曇り、16度、69%
年末からなんだか和食モードに切り替わりますが、すぐに飽きてしまいます。我が家のおせちは決して甘辛くはありません。にもかかわらず、出汁、醤油、酒、みりんで構成された味に、メリハリを付けたくなります。
そこで、チーズ。なんと、お餅を焼いている私に、チーズを出してくれと仰ったのは主人です。えっ?チーズ?日本のチーズお餅のようなプロセスチーズでなくて、家にあるのはナチュラルチーズです。しかも、アプリコットなんかが入っています。
イギリスには、有名なブルーチーズがあります。スティルトンブルーと呼ばれ、直径50センチほどの大きさに作られたり、陶器のポットに入れられて売られています。世界3大ブルーチーズともいわれ、緑のカビの部分のピリッと舌を刺す感覚は、チーズ好きには堪りません。このスチルトンチーズに、ホワイトがあるのを知ったのは昨年のことです。チーズケースを覗き込んでいると、イギリスの旗にスチルトンホワイトと書かれています。ブルーが青カビだから、ホワイトは白カビに違いないと思い良く見ましたが、外回りにも、中にもカビの形跡はありません。なんだ、カビ付きではないようです。ところが、それ以後、あちこちで目にするホワイトスティルトン。いよいよ、年末の買い物で求めてみました。
イギリス系のマークスアンドスペンサーの食品売り場です。主人は、ここのソーダクラッカーがチーズに合うとかごに入れています。ならばチーズも買わねばと、チーズケースの前で、悩む私です。イギリス産のカマンベールも試してみたい。よく熟成したチェダーも食べたい。食い意地ばかりが顔を出します。
一番上の棚に3種類並んだのがこのホワイトスティルトンでした。3種類とは、ブルーベリー、クランベリー、アプリコットが入った、スティルトンホワイトです。乾燥した果物が使われています。迷わずに、 アプリコット入りをかごに入れました。チーズ自体はホロッと崩れるくせの無いチーズです。スティルトンブルーとは、似ても似つかぬ穏やかなチーズです。そこにアプリコットの甘みと香りで、あまりチーズが好きでない人でも、きっと気に入ってもら得ること請け合いです。
さて、件のお餅との相性は、焼けたお餅と一切れ切ったチーズを一緒に口に含みます。口の中で、東洋と西洋がミックスしたような、それでいて決して複雑でない美味しさです。こういう巡り合わせは、お家ならではものですね。
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