還暦直前に心臓弁膜症(僧帽弁閉鎖不全症弁形成術体験記)

還暦を目前にして滋賀医大の浅井徹先生の執刀で僧帽弁形成術を受けました。
私の体験が同病の方の参考になれば幸いです。

術前まとめ

2010年12月30日 | 各ステージでのまとめ
心臓弁膜症で入院、手術をする場合、手術日のおよそ一週間前に入院します。そして前日までに種々の検査と手術の説明が行われます。
私が滋賀医大で受けた検査を以下に列挙します。

1.CT検査
  胸から腹部にかけて血管の状態を検査

2.歯科検診
  虫歯から菌が心臓に侵入すると弁が痛むことがあるので
  弁膜症手術の前には虫歯があれば治療する
  手術が決まった時点で虫歯があれば入院までに治療するようにと
  指導される病院もある
  滋賀医大は歯科口腔外科が併設されているので入院後に検診が
  行われた

3.血圧脈波検査
  腕と足首の血圧を同時測定し血圧の比を見ることで下肢動脈の
  閉塞あるいは狭窄また動脈硬化の進行度が測定できる
  脈波伝播速度を測ることで血管のしなやかさが評価できる
  動脈硬化が進行すると血管が硬くなるので脈が血管壁で
  吸収されないため脈の伝わる速度が速くなる

4.肺機能検査
  息を吸うときの肺活量と息を吐くときの肺活量を両方測定する
  肺いっぱいに溜めた息を一気に吐くときのスピードを測定する
  検査する理由は麻酔との関連のためと聞きましたがそれ以上は
  聞きませんでした・・・よくわからないまま

5.心臓カテーテル検査
  冠動脈に造影剤を注入し狭窄などの状態を検査する
  狭窄している箇所が見つかれば僧帽弁手術と同時に治す
  心室に造影剤を注入し逆流の程度を評価する
  心臓超音波検査の結果とは必ずしも一致しない
  カテーテルは手首の動脈から挿入する方法と大腿部付け根から
  挿入する方法があるが手首から挿入する方が検査後は楽
  侵襲、造影剤によるリスクがあるため同意書にサインを求められる

6.心臓超音波検査
  心臓の4つの弁の狭窄または閉鎖不全およびその程度がわかる
  心臓各部(心房や心室、大血管、弁等)の大きさや状態がわかる
  弁膜症においてはこれで診断が確定する
  検査方法は経胸壁と経食道があるが経胸壁の方がはるかに楽
  ただし経食道の方が心臓に近い分正確とも言われている
  同時に頸動脈超音波検査を実施することもある
  弁膜症においては必須の検査と言える

7.MRI検査
  脳や首、胸の血管の狭窄や出血を検査する
  狭窄があると手術時に血管壁から遊離した血栓が脳に行くと
  狭窄した箇所で脳梗塞を起こすおそれがある
  騒音が大きい(耳栓が必要)

以上は私の理解ですので、詳しくは病院HPや検査時に確認いただくと良いと思います。

手術の説明
説明書を元にしてわかりやすく説明が行われます。
病名
合併症があればその病名
手術を選択する理由
その他の治療法と手術をしなかった場合の結果
手術の具体的方法
手術により起こりうる合併症とその頻度・危険性および緊急時の処置について
当診療科における成績

このようなことが書かれていて説明が行われますが、医師の説明の仕方によっては患者側が余計に不安に駆られることもありそうです。
私の場合で合併症は
肺高血圧症(47mmHg)・・・・35mmHgを超えると肺高血圧です。
手術をしない場合の説明として
心不全の進行、致死性不整脈など
手術により起こりうる合併症はたくさんあって数えていたら十指で足りませんが、もっとも怖いのは術後肺炎だそうです。
ちなみに私は気胸になりましたが、気胸を術後合併症に挙げている病院もあるようです。

肺高血圧が亢進するといずれ呼吸困難になったり右心系にも障害が出てきます。
左心房の大きさは6月末の検査では限界内に収まっていましたが、術前検査では限界をかなり超えていました。
7~8月の2ヶ月間に加速度的に悪くなったようです。

