GW前半は猿島・三笠を観光しました。
横須賀には何度も行っているのですが、どういう訳か猿島・三笠には足を踏み入れたことが無かったのです。行ってみたら予想以上の満足が得られました。特に三笠は猿島のついでくらいに思っていたのですが、親子ともども考えさせられることが多かったです。若い頃に読んだ『坂の上の雲』、細部の記憶がだいぶ薄れてしまったので、この機会に読み返してみようと思いました。
まずは三笠桟橋から猿島にむかいました。
朝一番(8時30分)の便の船に乗ったのですが、GWということもあって大変な乗客数でした。猿島⇔三笠の船便は、普段は一時間に一本ですが、GW中は臨時便もかなりの本数出ています。
乗船料は大人・1300円、子供・650円。それに加えて、猿島公園入園料が15歳以上(中学生を除く)200円、小・中学生100円かかります。
船から見える猿島。
猿島はかつて旧陸・海軍の要塞として使用されていました。今も島内の切通しには、兵舎や弾薬庫などの要塞の名残があります。砲台などの要塞跡は、近代軍事施設として初めて「国史跡」に指定されています。
トンネルの煉瓦はフランス積。明治時代に造られました。
砲台跡。
日蓮洞窟(古代遺跡)。
オイモノ鼻広場。
観音崎をはじめ、横浜ベイエリアから房総半島も一望できます。海岸へ向かう階段があるので磯遊びも出来ます。
猿島から戻ってから、猿島航路発着所のすぐそばにある世界三大記念艦「みかさ」を見学しました。
観覧料は、一般600円、シニア500円、高校生300円、小中学生は無料。受付で猿島のチケットを見せると100円引きになります。
三笠は日露戦争で活躍した当時最新鋭の戦艦でした。
東郷平八郎司令長官が率いる連合艦隊が、バルチック艦隊を対馬沖で迎撃して勝利を収めたのです。
建造時要目
船体:鋼鉄、排水量:15,140t、全長:122m、幅:23m、速力:18ノット、乗員:859名、主砲:30センチ砲4門、副砲:15センチ砲14門、補助砲:8センチ砲20門、45センチ魚雷発射管:4門
略歴
明治三十五年三月一日 英国ビッカース造船所で竣工
明治三十六年十二月二十八日 連合艦隊旗艦
明治三十七年八月十日 黄海海戦
明治三十八年五月二十七日 日本海海戦
大正十五年十一月十二日 記念艦
昭和三十六年五月二十七日 復元
三笠の歴史については艦内のビデオ室で上映されていました。
日本海海戦における日露双方の戦艦の配置と動きが分かりやすく説明されていましたよ。
私が一番ショックだったのは、第二次世界大戦後に三笠が上部の施設を剥ぎ取られて、米軍のダンスホールや水族館にされていたことでした。
上甲板の無線電信室で展示している三六式無線電信機は、近代産業遺産と国立科学博物館の重要科学技術史資料(未来技術遺産)に登録されています。
無線電信室前で無線を打つ娘コメガネ。
前部主砲とコメガネ。最大射程は約一万m。
最上艦橋からの風景。
東郷平八郎司令長官大将の立ち位置から撮影しました。
床には、東郷司令長官のほか、秋山真之参謀中佐、加藤友三郎参謀長少将、伊地知彦次郎艦長大佐の立ち位置のプレートもありました。
艦内では、長官公室や士官室などが公開されていました。貴重な歴史資料も多数展示されていましたよ。