marcoの手帖

永遠の命への脱出と前進〔与えられた人生の宿題〕

世界のベストセラーを読む(881回) 不思議なこの国の物語⑭文字の歴史からは学べない精神性

2021-06-08 12:21:15 | 歴史

 ◆本来、僕らが気づいていないこの国の民族の精神性について、などというと、恐れ多くもなのだが、古来からの学者さん達が、この国の思想、精神性をいろいろ語ってきたのだが、語るばかりで結論がいろいろあって結局、うやむやで、それがこの国のありようだなどと結論づけられてもまったく納得がいかないのだった。生まれつき僕は、あまり頭がいい方ではなかったので、普通の人が学習としてのお勉強以前の疑問に、それが実は重要な歴史的意味へのヒントがあったことにだいぶ人生も終わり頃に気がついてきたという訳だ。本居宣長、西田幾多郎、田辺元、丸山真男・・・・

◆これはお笑い話になるかもしれない。算数で等しいことの記号イコール(=)は、なぜ、左から右に読まねば行けないのか。これなどは、そもそもの定理以前の決まりが理解していないのだが、人がこの地上で必要な事なら、人に目や口や耳や鼻があるように、最低限のそんな決まりが生まれつき何故、備わっていないのだろうな。。。などと真面目に考えていたことがあった。少し成長すると、なぜ、日本の国語の文章が縦書きで、右から左へ書かねば行けないのか。なぜ習字なども、同じく右から左へ書くのかな、左から右へ書いていけば手が汚れないだろうし、人は右利なのだから右に向かって書いていけば書いた内容も確認できるのになぁ、まして昔は巻物などに習字でかいたのだから書いた文字を乾かしながらも確認できるのにな、と真剣に考えたことがあった。これには、その成り立ちの歴史がある。そういう長々とした起源めいたものは、そこから教えてはくれない。

◆それと同じように、僕ら人間はどういう生き物であるか、などというところからは、決して、精神医学、心理学、哲学・・・などは、学ばされはしない。本来、母親が「精神身体医学」や「言葉と言語」のうような基本を身につければ、まず、身体の成長や人との交わりにおいて、最低限の”にんげんだもの” が分かりそうなものなのに、と。それが、子供を産んで、如何に大切なことであるか、その子の基本は幼少のころ10歳ころまでは、できあがってしまうのだということが、分かるだろうにと。

◆さらにそういう肉体のここと同時に宗教性についての考えを身につけておけば、肉体の欠点(能力においても)をそれは,カバーして人生のあらゆる意味というものを考えさせてくれるというものである。その宗教姓についてなのだが、それをどこまでも求め続けていくと、我々ひとを創造した神というものに僕はぶつかったのだった。僕が聖書を読み始めたときの無機物感というか、さっぱり分からないというか、何故、このような書物の為に命をかけた歴史があったのだろうと、ずうーと思ってきたのだ。それには、大きな秘密があるにちがいない。

◆求めよ、さらば与えられん。探せよ、さらば見出さん。叩けよ、さらば開かれん。すべて求める者は得、探す者は見いだし、門を叩く者は開けてもらえるであろう。(マタイ伝7:7-8) あの、遠い西の国から、文明の起源発生の地から、その変わらぬ精神姓を紀元前に持ち続け、この国へ伝えてきた集団が多くいたのである。