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記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

サラリーマンNEOと吉野ヶ里遺跡、初三郎原画発掘情報。

2007年05月22日 23時29分22秒 | 吉田初三郎
 先週火曜日の夜、NHK「サラリーマンNEO」を観ていて、昔の同僚
が出演していて驚いた。ゼンリンの印刷子会社に在籍していた時の同僚、
松本氏がジオ技研(ゼンリン子会社)の地図調査の専門家として登場。私
も妻もこの職場で出会って結婚しただけに、この番組の後しばらく、庄ち
ゃん(氏のあだ名)や他の元同僚の懐かしい話で盛り上がった。

 初三郎の縁の方々に会ったり、博多の地元史などを調べていていつも感
じていたことだが、ちょっとした事で忘れていた昔の自分や自分に縁のあ
った方々のことを思い出す気分は、なんとも言えない懐かしい良い気持ち
である。普段は聞き取り役なので、良い気持ちになっている聞き取り相手
の様子をみて、私も嬉しい気持ちになっているが、自分で同様の体験をさ
せていただき、NHKと庄ちゃんに感謝(笑)!

 20日の日曜日、朝5時から仕事を片付けて9時出発で娘と娘の友達2
人を乗せて吉野ヶ里遺跡公園へ行った。小学校の教科書にも載っている遺
跡だが、近いせいか学校で行く機会が無さそうだったので、百聞は一見に
しかず、で連れていったのである。

 私自身は同遺跡は4回目とあって、娘たちの興味に付き合うことにした。
集落復元地の縦穴式住居の各展示を観て廻り、当時の暮らしぶりにも興味
津々であるが、「これ昔は無かったよね?」と展示物ひとつひとつに突っ
込むことも忘れない。行く前から絶対すると言っていた勾玉づくり体験に
一番時間をかけて、愉しんでいた。

 佐賀といえば最近は「がばい」が全国区であるが、元々は明治以後の近
代史・産業史の中でも名を残す偉人や創始者の多い土地柄である。お菓子
メーカーの江崎グリコ、森永製菓なども創業者は佐賀出身。吉野ヶ里での
お土産店にも郷土菓子が多数並び、娘たちは試食して味の違いを愉しんだ。
お決まりであるが「佐賀錦」や「神崎素麺」そして、初顔の「佐賀牛煎餅」
を買って帰った。

 夜、初三郎研究家の藤本一美氏から電話をもらった。数日前、八戸種差
観光協会の柳沢氏から手紙をもらっていたので、その話題も出た。昨年、
八戸市図書館で発見された吉田初三郎作の「明治天皇」肖像画と同時期に
描かれた同様の肖像画が、三戸でも見つかったということで、地元紙に掲
載され話題となっているとのこと。

 また藤本氏の情報で、大宮市の絹本原画が新たに発見された旨も聞いた。
見つかったのは戦後昭和30年、初三郎最晩年の原画で、この図はすでに
藤本氏が印刷版の直筆トレース図を入手されている。これでこの図も原画
とトレース図、そして印刷物が全て揃ったこととなり、今夏某館で予定さ
れている企画展なども楽しみとなってきた。

 発見といえば、前田稀氏から初三郎の「金沢市」原画が地元にあること
も聞いた。萩博物館を訪れた折に学芸員さんから聞いたそうだ。萩にある
屏風絵は昭和7年に金沢で開かれた産業博覧会に萩町が出品した品である。
金沢市の原画も同じ博覧会の宣伝用に制作されたもので、機会があれば拝
見したいものだ。

今日の写真は、昭和27年産業見本市に出店した
吉田初三郎の観光社ブース風景

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