晴れ、28度、57%、シグナル1
三代目、須田菁華の元で、修業なさった正木さんの作品は、九谷焼の流れを継いだ物ですが、絵付けの筆の曖昧さに惹かれます。曖昧さなどというと、失礼ですね。きっちりかっちりしていません。手描きなのに、寸部違わない絵が描けるすばらしい手をお持ちの方もあります。でも、正木さんの物はその対極にあります。
手塩皿ですから、10センチにも充たない小さな皿です。隅切りに緑の草魚が書かれています。曖昧なのは、黄色の花です。曖昧というか、遊び心でしょうか。
色絵ばかりではありません、染め付けだって素敵です。どちらかというと、染め付けの方が私は好きなくらいです。中国から伝わる古い文様。古い物を本歌にして、写し取るときも、正木さんの手にかかると、ひと味もふた味も変わってきます。
こちらは杯として売られていました。家人は、浅い杯があまり好きでないようです。少しぽってりした、ぐい飲み派です。そんな訳で、ちょっと中心が盛り上がったこの杯も、小皿として使っています。
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