☆★今日のショット★☆

綺麗なお花や美味しいたべものなどあれこれあれこれ載せて行きたいと思います。

わたしの「三丁目の夕日」

2007-12-27 21:31:11 | 映画

この映画、一ヶ月前に見たのに、日記に書くのを忘れていた。
映画を見た後、いろんな事が思い出された。
子供の頃住んでいた社宅にはお風呂が無く、父が作った「風呂小屋」に入っていた。こんな話をすると、10歳以上年上の人と話が合う。そんな田舎の出来事だ。
家の中にお風呂のある家が羨ましかった。
(今思えば、銭湯気分でお風呂に入れたなぁ)
父が創業から働いていたので、新しい社宅が出来ると一番に入れた。小学校高学年になった頃、お風呂付きの社宅に引っ越した。
お風呂は石炭で焚き、一番風呂は沸騰状態。丁度よい温度にしたら入れ替わり入らないと、今度は温すぎてだめ。

父はお酒が好きで、すぐお風呂に入りたくなく「mako、お風呂、先に入って良いよ」という。一番風呂にはいるときは、熱湯との戦い(^^;)。
でもね、お湯は熱くてもお風呂場はすーごく寒い。シャンプーリンスがこちんこちんに凍っている。仕方がないので湯船に入れて溶かすのであった・・・・。
そんなことしたら、今は怒られるよね。でも、そんなに寒いお風呂だったんだ。

友達は、「お風呂から上がってパジャマを着ることが夢」といっていた。
今では当たり前のことが、本当は幸せなことだったんだなーと思う。
人間って慣れてしまうよね。憧れが手に入ったとき幸せに感じても、それが普通になってしまうよね。

「三丁目の夕日」というより「北の国から」の方が近い生活を送っていた子供時代。私の原風景はこんな貧しさの中にあった。
「ミズバショウ」「ザゼンソウ」「エゾノリュウキンカ」「スズラン」という花々、天然氷で滑ったスピードスケート、肥料袋で滑った雪の斜面、真夏の夜を見上げると見える天の川など、今では味わえたくてもなかなか味わえない環境の中で育ったのだなと思う。

確かにこの環境が、現在のわたしを作った。臆病で怖がり、人混みが苦手の野生児は、昔の方が良かったなどとあまり振り返ることは無かったが、育った環境が今の逞しい私を作ったのだと、確信できる大人になった。


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