。秋の装備で来た事を後悔する。京都北山を甘く見ていた。震えながら撤収する。

「水井山」山頂から下って「仰木峠」(573m)に到着。

ここで仰木(滋賀)と大原(京都)を結ぶ古道「仰木峠越え」と交差する。牛若丸もこの道を歩いて鞍馬から奥州に下ったとの説もあるらしい。

ここを左折して大原方面へ。ここからの道は整備された「東海自然歩道」の一部になっている。

しかしすぐにトレイルの道標があり、左手に細い山道が続く。ここで「東海自然歩道」に別れを告げて、植林帯の中の結構傾斜のきつい下りを行く。今回はスタート地点の標高が高かった為に、基本下りが多いのは当然なのだが、余り続くと勘が狂うし、飲んだ後には少々辛い。

下り切って平坦になった道をしばらく歩くと「旧若狭街道(鯖街道)」の説明板がある。

鯖街道と言えば有名な古道だ。しかしネットで調べる限りでは、ここが「旧若狭街道(鯖街道)」である事を確認できる資料が見つからない。残念だ。

イノシシ除けの鉄柵を通過すると民家が見え始める。大原戸寺の集落だ。昼食前まではかなりハイペースであったが、結局この辺りで帳尻があって、いい時間になった。

鄙びた集落の中の細い道を歩いて「戸寺」バス停を目指す。

本来なら大原の里も少し散策したいところだが、今回は計画時点から心配事があった。紅葉シーズンの大原からの帰りのバスの混雑状況の事だ。事によっては「戸寺」から始発の「大原」まで歩く覚悟もしていた。

「戸寺」バス停が見えてくる辺りで、目の前をバスが通り過ぎて行くのが見えた。混んではいるものの乗車出来そうだ。慌ててバスを追いかけて飛び乗る。ホッとしたのも束の間、予定とは行先の違うバスに乗車した事に気付く。「出町柳」に行きたかったのだが、乗車した「国際会館駅前」行は「出町柳」は通らない。しかし、幸い「八瀬駅前」バス停で叡山電鉄に連絡している事に気付く。

見覚えのある「八瀬比叡山口」駅から今朝と逆ルートをたどり「出町柳」駅に到着。京阪電車で「京橋」へ。

この後は定番の「白玉温泉」「徳田酒店 片町店」コース。さらにF君・S君・私の3名でもう一軒行ったらしいが記憶に無い。

この日F君は「三田」で電車が無くなってしまった。

 

「京都一周トレイル③」(東山ルート)浄土寺橋〜比叡山

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