『風間塾』 サッカーを進化させる非常識論

『風間塾』。


現川崎フロンターレ監督風間八宏氏の本です。
本の表紙から想像すると、難しいサッカー理論の本に見えますが、
実際は、高校生ぐらいまでのサッカーをやっている少年や、
その指導者向けに書かれた本のようです。その名のとおり風間”塾”でした。

サッカーに対する基本的なこと、姿勢などがわかりやすく書かれてあり、
私のようなサッカー素人に取っても、得るところ大な本でした。

例えばバルセロナのサッカーが、今一番という”常識”がありますが、
そのバルセロナを凌駕する新しいサッカーが必ず出てきて、
その”常識”を覆すことになる。

今の非常識が、後に常識になっていくのがサッカーであり、
それがサッカーを進歩させていくのであり、
眠っている自分の非常識を呼び起こし、
勇気を持って自分の考えを信じていくことも大事であると書かれてあります。

どの分野でもそうですが、その世界でトップになる人、企業等は
間違いなく、それまでの常識を覆す何かがあったからそうなれたわけで、
それまでの常識に囚われたままでは、そこに到達できないわけです。
もちろん基礎的な学習をし、技術等を習得した上での話なのでしょうが。

何もすべてのチームがバルセロナを真似る必要はなく、
自分たちの信じるスタイルを貫けばいいということでしょうか。
それぞれの個性を伸ばして独自のスタイルで戦えばいいのですね。

それ以外でも、チームが個を活かすということ、
メッシがアルゼンチン代表で輝かない理由など面白く読めました。

さて、モンテはどんなスタイルで行こうとしているのでしょうか。

今日の一曲。
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