marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

世界のベストセラーを読む(886回) 不思議なこの国の物語⑲次の時代に向かって

2021-06-14 09:04:42 | 小説

〔実験と役割〕Jの思い(ロゴス)がありプロデュースされ、Eがそれを形に整え、そのシステムとしてDがマニュアルとして作られた。そして、コーディネェートしたのがPの役目となって出てくのである。これは、あの地域で、自分たちの似姿に人を成形しようとのJらの思いが起点となる。その被創造物たる人が、この地上に適合するか否かの実験がアフリカのあの地域で試され、地球上に自生発展するようにプログラムを改良しつつ(これが進化と呼ばれるものとなったのだが)、適合し始めて前進するシステムとして覚えなければいけないマニュアルを自覚させ、世界に派生していった。そのコントロールの役目とその記録をし続けていくという役目がPとなったのである。これはSFではなく、実際にその次のプロジェクトの為に今も進んでいる進化の途中にある、今の世界のことである。そのことを、この国にも検証していこうと思う。

〔序〕このシステムは、完全な流動するプロセス(法則)にいかに適合させるかなのであったのだが、完全とはいかなかった。その壮大なプロジェクトに障害が生じたからである。これは、2021年今も読者が目にすることである。その大きな欠陥は、人が人を消滅させる混乱と、今でいうところのウィルスが混入したからである。それは、プロジェクト草案者でリーダーの一人がJに嫉妬し、自らもその地位にあずかるべきだと暗黒の強い思い込みが生じて、それを実行した結果がすべての起因だった。その負の思いは、今も誰もが感ずることができるものだし、世における人が人を意図的に殺害するという事件は、すべてその欠陥がもたらすものである。つまり、システムは、今も障害を起こしつつ進行しているものであると言える。

〔言語〕歴史は、人のその時代の言葉と文字によるものである。考えてみれば、当時の生きたその筆記者の肉体の頭のフィルターを通したものである。しかも、その筆記されたものは、その時点ですでに過去になっているものである。あるいは過去になりつつあるものである。人の内言語、思いがストーリーになっていくとき、それは瞬時、瞬時に過去になったものである。しかし、この壮大な人類の物語作者Jらは、当然、先のストリーが予測されて一段階の物語を閉じようとしていることが、彼らの思いに近づくと理解できてくるのである。次の段階にバージョンを上げるために、今、この時に・・・。