入院時点では倦怠感以外にそれほど自覚症状は感じていなかったので、良いタイミングで手術していただいたと思います。

退院時に受け取ったもの

2010年12月25日 | 入院(一般病棟~退院)
会計で支払いの時に、以下のものを手渡されました。

領収証
診療費のお知らせ
診療明細書
ヴォーリズ記念病院寺尾先生宛封筒
封筒に入っていたものは次の1~3です。
1.紹介状
2.2枚綴りの手術記録
3.心臓超音波レポート(術後9/17に実施)

退院療養計画書
これは、術後8日目(退院2日前)にいただきました。

ほかに手術前の説明時に受け取ったものは
手術・観血的処置等に関する説明書 ←手術説明書のこと
MRI検査報告書
CT検査報告書
心臓超音波レポート(術前9/10に実施)

以上です。

寺尾先生宛封筒に何が入っているのか興味津々でしたが、見るわけにはいきませんよね。
一週間ほど後にヴォーリズ記念病院に診察に行ったときに、コピーをいただきました。
診療明細書は10枚綴りで
区分、項目名、点数、回数が事細かく記入されています。
これをじっくり読めば、自分に対しどんな手術や処置、投薬、検査が加えられたかよくわかります。
手術中などは、ものすごい薬漬けです、はい。
しかし、安全に手術を行うためにはこれだけのことが必要なのか、と納得。
生食(生理食塩水のこと)だけでも4リットル使われています。これにいろいろ薬を入れて点滴するわけです。なるほど、体重が増えるはずですね。

手術前後の心臓超音波レポートの結果を比較すれば、何がどのようにどう改善したかよくわかります。専門用語、略語(イニシャル)満載ですが、ネットを駆使すれば次第に意味が理解できるようになります。
手術説明書には病名、合併症があればその病名、手術を選択する理由
その他の治療法と手術をしなかった場合の結果
手術の具体的方法
手術により起こりうる合併症とその頻度・危険性および緊急時の処置について
当診療科における成績
その他
このような内容で極めて具体的に書かれています。

手術説明については基本的に家族同伴です。同意を得るためももちろんですが、同じかそれ以上に手術に対する不安を取り除くために医師は説明をしてくれるのだと考えています。ですから疑問があれば先にメモ用紙などにまとめておき、その時に質問をするのがよいと思います。あれ聞こう、これ質問しようと思っているだけでは、説明を聞いているうちにどっかに飛んでいったり、雰囲気に飲まれてしまうってことも無いとは言えませんから。

もっともそこに到るまでに、最良と思える病院探しがすごく重要なことですよね。
幸い弁膜症は急激に悪化することはほとんど無い病気なので、じっくり腰据えて良い病院に出会っていただきたいと思います。

なお、手術を撮影したDVDは退院一週間後に郵送されてきました。
妻も興味津々で、届いた日の夕食後にはもう見てしまいました。
長女も帰省したときに見ましたが、10月半ばに退職して家に転がり込んできた二女は見たくないとのことで、見向きもしません。

さて、退院&帰宅したので、このカテゴリーの記事はこれで終わります。
次からは、「退院後の生活」編ですが、今まで日々起こったことを書き散らかしてきたので全然まとまっていないのですね。
それで、「退院後の生活」は少し後にして「各ステージでのまとめ」をしたいと思います。

退院-9/24(金)-2

2010年12月23日 | 入院(一般病棟~退院)
これで退院の手続きはすべて終了しました。
台車を転がしながら正面玄関から出てタクシー乗り場へ。
荷物は運転手さんがトランクに積み込んでくださり、そして空になった台車はボランティアさんが運んで行ってくださいました。
これには大変助かりました。何につけ助けていただいてばっかりです。
慌てずゆっくりタクシーに乗り込み行き先を告げて、次の滋賀医大の診察は正月明けかぁ?
いろいろ感慨にふけりながら病院を後にしました。

タクシーの運転手も無茶はしません。
外の流れゆく景色を眺めるともなく眺めていましたが・・・・
助けてもらったのは心臓だけではなくて本当に何もかもで、入院中は「生かされているんだ、私は」と実感していました。自分でやっていたのは本当に身の回りのことだけ。
退院したとはいえ、今の自分にできることはほとんど無い・・・・
しかし焦りは禁物なのです。
などと、物思いにふけっているうちに眠ってしまったのですね。高速道路を走った記憶がありません。目が覚めるとほとんど目的地の駅でした。ちょっとお疲れモード。
退院後電車で帰宅は無理な相談でした。やっぱりね。
荷物多いし、体力無いし(^_^;)

その駅前のタイムズの駐車場で妻の車に乗り換え、家に戻りました。
家の屋根が見えたとき・・・・戻ってきたんだあ、感慨ひとしお~~

門扉を開けアプローチからさらに家のドアを開けて中に入りました。
(妻が開けてくれました)
今まで意識しなかったのですが、道路から家に入るまで、いや入ってもとにかく段差だらけです。
あらまあ、こんなにバリアだらけとはね。初めてバリアを意識しました。
うーむ、年取ったら大変だ。
いや、今も大変か・・・・
一歩一歩慎重に足を運んで家の中に入りました。下見てばっかり(苦笑)

まず2階に上がり和室に祀ってあるご先祖様に手術成功と退院の報告をしました。
弁膜症が判明して間もない頃、近々手術になることを報告したときには思わず涙が出ましたが、今回も・・・・今度はうれし涙です。
母親は褒めてくれたでしょうか、それとも心配ばかりかけてからに…?

1階に下り荷物片付けてコーヒーを淹れ、一休みしました。
退院後の初コーヒーは格別でした。

夕方になり会社に電話で退院報告しましたが、相当に驚かれました。
術後7日目に見舞いに来ていただいたとき、私の快復ぶりはご存じのはずだったのですが、それから3日で退院するとはさすがに思えなかったのでしょう。

18日ぶりに家で夕食♪
無事帰れたという安堵感や妻への感謝などいろんな思いが渦巻いて、こみ上げてくるものがありました。すっかり涙もろくなっています。元々涙もろいところがあるのですが、さらに磨きがかかった?
妻は、食事制限がないことでとても喜んでいます。何か制限はあるだろうと思っていたそうです。
私も何かはあるだろうと思ってましたが、制限がないのは私も嬉しいです。
もっともだからといって暴飲暴食して良いわけではない・・・・

ところで、退院したこの日は金曜日で次の日は休日。
復帰後に聞いた話では、職場の仲間達は土曜日とか日曜日に豆パパを見舞いに行ってやろうかと、相談を始めていたそうです。早いとまだ伸びてるし、遅いと退院してしまうし土日辺りがちょうど良いかなと・・・・
ちょうどそこへ退院したと電話したものですから、結果的に行きそびれてしまったそうです。
うーん、悪いことしたかな?
今の医療は入院期間を短くする治療方針なので、周囲で入院する人が出た場合見舞いに行くタイミングを計るのはかなり難しいと感じました。

薬飲み忘れ

2010年12月23日 | 雑記帳(心臓と関係有り)
昨日は職場の忘年会♪
ところが、薬を持っていくのを忘れました。

食事制限とか無いの?
って聞かれて、ワーファリンなどの薬飲んでるから納豆や青汁はダメだけど
それ以外は何でも来い(笑)
と答えました。

酒もタバコも禁止されてはいないけど
アルコールは自主規制しました。
タバコは完全禁煙、死ぬまで吸わないつもりです。
心臓(だけじゃないけど)大事にしないとね。
タバコ吸うメンバーが半分いたのですが、最初の1時間は気を遣ってくれました。

ところで、薬を忘れたことさえも頭から消え去っていたので、持って行っていたとしても飲むのを忘れたのではないかと思います。

帰り、エレベータを待っていると上司から
「今年いっぱいは復帰できないと思っていたが、とても早い復帰だったので助かった」
と言われました。
以前ならそうだったのでしょうね。
リハビリしないで寝かされてたら治るものも治りませんよね。

手術翌日から歩け歩けでしたけど(ボーッとした頭で)、以前テレビでドキュメンタリーを見たときは何を無茶なと思ったものです。
しかし自分がそれを体験してみると、案外何ともないんですね。
治療プログラム以外にも歩きましたし、積極的にリハビリやって良かったと思います。

4回目の治療

2010年12月20日 | 歯と口腔内の健康
痛みは全く無いので、普段は虫歯のことを忘れてます。
今日の治療でも土台作りは行われませんでした。なかなかだわ。
今日は神経管の最後の掃除をして、何かを詰めました。
掃除はかなり徹底しています。
それって神経管の奥まで腐りかかってる?
そして確認のためレントゲン撮影。
次の診察は来年早々です。

とにかく抜歯は最後の最後の手段として、自分の歯でできるだけ頑張るのがよいそうです。

退院-9/24(金)

2010年12月18日 | 入院(一般病棟~退院)
おはようございます。
術後十日目、入院して17日目です。
ついに?、とうとう?、やっと?、待ちに待った?(言い方はいろいろありますね)
退院の日です。

朝一番恒例の(これも最後)
検温 36.7℃
体重 51.9kg
51.9kgは入院中最低、いや成人してからの最低記録を大幅更新しました(苦笑)
体温も術後最低かな?
それにしても最後まできちんと管理するんですね。

起床は6時、昨夜より文字通り爆睡しました。もっとも看護師さんに起こされたわけですが、もう眠くて眠くて・・・・
(こんなに眠いのも初めて)
身も心もすっかりリラックスしたのでしょうね。
お茶を汲みに行ったデイルームで術前同室のMさんに出会い、ひとしきりおしゃべりしました。
Mさんは明日退院とのことで、お互い順調な快復を祝い合いました。
このMさんは年齢は1つ違い、2人ともまだまだ社会人バリバリでいろいろ話が合いました。
別れ際に退院時にお部屋に伺いますので、と申し上げて部屋に戻りました。
朝食です(これも最後ですね)。

ハニーロール、牛乳、いちごジャム、クリームスープ、オレンジ
でした。おいしかったです、はい。
というより17泊18日の入院期間中、食事に飽きて困ったということは一度もなかったです。
一日三食の合計カロリーは1900キロカロリーらしいのですが、運動などしない割には不足気味ではありました。もっともっと間食しても良かったのかもしれません。

朝の回診で、浅井チームご一同がお越しになり(私にとって最後の教授回診)、
今日退院ですね、おめでとうございます。
ブログに我々のこと、いろいろ書かれるそうだから・・・・
と、チームの先生、看護師さんに披露されました。
うう…、これ逆にプレッシャーだよ(^_^;)

9時過ぎに妻が来ました。着替えて荷物整理して・・・・
(そんなにテキパキとできる訳じゃなくて、ゆっくりした動作です)
会計の担当者を待ちました。
平服でもパジャマよりははるかに重いので大丈夫かなと思いましたが、いけそうです。
11年前の入院時は重くて重くて家に帰るなり、パジャマに着替えてしまったのです。

さて、しばらく待った後会計担当の方から請求書を受け取り、帰宅の最後の準備にかかりました。
荷物って結構増えてるものですね。とても2人の手では持ちきれません。
1階に降りて台車を借り病室まで戻り、荷物を積み込みました。
これでよしっと、あらら・・・・台車いっぱいになりましたよ。
ナースステーション前の個室にいた数日間は毎日、退院される方が台車を押していくのを見ていました。その時はあんなに元気になるのかと、驚きの目で見ていました。
平服に着替えるといったい誰が元入院患者なのかわからないくらいでした。
いいなあ、退院か~~と、羨ましがっていたわけですがこんどは羨ましがられる。
まあ、でも順番ですから。。。

