チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

カズオイシグロ

2017年10月06日 | 

雨、19度、96%

 昨晩のニュースでカズオイシグロさんがノーベル文学賞を取ったことを知りました。おめでとうございます。とても嬉しく思います。

 カズオイシグロさんの本との出会いは30年前に遡ります。香港の今はないアイスハウスストリートの本屋です。イギリス風の間口の狭いその本屋はドアを開けると少しカビ臭く感じます。天井まで本が並べられています。高いところの本を取るために脚立まで置かれていました。

 本の背の題名と作者を一つ一つ追いました。当時の日本人のノーベル賞作家は川端康成だけでした。もちろん川端康成の名前は「K」の棚に並んでいます。たくさんの本の中「KAZUO」という日本名が目に留まりました。「AN ARTIST OF FLOATING WORLD」です。 この本がカズオイシグロさんとの出会いです。以来、新刊が出ると買い求めます。

 私がカズオイシグロさんを知ったときにはすでに3冊の本を出されていました。3冊のうち処女作だけは香港の本屋にありませんでした。今の様にAmazonでワンクリックすれば本が世界中から送られてくる時代ではありませんでした。処女作のことは忘れていると、主人がイギリスからのお土産に買ってきてくれた本の中の1冊がその処女作でした。 私は主人にカズオイシグロの処女作を探しているなどと話したことはありません。こんなに嬉しかったお土産はありませんでした。

 カズオイシグロさんのこと、本の内容、昨晩から何度もニュースが伝えています。30年読み続けてきた作家がノーベル賞を取ったことに嬉しく思います。ニュースを見ていると、古い友人からメールが入りました。彼女は私のブログを読んで以来、カズオイシグロの本を読んだそうです。二人でうれしいね、と交換しました。

 手元に香港から持ち帰った8冊の本があります。まだ増え続けると思います。これもまた私の宝物です。


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