電脳アニメパス

アニメ及び周辺文化に関する雑感

週刊アニメ定点観察 Vol.473 (3/3)

2005年12月31日 | 週刊アニメ定点観察
期間:05/12/24~05/12/25

◎ふしぎ星の☆ふたご姫
 (第39話)
 ふしぎ星の隠しスポット、海底の国にやってきたアルテッサとお供一行。マザー珊瑚の涙とかいう秘宝が3つ目のグレースストーンじゃないかという話だけど、そんなとこにあったら計算が合わないだろ。
 マザー珊瑚の涙を奪ったブライトだけど、違うとわかればポイ。ま、間違っても人の上に立つ人間のすることじゃないね。
 マザー珊瑚の涙の奇跡で海が繋がったから帰ってきたとかいうパールの両親。ふしぎ星の海って要するに円筒型コロニーの内面に張り付いてる海だから、そりゃ星の外殻に水路でもあれば繋がらないことはないだろうけど、近道が出来るとかそんなことないだろ。だいたい、ふだん繋がってないんならいったいどうやって出掛けていったのか不明だし。
 ま、近道になるかどうかは知らんけど、使えるとしたら円筒形コロニーの端っこの壁になってる部分だな。ふしぎ星そのものは円筒形というよりも球形に近いかも知れないけど、あらゆる方向に回転するわけには行かないから長さが短く両端が曲面を描いてる一種の円筒コロニーと考えて、人の住む国は自転による遠心力が仮想重力として真下に働く筒状の内壁だけ。端の方に何があっても基本的に人が近づく場所じゃないから。でも、どのみち陸地の地下に水路を作るより近道とは思えんけど……
 ま、見えないだけの話で、実はふしぎ星の中心(って、おひさまの国だな)から四方八方にエレベーターが伸びてて、それを使って行き来できるとか……晴雨姉妹が気球で回ってる意味が全然なくなるけど……
 それはそうと、コロニーの中心におひさまの国があると、おひさまの国では仮想重力は働かないことになるんだけど……

◎BLOOD+
 (第12話)
 ディーヴァの確保が目的だと言うデヴィッドだけど、ディーヴァって何だ? リセから持ち出されたコンテナの中身みたいだけど……
 1920年からのカールとソロモンの写真……歳を取ってないって、シュバリエとか言うのも吸血鬼の一種なのか?
 コンテナの中身を見て驚いてるヴァンだけど、中にいたのは捕らわれてる吸血鬼か何かか?
 で、ディーヴァに近付くに連れて何か右手が疼いてる感じのハジ。こいつの右手も翼手みたいなものだからねぇ。
 歌に連れられて出て来る施設にいた子供たち。ファントムが小夜たちを待ち伏せしてたのはいいけど、いきなし翼手に変わってる子供たち。翼手というより何か別のホラーSF系のモンスターみたいだけど。
 しかし、その光景を見て何かに怯える様子で戦えない小夜。おかげで赤い盾の特殊部隊の連中は次々に子供の翼手の餌食に……最悪だね。ついにデヴィッドも襲われ、小夜にも近付いてきてるけど……ま、ハジのお陰で命拾いしたみたいだけど……
 ところで、牢を脱出したカイたちだけど、リクもムイももろに歌を聴いてるんだな。ま、リクは単に素質として聞こえてるだけだろうけど、ムイも翼手になるとかいう展開なのか?
 で、この施設では怪物にならない実験体の開発を目指してたみたいなんだけど、それじゃ翼手になってる子供たちってのは失敗作なんだな。じゃ、ムイが翼手にならない成功例の実験体かも知れないな。とにかく、こいつらが求めてるのは翼手の持つ力か何かを人間に与えることであって、翼手を生み出したりそれをコントロールして兵士として使おうというわけではないみたいね。いや、米軍の思惑は違うかもしれないけど。

◎BLACK CAT
 (第9話)
 例の脱獄犯の1人、ギャンザ。なんかスヴェンと因縁あるやつみたいだな。
 町でチンピラに絡まれてるキョウコ。通り掛ったトレインに助けられておもいっきし一目ぼれ。キスを迫ってるのは良いけど野良猫を押し付けられてるとは、お約束。
 囮捜査を始めるスヴェンだけど、トレインを女装させるつもりが自分が女装する羽目になってるとはいとおかし。結局、囮は役に立たずにギャンザはキョウコの前に現れてるけど……またキョウコを助けてるトレイン。お礼しようとするキョウコだけど……また同じ目に遭うとはマヌケ。
 で、そのまま終わりかと思ったら、スヴェンの名前を聞いたとたんに復活してるギャンザ。しぶといというか執念深いというか……呆気なくやられてた意味が不明ね。
 結局、最後はシャルデンに止めを刺されて……というより、薬の副作用で自滅して終わりってか。で、トレインに自己紹介して去っていくシャルデンとキョウコだけど……ま、事態を把握し切れなくて呆気に取られてるって感じだな<トレインたち。しかし、結局は食い扶持を取りそこなったってことで、哀れね。
 ま、今回はキョウコの「クロ様ラブラブ」がすべてだろうね。

◎銀盤カレイドスコープ(終)
 (第12話)
 ショートプログラムで2位につけ、一躍現地でも有名人のタズサ。そしていよいよ最後のフリープログラムだけど……どう考えても物語端折りすぎだぞ。
 嫌味なドミニクはタズサの成績を気にしすぎて自滅。タズサの直前のリアは難なく自分の演技を完遂し、いよいよタズサの番だけど……他の国の選手はいないのか? いや、こいつらの演技が出てるだけでもショートプログラムの時よりマシなんだろうけど。でもねぇ、あれだけ引っ張ってるんだからリアの(ショートの方だけど)「ツィゴイネルワイゼン」ぐらいはちゃんと映したれよ。
 もう邪念も何も無く、ピートとの最後のフライトを滑走するタズサ。もう会場のレベルを超えた演技だったって感じだけど……結局4位でメダルには届かずってか。総監督曰く、直前のプログラム変更に伴う技量不足って話だけど……いくら技量があっても気分が無けりゃああいう演技は出来ないだろうな。
 表彰式をキャンセルして湖でピートとお別れするタズサ。意外とさっぱりしてるというか……全体的にこの最終回、なんかシーンを棒つなぎにしただけって感じで、全体的な流れというか空気というかそういうものが欠落してるって感じがするぞ。物語自体が端折りすぎだから、なんかダイジェスト版の総集編でも見てる感じだな。
 エピローグ。コーチの結婚式、ヨーコの恋、ミカの新作、至藤響子の復活、リアの来日、いつものタズサ……とか、原作じゃまだまだ続いてるって話なんだろうけど、こんなカット入れるくらいならピートとの別れに余韻を持たせて、そのまますっきり終わってしまった方が良くないか?
 ま、この作品、第10話までが本編で、残り11話、12話はおまけって感じかねぇ。とても作品として評価できるものじゃないって感じ。何か監督が胡散臭そうな外国の人の名前になってるし……(DVDの発売が無期延期になってるのも関係あるのか?)

◎灼眼のシャナ
 (第12話)
 鍛錬の後で悠二をどこかに連れて行くシャナ。水面に映る星空が見える絶景の場所ってか。しかし、そこで2人がいるとこを目撃した吉田さん。そのことを聞いた池は怒って悠二に詰め寄ってるけど……いたたまれなくなって立ち去っていく吉田さん。
 追いかけてきた平井さん(ニセモノ)に、自分も悠二を好きなのにそれを認めないのは卑怯だという吉田さん。なんか開き直って悠二に告白することを宣言してるけど、それをやめさせようとわめく平井さん(ニセモノ)。売り言葉に買い言葉で自分も告白するとか言い出すのかと思ったら……エロ兄妹の襲撃ってか。
 封絶かと思ったら他の自在法で周囲の空間を止めてるみたいだけど、それでシャナの抜き放った贄殿遮那の存在をキャッチしてるってか。
 やる気の無いマージョリーをせかして戦わせてる佐藤と田中。ま、こいつらが自分で戦うと言っても悠二と違って何の能力も無いから無駄死にするだけだからねぇ。
 自在法のための存在の力の仕掛けを探しに出たる悠二に成功したらご褒美をくれと言われて、ドラマで見たキスを思い出してるシャナ……うぶだねぇ。
 シャナに襲い掛かるソラトの剣、吸血鬼ブルートザオガー。存在の力を込めるだけで剣に触れてる相手に傷を負わせるって凶悪な剣だけど、そんなのありゃ、別に贄殿遮那なんて入らないだろうに。ま、天生牙があっても鉄砕牙にこだわる殺生丸みたいなものか。(いや、当初の天生牙は剣の本来の目的としては役に立ってなかったけどね)
 自在法による存在の力の供給によって、やられても直ちに再生してくるソラト。その供給源と思われる植物の花本体を狙うシャナだけど、どうやらそれは罠だったらしく、たちまち魔方陣の中に閉じ込められて絶体絶命……
 ま、自在法の根本はエロ兄妹がシュドナイに守らせてるオルゴールとかいうのと関係あるんだろうけど……果たして辿り着けるのか?<悠二。いや、悠二が行ったところでシュドナイと戦えるわけもないけど……
 ま、マージョリーたちが悠二の動きをキャッチしてたみたいだから、そっちに期待しろって展開ね。