そしてMさんに最後の挨拶をしようと思い部屋を訪れましたが、あいにく不在で挨拶できませんでした。
そのMさんの部屋を出て歩いているとナースステーション前で細羽先生に出会い、退院の挨拶をしました。
「豆パパさんはパーフェクトでした」
「ありがとうございます、お世話になりました」
「おだいじに」
ナースステーションで担当いただいた看護師さんを探してみましたが見当たりません。それでいらっしゃった看護師さん達に挨拶したところ
「ちょっとお待ち下さい、追加になった薬を預かってますので・・・・」
と奥から2袋の薬が。よく見ると、眠剤と痛み止めでした。
使用は必要に応じてとなっています。
台車を押して1階に下り会計に並び、支払いを済ませました。
滋賀医大ではクレジットカードが使えるので大金を持つ必要が無く、助かりました。
会計ではレシート以外にたくさんの書類をいただきました。

術後9日目--9/23(木)

2010年12月13日 | 入院(一般病棟~退院)
今日は秋分の日、祝日です。
そして浅井先生解説によるビデオ見学日です♪
このようなものを見るのに適した言葉はなんなのか?
見学 見て学ぶわけだからこれで良いのではないだろうか。
鑑賞 一般的に芸術作品に触れることを言うのだが心臓の手術はアートだからこれでも良いのではないだろうか。

朝一番の検温 36.8℃ ←36℃台で安定してきました
体重 52.0kg ←もう十分
術後2~3日はむくんでむくんで手も握れないほどでした。
手術翌日の体重は56kgもあり、その時はしわ1つ無くつるつるの手首や手でしたが、水分が抜けてけっこう萎びてきました(笑)
体調はもうすっかり快復して、確かにいつ退院しても大丈夫な感じです。
ここ一両日の快復ぶりは劇的とも言えます。

行動範囲に制限が無くなったので、初めて売店に買い物に行きあんパンとロールケーキとカステーラを買いました。あんパンは大好物なので・・・・♪
記念? のレシート

後にも先にも買い物したのはこの1回だけになりました。

午後2時を過ぎたころ、廊下から浅井先生の声が聞こえます。来はった来はった・・・・
浅井先生は子供好きなのでしょう、同室の患者さんの見舞いに来られたお孫さんの相手をひとしきりなさってました。白衣は着ておられましたが、白衣の下は私服でした。
本当は先生は今日オフなのですね。
私のために時間を取っていただいてありがとうございます。

ビデオはカンファレンスルームにて見せていただきました。
カンファレンスルームはたくさんの液晶モニターや大きなスクリーンが設置されています。
手術後、妻と娘はこのカンファレンスルームで説明を聞いたそうです。

手術映像は大きなスクリーンに投影されることになりました。それに先立ってまず、術前の心エコーの説明がありました。

これがカラードップラーエコーの画像ですが、中央部に薄黄色で横に流れているジェットが見えます。これが僧帽弁の逆流です。薄黄色は激しい逆流を意味しています。
この逆流が心雑音の原因になっているわけです。

次に浅井先生に解説いただきながら僧帽弁形成の様子を見せていただきました。
画像(動画から切り取った静止画)については、記事「手術日--9月14日(火)-3」に掲載しています。

術後の心エコーの画像も映していただきましたが、逆流はもちろん無くなっていました。

一通り見せていただいた後質問の時間になり、いくつかお聞きしました。
そして、入院、手術体験をブログにする時に浅井先生の名前を出すことについて了解を求めました。答えはブログ記事の通りです。
このような体験記ブログは歓迎するし、他に手伝えることがあれば何でも申し出て欲しいと仰ってくださいました。

しかし、こうしてブログ書くために何度もDVDを見ているとその時気がつかなかったことなどがいくつか出て来ます。DVDが入っていた封筒には質問があればいつでも聞いてくださいと手紙が入っていましたが、なかなかメールできずにいます。

最後にYoutubeにアップされている、浅井先生の僧帽弁形成術の動画をご紹介します。
Techniques of mitral valve repair for papillary muscle rupture

術後8日目--9/22(水)-2

2010年12月11日 | 入院(一般病棟~退院)
それからしばらくして11時頃でしょうか、妻が熱いコーヒーを持って見舞いに来てくれました。娘がくれた菓子がまだ残っていたので、それらを持ってデイルームに出かけました。
コーヒーは大好物で、普段は1日3杯くらい飲みます。
ここでは18日間の入院期間中、5杯も飲んだでしょうか?
デイルームに出かけるときは、行き先を書いたページを開いたメモ帳をテーブルに置いておきます。
(よく忘れるんですが・・・・)
行き先と言っても院内ですからせいぜい
デイルーム
風呂
ぐらいのものです。外に出るのは早朝だし検査やリハビリはナースステーションで管理されてるし。

デイルームにいるとき看護師さんが行き先表示を見て探しに来られたことがありました。
役に立って良かったです。
「探しますのでわざわざ書いていただかなくても良いんですよ。」
と仰ってましたが、少しでも看護師さんの仕事が楽になれば・・・・

お昼になり私は部屋に戻って食事、妻はレストランに行って食事(うーん、羨ましい)
食後妻が部屋に来てまもなく、給食部の方がメニュー希望票を回収に来られました。
もう退院近いので希望はないですが、お礼を一言書かせてもらいました。
と申し上げたところ、担当の者みんなに見せますので、と持って帰られました。

1時半からリハビリ、今日は迎えがないので自分で歩いていきます。1人で行くのもリハビリなのでしょう。妻とはエレベーター前で別れました。
負荷  20W(前回15W)
回転数 50回転/1分--前回と変わらず
時間  20分(前回20分)
という強度です。
脈拍は82~83で前回と変わりありませんでした。負荷の増大と共に上がるのが良いそうです。つまりは、まだ心臓の働きが十分ではないということなのかもしれません。
バイクのペダルは少し重さを感じました。
心電図は良い波形をしています。大丈夫かな?
これが結果的に最後の正規版リハビリになりました。

リハビリ後に部屋に来られた看護師さんが笑顔で
「快復、順調すぎますね」
「えっ?!、そうなんですか?」
「はい」
自分としては多少は遭ったと思うのですが、それでも順調(過ぎ)とはね?
高血圧とか糖尿が無いから?
ということは普段の健康管理が快復の役に立ったということなのかなあ?

時間は経って4時45分、薬剤部の先生が退院後の薬を持ってお越しになり、説明を聞かせていただきました。これがいただいた薬の一覧です。

朝食後飲む薬
タケプロンOD錠30mg  1錠  胃酸分泌を強力に抑える
バイアスピリン錠100mg 1錠  血を固まりにくくする
リバロ錠2mg       1錠  コレステロールを下げる
アーチスト錠2.5mg   1錠  心臓の働きを改善する
夕食後飲む薬
アーチスト錠2.5mg   1錠  心臓の働きを改善する
ワーファリン錠1mg    2錠  血を固まりにくくする

これで以上です。術後数日は利尿剤のラシックスやアルダクトン、カリウム剤のアスパラカリウムが出ていましたが、それらはなくなりました。
薬には副作用があります。私に起こっている副作用(自覚できるもの)はアーチスト錠によると思われる目まいやふらつきです。術後3カ月になろうかという今でも継続中・・・・

薬剤部の先生の次にリハビリの先生がお越しになり、退院後の生活指導がありました。
基本は、胸骨がくっつくのに3カ月かかるのでその間は無理しないこと
退院後1ヶ月は
車の運転をしない
荷物は各5kgまで左右に振り分けて持つ(合計10kg)
温泉や銭湯に浸からない
家では基本的にはシャワー
風呂に浸かるなら一番風呂
体をひねる動作をしない
主にはこんなところです。

夕食後6時40分にナースステーションからコールが・・・
「Hさんと仰る方がお見えですが」
昨日と同じようにナースステーションまで歩いていくと、やはりびっくりしていました。
「もう歩けるんですかぁ~?」
「このくらい全然大丈夫やし、こっち行こ」
そのままデイルームに案内し、面会時間を少し過ぎる時間…7時30分ごろ…まであれこれしゃべりました。すまないねぇ、仕事ではいろいろ迷惑かけてます。
ところで私の周囲の人達は私をモデルにして、最近の心臓手術の進歩を目の当たりにしているわけです。
心臓手術は怖いという認識が改まったとすれば、それはそれでお役に立てたのではないか・・・・
ただ、病院間格差は以前より広がっているのかもしれません。

その後部屋に戻って体温を測ってみると37.5℃に上がっていました。
昨日もやはり上がっていましたので、エネルギーを発散すると体温が上がってしまうのですね。
体温調節機能もまだまだ本調子ではないのでしょう。

今日は退院に向けて本格的に動き出したので、それなりに忙しい? 1日でしたが、体は昨日よりさらに軽くなっているので入院生活を満喫した1日になりました。

術後8日目--9/22(水)

2010年12月08日 | 入院(一般病棟~退院)
熟睡作戦もかなり習熟してきて、夜はしっかり眠れるようになりました。

しゃべろうとすると声はまだかすれていて痰も出やすく、横隔膜もまだ少し元気? なのでちょっとちょっとですが、寝る分にはもう大丈夫になりました。
胸骨も日増しにしっかりとしてきています。体全体では日に日に快復を感じます。

朝6時、看護師さんが来られてお熱は?
36.6℃---ようやく36℃台に突入しました
体重は52.2kg---まあまあ
ちなみに今朝は5時半に目が覚めました。

昨夜からの看護師さんの見回りは記憶にありません。熟睡していたのですね。
朝食です。

この朝食は入院全期間にわたって最高の朝食でした。メニューはロールパン、ブルーベリージャム、牛乳、ブロッコリーのクリーム煮、パイナップル。
もっとも好きなもの大集合というだけなのですが。
朝食後にお盆を返しに行くと、看護師さんから呼び止められました。
「退院希望の件は、今日午前中のカンファレンスで相談されることになりました」
先生の方から希望出してねと言われたのですから、問題なく承認されるでしょう。

朝の回診で浅井先生がお越しになり、手術ビデオ視聴のことを切り出してくださいました。
覚えていてくださってとても嬉しかったのですが、明日の23日(秋分の日)に時間を取っていただけることになりました。そして退院は翌24日となりました。
そういえば、横隔膜も大人しくなってきました。熱も6℃台に下がってきたし、なかなか快調です。
各駅停車から快速に乗り換えたような。

これは昨日お見舞いに来てくれた上司軍団からいただいたお花。


9時に細羽先生がお越しになり次のように仰いました。
退院OKです。退院したら一週間後ぐらいに、紹介元のヴォーリズ記念病院の寺尾先生を訪ねてください。浅井外来は3カ月後ぐらいに来てください。長いスパンでフォローしますので。

10時にレントゲン一般撮影が入りました。
撮影の後部屋に戻るとまもなく、麻酔科の先生がお越しになり、手術時の麻酔のフォローがありました。
歯は折れてないか、声のかすれはないか、聴診、痺れはないか等々
歯は折れてないし、声のかすれはほとんど良くなったし、痺れもなかった・・・・

その後ふとテーブルを見ると退院療養計画書が置かれていました。気がつきませんでした。
どんな注意が書かれているのかドキドキしながら手に取ってみると
退院後の計画 白紙
退院後の療養上の留意点として
食事 食事についての注意はありません
入浴 入浴についての制限はありません
運動 運動についての制限はありません
と書かれていて、特段の制限はないようです。ホンマかいな?
本当に何も書かれてないので、ちゃんと見てくれてるのかな? と逆に心配になりました(笑)
それとも私の状態が良いので、放っといても大丈夫と判断されたのか?

それから食事メニュー希望票も置かれていました。日付はもう退院後となっています。
そういえば、先生や看護師さん、お掃除してくれる方、食事を配膳してくださる給食部の方とはたびたび顔を合わすので、いつもありがとうを言うことができます。ところが治療の一環である食事を作ってくださる方とは顔を合わす機会が皆無なんですね。
それでこの希望票にお礼の言葉を書くことにし、ちょっと考えて数行の短い文にしたためました。
字が下手で汚いんだけど、まあいいや。。。