チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ポルトガルでの食事 1

2015年05月09日 | 旅行

曇り、27度、83%

 ポルトガルに入ってからの今回の旅行、主人と二人で町中を歩いて市場やマーケットに行ったり、ローカルの食べ物をローカルの人に交じって食べるというようなことが出来ませんでした。全く我が家らしからぬ旅です。しかも、式典続きですからでてくる料理そのものが、洗練されています。

 リスボンに入って3時間後、市内の下町に向かいました。下町というと、標高の低い所と思いがちですが、このリスボンの地形はテージョ川からすぐに坂道があり、山というより小高い丘に登る感じです。この狭い坂道を小さなチンチン電車が走っています。 夕方、曇りがちのお天気ですから、こんなふうに湿っぽく見えますが、この下町、何となくどんなに晴れた日でも何か秘めたものがあるような暗さがあるように思います。ポルトガルの庶民の歌「ファド」の持つあの物悲しい響きに似ている町です。もっと日が暮れると、ファドを聞かせながらお酒や食事を出す店がオープンします。暗い中ファドが流れる坂道を歩く、なんともいえず旅情を感じるリスボンの下町です。小高い所にある下町は見晴らしはよくなります。向かったレストラン「Tagide」はミッセランの一つ星を獲得した所だそうで、ベランダからの眺めは、 テージョ川と市庁舎がよく見えました。貸し切りでしたので、ゆっくりとカクテルから食事が始まります。

 カクテルの間、飲みもの片手に、オードブルをつまみながら皆さんにご無沙汰のご挨拶。飲み物を持っている上にご挨拶でオードブルの写真が捕れませんでしたが、ポルトガルに行けば何処にでも見られるタラのすり身のコロッケもここのものは上品なお味です。干ダラを戻して身をほぐしジャガイモでつないだもの、小麦粉でつないだものがありますが、個人的にはジャガイモの方が食べよいように思います。形大きさ共に人差し指くらい、一口ふた口で頂けます。イクラのカナッペもありました。タラもイクラも輸入物だそうです。

 初めは、鴨の薫製から  薫製の下の黄色く見えるのは、パイナップルの薄切りです。鴨はちょっと独特なにおいがあります。これは脂から出るにおいだそうですが、生ハムを食べ慣れているとこのにおいは気になりません。添えの緑はルッコラです。クルミの苦みがパイナップルの甘さといい具合でした。

 メインはスズキのポッシェしたもの。 ソースに微かにガーダモンが香りましたが、定かではありません。上身と下身の間に茄子が挟んであります。ポッシェはよく西洋料理で使われる魚の料理法です。蒸し煮に近く、魚自体の旨味を逃しません。その上身崩れも少なく、きれいに盛りつけで来ます。

 この後デザートがあったのですが、いつもの如く出た途端に食べ上げて写真を撮るのを忘れました。ポルトガルの甘いものは明日にでもまとめてお見せします。デザートもローカルのケーキもとてもとても甘いものです。それもそのはず、こちらの方は小さなエスプレッソを何杯も飲みます。甘いケーキを添えない時はお砂糖を一杯入れて飲みます。確かにこの地方のエスプレッソとケーキは抜群の相性です。でも今回この私は、甘い甘いデザートと白ワインもしくはシャンパンとの相性の良さを再発見。

 パンは、どんな機内食のパンですらはずれがないヨーロッパです。明日はローカルのケーキをアップします。

 


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