◎交響詩篇エウレカセブン
 (第36話)
 月光号にやってきたノルブだけど……ずいぶんぐうたらな坊主だな。こういうのが高僧って、ボダラクもろくな宗教じゃないな。
 風呂はいいけど、飛行中に湯船に湯を張ったりしてたら、戦闘は当然として乱気流に巻き込まれただけでもあたりが水浸しになるんじゃないのか? で、ケロリン桶っていったいどこから持ってきたんじゃい。
 で、レントンと一緒に風呂に入って初恋の話をするホランド。その相手がレントンの姉のダイアンだったって話だけど……ホランドから掛かってきた電話に嫌がらせしてるジジイが良いね。
 なんかダイアンはスカブコーラルの研究に行き詰って失踪したって話ね。死んだのが確認されてるとかいう話じゃないから生きてるって可能性は大きいんだけど……今頃になってこんな話を持ち出してるとこを見たら、最後の鍵を握るキーパーソンって感じなのかなぁ?
 ニルバーシュの傷を気にして隠そうとしてるレントンを見て、以前にスカブコーラルと同化した時の後遺症を気にしてるエウレカ。ギジェットに化粧を教えてもらってるけど……出来たのはまるでオバケ。ギジェットもどうせ化粧を教えるなら最後まで責任持てよ。で、エウレカを宥めようとしてるレントンだけど、まさかエウレカが自分でやったとは思ってないのがいとおかし。
 結局、タルホにフォローしてもらってるって展開か。

◎ふたりはプリキュア Max Heart
 (第43話)
 おや、科学部はもう世代交代したのか……と思ったらラクロス部も同じね。しかし、エスカレーター校ってのは受験しなくて良いから、部活も遅くまでやれるのね。普通の学校なら秋にはもう世代交代してるんだけど……
 ともあれ、これでほのかもなぎさもベローネ学園的にはもうどうでも良いお払い箱ってか。ひかりは部活やってそうにはないし……ま、ほのかは最終回でパリ行き決定だろ。どうせこいつら、クビになって次回作には出してもらえないし、最後は使い捨てで良さそうな気がするけど。
 しかし、ほのかのおばあさんがミップルのこと知ってそうな伏線ってのはどうなったんだ? このまま、単なる思わせぶりで終わるつもりかなぁ?

◎ぴよだまり
 (第4話)
 暇だねぇ。

《おまけ》
◎帰ってきたウルトラマン(再)
 (第35話)
 南極から灯台や船舶を襲いながら日本に向かってる何物か。調査に飛んだ伊吹隊長たちが発見した事件の生存者らしい人間。なんか顔が虹色に光ってるけど……と思ったら、運び込まれた病院でいきなし消失。後に残ってた何かの結晶を持ち帰ってMAT本部で解析しようとするけど、結晶は徐々に光を放ちながら消滅。それは例の被害者が何者かによって結晶化させられた末路って話だけど……
 坂田と共に灯台に張り込んでた郷の前に現れた怪獣プリズ魔。灯台を消滅させたと思ったら、次に次郎の懐中電灯を狙い、さらにはヘッドライトを付けて逃げる坂田の車を追ってるのは良いけど……その付近に他にプリズ魔の気を引くような光源は他にないのか? そんな周囲に人里も無いような僻地の灯台とは思えんのだけど。
 変身したのは良いけど、プリズ魔の硬い結晶体に全然歯が立たず、やられる一方のウルトラマン。なんとか反撃しようとしてるかと思ったら、プリズ魔は朝になって去っていってるとはマヌケね。
 太陽黒点の異常で南極に閉じ込められてきた怪獣が脱出してきたって話は良いけど、何かいきなし饒舌にプリズ魔のことを語ってるMAT隊員たちが違和感あるね。しかし、絶対温度-273度って、そりゃ摂氏-273度か絶対温度0度の間違いだろ。
 町中の灯火を消し、球場の照明でプリズ魔を誘き出すMATだけど、攻撃に現れた自衛隊の戦闘機らしきのがスタンドの上を編隊で飛んでるんだけど……いくらなんでも、そりゃ縮尺の間違いだろ。
 せっかく誘き出したのに呆気なくやられそうになってるMAT。結局、ウルトラマンが内部から破壊して倒してるけぢど、郷も相当にダメージを受けたみたいだね。

◎ウルトラマンマックス
 (第26話)
 クリスマスプレゼントの買出しに出てるショーンとコバ。付き合ってるエリーが不思議そうにしてるんだけど……クリスマスの知識ぐらいデフォルトで入ってないのか?<エリーのAI。
 公園で怪しげな実験をしてるジジイの装置の放電でショートして倒れてるエリー。当然のこと、応答も何もなくなって騒ぎになってるDASH本部だけど……そんなに落ち着いてて良いのか?>隊長。エリーが勝手に行動するにしてもGPS機能さえ使えないってのは変だと思わないのか?
 12年に一度しか現れないユニジンを捕まえるために国有林のトネリコの木を伐採しようとしてるジジイ。犯罪行為だと必死に止めようとしてるエリーがいとおかし。結局、通り掛かりの人にトネリコ製のステッキを貸してもらってるけど……トネリコってそんなに珍しい木材なのか? 単にジジイが金をケチってるだけだろ。
 トネリコの次はバッテリー。防犯カメラに記録されてるってか。いや、ジジイが盗んだのはエリーが返してるけど、代わりに捨ててあったバッテリーを拾っていったってか。
 防犯カメラに映ってたジジイを見てペテン師博士だと言ってるショーン。ヨシナガ教授もそんな生物が異時空から飛来してきたら多くのものが時空の狭間に吸い込まれて大事件になるとか言ってるし……
 エリーを連れ戻しにやってきたDASHの隊員たちだけど……エリーに良い人だと言われたら、呆気なくジジイのことを信じきってるミズキがいとおかし。
 そこに現れたユニジン。たちまち装置が発動してユニジンが捕らわれてるけど……長時間同じ時空にいたら時空にひずみが現れてくるってか。難儀な怪獣だね。
 ユニジンを水晶に捕らえようとしていたジジイだけど、悲しそうなユニジンの目を見て解放してやるってか。いや、わざわざ変身して飛び出してるマックスだけど、時空への影響がわかってるならなんで自分でユニジンを解放しようとしなかったんだ? ジジイがユニジンを捕まえることが正しいとか思ってたのか?
 ユニジンの飛び去った後に残されてたクリスマスプレゼント。
「おお、これはイイギリの実だ」
 いや、いまさらそんな12歳のときに探してた物もらったって嬉しくもないだろうに。しかし、12年に1度、異時空からやってきて数秒間だけ地上に降り立ってるユニジンだけど……いったい何をするために来てるんだ? いや、単に移動の途中で足を休めてるだけかもしれんけど……

◎仮面ライダー響鬼
 (第45話)
 夢枕に立っただけかと思ってたら反魂の術で甦えってたってか<ザンキ。トドロキのことが気になって、死ぬに死ねないってか……
 しかし、イブキよ。おまい、ザンキが死んでるの発見した後、その遺体をそのまま放置してたんじゃないだろうな?
 桐矢に陰陽環を奪われたことが気になってるガキ。いや、気になるんならモッチーに付き合ってる場合じゃないだろ。自分が蒔いた種は自分で摘み取るのが男のやり方だぞ。それなのに、ずるずるとモッチーのボランティアサークルの手伝いまで約束させられてるとは……とことん優柔不断だな。
 で、陰陽環を奪ったことをガキに知られた桐矢だけど、相変わらず屁理屈こね回して正当化して開き直ってるのが凄いね。ま、桐矢が復讐してたように見えてたのは実は魔化魍の仕業だったってオチだけど、何でうまい具合にその2人が狙われてるんだ? どう考えても無理があるだろ。
 その魔化魍と陰陽環を使って戦おうとしていた桐矢だけど、結局、陰陽環は使えず、ガキと一緒に逃げ回っていたら、魔化魍がどんどん増えてくるって凶悪な事態。ま、ヒビキとイブキがやってきて助かってるんだけど……なんか済し崩し的にヒビキに認められてる桐矢。
 おいおい、このままガキは自分が出来ることはボランティアだと言って去っていって桐矢がヒビキの弟子になるって嫌な展開じゃないだろうな。そんなことしたら人間不信になるぞ。
 ところで、死体を引き摺ってトドロキのリハビリの手助けをしてるザンキだけど、魔化魍の気配を感じて戦いへ……なんか本当におちおち死んでられない状況だね。
 そのザンキを止めようといきなし自分の足で立てるようになってるトドロキ。いや、それだけじゃなく鬼になって戦ってるし……いくらなんでもいきなしそれは無理だろって展開なんだけど、もう脚本メチャクチャだね。
 で、トドロキと一緒に魔化魍を倒したザンキは、復活したトドロキの姿にもう思い残すことが無いと成仏していくって話。どうでもいいけど、鬼は死んだら遺体が残らないのか? それとも反魂の術の副作用なのか?

《後記》
 ああ、もう次の週も終わっていく……

週刊アニメ定点観察 Vol.473 (2/3)

2005年12月31日 | 週刊アニメ定点観察
期間:05/12/21~05/12/23

◎涼風
 (第25話)
 わざとらしく萌果の家の神社のところに来てる涼風。そこで津田和輝が死んだときのことを思い出してるんだけど……
 全国大会で優勝したら告白するって……その宣言自体がすでに立派な告白になってると思うんだけど。第3者に自分の決意を伝えてるとかいうならともかく、告白する相手にそんなこと言って、もし優勝できなかったら相手の方も困るだろうに。
 それもこれもちゃんと走って帰ってきてからの話だけど、津田は会場にもたどり着かずに死んでしまったというヘタレな話。いや、全国大会に行けるどころか都大会の予選で敗退してるどこぞのメデタイやつよりはマシかも知れんけどね。
 買い物に出掛けた萌果が涼風と鉢合わせ。大和が好きだと認めろという萌果に反発してる涼風も涼風だけど、あることないこと涼風に八つ当たりしてる萌果も萌果だねぇ。
 涼風を見付けて無理やりキスしてる大和。自分が萌果にキスされてその気になったからって、何か誤解してないか? 当然、返って来たのはビンタの嵐。腫れ上がった両頬がマヌケ過ぎ。
 しかし、大人が女子高生に無理やりキスしたら犯罪になるけど、高校生同士だったら犯罪にはならないんだろうか?

