曇、18度、90%
ドクダミの花の季節になりました。触れると臭いドクダミですが、「十薬」の一つともいわれる薬草だそうです。臭いのであまり好きになれず、芽が出ると引き抜いていました。2年前のこの時期、井の頭公園近くに幾度か足を運ぶことがありました。公園周りの家で丁寧に水遣りまでされて育てられている「ドクダミ」を見ました。家の景観の一つになっています。公園から坂を上りながらその家を見ると、白壁の裾にみっしりと「ドクダミ」が美しく咲いています。それ以来我が家の「ドクダミ」を花の季節だけ楽しむことにしました。
我が家の隣接の土地、と言っても畳一畳分足らずの猫の額ほどの土地は福岡市の所有地です。我が家の塀の外ですが、主人が福岡市にこの土地の管理を申し出ました。ヘンテコな看板でも立てられたら目も当てられません。通行人がゴミを投げ入れることもあります、雑草も生えます。全て私が始末します。そしてこの季節は丁寧に「ドクダミ」だけを生やしておきます。臭いはありません。緑と白のコントラストが美しい「ドクダミ」は気持ちよさそうに風に揺れています。
間近で見る「ドクダミ」の花はその白の色の深さといい、濃い緑の葉の形といい、佇まいが美しいと感じます。密やかなのに芯がしっかりしているそんな女性の趣です。花開いてすぐは「ベシ」が締まってバランスが取れています。「ベシ」が開き始めると花の美しさが壊れ始めます。ほんの数日の花の一番美しい時を家に持ち込みます。小さい花です。触らなければ匂いもありません。小さく挿してあちこちに置きます。
あとひと月ほど、白い花が黄ばみ始め、徒長し始めると、根深い「ドクダミ」を引き抜きます。根から抜いても間違いなく来年芽吹きます。しばらく楽しむ「ドクダミ」の花です。
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