うめと愉快な仲間達

うめから始まった、我が家の猫模様。
犬好きな私は、チワワの夢を見ながら、
今日も癖が強めの猫達に振り回される。

モテ期の三角形

2021年01月28日 | 日記

誰しも、

一度は、モテ期を経験すると聞く。

 

おはようございます。

そもそも、もてきと打つと、まず『茂木』が出て来る。

まっさきに『茂木』と変換されるほど、

私には無縁な用語なのだが、そんな私にも、あったんだ。

茂木が!

違う!

モテ期だよぉ!!

 

あれは、お嫁さんだった頃だ。

嫁ぎ先には、何人もの人を咬んだ猛犬がいた。

猛犬のくせに、名前はチロだった。

チロっと小さいのかと思いきや、大型の雑種犬だった。

当時は、長男のお嫁さんとして、修行中であったが、

私にとっては、とても辛い時期でもあり、

その時の救いは、猛犬チロだった。

 

今にも咬まんとするチロとの散歩は、夢のように自由だった。

唸っていたチロも、半年もすれば、無二の相棒になっていて、

私達は、毎日、行った事のない道を冒険した。

帰りは心配なかった。

チロの鼻は、素晴らしく優秀だったんだ。

チロについて歩けば、必ず家に帰ることが出来た。

帰りたくないとごねた日も、チロは私を導いてくれたんだ。

 

そして、チロと散歩に出ると、必ず出くわす、メンバーもいた。

トレンチという男と、リーマンという男と、車の男だ。

 

トレンチは、ごく一般的な男だった。

横を通り過ぎる時に、トレンチコートの前をパーっと開いた。

 

リーマンは、控えめな男で、

必ず通る公園の奥から、ファスナーを開けたまま

こちらを静かに見ているような慎ましさだった。

 

車の男は、車を運転しながら付いて来ていた。

彼は見せるのではなく、おしゃべりを得意としていた。

しかも、素面なくせに陽気な下ネタが得意のようだった。

 

この3人の男は、いわゆる変質者だ。

トレンチとリーマンは、露出狂で、

車の男は、卑猥な言葉で女性を怖がらせる愉快犯だった。

 

朝7時半、忙しい中、必ず私の出待ちをする男達。

用心深いチロでさえ、見慣れているせいか、

トレンチには、すれ違いざまにシッポを振っていたほど、

ごく平和な日常の光景だった。

私も思わず、挨拶してしてしまいそうなほどだった。

 

なかなか、ない事だと思うのだ。

同時に、3人の変質者に見初められるなんて、ないと思うのだ。

私は、この経験を、今でもモテ期と捉えている。

たった一度の、モテ期と・・・。

 

そんな我が家のあやさんは、

まさに、モテ期だ。

おたまは、あやが大好きだし、そこにたれ蔵が加わり、

見事な三角関係の様相だ。

あやの側には、たれ蔵かおたまが、必ず居るんだもんな。

 

ちょろっと触ってるし。

叱られる事もあるのに、折れない、たれ蔵だ。

 

それを遠くで

おたまが、じとーっと見てる・・・

 

耐える、おたまであった。