◎ARIA The ANIMATION
 (第12話)
 冬真っ盛りのネオベネチア。ま、気温制御してると言っても所詮は火星だから地球よりは冬がきついだろうねぇ。
 しかし、この作品、何気に普通の日常描写してるけど、舞台が火星だったら重力は地球の0.38倍(1/2.6)だから、その辺の描写が無いといけないんだけど……気温制御は出来ても重力制御まではいくらなんでも無理だろ。
 雪で開店休業状態だからって、ネオベネチアで一番古いとかいう木造の橋にやってきた灯里だけど……そこで出会った星野明子とかいうねーちゃん。お茶をご馳走になってる灯里。
 アクアの1年はマンホームの2倍あるとか言ってるけど、確かに火星の公転周期は地球の2倍近くあるけど、日常生活に使うカレンダーは地球と同じものを使ってるはずだと思うんだけどね。まさか、火星独自のカレンダー使ったりしてるわけじゃないよな。
 水路の水がまた流れてなかったり、映像の記録にカードレコーダー使ってたり……まだ火星が行き過ぎたテラフォーミングで水浸しになる前の世界なんだな。水が無けりゃ雪も降らないって話ね。
 水路の開通を見に集まってる住民たち。明子さんって学校の先生かい。
「偉そうにするな、ガチャモン」
 マンホールに伝わる空想の珍獣って、そりゃガラモンかい。
 地球みたいに便利な店が無いから何でも手作りでやってる火星。
「アクアは手作りの星なんですよ」
 恥ずかしいセリフ禁止だろ。
 水路に流れてくる水。水に包まれた町、ネオベネチアの最初の瞬間ってか。
「さようなら、私のアッテミーレ」
 明子さんは灯里が未来から来たって気付いてたんかい。

◎ガンパレード・オーケストラ
 (第11話)
 駐屯地でガキ相手に剣道道場開くんじゃねぇっ! しかし、対幻獣戦の最前線とはいえ、住民も逃げ場が無いから避難できないっていうのは大変だね。おまけに青森ツインブリッジの一つが落ちてからは食糧難って……この世界ってそんなに北海道に食糧を依存してたのか? ま、幻獣の最前線から遠い方が安定して食糧生産できるのは確かだろうけど……。
 竜造寺の指示でいやいや病院に診察に来た源。そこで見たのは病院の配給食糧をかっさらって闇に流してる第15中隊の連中。問答無用で殴りかかってる源だけど、それで済むわけは無く……
 駐屯地のスポンサーであるシルフィール伯爵夫人の視察とかいう話だけど……どう考えても亡命外国人って感じだけど、ヨーロッパなんか幻獣出現の直後に早々と陥落してるはずだし、当時は第2次世界大戦の最中だったはずだから、いったいどうやって亡命してきたんだろ?……と思ったけど、あらかた大戦時にアジアの植民地にでもいた零落貴族なんだろうねぇ。
 で、その視察に選ばれたのが第15中隊なんだけど、何か芝村も良い感情は持ってないみたいね。いや、こいつの場合は自分以外は誰でも見下してるんだろうけど……
 夜陰に乗じて第15中隊に忍び込み、横流しの証拠を押さえてる芝村中隊。伯爵夫人の視察を利用して横領を暴いてるって……ま、発覚した第15中隊の連中は自業自得だろうけど、面目を潰された軍の上層部や伯爵夫人には災難だったみたいね。もっとも、第15中隊も一部の人間が関与してただけで他の連中は知らなかったみたいだけど……
 ま、騙されて源と殴り合ってた連中が一番損をしてるって感じだね。

◎かりん
 (第8話)
 ことあるごとに、かりんをめぐってウィナーに決闘を挑まれる雨水……大変ね。
 雨水に弁当を渡すようになっても一向に不幸の種が消えないかりん。依然として母親の仕事が見付からない雨水、吸血鬼ハンターの仕事がまっとうできないウィナー、ウィナーに相手にされないクラスの女子たち……教室の中は不幸だらけ。
 ついに我慢の出来なくなったかりん。辛うじて雨水に連れ出され、廊下で鼻血を噴出してるけど……それをウィナーに感付かれたから、さあ大変。しかし、ウィナーは廊下の血を見てどうして吸血鬼の仕業だと思ったんだ? 普通、吸血鬼なら現場にあんなに血を散乱させるはずが無いだろうし。それとも、吸血鬼の血は人間の血と違って何か特徴でもあるのか?
 で、吸血鬼狩りに乗り出したウィナーから逃げまくるかりんと雨水……はいいけど、雨水が凶悪な吸血鬼の手下で、かりんが被害者ってかい。おもいっきし私情のこもった判断だな。
 吸血鬼用にウィナーが仕掛けた数々のトラップ……はいいけど、十字架もニンニクも流水も効果なし。しかし、流水に至っては元ネタがわからないってあたりが笑えるけど。

 ウィナーは吸血鬼が人類の天敵だとして退治しようとしてるわけだけど、実際に吸血鬼がいたとしたら、吸血鬼がどんどん人間を襲って殺してしまったら最後には自分らの身にも及ぶってのは誰でもわかること。吸血鬼が多数派で暴力を持って君臨できるなら、家畜のように人間を飼ってその血を適量だけ吸うのが堅実なやり方。逆に少数派だったら寄生虫のように人間社会にひっそり隠れながら目立たないように徐々に適量だけ吸うのが懸命で、折り合いをつけて共存しなけりゃいけないって話。
 世の中の吸血鬼物の中には吸血鬼がある程度多数派を占めてる作品(『トリニティブラッド』等)もあるけど、たいていは極少数派に過ぎないから、いざ人間たちが本気になって吸血鬼狩りを始めたらひとたまりも無く全滅するのは吸血鬼の方。だから人間の天敵なんておおっぴらな敵対行動なんかとれないはず。
 そういう意味で真紅家の吸血鬼というのはリアルなんだけど、逆に代々吸血鬼ハンターして来たにしてはウィナーの知識がお粗末過ぎるのね。ま、昔は吸血鬼ももっと多くいたとかいうようなこと言ってるから、その頃には横暴な吸血鬼も(人間社会の犯罪者並みに)数多くいたんだろうけど……それでも吸血鬼の弱点とかが変わったりはしないだろうからね。

◎SHUFFLE!
 (第23話)
 病院に運び込まれた亜沙だけど、医者も症状がわからないって感じだね。
 母親の亜麻から聞かされた亜沙の秘密……いつもの被り物を脱いだ亜麻には魔族特有の長い耳。この被り物って趣味じゃなくて耳を隠すためだったんかい。ユグドラシル計画の最初の実験体が亜麻だったってか。
 魔力の暴走で転移した先が、まだ通路が開く前の人間界だったってか。そこを助けてくれた男性との間に生まれたのが亜沙だけど、亜麻の実験によって強化された魔力を引き継ぎ、それが人間の体に溜まりこんでるのが亜沙の容態の原因ってかい。
 容態を回復させるには亜沙に魔法を使わせたら良いだけって話だけど、魔法嫌いの亜沙はそれを使おうとしないって話。魔法を使ってしまったら自分が普通の人間じゃないってことを認めてしまうことになるから嫌だって話かい。
 それはともかく、原因がわかってるなら普通の病院になんか担ぎ込まずに魔王のおっさんにでも相談した方が確実だろうに。いや、それをやりゃ亜沙が嫌がるだろうけどね。
 亜沙が魔法を拒否してるのは、自分が普通の人間じゃないところを見せたら亜麻が悲しむからってか。でも、そうやって拒否してるのが一番悲しませてるって簡単なこと、何でわからないんだ?
 自分の限界を悟って病院を抜け出してる亜沙……おいおい、亜沙シナリオのバッドエンドで終わるのか、この作品は。
 ま、奇跡は起こるんだろうけどね。

◎ガラスの仮面
 (第38話)
 立場が逆転したアルディスとオリゲルド……前半とは打って変わって、これこそがマヤと亜弓の配役を変えた効果の真骨頂って感じだね。さすがにこの後半のアルディスはともかく、オリゲルドをマヤがやるにはまだ無理がありそうだな。ここは亜弓の迫力の演技に完敗というところか。
 もっとも、その亜弓の演技もマヤのアルディスがあってこそ引き立てられてることは確かだけど……
 それにしても悲惨な作品だね。アルディスの両親が殺されるは、最後は和解するのかと思ったらアルディスは逃亡して、残ったオリゲルドはけっして心安らぐことの無い地獄の道を自ら選んでるって感じだし……
 それでも、オリゲルドは心の中でアルディスだけは信じていたことは確かなんだろうね。

