還暦直前に心臓弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症弁形成術体験記)

還暦を目前にして滋賀医大の浅井徹先生の執刀で僧帽弁形成術を受けました。
私の体験が同病の方の参考になれば幸いです。

退院後1~2週間

2011年01月30日 | 自宅療養
タイトルはわかりにくいですが、退院して1週間を過ぎてから次の1週間、つまり10月初めの1週間を指します。
朝晩ようやく涼しくなってきたので、9月の終わり頃にリハビリウォーキングを夜から朝食後に変更しました。
夜と違って明るいですから周りの景色も見えて、秋たけなわを満喫できます♪

胸骨のくっつき具合ですが、10月初め(術後2週間過ぎ)で体をどれだけ捻れるか試してみたところ、左は真横までが痛くならない限度ですが右はやや後ろ向きまで、体をひねることができました。それにしても左右対称には回復しないんですね。
・・・・ってもともと右の方に捻るのが得意なのですが、その通りになっています。しかしこれではまだ自動車の運転は難しい。

家事のことは何もかも妻にお任せでは妻も大変なので少しでもお手伝いをと思って、夕食後に後片づけをしてみました。
洗い物…最初は快調だったのですが、鍋にこびりついた汚れを落とそうとゴシゴシやると、これって胸骨を開く方向に負荷がかかるため、ン?なんだかかゆいぞ…
初めはかゆかったのが次第に痛くなり、ペースを落とさざるを得ませんでした。
ちょっとがっかりです。
バリア感はだいぶ感じなくなってきました。それでも皆無とまではいってません。

残った課題は胸骨の再接合とバリア感の克服ですが、どちらも日にちが解決してくれるはずです。2週間目のこの1週間は仕事に復帰するのに何を目安にしようかと考えていました。
そんなに仕事熱心、仕事好きでもないのですが・・・・定年まで残り少ないこともあるし。
基本的にはデスクワークで力を使うことはほとんど無いのですが、重~い厚さ10センチもあるファイルを棚の上の方から出すこともあるので、それが負担にならなくなってからにしよう・・・・
どのくらい回復したら負担じゃなくなるのか?
それを測るのに最低限、家の本棚の上段に鎮座している広辞苑を余裕で取り出せたら復帰しても多分大丈夫・・・・それを判断基準にすることにしました。
ではさっそく試してみると、2週間ではまだちょっと無理。あと1週間したら無理すれば復帰できそうではあります。

パソコン作業は特にストレス無くできるようになり、ブログ開設に向けて原稿書き等の準備を始めました。そして10月7日にこのブログを開設しました。
1週間前はこれが全然できなかったんですよね。できるようになれば1週間前はなぜできなかったのか、不思議に思えてなりません。しかしそのうち忘れてしまいました。

10月4日にヴォーリズ記念病院で、退院後初の外来診察を受けました。
これは別記事とします。

電車が遅れ大混雑

2011年01月27日 | 雑記帳(心臓と関係有り)
夕方の帰宅時、かなり遠くの駅で発生した事故の影響で電車の間引きや遅れに巻き込まれました。
いつも乗る電車は12両編成なのですが、今日は6両。
そのため混んで混んで混んで混んで(しつこい)、駅という駅で客の積み残しが出ました。
もちろん座ることはできずに、体を預けて立ったままという感じでした。つり革も持てないし。
でももう手術から4ヶ月経ち、胸骨はしっかりくっついているので不安はありませんでした。

復帰した頃にこんな目に遭わなくて良かったと思いました。

腰はだいぶ良くなりました。95%くらい回復…かな?

体調のbefore-after

2011年01月23日 | 各ステージでのまとめ
弁膜症手術の前後において、いろいろと体調の変化が確認できました。
これは改善されて当然だよなというものから、これはぬぁんと心臓から来ていたのかと首をかしげたくなる変化まで、様々な体調の変化がありました。
退院後まもなく感じたことから、術後4ヶ月に到る現在までの変化を以下にまとめてみます。
※息切れとか不整脈とか動悸、などのような元々大きな自覚症状があったわけではありませんので、どれも小さなことですよねーーと言われればその通りです(^^ゞ)

