晴、9度、64%
インド、中東にかけて「ブリアニ」というピラフ料理があります。肉類と米を炒め煮込むご馳走料理です。様々なスパイスが入り、一番のご馳走では「バスマティライス」というロンググレインのお米が使われます。「バスマティライス」は日本米に比べるとさっぱりと軽く炊き上がります。そして微かに香りを持っています。日本では「バスマティライス」より安い「タイ米」で出している店もありますが、「バスマティライス」とは味も香りも違いがあります。
脂たっぷりのマトンとつくる「ブリアニ」はマトンの脂を吸って「バスマティライス」が程よくお腹に収まります。作り方も合わせる香辛料も決まりなどありません。具材も大きく切られていたり、米粒に揃えて小さく刻まれていたりと多様です。「ブリアニ」が急に食べたくなるので「バスマティライス」は常備しています。
昨日は「ブリアニ」ではおそらく使われない素材を合わせてみました。「栗」と「しめじ」です。日本の秋の味覚です。チキンはコロコロ、しめじをほぐして、栗は半割、これを「バスマティライス」と一緒に「ギー」という牛の脂で炒めます。「バスマティライス」が透明になって来たら、水を加えて炊き上げます。吸水が早い「バスマティライス」ですからものの15分もあれば出来上がりです。
スパイスは「粒黒胡椒」「粒グローブ」「ターメリック」「レッドペッパー」「ローリエ」「にんにく」です。その日の気分で量も加減します。要するに適当です。
ふわっと弾けるように炊き上がる「バスマティライス」に「しめじ」の食感が面白く感じます。スパイシーなカレー風味の口休めが甘い「栗」です。丹波の栗は実に甘く、「栗ご飯」よりブリアニに入れると存在感が出て来ます。ほっこりと口に当たる「栗」、プルッとした「しめじ」いつもの「ブリアニ」と違う「日本の秋のブリアニ」です。
食べる前には「パクチー」の葉っぱをもっとたくさんのせました。インド料理は香りの合作です。お腹に収まると身体がホカホカになりました。「バスマティライ」の小袋がデパートの地下などで売られているのを見ると嬉しくなります。
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