◎ノエイン もうひとりの君へ
 (第11話)
 母親に受験を強要されなくなったユウだけど、結局は自分には何も才能が無いからってずるずると受験を続ける方向に流されてるかい。
 いや、受験が悪いとはいわないけど、動機がネガティブ過ぎるんだよね。おまけに誰でも努力したら勉強できるようなこと言ってるけど、そりゃ嘘だろ。努力しても出来ないやつは出来ないし、努力しなくても出来るやつは出来るって言う点では勉強もサッカーや絵とかも同じこと。
 もっとも、サッカーとか絵とかはそれぞれ単独の技能で評価されるのと違って勉強は総合評価だから、歴史だけ出来るって言ってもそれだけじゃ社会に認めてもらえないし(歴史学者になるには他の教科もちゃんとできて大学に受からないといけない)とかいう面がある代わりに、勉強は裾野が広いから、とりわけ人一倍できるとかいう部分が無くても、凡庸なやつは凡庸なりに評価してもらえるということ。裏返せば勉強で評価される内容なんてその程度の価値しかないってことだけどね。
 もっとも、日本もこれからは階級社会の時代だから、小さい頃からエスカレーター式の私立の名門校に通ってる金持ちのガキと、公立しか通えない貧乏人のガキとじゃ、生涯収入もかなり違ってくるだろうから、今からでも勝ち組コースに変更しようという心構えはそれはそれで立派かもしれない。
 でもねぇ……結局、5年後にデコヒーレンス現象が起こるから、そんな努力は無駄になるんだろうけどね。
 内田とかいう絶臨(絶対臨界阻止計画委員会)のねーちゃん。ようするに量子テレポーテーションの計画がこのまま推し進められて失敗したら量子論的多元宇宙における全宇宙消滅とかいう物騒な話。それを阻止するためにはマジックサークルプロジェクトの最初の責任者だった黛博士の協力が必要だってことだけど、それがハルカの父親だってかい。
 おいおい、それじゃハルカが龍のトルクの力を持ってるのも量子テレポーテーションの研究と関係してるとかいう話なのか?

◎ケロロ軍曹
 (第90話)
 忘れたころにやってくるケロン軍本部の成果チェック……は良いんだけど、そもそもペコポン侵略の本隊が撤退した後で取り残されただけの連中を、「よく頑張った」と撤退を迎え入れるでもなく、成果を上げないと査定に響くとか、よく言えたものだね。
 どう考えてもケロン軍本部に本格的なペコポン侵攻作戦を再開する意図は無さそうだから、ケロロ小隊って捨て駒にされてるだけだな。
 成果云々も軍がケロロ小隊に要求してると言うよりは、国民にペコポン侵略に失敗したと言えない軍が国民を欺くために必要としてるってとこなんだろうね。だから、ケロロの報告がいい加減で信憑性が無くても、軍はそれで国民に言い訳できたら言いだけだから、実際のところ適当にやって、とりあえずペコポンに足場を築いてるだけで十分ってところが本当だな。
 とりあえず他の宇宙人に対しての広告塔の役にも立ってるから、へたにまじめに侵略行動起こして失敗して追い出された方が困るんだろうね。

◎アニメ魂
 ToHeart2
 (特別編)
 ただの総集編かい。どうせならヒロイン別そのままじゃなくて時系列順に再編集するぐらいの芸は見せてほしかったところだけどねぇ。
 わざわざ1本総集編を入れたのは落合祐里香がちゃんと年越せるだけのギャラが入るようにとの配慮なのか? 真冬に電気やガス止められたら正月越すどころの話じゃないからねぇ……(おい)
「文化や習慣の違いからトラブルに巻き込まれてしまうるーこさん……」
 いったいどこの文化や習慣なんだ?
「典型的な詐欺の手口……」
 そりゃ花梨が巧妙と言うより引っ掛かってる貴明の方が間抜けすぎだろ。
 ああ、またイルファが無視されてる…… いや、ゲーム版のサイトに出てるキャラで未登場のキャラがいる方が気になるんだけどね。アニメ版には出て来ないのか。
 EDのクレジット。第10話(イルファの回)は入ってないだろ……と思ったら、ラストの姫由里姉妹のカットが辛うじて第10話の絵だな。セコイ。

週刊アニメ定点観察 Vol.473 (1/3)

2005年12月31日 | 週刊アニメ定点観察
期間:05/12/19~05/12/20

◎はっぴぃセブン ~ざ・テレビまんが~
 (第12話)
 第1話で出てきた『太平記』の天王寺の妖霊星って、伏線というよりそのまんまのネタだったのか。亜麻乃の祖先が妖霊星を封印するカギになっていて、それが亜麻乃に引き継がれてたってベタな話。
 妖霊星を出現させるため亜麻乃の力を解放させようとする生徒会長。亜麻乃を呼び出して、はっぴぃセブンの連中も菊之介のことが好きだったと教え込んだら良いだけだって……安直すぎ。
 で、力を解放した亜麻乃はやってきたはっぴぃセブンの前で死んでるって無責任な展開。いや、いったいどうやって収拾つけるのやら。

◎ブラック・ジャック
 (第53話)
 ブラック・ジャックへのクリスマスプレゼントにユニコのマグカップを買ったピノコ。しかし、速攻で不良女子高生に鞄を当てられて、マグカップは落ちて粉々に。
「ちゃんと謝ってよ!」
 違うだろ、反応が。ちゃんと弁償しろと言えよ。おまいは謝ったらマグカップのことは許すのか? そんなに小遣いに余裕があるのか? 言っとくけど、謝罪を要求しといて後から弁償を請求するのは無しだぞ。
 ま、そんなピノコに言いがかりをつけて拉致し、保護者として引き取りに来たブラック・ジャックに目を付けて金蔓にしようとしてるけど……ブラック・ジャックが有名なもぐりの医者だと知ってるんなら、裏に顔が利いて不良女子高生なんか手も足も出ないくらいヤバくて恐ろしい人間だとは思ったりしないのか? もっとも、そんな背後なんかはいないけど、ブラック・ジャック自身はおまいらが相手に出来るほどおとなしい人間ではないぞ。
 で、別の女性から巻き上げたコインロッカーの鍵を使って中身を奪おうとしてるけど、そんなとこにまず金目のものは無いだろ。案の定、代わりに出て来たのは生後間が無い赤ん坊。いわゆるコインロッカーベイビーってやつだね。人間の赤ちゃんは母親から生まれるんじゃなくて、コインロッカーから生まれたのをコウノトリが運んでくるという都市伝説(違うっ!)。
 不良の1人が気になってブラック・ジャックのところに連れて行くけど、小児科は専門外だからと追い返される始末。それでも世話しようとしてたところに現われたブラック・ジャック。その不良女子高生が世話をするという条件で治療してるけど……
 ある日、毎晩の不審外出と治療費として金庫から持ち出した大金が両親に見付かって部屋に閉じ込められてしまう女子高生。一晩飛ばしてから何とか抜け出したものの、コインロッカーにはすでに赤ん坊はいなかったという……
 帰宅したら付いてたTVで流れてたニュースでコインロッカーの中から発見された赤ん坊のことを扱っていて、ま、何とか良かったという感じ。
 しかし、ずっとコインロッカーの中に置いといて、よく誰にも見付からなかったものだねぇ。鍵が掛かってなかったら誰かが見付けそうなものだけど、毎日ちゃんとコインを入れて鍵を掛けてたのか。毎晩遅くに出掛けてたのは人目につかないようにという配慮もあるけど、日付の切り替わりを避けることで毎回1日分の料金で済ましてたんだな。
 それでも、捨てた母親が気になって届けてそうな気がするんだけど……もう完全に赤ん坊なんて捨てた気になったか、それとも不良たちに見付かってどこかに連れて行かれたと思ってたか、どっちなんだろう? ニュースを見たからっていまさら名乗り出てきてもどうかと思うけど……

◎名探偵コナン
 (第424話)
 地震感知機能付きのガスコンロって、なんかもろにスポンサー様の宣伝だな。きっとこの作品にはオール電化の家なんてのは出て来ないんだな。
 事件は工夫もミステリーも無い単純な殺人事件。死後硬直の遅延化なんてこの作品で何度も出てるネタなんだから、いまさら画期的な発想のように取り上げられても困るんだけどねぇ。ま、アニメオリジナルの脚本家に過去全部のエピソードのネタを研究しろというのは無理だろうけど、死後硬直の遅延化なんてどこでも使ってるような基礎的なネタだろ。使うなとは言わんけど、当然考えて当たり前のネタのひとつだと扱えよ。
 それにしても、携帯嫌いで、パーティーの参加者があらかじめ貸衣装屋に携帯を預けてくるほどの被害者が、なんで携帯のメールで連絡してくるとかいうネタが出てくるんだ? そんなのありえるわけ無いだろ。

◎D.C.S.S.~ダ・カーポ セカンドシーズン~
 (第25話)
 兄妹とはいえ特定の男子と一緒に登校できないと先に家を出て行く音夢。もう夏休みは終わったのか……
 純一が音夢を選んだということが完全にリセットされてしまったという世界。ま、確かに3年前の状況に戻ってるって感じね。いや、その頃はアイシアはいなかったけど……ちゃっかりアイシアも恋人候補になってるのね。
 なぜか異様に積極的な眞子。音夢に頼んで純一をデートに誘おうとしてるけど、音夢がチケットを渡し損ねてパー。純一はしっかりことりとデートしてるってマヌケな展開が哀れね。
 みんなが幸せそうだからって喜んでるアイシアだけど、その前に現れて難癖つけてるさくら。みんなが幸せになることは無いって、そこでことりと眞子を比較するのは眞子がかわいそうだろ。
 アイシアが枯れない桜を復活させることが出来たのは自分自身が純一の恋人になりたいって願望があったからってか。確かに漠然とみんなを幸せにしたいという願いよりも自分が幸せになりたいという願いの方が切実だろうからね。でも、アイシアにとっては自分のために音夢と純一を犠牲にしたなんてのは認めたくなんか無いよな。
 それにしても、純一が選んだのが音夢だったからみんな納得してたってか。ま、確かにわからないことは無いけど、それじゃ純一に自由意志による選択は許されないって話なのか? それも酷いね。
 しかし、さくらがなんと言おうが、あのだらけきった音夢と純一見るくらいなら、このリセットされた世界の方が面白いんだけどね。
 ことりとのデートの最中にペアウォッチを見て音夢のことを思い出してる純一。そして昭島に告げられた看護学校時代の手紙を見て純一への思いを甦えらせてる音夢。2人は本来の気持ちを思い出すことで現状に苦しみだしてるけど……
 しかし、そういえば先週の誓いってすっかり忘れ去ってたのね。てっきりあれでアイシアの魔法を乗り越えるのかと思ったら、あの時点ではまだ魔法が不完全だったって話なのか……