その1:倦怠感
before
エネルギーが無くなってやる気が失せ、家ではどこでも良いので寝転がりたくなりました。
仕事も定時で早々に切り上げるようになり、残業すると次の日やる気ゼロ・・・・
7月以降次第に悪くなり8月になると、週のうち調子の良いのは2日ほどになりました。
病名がはっきりし手術することにもなったので、精神的なものじゃないかと妻には言われました。
after
まだ多少疲れやすいですが、倦怠感はなくなりました。今は連日の残業もOKですが睡眠時間は6時間以上を確保しないと翌日眠いです。

その2:真冬に通勤カバンを持つ指が真っ白になる
before
12月~3月にかけて寒いとき、カバンを持つ手指が血行不良で真っ白になり、指先の感覚もなくなります。暖まってもすぐには戻りません。これは10年近く前から始まりました。
after
術後は4回ほど白くなりましたが(実験している面もあり)、少し注意を払えば大丈夫です。完全回復とは言えませんが、期待はしていたのでうれしいです。

その3:体がいつもだるい感じがする
before
夏は睡眠不足になりがちですが、秋になるとぐっすり眠れるようになり、朝起きたときには頭すっきりというのが通常のパターンでした。
それが2009年の秋ごろから朝起きてもすっきりせず、体がだるく感じるようになりました。
ところがしばらくすると体が慣れたのか、だるいのかだるくないのか、自分でもわからなくなりました(^^;)
after
起床は快調です♪ だるさも感じないし~~

その4:右肩の痛み
before
右肩の凝りなのか差し込むような感じの痛みによく襲われました。予防として肩を前後に回す、腕を振るというのを毎日繰り返していました。でも少し休むと元の木阿弥。
仕事では一日中パソコンを操作しています。マウスに細かい動きをさせるために、筋肉が緊張を強いられているのでそれが原因の肩こりと思いこんでいました。
after
術後一度もこの痛みは出ていませんし、触ってみても凝っている感じはありません。

その5:コンサートで寝る
before
年に数回コンサートや観劇に行くのですが、特にコンサートの時は途中寝てしまうことが増えてきました。演奏の善し悪しには関係なく、ほとんどのコンサートで寝てました。
after
術後はまだ一度しかコンサートに行っていないのですが、うーん、少しだけ寝たかな…
これに関してはサンプル数が不足しているので、結果が出るのはだいぶ先になります。

退院後1週間(9月末まで)

2011年01月22日 | 自宅療養
退院後は妻が先生役で、社会復帰に向けた生活が始まりました。

リハビリ
毎日ウォーキングを心掛けました。
退院翌日から始めましたが、まずはゆっくりした速度で時間は20分。
この程度から始め、毎日5分ずつ長くしました。
一週間後には50分まで延長。速度は体と相談です。最初の日はいきなり元気なときのスピードを出してしまい、5分でギブアップしました。
それと彼岸過ぎながら日中は暑いので夜に歩いたのですが、暗いため足元が見にくく、すごく気を遣います。
おかげで一週間後にはだいぶ体力の回復を実感しました。

シャワー
シャワーの湯が手術創に当たると、痛いというのとは少し違い違和感がしました。触感がすごく敏感になっているのです。シャツが触ってもそれは特に感じませんが、シャワーだけですね。
この感じはかなり長いこと続きました。

食事
退院後の療養について書かれた紙では食事制限無しとなっていたので、入院前と何ら変わらない食生活となりました。←これ、最高です。

体温
退院日の朝の体温は36.7℃でしたが、そのくらいの体温が数日続きました。
さすがに9月の終わり頃には36℃台前半まで下がり、ほぼ平熱となりました。

脈拍
安静にしていても70台後半をカウント。朝起きて布団の中で数えてみて80ギリギリのこともあります。脈はなかなか落ちませんねーー

心音
退院した日に聴診器で聞きました。どんな音がするのか楽しみにしていたのですが、それはもう雑音のないきれいな音でした・・・・ドックンドックン
この音を取り戻すための入院&手術だったわけです~♪


声のかすれは退院時にはまだ残っていましたが、これも9月終わりには元に戻りました。
ところが妻に聞いてみると97%ですと?
残りの3%は何かと聞くと、自分から冗談を言わないので100%ではないのだそうです。
そうか、冗談ねぇ・・・・そう言えば、自分からは言ってないですね。

