チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

中国昆明のバラ

2013年06月09日 | 

小雨、28度、90%

 日本で、広い庭に咲く様々なバラを見て以来、バラの魅力に再び目覚めてしまいました。小さな鉢植えのバラですら虫が付きやすいバラです。切り花用のバラを育てるのも手間がかかることでしょう。しかも、最近売られている切り花のバラは、とげが付いていません。とげを剃りとって売られています。

 香港で手に入るバラは、ほとんどが中国昆明から入ってくるものばかりです。先日、花屋の人に尋ねるとベトナムからも入ってくるようになったそうです。そして、香り、色合いともにエレガントなバラはオランダからの輸入物です。いずれにしても、飛行機で空調の効いた状態で香港に入ってきます。香港は、花の大消費地ですね。ホテルのロビー、次々にあるいろいろなバンケット、結婚式に、お葬式にも。花を求める機会は、世界中皆同じです。

 香港九龍サイドの太子の地下鉄駅近くの花市は、トラックで運び込まれるそれらの花が荷下ろしが始まる頃は、熱気を帯びた街になります。お客なんかには見向きもしない花屋さんたち、まあ、そんな時間のお客は少ないのですが。長旅の花たちが、再び、お日様の下に顔をさらします。そして、大口の仕入れ先に入れる花は、さっさと別口に分けられてしまいます。どんな花も、大束です。

 さて、荷下ろしの済んだ花市のバラの顔ぶれをひと回りして見て回ります。花市全体が、今はジャスミンの切り花で薫っています。昆明からの一輪咲きのバラは、色が単調に思えます。花びらも、本当に普通のバラたちです。一方、オランダからのバラは、まず色目が断然シックです。赤のバラを見比べても深みのある色が出ています。12本一束で、値段の差は1,5倍くらいです。やたらに高いわけではありません。ところがこの陽気、空調の効いた飛行機でやって来たにもかかわらず、オランダのバラは旅の疲れで、ぐったりとしています。諦めかけていたのですが、昆明からの多輪咲きのバラに、ひかれました。アダブカダブラのような斑なバラもありますが、ひと枝に付く花色が微かにグラーションがかかっています。珍しく、ピンクから赤に近い色のバラを求めました。

 モモさんのために一日中クーラーの効いている我が家でもバラを持たせるのは、1週間がせいぜいです。でもバラは枯れ切る前に花びらを丁寧にとって、 ポプリにします。乾燥させると、生のとき香りがなかったバラも甘く香ります。色落ちを少なくするために出来るだけ短時間で乾燥させます。 ひとしばらくは我が家に色が絶えません。

 


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