チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

正木春蔵 手塩皿

2012年07月22日 | 身の回りのもの

晴れ、28度、57%、シグナル1

 三代目、須田菁華の元で、修業なさった正木さんの作品は、九谷焼の流れを継いだ物ですが、絵付けの筆の曖昧さに惹かれます。曖昧さなどというと、失礼ですね。きっちりかっちりしていません。手描きなのに、寸部違わない絵が描けるすばらしい手をお持ちの方もあります。でも、正木さんの物はその対極にあります。

  手塩皿ですから、10センチにも充たない小さな皿です。隅切りに緑の草魚が書かれています。曖昧なのは、黄色の花です。曖昧というか、遊び心でしょうか。

  色絵ばかりではありません、染め付けだって素敵です。どちらかというと、染め付けの方が私は好きなくらいです。中国から伝わる古い文様。古い物を本歌にして、写し取るときも、正木さんの手にかかると、ひと味もふた味も変わってきます。

  こちらは杯として売られていました。家人は、浅い杯があまり好きでないようです。少しぽってりした、ぐい飲み派です。そんな訳で、ちょっと中心が盛り上がったこの杯も、小皿として使っています。

 お皿の裏も、 こんな風で、ご自分の名前も、違った物が2、3書体あります。


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