横隔膜の痙攣
退院後3日ほどで完全に治まりました。良かった良かった。

家事手伝い
軽い作業から少しずつ。
ベランダに干したふとんも入れてみましたが、ふとんは軽いのでイケますね。

パソコン操作
30分ほど操作すると疲れを感じて放擲(笑)
その後は横になり休憩、こんな状態が4~5日続きました。
意外とパソコン操作ってできないものなのですね。

家の内外のバリア感
退院したとき、バリアを感じたと以前書きましたが、閉塞感みたいなこの感じは一週間ではぬぐえませんでした。これ、病院では全く感じなかったのです。

退院が近づいたとき、病院ではすっかり元気になったと思っていましたが、いざ家に戻るとはるかに体力を使うことがわかりました。まだまだ道遠しです。

その他
退院翌日(土曜日)、取引先の方がお二人、家を訪ねて来られました。見舞いにと、病院を訪ねたら退院されたと言われたそうで、はるばる私の家まで来てくださいました。
玄関先で近況とか、仕事のことなど30分くらいおしゃべりしました。
その翌日には知人からお見舞いの品が届きました。
どちらもとてもうれしかったです。
それにしてもたくさんの人に心配かけてるなぁ。。。。

手術映像のDVDは9月中に届きました。届いた日の夕食後妻と食い入るように観ました。
内容は、心臓に到達し、僧帽弁の外科操作を行っている部分のみで時間にして約30分のものです。実寸で3センチほどの僧帽弁が、テレビの画面全体に拡大されて形成されていく様は壮観?でした。

腰痛になりました

2011年01月19日 | 雑記帳(心臓と関係有り)
こんなん知らんわと言うぐらい激しい腰痛です。
先週金曜日、退院後初めて滋賀医大に診察に出向きました。
診察の内容はいずれ記事にしますが、経過が順調なので浅井先生とはほとんど雑談に終始しました。
またまた記念撮影。ブログに載せても良いよと、仰ったのですが・・・・

診察が終わり最寄り駅まで戻り、迎えに来てくれた娘の運転する車に乗り込みました。そして近くのスーパーに行き娘が買い物する間、私は雑誌コーナーで立ち読みしてました。
そこは入り口に近いせいか、けっこう寒かったのですが、だんだん腰に違和感が・・・・
家に戻るころには痛みがどんどん増していき、30分もすると動けなくなりました。

土曜日の朝は起きれず、ふとんに座って朝食・・・・初めての経験
昼過ぎに何とか起き出したものの(パジャマのまま)、この日は風呂にも入れず。
日曜日は起きましたが、着替えに10分以上かかる始末。

月曜日、いつも起きる時間の5時15分に目覚ましで起きてみたところ、とても出勤できそうにないので休暇決定、仕事が始まる時間に布団の中から携帯で会社に電話しました。
いやあ、携帯は便利ですね。
昼過ぎに歯科に電話して予約の取り直しをしました。

火曜日、少し腰が軽くなったので、何とか出勤しました。電車キツかった。
そして水曜日の今日は、昨日より調子が悪かったです。

土曜日は、楽しみにしていたコンサートがあるんです。
オールベートーヴェンプログラムで
「英雄」「コリオラン序曲」など。
ホールは県を跨いだ遠くで、長時間の電車と演奏中は椅子に腰掛けたまま動けないので、腰が持ちそうにありません。それで私のチケットは娘に譲りました。

ちなみに娘にチケットが渡るのはこれで3回目です。
過去の2回は出張が入ったためでした。

手術に適した季節は?

2011年01月16日 | ワンポイントアドバイス
手術に適した季節ってあるのでしょうか?
待機手術の場合はそんなに慌てる必要がないので、患者自身の裁量である程度時期を選ぶことができます。
手術自体に適した季節というのは、ないと思いますが、退院後社会復帰するまでの1~2ヶ月の間は、自宅療養されますよね。
花粉症をお持ちの方の場合、この自宅療養の時期と花粉が舞う時期が重なると、くしゃみのたびに胸の痛みに耐えなければなりません。痛みを緩和する方法はありますが、無くすことは残念ながらできません。
一方、胸骨が完全にくっつくのに術後大体3カ月かかります。したがって3カ月経てばくしゃみしても咳しても痛みを感じることはなくなります。
花粉症対策を徹底する方法もありますが、できたらその時期は避けられた方がよいと思います。

心臓手術の不安

2011年01月10日 | ワンポイントアドバイス
心臓の手術はCABG等一部の手術を除き、生きている限り動き続けることを止めない心臓を止めることから始まります。手術終了後果たして心臓は再鼓動を始めるのだろうか?
心臓手術の不安で最も大きいのはこれではないでしょうか。

