スーパーへ買い物に行くと、
この国の高齢化をひしひしと感じる。
おはようございます。
レジに行けば、財布の中身を見せてくる、お婆ちゃんが居た。
最近の自動支払い機に四苦八苦しているのだ。
1957円を機械へ投入するのに、
百円が何枚、十円が何枚、一円はないが五円はある。
それらをどれだけ投入すればいいのか、悩んでしまう訳だ。
ついでに、お札を入れる場所が見つからない。
急いでいるから、尚更わからなくなる。
「じゃ、これをここに入れて、小銭は・・・こうしましょうね」
そうして、私は、お婆ちゃんのお財布から2050円を投入した。
ねっ、おかしいでしょ?
だったら、2060円入れたらいいじゃんね。
なのに、2050円という歯がゆい金額を投入してしまった。
あとちょっとなのに。
なんとも、惜しい金額だ。
お婆ちゃん、お釣りを増やしちゃって、ごめんなさい。
買い物を袋に詰めようとすると、
また違うお婆ちゃんが聞いてきた。
「宮城の庭師は、何を食べるんやろうか?」と。
唐突に、宮城の庭師の食生活を質問された。
これは、支払い機より難しい。
悩んでいると、改めて聞いてきた。
「宮城で庭師をやっとる人なんやけど、何を食べるんやろうかねぇ?」
改めてみても、質問の内容は、一切濃くはなっていない中、
私は、こう答えた。
「唐揚げ」
お婆ちゃん、なんか、ごめん。
そんな我が家は、時代の流れに逆行して、若返っている。
おい、のん太!
一番若いくせに、偉そうにしてからに~!
行き場を失くした中年が
中年の上から動かんやないか!