曇、11度、83%
家の塀にタイルをはめ込みました。このタイルは全てポルトガルのアズレージョというタイルです。
アズレージョを初めて見たのは30数年前のマカオのことでした。まだ、ホルトガル領だった頃のことです。香港からフェリーで1時間のこの街は、香港とは全く違い西洋の田舎町といった趣でした。路地の小さな家までアズレージョのタイルが貼ってあったり、飾りアイアンがフェンスに使われていました。その数年後、ポルトガルに行く機会に恵まれました。主人の勤める会社はポルトガルに工場を持っています。式典参加のために私も同伴しました。
「あら、マカオと同じ。」いえ、いえ、こちらが本場です。アズレージョが施されアイアンのフェンスがある家の作りはリスボンの至る所で目にします。しかも規模の大きな教会や城跡にもアズレージョが見られます。
アズレージョを我が家の塀にと言い始めたのは主人です。私は「とにかく派手にならないようにしたい。」とだけ伝えて、タイル選びも主人任せでした。
塀の外には上の部分に一列にタイルを入れました。 玄関近くはフルーツ、正面は花。 下の道は海のシリーズ、灯台やカモメのタイルです。
庭に面した塀の内側にも所々に入っています。大きな花のアレンジは表で一番目につく隣家との境の塀、車の後ろに入れました。
この家で育った私は、遠くの私学の学校に通いおまけに一人っ子で近くには友達などいませんでした。友達は犬たちか庭にいるカタツムリ。私のカタツムリ好きはかなりです。それを知る主人がカタツムリのタイルを10枚求めてくれました。 花や果物と合わせた10組のカタツムリがポツポツと庭に面して入っています。裏庭は昔からの我が家の庭です。そして昨年友人から送られて来たレモンの木を植えました。今年は見事にひとつ実を付けたレモンです。カタツムリが多くいるのもこの裏庭。 レモンとカタツムリの組み合わせが3組入っています。
アズレージョとの思い出も長いものになりました。彩色のあるタイルもありますが、ブルーアンドホワイトのこのタイルが我が家には似合っていると思います。またいつかポルトガルに行く日もくるでしょう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます