晴、10度、85%
台所に立っていて「あれ?あのネギの絵のお皿どうしたかな?引越しの時捨ててしまったかな?」などと記憶を遡るけれどはっきり思い出せない食器がいくつもあります。好きで集めた食器ですから捨てません。なのに手元にない?気になるのにしばらくするとまた忘れています。
香港の家に行き食器棚を開けると、「なんだここにあったのね。」と懐かしく手に取ります。香港からの引越しの時、数少ない皿や小鉢を主人の台所に置いていきました。でも何を置いていったのかすっかりと忘れている始末です。その中の一つがベトナムのお醤油差し。
私が持っているべトナムの焼き物は、ベトナムに行った時に買ったものではありません。全部香港で求めました。ホーチミンの街中をバッチャン焼きを求めて歩きましたが、どれもこれもお土産用のものばかり、結局一つも買わずに帰ってきました。この醤油差しもレンゲとお丼のセットも染付けのトンボとハスの柄です。 買うときから醤油差しには貫入が入っていました。漏れる心配はありません。コロンとした形が気に入って求めました。 香港の台所で醤油差しとして使われている様子はありません。「持って帰るね。」と先日の荷物に入れて帰ってきました。
早速お醤油を入れました。貫入にお醤油が染み込みますから、一度お醤油を入れると匂いが染み付きます。この醤油差し、優れものであと引きしません。 見ていて飽きない姿と絵柄です。
手にとってふと思います。「ベトナムではテーブルでお醤油を指すのかしら?ニョクマムと呼ぶ魚醤が入っているのかしら?」ベトナムのレストランでは醤油差しなど見かけませんでした。もしかしたらこの醤油差しも輸出向けに作られたのかもしれません。
このひと月の間に2度香港の家に行きました。もう大丈夫、あの家に置いてきた食器は思い出すことが出来ます。いや、また忘れてしまうかな?
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