曇、24度、84%
「枇杷の木」は家の庭にずっとありました。いつからあるのか知りません。近所の古くからの家の庭にも「枇杷の木」があります。「枇杷の葉」は薬効があるそうです。放って置いても実がたくさんなります。子供の頃からこの「枇杷の実」は私のおやつでした。
枇杷は常緑樹、オレンジ色の実をつけるまでは地味な木です。「枇杷の花」は真冬に咲きます。花とは思えないほどこれまた地味な花です。私がこの家を離れていた42年の間に「枇杷の木」はひょろひょろと背が高くなっていました。庭師が切るというのを残してもらいました。もちろん「枇杷の実」がお目当てです。
落ち葉もたくさん、なる実も庭仕事を増やすばかりですから、年中枝切り、摘花を欠かしません。今年も4月にはオレンジ色の実が濃い緑の葉陰に見え始めました。背が高いのでネットを掛けることができません。2回のデッキから日に日に膨らむ「枇杷の実」を見ていました。「あと一息、熟すのを待とう。」この見極めが肝心です。
丸一日、家を開けることがありました。帰宅すると、庭には「枇杷の皮」が散乱しています。食べ方からカラスではなくスズメが犯人です。2階から見ると、カラスより下手くそな食べ方のスズメは「枇杷の実」を散々突いていました。たった1日、私が食べれそうな「枇杷の実」は数少なくなりました。翌日、木を揺さぶって落とした「枇杷の実」の数は2個。
思ったより大粒です。皮をむいて口に入れました。甘酸っぱい果汁が広がります。小さい時から慣れ親しんだ我が家の「枇杷の味」です。ココは「枇杷の実」に興味がなくなりました。幼犬の頃は「枇杷の葉」が歯固めでした。
私も2個で十分、懐かし味を味わいました。お菓子作りに使うつもりでいたのは来年まで持ち越しです。「庭からの贈り物」は毎年の楽しみ、おやつの楽しみです。
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