晴れ、12度、65%
映画「カモメ食堂」でお客を呼ぶ始めのきっかけになったシナモンロール。確かにあの映画のシーンと同じく、このパンを焼いている間は、シナモンの香りが辺に流れていきます。これは、強烈な誘惑です。しかも、あの映画で使われたレシピは、ガーダモンが生地に練り込まれていますから、シナモンと合わさって、それはエキゾチックな香りに違いありません。たまたま、飯島奈美さんのレシピを手に入れた私は、早速ガーダモン入りのシナモンロールに挑戦しました。確かに美味しい、香りもそれは濃厚です。でも、何故だか我が家の口には今ひとつ、きっと甘さが少なめだからかもしれません。アメリカの十八番のようなシナモンロール、ヘルシンキが舞台のこの映画では、北欧風にアレンジされていました。
我が家が長いこと焼き続けているシナモンロールは、アメリカンタイプです。映画などで見るアメリカのスーパー、シナモンロールもローフになったものや大きなパイ状になったものまで売っています。とにかく、アメリカを代表する菓子パンだそうです。そして、エッと思うほどに甘く作ると、美味しいと感じます。
アメリカでは、家庭でも作られるシナモンロールだそうですが、我が家も気楽に作るパンのひとつです。天板に一杯拡げて焼きます。 焼成に入れる前の状態です。大きく長方形に伸ばした生地に、シナモン、お砂糖、レーズンをまき散らし、端からクルクルと巻きます。それを適当な大きさに切って、切り口を上に向け並べます。実は、今回は出張中の主人から、シナモンロールを作って欲しいといわれました。しかも、蜂蜜入り、レーズン、くるみ入りがご希望だとか。最近日本製の蜂蜜に肩入れしている主人です。そこで、生地にまず蜂蜜を練り込みました。でもこれぐらいでは、シナモンの匂いに負けてしまいそうです。そこで、拡げた生地に巻くお砂糖の半分を蜂蜜に代えてみました。随分と甘いパンになります。そのうえ、だめ押しにアイシングシュガーを焼き上がりにタラーッとかけます。
さて、天板から外そうとした時、あれ~、いつもならパリッと焼き上がるこのパンが、柔らかくて調理台の上にドサッと落ちてしまいました。蜂蜜を入れると、パンは柔らかくなります。まあ、私たち3人が食べるものですから、形が崩れてもね。蜂蜜はすっかりシナモンに香りでは負けていますが、しっとりした口当たりは上出来です。
シナモンンロールが今年のパンの焼き初めではありません。もちろん焼き初めは、プルマンローフでした。
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