With my Montedio

モンテディオ山形の応援、観戦記事等

「失敗の本質」戦場のリーダーシップ編とモンテディオ

2012年12月04日 23時27分56秒 | 書籍
超入門「失敗の本質」を読み終わり、今、「失敗の本質」リーダーシップ編を読んでいます。ちょっと見、愛想がない本で、とっつきにくく、積ん読になるかと思ったのですが、読んでみるとこれが面白い。久方ぶりに、知的興奮を与えてくれる本です。比較すると、前の本は、やはり超入門でした。

四部構成のうち、まだ第一部しか読んでいませんが、なるほどと頷くことが多いようです。

太平洋戦争では硫黄島での戦い以外はことごとく日本軍は惨敗したわけですが、なぜ敗れたかわかりやすく分析しています。端的に言うと、日本の指揮官は、観念的な戦術論理にたより、自分たちだけに通じる「観念的作戦」を現場に強要したのではないかということです。現場からの健全な帰納がない。その結果様々な戦いで負けていった。

モンテディオのサッカーを振り返ってみると、理想のサッカーを実現するために、現有戦力(交代メンバーも含めて)の状況を正しく把握できず、結果的に選手たち、特に山崎選手に過大な負担を強いてしまった。その結果、山崎選手は途中離脱、その後は、チームがうまく機能しなくなってしまった、と考えられるような気がします。
選手とは言え生身の人間。 体のコンディションやモチベーションなどによってパフォーマンスが左右されるということまで考慮していたのかもしれませんが、結果的にそうは見えなかったこと。専門家、当事者でないのでよくわかりませんが、あの3トップのシステムは、選手にかなりの負担を掛け、選手交代もなく続けることで、疲労は蓄積し、失速してしまった。
そういう負担が大きいシステムで戦ったため、アウェイでの下位チームとの戦いなどで、無意識のうちにもつい気が抜けてしまって、失点し敗北する、そんな感じに見えてきました。(あくまで勝手な想像です。)

選手のスタミナに関しては、春先の前年度までの走り込みなど、今年はあまりなかったように思います。それも、後半の失速の一因のような気がします。宮阪選手などが、その点をいち早く気づき、毎日走り込みをやっていると聞いて、さずがというか、頼もしく感じました。

様々な見方があると思いますが、今この本を読んでいて感じたことを書いてみました。日本軍の敗北となにか相通じるものを感じました。(非礼な点多々あると思いますが、モンテディオのためを思ってのことと、お許し下さい。普段は批判したりしない男なんですが、事モンテディオのことになると、目が見えなくなります。)

追)失敗から引き出す教訓としては,モノではなくコトで捉える大局観(西安事件の評価)、不都合な真実に目をつぶらない知的誠実さ(日独伊三国同盟の樹立)、多様な知・多様な人材(真珠湾攻撃前の政治外交)、リーダー同士の目的の共有(ミッドウェイ海戦)、新しいことを生み出すイノベーション思考(ガダルカナル等の戦い)の重要性だそうです。リーダーになるにはなかなか大変ですね。自分には縁のない世界です。

追)アップして読んでみると、何か同じようなことをくどいなあという気もしましたが、あとの祭りでした。

今日の一曲
 こちらもなかなか。

にほんブログ村 サッカーブログ モンテディオ山形へにほんブログ村

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする