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還暦直前に心臓弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症弁形成術体験記)

還暦を目前にして滋賀医大の浅井徹先生の執刀で僧帽弁形成術を受けました。
私の体験が同病の方の参考になれば幸いです。

心エコーデータを見て。。。

2015年09月04日 | 雑記帳(心臓と関係有り)
滋賀医大での診察時には、必ず心エコーデータを受け取ることにしています。略語ばかりなのでなかなか理解が進まないのですが、ネット検索のおかげで知りたいところは、何とか理解できるようになってきました。

毎回気になっているのが、RV systolic pressureの値です。術後も比較的高めなのです。
これは右心室収縮期血圧のことで、東大医学部付属病院のページには最高値が30mmHg以下、平均で20mmHgを超えないのが正常と書いてあります。
一方、一般社団法人 日本血管撮影・インターベンション専門診療放射線技師認定機構が公表している資料では17-35mmHgが正常値と書かれています。

今回の検査値は前回より5上がって31mmHgでした。前回を除いて毎回30強で、術前は40でした。滋賀医大では35mmHg以上で肺高血圧症と判定していたので、このまま推移すれば大丈夫でしょう。

各弁の状態は以前と変わらず、大動脈弁が漏れ0以外、3つともTrivial(わずかな漏れがある)でした。これも悪くなっていないのでOKです。
駆出率(EF)は73%、正常値は50-80%とされています。

形成術を受けた僧帽弁については
前尖は輝度亢進、肥厚
後尖は可動性低下、または可動性軽度低下
と毎回必ず書かれています。が、画像を見た先生は良い動きで問題ないですよ、と言ってくださっています。
私の僧帽弁は前尖に異常が有りましたが、切らずに縫い合わされているので、厚くなっているのだと思います。それで肥厚と出るのでしょう。

ところで初めて知ったのが左心室拡張末期容積、略してLVEDV、左心室の最大容積のことです。エコー測定モードのBモードとMモードで少し値が異なるのですが、小さい値のBモードの方で91mlでした。
ちなみにMモードでは94.9ml。だいたい牛乳瓶の半分ですね。

これより心臓から送り出される血液の循環量を計算してみます。私の脈拍は安静時で55とします。駆出率が73%ですから1回の拍動で66.4ml心臓から送り出されます。
1分で3.65リットル。
血液量は体重の8%ですから私の場合4.4リットルとなり、
4.4リットルを3.65リットルで割ると1分10秒で体を一巡していることになります。足まで行く血液はもっと時間がかかっていると思いますが、結構目まぐるしいものなんですね。

ちなみに1日に循環する血液量は、5.3キロリットル。
1年では約2000トンにもなります。一生の間には10数万トン・・・・
実際には運動もしますから、もっと大きな値になりますよね。

ということで、面白いことがわかりました(^O^)

ps.
心エコーのBモードとかMモードとか・・・・
心エコーのいろはに説明があります。
Bモード(brightness)法は、プローブからの超音波ビームの方向を平面上で扇型にスキャンする。反射波の強さに応じて明るい点を示す事で、扇型に二次元画像が得られる。
Mモード(motion)法は、弁などの構造物の動きを、時間経過で横方向(X軸)にずらしながらとらえる。
心エコーで用いられる超音波は2~5MHz。


こんな高い周波数とは知りませんでした。