チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

おひな様を飾りました。

2015年02月23日 | 日々のこと

雨、18度、97%

 昨日から、この時期にしては珍しく、まとまった雨が降ります。雨に霞んで見える香港の高層ビルを見ていると、急におひな様の顔を見たくなりました。

 このおひな様を実家の整理の時に見つけるのに、一苦労をした事は幾度も書いてきました。どこにもそれらしきものが見つからない、母は、整理やものを維持する為の手入れが全く出来ない人でした。本も服も家具も買うばかり。大きな茶箱にガラスケースとともに、ひっくり返って入っているのを見たときは、情けないと思いました。何十年ぶりに出会ったおひな様です。

 おひな様の御髪は乱れて抜け毛が見えます。そんな事言っていられません、私のおひな様です。和紙にそっと包んで、私のトランクに入れて香港に持ち帰ったのは2年前の事でした。

 牛車などのお道具も見つかりましたが、塗りは剥げて傷みがひどいので捨てました。私に手元に残ったのは、このお内裏様とおひな様だけです。最近のおひな様、住宅事情で小ぶりになっています。おひな様も時代時代で、流行があると聞きました。目の描き方一つ、その時代の目があるのだそうです。とはいっても、バービーちゃんのような目のおひな様は、生まれるはずもありません。

 私のこの木目込みのおひな様、結構大きな物です。お内裏様などは持ち重みがあります。一年に一度、この一度を大切にするのが日本人のよい所。しかも、女の子にまでその子の将来の幸せを祈る民族です。今なお、女の子は虐げれれている多くの国がある事を思います。幸せな国に生まれました。雨のせいでしょうか、とりとめのない事を考えてしまいます。

 もう一つ、18歳で家を離れたときから、ずっと一緒のおひな様が、 あわせ雛です。蛤の裏に描かれた一対のお内裏様とおひな様、ピッタリと合わせることが出来ます。ゆかしい日本の伝統です。

 日本に帰国したら、おひな様の御髪を修理に出そうと思っています。いつか、ボサボサ頭でないおひな様をお見せする日が来ると思います。私のおひな様も、半世紀以上の歴史を身に纏っています。


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