手術適応と知った直後は漠然とした不安がありました。最初から全く不安を感じない人はいないと思います。

そして手術前2ヶ月間、いろいろ調べていて待機手術の場合、安全率は極めて高いという事実を知りはしましたが、再鼓動に関する疑問はずっと持ち続けていました。
自分にとっては1かゼロか。安全率が99%を超えていると言っても不安が多少和らぐだけです。
技術的な意味では、心臓にカリウムを送り込むと分極できなくなるので拍動が止まる、逆にカリウムを洗い流せば拍動が開始するという記事を読みはしましたが、あいにく素人の私には??
それでも心臓手術の先輩方のHPやブログで、不安はしだいに解消していきました。

そして最後の最後の最後に思い至ったのは…
心臓は動き続けることを宿命づけられた臓器である。簡単に止めることなどできやしない。やっとこさ止めることができても、止める条件を外してやれば、ほっといても動き始めるものなのだ。
数億年にわたる生命進化の果てに現在の動物の身体があると考えれば、心臓は動くのが自然なのだ、と。

中学生の時、理科の授業でカエルの解剖をしました(1960年代半ば)。
前日用水路などでカエルを釣ってクラスの生徒ほとんど全員、カエルを学校に持って行ったのです。
中にはウシガエル(食用ガエル)を持ってきた女子生徒もいました。これには参った。

麻酔をかけて、お腹からメスを入れて各臓器を見て勉強したのですが、心臓はですね、心臓だけになっても拍動を止めることはありませんでした。何十年も昔のことなのですが、今でもしっかりと印象に残っています。

すごいんだ心臓は・・・・
それにしても、将来私が心臓を手術することになるのを予測して、記憶の引き出しに置いてくれたのだろうか?
心臓のすごさをわが身を犠牲にして教えてくれたカエルさんにも感謝しなければ。

たくさんの情報がネットで得られる便利な時代になりました。しかし最終的に納得して手術に臨むには、これで私は安心を得られたというものが必要だろうと思います。
それはもちろん人それぞれですが私の場合、最後に背中を押してくれたのはカエルの生命力だったのかもしれません。

費用について

2011年01月08日 | 入院・手術費用
今回の僧帽弁形成術に関する費用をまとめると以下の通りとなります。

総医療費----------------------3,480,230円
食事代--------------------------33,920円
この2項目は保険給付対象で
総医療費に対する一部負担額--------179,802円
食事代の負担額-------------------13,780円
病衣借用料------------------------1,260円

病衣は保険給付外です。
支払額は総医療費に対する一部負担額、食事代の負担額、病衣借用料の合計となりますので
194,842円
この金額を会計窓口で支払いました。
健康保険限度額適用認定証を事前に提出していたので、この金額となりました。
通常は3割負担なので、健康保険限度額適用認定証を使用しない場合は、100万円を超える金額の用意が必要になります。
限度額適用認定証の利用に当たってはいろいろ制限事項があるようなので、申請を考えておられる方は健康保健の事務局などでよく確かめておかれると良いと思います。

ところで滋賀医大は支払いにクレジットカードが使えるので、ポイントがたまります。
某大手家電量販店の提携カードを使ったので、家電製品が1000円ほど安く買えます♪
加入している生命保険などからの給付金は、会社に復帰してから請求手続きを行いました。
会社の共済会に傷病見舞金の申請して5,000円
全労済に入院給付金申請して90,000円
合計95,000円入金があったので、差し引き支払額は99,842円となりました。

ところで2010年は医療費が初めて10万円を超えました。
所得税の医療費控除を受けるには、医療費から保険等からの給付金を差し引いた金額が10万円を超える必要があります。
つまり
医療費-保険等からの給付金-10万円=医療費控除額
となります。
今回初めてこの金額がプラスになりましたので、医療費控除の還付請求を行う予定です。
私が社会人になって39年目にして初めて還付請求を行うことは、つまり38年間は医療費が控除額を超えなかった訳です。ちなみに2009年は2万円ほどでした。
何十年もの間、家族みんなが健康に暮らしてこられたわけですから、有り難いことだと思います。