◎Canvas2~虹色のスケッチ~
 (第12話)
 洗濯物を見てため息をついてる浩樹。干し方が雑だけど、エリスが家事をやってるってか。これまではずっと浩樹が家事をやってたってか。家庭向きの男なのね。
 父方の従姉妹の娘を預かることになった浩樹だけど……絵本にはまってておとなしく読んでるのかと思ったら、いきなしスッタモンダジャンプ城の探検に行くって……絵本通りの試練をこなせってか。大変だね。
 いや、探検はともかく、その覆面の格好は嫌だろ。

 ところで、本当は12個入りなのに13個入ってる銘菓・座敷ワラシって……その13個目はいったいどうやって入ってるんだ? どうみても箱の中は12個分に均等分割されてて、余分なもの入る隙間なんか無かったように思うんだけど……

◎Angel Heart
 (第12話)
 李大人の身代わりに狙撃された弟の葬式にやってきたリョウとグラス・ハートだけど、船の中で葬式って……てっきり豪華客船で豪勢な葬式やるのかと思ったら、所詮は影武者だから身内だけの葬式か。船でしたのは他の人間に知られないようにするためか。
 弟の思い出話をする李大人とリョウだけど、聞けば聞くほどダメ人間だな>李大人。弟がいなかったらろくな人生送ってないだろ。いや、いまだってろくな人生とは言えないけどね。
 グラス・ハートを連れて我が家に帰ってるリョウ。これが初めてだって……そういや、ずっと入院してたんだな。

◎ラムネ
 (第11話)
 おや、結局、2人の外泊はあれだけだったんかい。もうちょっと引っ張ってくれたら良いのに。
 それにしても、美空っていつまでここにいるんだ? まだバイクの部品が届かないのか?
 台風の最中、健次の部屋に飛び込んできた七海だけど、停電したと思ったらいきなし腹を抱えて苦しみだして、慌てる健次。119番が通じないからって嵐の中をリアカーで病院まで運んでるけど……そりゃ、雨の中運ばれる方も大変だろ。
 結局、七海はただの盲腸だったって話で、七海の入院中、台風で荒れた畑を手入れしてる健次。七海の退院の日も出迎えに行かずに畑仕事をしてるけど……その帰路、いきなし道路が崩れて転倒事故って、なんか呪われてるね。
 そうとは知らずに畑にやってきて健次を探してる七海の姿がむなしいね。ま、いくら声が鳴海孝之と同じだといっても『君望』じゃないんだからそのまま健次が何年も眠ってる間に七海が端野と出来てたとかいう展開にはならんだろうけど……

◎舞-乙HiME
 (第11話)
 ニナの誕生日……本人は知らないからセルゲイが適当に付けたって話だけど、マシロ様と同じ日。
 そのマシロ様は自分のパーティーとか城の修理のために増税って……ろくでもない女王様だな。
 そんな時にニナとアリカに届いたプレゼント。ともにバースデイプレゼント……アリカも同じ誕生日って、ようするにアリカの誕生日が本物で、(本人はそんなこと知らないんだろうけど)マシロ様は本物のお姫様の誕生日を騙ってるだけで、ニナのはセルゲイがわざとお姫様の誕生日に合わせて付けたってところだな。で、それに勘付いて不機嫌になってるニナ。
 しかし、アリカは自分の母親のことも知らないのによく誕生日を知っていたものだね。いや、お姫様の誕生日くらい調べようと思ったら調べられるだろうし、当時の国民はみんな知ってた知識かも知れんけど……
 で、マシロ様の付き添いでジパング国の王子を出迎えに出掛けるアリカとニナだけど、駅で不良少女にセルゲイからのプレゼントを盗まれてるニナ。仕事もそっちのけで追いかけるけど……結局カラスに取られていって奪還失敗。
 一方、マシロ様もマシロ様で迎えにいく相手が自分のお見合い相手だと知って逃亡。公衆電話BOXで変装して羽を伸ばそうとしたところ、カラスとケンカして転落してきたミコトの直撃を受けてダウン。そのカラスが咥えてたニナの時計が落ちてきてるけど……倒れたマシロ様は通行人に運ばれてるけど、このどこかでみたような顔は……巧海かいっ! こりゃそのうち舞衣も出てくるのか?
 時計が見付からず途方にくれてるニナたちの前に現れたセルゲイ。その手に探してた時計を持ってたって話だけど……おまいどうやって入手したんだ? なんかマシロ様の行動を逐一監視してでもいないと偶然見つけるなんてことはありえないと思うんだけど。あるいは巧海がセルゲイの手下だって線もあるけど……
 しかし、ニナの誕生日ってセルゲイがニナとであった日付だったのか。それが偶々アリカの誕生日と同じ日だったって話ね。いや、アリカの誕生日だからこそニナと出合って引き取ることを決めたのかも知れないけど……
 ところで、マシロ様もアリカ&ニナも出迎えに現れない中を到着したジパングの王子だけど……晶かいっ! やっぱし実は女だとかいう設定なのか?

◎BLEACH
 (第61話)
 メノスと手を組み去っていく愛染一味……はいいけど、この辺、原作と比べたら端折りすぎだな。
 原作では愛染たちが取り押さえられた時点でじ丹坊以外の3人の門番を操って戦局打開しようとするんだけど、そこにじ丹坊と空鶴がやってきて目論見失敗って展開なんだけど、そいつら3人には出番なしか。
 さらに白夜がルキアに真相を話すのも原作では白夜が回復してからの話だからねぇ。何か展開を急ぐ理由でもあるのか?
 しかし、ルキアの姉って原作読んだときはそうも思わなかったけど、ルキアに瓜二つだな。

◎地獄少女
 (第12話)
 夕暮れにたたずむ少女……すでに契約済みってか。
 引きこもりの少女のところに毎日やってきてる先生……ご苦労さんね。部屋のドアをドンドン叩き続けてるけど、親も親だね。毎日娘にちゃんと食事を食わせてるんだろうから、親は娘と顔を合わせてるんだから、その気になったら教師に会わせることぐらいは出来るだろうに。
 毎日やってくる教師をウザイからってだけで地獄通信に書き込んでる娘……ひどいガキだね。
 その先生のクラスに取材にやってきた柴田。こいつ教育問題の取材もやってるんか……はいいけど、よく学校が許可出したものだね。でも、案の定、主目的は地獄少女の噂の取材かい。
 欠席の続く沢井茜をいい加減に退学させるとか言い出してる教頭。その日、ようやく茜本人に会えてるけど……やっぱし親が会わせる気があったら会わせられるんじゃないか。退学の話とか言って脅したからか?
 翌日、説得に応じて登校した茜だけど……
 引きこもり中のメル友がその教師だったって展開だけど、その教師も疲れてて嫌気が差してたって話ね。で、自分の名前が地獄通信に書かれたと知ったら「地獄送りにしてくれ」って、自分で望むか?
 で、その頼みを聞いて本当に人形の糸を解いてる茜。嬉々として地獄に流されていく教師だけど……さすがに依頼者本人も地獄落ちと聞かされたら後悔するかと思ったけど、泣き喚いて助けを求めたりはしないのね。生徒も生徒なら教師も教師だね。

◎魔法少女リリカルなのはA's
 (第12話)
 管理者権限を取り戻し、ヴォルケンリッターを復活させ、自ら変身してるはやて。
 半径百数十キロの範囲で空間を歪めながら目標を消滅させるアルカンシェルって……そりゃ、はやての家が吹き飛ぶどころか、周囲の町を幾つも消し飛ばしてしまうんじゃないのか? 結界を張ってるとはいえ、とても地上で使えるような兵器じゃないね。
 で、なのはたちが出したプランは暴走プログラムのコアだけを取り出して宇宙空間に転送し、そこでアルカンシェルを放つって、幸運と僥倖とまぐれに頼ったような博打みたいな手。無条件でそれを了承するリンディさんも凄いけど……
 作戦はそれぞれの攻撃で防御プログラムの何重もの魔法障壁やバリアを次々に破りながら最後にコアだけにしたところおをユーノとアルフの空間移動魔法でアースラの前に放り出すという算段。
「ちゃんと合わせろよ、高町なのは!」
 ようやく名前をちゃんと発音できるようになったのね<ヴィータ。
 攻撃の主体はヴィータ、なのは、シグナム、フェイト、はやて、クロノの順番。実戦経験の無いはやてがどうやって戦うのかって疑問があったけど……『闇の書』リインフォースに溜め込まれた膨大な知識が引き出せるから、ある意味最強なのね。なのはのエクセリオン・バスターも目じゃないって感じ。
 しかし、やられるたびにどんどん再生していく防御プラグラムも凶悪だね。まるでデビルガンダムだな。最後はなのは、フェイト、はやて3人の同時攻撃でコアを分離。シャマルが隔離固定したところを空間転送ってか。
 最後のトドメ、アルカンシェルによって防御プログラムのコアは消滅。暴走の危機は無事収まったか。それにしても、結界の中からだと宇宙空間は見えないのね。
 作戦完了と同時に倒れてるはやて……いや、これで死んだとかいう展開じゃないだろうけど。それより今回はアリサの混乱振りがなかなか。

◎ぱにぽにだっしゅ!
 (第25話)
 宇宙を席巻し、地球に迫りつつある白色彗星……って、いきなし先々週の話に戻るんかいっ!
 マサチューセッツ工科大学と中津産業大学が共同開発したというメカゴジ……じゃなくてパニポニXターボR。出動を要請される桃月学園1年C組だけど、寒いからってやる気無しかい。
「タラバガニおいしゅうございました。マツバガニおいしゅうございました……」
 そのコスチュームの元ネタ、レイナ・ストールかい。
 巨大彗星の影響で大流星雨が降り注ぎ、ヴァンアレン帯が発火したって……流星雨って小型の隕石群が地球大気圏に突入して発火して生じる現象だから、大気圏より遥か上層に位置するヴァンアレン帯が発火するわけないだろ。
 オゾンホールが開いて宇宙ビールスが飛来してきたとかいうのも、オゾンホールで問題なのはオゾンに吸収されるはずの紫外線が直接地上に降り注いでくることだから、宇宙ビールスの侵入とは何の関係も無いだろ。
 各都市に飛来してきている宇宙人……これから彗星に破壊される地球をわざわざ侵略に来てどうするつもりなんだ?
 ブラックホールと中性子星と宇宙軟体生物が地球に向けて接近中……いや、宇宙軟体生物なら地球に接近してくるかも知れんけど、ブラックホールや中性子星がわざわざ地球まで出向いてくることは無いだろ。だいたい、それなら彗星接近なんぞよりよっぽどの大事件だぞ。
「フライホイール接続、点火」
「パニポニX発進!」
 彗星からのメッセンジャー……彗星の正体は一条祭と書かれた愛媛みかんの箱。宇宙の果てから地球に帰ってきたって、どこぞのヴィジャーかいっ!
 説得しに行った一条さんだけど、例によって「それで良いのか?」の一言で事態を悪化させてるって……
「ギガ粒子砲スタンバイ」
「ターゲットスコープ、オープン。明度20」
「射程まであと5秒。4……3……2……1……」
「撃て!」
 拡散波動砲かいっ!
 応戦むなしく一条祭に吸い込まれたパニポニX。中には古代コロンビア遺跡の黄金のジェット機やら3メートル宇宙人ロボットやら……なんか日向冬樹的インナー宇宙だな。そこに現われた一条さんテレサ。一条祭の弱点は{1:渦の中心核、2:真上と真下、どちらかを選択)……じゃなくて中心の御神体ってかい。
 幻覚に飲み込まれた1年C組。バニーちゃんの世界で幸せに浸ってる姫子、存在感のある喜びを抱きしめてるくるみ、受験前日の脅迫感に追われてる都、カラーひよこの世界を夢見てる6号、現金には目がくらまなかったもののスクエニの株券に心を囚われてる玲……しかし、ベッキーの「抜き打ちテストだ!」の一言で目が覚めるとは、日本の学生も大変だね。
 外装を外したパニポニX……某人型最終決戦兵器かい。
「みんなの夢は」「この手で掴む」「学校守れと」「とどろき叫ぶ」「パニポニXターボR」「ベッキー」「ラブラブ」「桃月拳~~~っ!」
 爆熱ゴッドフィンガーと石破天驚ラブラブ拳を合わせたような必殺技だな。
 結局、御神体ってそれかいっ!
 EDの張り紙……今回は黒板ネタ無かった代わりかいっ!
 ……で、結局すべては姫子の妄想だったってオチか。


週刊アニメ定点観察 Vol.472 (4/4)

2005年12月23日 | 週刊アニメ定点観察
期間:05/12/18~05/12/18

◎交響詩篇エウレカセブン
 (第35話)
 首都に突入するゲッコーステイト……はいいけど、首都の民間人を巻き込んだ戦い方って、そこらの悪役軍隊と変わらないね。
 それに耐え切れず途中で戦線から脱落するエウレカとレントン。この期に及んで迷ってる主人公ってのも嫌だけど、この切羽詰った中で脱落していく2人を信じてるとか言ってそのまま放置して作戦続行してる連中もねぇ……
 月光号の操縦席に座ってるムーンドギー。なかなかちゃんと出来てるみたいね。
 ほとんど幽閉状態のドミニクとアネモネ。もう完全にお払い箱ってか? ま、まじめに報告書上げてるみたいだけど、デューイにとってはニルバーシュの細かいスペックとかはもう関係ないんだな。綿密な作戦行動やってるんじゃなくって、この星の人類の未来にどちらが選ばれるかの賭けって感じだからねぇ……
 デューイがノルブやホランドと同じくコーラリアンとの対話を望んでるならアネモネは強力な手駒なんだけど、それを拒否してもはやコーラリアンの殲滅を望みだしてるから、アネモネは用済みに過ぎないって話。
 余裕綽々と事態を見守ってるデューイとノルブ。そこに現れたホランド……って、おいデューイとホランドは兄弟ってかい。で、タルホは元々デューイの女だったってか。
 人型コーラリアンによる対話の道に絶望しかけてたノルブだけど、やってきた新たなニルバーシュとエウレカ&レントンの姿を見たら希望が甦ったのか、自らニルバーシュの手に……
 それを見届けたデューイが次にどういう行動をとるのかがキーポイントだろうけど……ドミニク&アネモネは軍に始末されるか、それとも寝返りかで決まりっぽいな。

◎ふたりはプリキュア Max Heart
 (第42話)
 イブの日に藤Pに遊園地に誘われたなぎさ。当然ながらほのか他1名も一緒で、ふたりっきりのデートってわけでもなく、おまけにアイススケートをやることになってるけど……滑れないってオチかい。ま、お陰で藤Pに付きっ切りでコーチを受けられてるという特典付きだけど……
 観覧車で藤Pと2人きりになったなぎさ。勇気を払って告白しようとしたら、闇の連中が出てくるのがお約束。毎度毎度のワンパターンで面白くも何とも無いね。
「マーブルスクリュー返し!」は笑ったけど……

◎ONE PIECE
 (第254話)
 バギーにビビ。懐かしい連中だね。下っ端連中ではタコのはっちゃん(アーロンの部下)辺りは記憶にあるけど、残りは……

◎雪の女王
 (第30話)
 ご先祖様の実を食べた犯人がフリーダとゲルダだと知った山賊ガイオンは、アマンダに自分たちが裁きをつけると宣言し、アマンダたちを下がらせたのだけど……
 夜になってアジトをこっそり飛び出したアマンダは、ガイオンたちに追い詰められたフリーダたちを救出。秘密の入り口から地下に潜ってアジトまで戻ってるんだけど……地下に張り巡らされたトロッコの線路って……
 鉄道自身がまだ珍しい時代に、こんな氷河地帯を越えたドワーフだか何だかの山賊たちがトロッコを使ってるってか。物凄くハイカラな連中だね。いったいどうやって技術を導入したのやら……
 いや、考え方が間違ってるのかもしれないな。この世界ではドワーフたちが使ってたトロッコを見た人間が鉄道の仕組みを知って使い始めたって話なのかも知れないぞ。
 で、アマンダに保護されたフリーダたちだけど、アマンダが代わりに裁きを受けると言ったらのこのこ出て行って捕まってるのがマヌケ。
 いや、どうもこのフリーダってガキ、愛情の履き違えをしてる感じだな。飼ってる動物を「友達だから」といたぶってたり、アマンダがフリーダのことを「大切な宝物だ」と言ったらまるで所有物扱いされたように怒ってるし……飛び出していったのもアマンダのことを思っての行動じゃなく、自分が誇るべき行為だと思ってるご先祖様の実を食べたことをアマンダが自分がやったように功績を横取りしてるとか勘違いして、それで飛び出していったみたいだし……そもそも善悪の価値判断も出来てないみたいだな。
 ま、それもこれも元々はずっとフリーダを閉じ込めたままで社会ルールを教えてこなかったアマンダの責任なんだけどね。ガキの躾はちゃんとやらないとダメだな。
 で、ガイオンに捕まったフリーダとゲルダだけど、ゲルダはフリーダが取った実を食っただけだからって釈放。フリーダだけが裁きに掛けられるって話なんだけど……いったいどんな裁きが待ってることやら……

《おまけ》
◎帰ってきたウルトラマン(再)
 (第34話)
 怪しげな電磁波をキャッチして坂田のところにやって来た郷。そこで坂田に依頼にやって来た水野と出会ってるけど……小学校時代の知り合いってか。
 再び電磁波をキャッチして水野の研究所にやってきた郷と岸田だけど……生物の細胞に変化を起こしそうな電波って……いったいどんな根拠でそういう結論を得たんだ? ま、実際のところそうなんだろうけど……
 動物と植物の両方の性質を持った新しい生物を誕生させたと言ってる水野だけど……何を持って両方の性質って言うんだ? そりゃ脚が生えて動き回ってたら動物の性質はあるだろうけど……葉緑素持って光合成したからって、それが植物の性質とは一概に言えないと思うぞ。
 MATの攻撃にツタのようなものを出してる怪獣。体の一部は植物の細胞だって……そりゃ新しい生物というより単なる動物と植物のキメラじゃないのか?
 しかし、この怪獣、動物と植物の両方の性質を持ってたり、湖の水面下をつたを伸ばしてウルトラマンを攻撃したり……なんかビオランテそのままだな……と思ったら、案の定、脚本の原案は小林晋一郎って『ゴジラVSビオランテ』と同じ人だね。これもシナリオ一般公募の作品なのか……
 最後、動植物園として一般開放のために改装される水野研究所から運び出された例の電磁波の発生装置を勝手に火の中にくべてる次郎だけど……おいおい、重要な証拠物件として押収しなくていいのか? 事後処理がまったく杜撰過ぎるぞ>MAT。

◎ウルトラマンマックス
 (第25話)
 大気圏突入してきた謎の宇宙船。カケルとかいう少年のところにいきなし現れたネリル星人のキーフ。カケルが宇宙人だということに驚いたりしてないとこみたら、チャネリングでもして呼んだのか?
 地球人は異星人を敵だと思ってると知って、誤解を解くためにあえてDASHの前に出て行ってるけど……
 キーフを信用しない科学者たちの取調べでどんどん弱っていくキーフ。脱走を勧めるカイトだけど、それを拒否するキーフ。
 タイタンベースからハーグの研究施設に移されることになったキーフは最後にカケルに会いたいと頼んでるけど、やってきたカケルに語ったのは、これから先にやってくるかもしれない友好的な異星人が地球人の信頼を得ることが出来る手始めになりたいとかいう崇高な理想。
 ま、どのみち逃げたって帰る場所が無いから、自分が気に入った地球のためになら犠牲になってもかまわないってことね。
 しかし、そんなときにいきなし現れたゴドレイ星人。異星人というよりは知性も何も無く、ただ町を破壊しまくってる怪獣って感じだね。いや、まったく攻撃の動機がわからないんだけど、それこそ異星人は無条件で侵略者だとでも言いたげなやつだね。
 そのゴドレイ星人の攻撃を住民たちの盾になって散っていったキーフ。でも、科学者連中の意識は変わらんのだろうね。

◎仮面ライダー響鬼
 (第44話)
 とりあえず戦いの最中では倒れなかったザンキだけど、なんか末期状態みたいね。このところ渋さを増してきてなかなかなんだけど……
 喫茶店で前の高校の生徒に出会った桐矢。運動神経悪いのがバレて転校したって……そんなのいつかバレるに決まってるだろ。まさか中学時代もそうやって学校を転々してたんじゃないだろうな?
 で、そいつらと喧嘩して警察に補導されたところをヒビキに引き取ってもらってるけど……相変わらず態度悪いな。
 吉野から送られて来た陰陽環をガキに渡してるヒビキ。それを使えば鬼じゃなくても式神が使えるって話だけど……体育の時間に教室に置いておいたら速攻で桐矢に奪われてるって……もうちょっと管理に気を使えよ。で、桐矢はそれを使って喧嘩してた前の高校の生徒をやっつけてるって凶悪なやつ。
 ついに戦いの最中に倒れたザンキ。変身解けたらすっぽんぽんって、あきらの時もそうだったけど、いつからそういう設定になったんだ。で、イブキが駆け寄ったらもう死んでたって話だけど……最後にトドロキのところに夢枕に立って成仏するってか。

《後記》
 この季節、とてもアニメを見る時間が……


週刊アニメ定点観察 Vol.472 (3/4)

2005年12月23日 | 週刊アニメ定点観察
期間:05/12/16~05/12/17

◎ケロロ軍曹
 (第89話)
 潜在能力を引き出すエネルギー弾はいいけど、その効果で7人に分裂したギロロ……『七人のナナ』かいっ! ギロッペ、ギロりん、ギロっち、ギロさま、ギロっこ、ギロぽん……ネーミングがおもいっきしそれだし……
 しかし、夏美すら平気で倒してペコポン侵略を敢行しようとしてるギロッペが凶悪すぎだね。夏美を守るために対抗してるギロロ(本体)だけど……他の連中、役に立たなさ過ぎ。

 いきなし廃部に決まったオカルトクラブ。そりゃ、実績もクソも無けりゃ仕方が無いだろうけど……ま、宇宙人も幽霊も恐怖の大王も身近にいりゃ、オカルトに新鮮さも何にも無いだろうな。
 で、実績を作るためにいきなし全国オカルト大会を始めてる西澤グループだけど……そんな行き当たりばったりの大会で実績認めてくれるのか? だいたい他の参加校が胡散臭すぎるし……
 心霊写真鑑定対決、古代文字長文読解……なんかこの辺は冬樹に有利な問題をわざと出してるような気が……
 ダウジングはオーソドックスだけど、前世フィーリングカップル5VS5って、めちゃくちゃ電波な世界だな。
 で、決勝戦の相手はケロン学園って……どうやって大会にもぐりこんだんじゃい。で、競技はESPカードババ抜き(超能力者以外にはタダのババ抜き)、UMAネーミング、お守り運試し……だけど、あんまし運とは関係なさそうな気が。いや、確かに運が良けりゃバナナの皮は踏まないんだろうし、踏んでも転ばないだろうけどね。でも、相当に運が悪くないと人工芝にばら撒いたバナナの皮を踏んでも転ばないと思うぞ。
 いや、バナナの皮を踏んだら滑って転ぶというのは科学的事実と無関係で、お約束の話に過ぎないんだけど……

◎アニメ魂
 ToHeart2
 (第11話)
 GW明けの修学旅行の準備を連休前から出来てるとか出来てないとか……こいつら気が早すぎ。いや、グループ行動の計画準備とかいう話かも知れんけど。
 本を抱えてる愛佳に声を掛けてる環。秘密基地でお茶をご馳走になってるけど、さりげなく貴明のことを調べてるみたいね。そこにやってきた由真。貴明の前に居るときとタイドが違うからって戸惑ってるけど……貴明の話題が出ればいつも通りってか。
 貴明を下っ端扱いしてる花梨の前にも現れて怪しげな招待状を渡してるけど……で、その次は姫由里姉妹。招待状の中身は野点の会って……今時の女の子がいきなしそんなのに誘われても困るだけだろ。
 で、最後はるーこ。しかし、おまいらそのスカートでよく平気で木に登ってられるな。それにしても地球に来て最初に声を交わしたのがニャーだったら、どうして猫の言葉を覚えなかったんだ?
 当日、準備に扱き使われてるのが貴明と雄二ってのはいつもの話。着物に着替えてきた環とこのみ。このみのは環のお古なんだろうけど……基本的に和服は袖と裾の長さが合ったら体型は関係ないからねぇ。
 そこにやってきたヒロイン一堂……イルファは居ないのね。しかし、向坂家の土蔵のミステリー秘宝が目当てって、さすがに目の付け所が違うな>花梨。
 で、野点はいいけど、なれない正座に足を崩していく一同だけど……おもいっきし意地で我慢してる由真が最高。最後はいつもどおりの捨てゼリフ。
「これで勝ったと思うなよ!」
 いや、勝負も何もしてないだろ。
 で、すっかり和んできたところで
「うちの貴明がいつもお世話になっております……」
 いきなし所有物宣言で宣戦布告って……野点の目的はこれだったとは強か過ぎるね<タマ姉。
 それに「いえいえ、こちらもお世話になってますです」って答えてるこのみがマヌケ過ぎ。いや、それで対抗してるつもりなのかも知れんけど……しかし、これで何かタマ姉とこのみ以外の6人は脱落って感じだな。
 サブタイトルの八重桜って、てっきりここは初音島で枯れない桜の木でも咲き始める話かと思ったら(いや、単なる遅咲きの桜だけど)、ヒロインの数も兼ねてたのね。

◎今日から(マ)王!
 (第70話)
 風雲急を告げる血盟城にふらふらの状態でたどり着いた少女……森の巫女オンディーヌかい。湖のニセの箱の話以来の登場か?
 グウェンダルを襲ってる怪しい連中を一喝して追い払ってるオンディーヌだけど、その話によればずっと昔に姿を消した双子の姉のセラフィーヌが、4つの箱の封印が解かれるのを永久に封じるために箱のカギの持ち主を抹殺しようとしてるってことだけど……
 で、冒頭で眞王が箱のカギを封印する話があったんだけど、カギの持ち主は全部で4人いるって話で、コンラッドだけじゃなかったって感じね。で、その1人がグウェンダルみたいなんだけど……単純に考えたら残りはギュンターとヴォルフラムがそれぞれカギっぽいんだけど……箱を回収するときにそんな設定考えて無かったみたいだから、すくなくともヴォルフラムがカギの持ち主だとしたら無理がありすぎるだろうね。
 そこで無理やり他の持ち主の話になってるんだろうけど……
 セラフィーヌの手下が次に襲ったのは地球のボブの城。魔族でも無いのに堂々と立ち向かってる有利の母親が凄いけど……魔力対決で応戦してるボブに「おまえではない」と言って去って行ってるって……なんか目当ては勝利だったみたいね。
 残るカギの持ち主の1人が勝利で、セラフィーヌたちが勝利を襲うとしてるのを察知した眞王が先に勝利を眞魔国に導いたってところなんだろうな。ま、最後の箱は地球にあったわけだから、カギの持ち主も地球の魔族にいるってのも説得力あるだろうし。
 一方、ヴォルフラム(というか、どう考えても眞王)に魔力を覚醒させられてる勝利だけど……さて。