術後~退院までのまとめ

2011年01月04日 | 各ステージでのまとめ
術後はICUで1泊、個室で6泊、大部屋で3泊しました。
ICUには多分手術後昼過ぎに入室し、翌日午後2時まで滞在。
昼前には個室移動の許可が出て、午後2時に個室に移動。
個室で6泊し、ほぼ問題のないレベルまで快復したことを見届けて大部屋に移動。
大部屋移動後は、体の様子を見て退院許可が出る。

術後は侵襲や処置が原因の異変がいろいろ出ます。
私の場合は、発熱、気胸、横隔膜の痙攣、この3つでした。

これらのうちごく一般的なものは発熱です。発熱はほとんど100%の方に出ます。
発熱は度を超さなければ異変とも言えず、通過儀礼みたいなものでしょう。
私の場合では体温の最高は術後3日目に38.7℃を記録しました。
体温は術後徐々に上がり3日目にピークを記録し、退院した術後十日目でも36.7℃、平熱の36℃ちょうどぐらいに戻ったのは退院して1週間も経った頃でした。
術後の発熱は37℃を少し超えたぐらいでは自覚に乏しいものです。
体温の下がり方が遅いと細菌感染が考えられるので、抗生物質の点滴や血液検査が行われます。
私はバンコマイシンの点滴が2日半行われました。

手術説明書に書かれている重大な合併症にはかかりませんでしたが、右肺が気胸になりました。これは手術翌朝のレントゲンで発見され、すぐに胸腔ドレーンの留置が行われました。
幸いなことに1日で治りましたが、このくらいでは説明書には書かれないでしょうね。
気胸になってもベッドで安静にしている限り、気胸自体の痛みは特に感じません。もっとも胸の痛みのため、気胸による痛みがマスクされていた可能性はあるかも。
肺活量が足りない感じはしますが、それは胸が痛いためにしっかり呼吸ができないことと混同して終いがちです。

3つ目の横隔膜の痙攣は腹腔ドレーンを抜いたことが契機で始まりました。抜くとき余計な力を入れなければ良かったと思いますが、つい力んでしまったのが失敗の元。
抜いた翌日から徐々に始まり、気にならない程度まで治まったのが術後8日目。
けっこう苦しめられましたし、完全に収まったのは退院後です。
睡眠不足にもなりましたが、それでも体調の快復は一直線でした。
あまり食べられなくても、寝られなくても、リハビリをきちんとやっていれば快復していくものなんですね。

若いときは還暦というとすっかり老人だと思っていましたが、自分がその年になっても、とてもじゃないが老人じゃないです(笑)
まだまだ若い。心臓の手術をしても10日もたてば退院できます。

余談はさておき、術後のリハビリはサボらずにちゃんとやりましょう!!
家に早く帰れますしね。
眠剤も痛み止めも処方された以外には服用しませんでした。俺は男だーーと言って痛みに耐えたわけではありませんが、眠れないとき、痛いときは無理に頑張らずに服用した方が快復が早まり良いと思います。

大手術とは?

2011年01月03日 | 雑記帳(心臓と関係有り)
何を以て大手術というのでしょうか?
いろいろ調べてみましたが、きちんとした定義はないようです。
医師会のサイトにも見当たりませんでした。

それらしい記事があったのはメルクマニュアル医学百科で、これによると
大手術と小手術
大手術と小手術はしばしば区別されますが、外科的処置の多くは両方の特徴を兼ね備えています。

大手術は通常は全身麻酔の下で行います。開腹術、開胸術、開頭術などがあり、これらの手術は生命維持にかかわる器官にかなりのストレスを与えます。大手術は、複数の医師がチームを組んで手術室で行います。手術後は最低でも1晩の入院が必要です。

小手術では局所麻酔、区域麻酔または全身麻酔が使われます。胸腔や腹腔といった体の主要部分を切開することはありません。小手術は救急処置室や外来用外科センター、診療所の処置室などでも行われます。生命維持にかかわる器官にストレスがかかることはほとんどなく、手術は医師1人でも行えます。この医師は外科医とは限りません。通常、患者は小手術を受けたその日に帰宅できます。
(引用終わり)

別のサイトで時間が45分以上かかる手術は大手術の条件の1つ、というようなことが書いてありました。

してみると心臓手術はどれも大手術になりますね。
小学5年の時ガラスで左手をケガして3針縫ったことがあり(この時は麻酔無しで痛くて泣き叫んで大暴れ)、これも入れると手術経験3回になります。