◎ふしぎ星の☆ふたご姫
 (第38話)
 2個目のグレースストーンはかざぐるまの国……と思ったら、ソフィーの宝物は小さな風車で、おまけにブライトに騙されてる国王はグレースストーンの在処を教えてくれないって展開。
 フォーチュレットの占いで第4の塔の風車にグレースストーンがあるらしいって話なんだけど、行けば国王の命令でおひさまの国のプリンセスは登らせるなって話。いや、わざわざ在処を教えてくれてるのね。
 晴雨姉妹がダメならアルテッサとソフィーが取りにいくって展開かと思ったら、裏道から全員突入。この辺、協力者が現れるあたり安直ね。
 結局、ソフィーの風車がグレースストーンの鍵になってたわけだけど……それじゃ、守りの風車の効果っていったいなんだったんだ? てっきり風車の中にグレースストーンが隠されてたのかと思ったんだけど……

◎BLOOD+
 (第11話)
 ファントムの正体が理事長だってわかったのに平然と生徒を続けてる小夜。
 リセのダンスパーティーの当日。ドレスが無い小夜に貸してるミンだけど……なんかドレスがいっぱいあるな。さすがに共産圏のエリートの子女は庶民とは違うみたいね。
 パーティー会場にやってきた小夜だけど……普通の日本の庶民の家庭に育ったら完全に場違いだな。おまけにダンスよりも食い物にへばり付いてるし……
 その小夜をダンスに誘ってる青い薔薇をつけた金髪の男。理事長とは関係ないみたいだけど、例の翼手を研究してる組織の一員か?
 ファントムを見掛けて追っていく小夜だけど、その先でコンテナを見張ってたデヴィッドがファントムと交戦。そこに駆け付けてファントムと戦う小夜だけど……ミンのドレスはボロボロ。
 潜り込んでたカメラマンのにーちゃんがそれを目撃してるけど、愛用の一眼レフは壊れてパー。予備のボロカメラで撮ってるけど……そんな暗闇に近い環境でフラッシュも焚かずに写るか? ま、ISO1000ぐらいのネオパンで、おもいっきし露出を解放してシャッター速度を落としたら写らないでもないかもしれないけど……フォーカスがきついからおもいっきしピンボケで残像がぶれてる写真にしかならないと思うけど……一眼レフでもなきゃそんな自由度の高い撮影も無理だろうし……
 結局、小夜が完全に目覚めてないからと言って去っていくファントム。小夜はデヴィッドたちと一緒にコンテナを追うことになるけど……リセには戻ってくるのか? いや、これがミンとの別れだったら酷いね。

◎蟲師
 (第9話)
 周囲とはコメの豊作・不作が反対の村。周囲が天災で不作の時に成らずの実を田に埋めたら豊作になるって話で、そんな時は村に瑞歯が生えた者が犠牲になるという話。
 成らずの実というのは抜け落ちた瑞歯のことで、蟲の大元である生命の鉱脈に関わるものみたいだけど……代々その成らずの実を使った祭主が、大いなる不作の歳にそれを使って村を豊作にしてたって話。
 しかし、そんな犠牲は自分で最後にするという祭主。前回の時は妻に瑞歯が生え、今回は自分に生えてるってかい。
 村の豊作の原因を隠し、やがて瑞歯が抜け落ちて死んでいく祭主だけど、その成らずの実を使ってギンコが祭主を甦えらせたって話。その代わり、その祭主は人間ではない不老不死の実となったって話だけど……ま、蟲になったってようなものみたいね。

◎BLACK CAT
 (第8話)
 いきなし半年後。すっかりスヴェンの居候になりきってるトレイン。
 原作じゃ時系列的に確か、サヤの死→クロノス脱走→掃除屋開業→スヴェン→イヴの順番だったはずだけど、この辺すっかりごちゃ混ぜにしてしまってるからねぇ。とても対等のコンビじゃなくて、まだ掃除屋見習いがスヴェンにたかってるようにしか見えないのがマヌケ。
 泥棒稼業中のリンスの前に現れて、タオ遣い絡みの事件に関係してる薬の入手を依頼してるジェノス。半年経ってもクリードの件で何も進展して無いって、クロノス・ナンバーズの連中も無能だねぇ。
 事件は脱獄囚たちが薬で怪しげな力を手に入れて暴れてるんだけど、みんな体に異変を起こして自滅してるって話。
 その元凶の薬を配ってるのがどうみても作品世界に場違いな(いや、原作通りなんだけど)ミニスカ制服姿のキョウコたち……おいおい、千葉千恵巳のどれみ声はやめてくれよ。しかし、星の使徒の連中も早々と登場。こりゃアニメ版はクリード絡みの話だけでまとめるつもりみたいね。普通に掃除屋してるって基本的な話は期待できないのか……
 食堂でスヴェン一行に出くわしてるリンス。ジェノスによるターゲット候補とスヴェンが追ってる賞金首の脱獄犯が同じだって、よくある展開。
 トレインとの賭けで先手を狙って飛び出したイヴだけど、薬を飲む気の無かった相手をわざわざ刺激して薬の飲ませてる辺りが何か物語としてすっきりしないんだけど……結局、薬による圧倒的な力でパワーアップした脱獄犯。イヴやトレインを圧倒してたのはいいけど、変異が進展しすぎて最後は木になってしまって自滅してるとは悲惨ね。

◎銀盤カレイドスコープ
 (第11話)
 キスは冗談として、何かストーリーおもいっきし端折りすぎ。で、あっという間に舞台はトリノ。
 日本のように嫌味なマスコミはいないけど、逆にマイナーで他の国の選手に馬鹿にされてるとは悲惨ね。
 くじで引き当てた滑走順は1番。なんか最低って感じのタズサだけど、1番は1番目立って100万ドルの女には良いんじゃないのか?
 開会式も何もなしにいきなしフィギュアの本番。いや、国内でのタズサの悪評にびびったJOCがタズサには開会式に来なくていいとか言ってきたのかもしれないけど。
 まずはショートプログラム。全日本の時と同じ氷上のウェイトレスだけど、おまいらがイメージしてるような内容、見てる観客はわからないと思うぞ、ぜったい。
 ま、何とか2位につけたタズサだけど、1位がリアってのは気になるか? それはそうと、空港でタズサに嫌味を言ってたドミニク。表彰台には上ってなかったけど、今度はどんな嫌味を言って来るのかねぇ。

◎灼眼のシャナ
 (第11話)
 街中で注目を浴びてるシラトとティリエル。そりゃ金髪のガキの兄妹がディープキスしながら歩いてたら、誰だって気になるわな。しかし、そのせいで一網打尽で存在の力を食われてるとは、たまたま居合わせた通行人も不運だね。
 悠二の母にキスのことを訊いてるシャナ。本で調べたとか言ってるけど、小説や文学は個人の主観が入ってて的確な分析と論理的な思索の役に立たないから読んでないって……そりゃ無機質な定義しかわからんわな。
 しかし、新須とおるさんっていったどこの誰じゃいっ! それにしても、口と口とのキスは契約のようなものってか。
 翌日、携帯電話にくくりつけられて、悠二の母親に電話してるアラストール。昨日のキスの話で言いたいことがあったみたいだけど、結局、悠二の母親に説得されてるのがいとおかし。
 悠二のために弁当作ってきた吉田さんに対抗してメロンパンを差し出してる平井さん(ニセモノ)、いとおかし。
 ソラト&ティリエルと遭遇したマージョリーだけど、用が無いからって見逃してもらってるとは惨めね。で、こいつらの狙いはシャナってか。」

週刊アニメ定点観察 Vol.472 (2/4)

2005年12月23日 | 週刊アニメ定点観察
期間:05/12/13~05/12/15

◎地獄少女
 (第11話)
 なんか最近すぐに地獄少女頼みだな。ま、柴田とかいう記者のおっさんがレギュラーで出てる分だけ尺が足りなくなってるんだろうけど。
 その柴田の昔の同僚の稲垣というのが今回のターゲットで、その稲垣にドラッグをやったと捏造記事書かれて家族が崩壊した片岡というのが依頼人。それを知った柴田は自分が稲垣の罪を暴くから呪い人形の糸は解くなと言うんだけど……
 結局、もう失ったものを取り戻せないものには、いまさら罪を暴くよりも直裁的な復讐の方が良いってか。
 それにしても柴田の娘のつぐみが地獄少女にシンクロしてるのって何なんだ?

◎魔法少女リリカルなのはA's
 (第11話)
 フェイトは『闇の書』の内部空間に閉じ込められただけみたいだけど、そこではやてと一緒に永遠に幸福な夢を見てるというブラックはやて。
「永遠なんて無いよ……」
 それはどこぞのエロゲに向けられたセリフか?
 目が覚めたフェイトだけど、そこはプリシアやアリシアがいる世界。やさしい母親と温かい家庭環境に戸惑うフェイトだけど……ディニスってのは前作で見掛けた覚えは無いけど、CDドラマ辺りのキャラなのか?
 悲しい現実を忘れて夢の世界に閉じこもることが望みだったってか。
 本体の補強が済まないレイジングハートにエクセリオン・モードを発動するなのは。ほとんど最終回のノリだけど……
「うちはこんなこと望んでへん」
 夢から目覚めて『闇の書』の意思に異議を唱えるはやて。そして、幸福の夢の世界から去ろうというフェイトに自分はこの世界でしか生きられないと言いながらもバルディッシュを渡すアリシア……なんか勿体ないね。1話まるまるフェイトの夢の中の話を続けても良かったんじゃないのか。
 突然、ブラックはやての中から聞こえてきたはやての声。エクセリオンバスター全開で暴走した防御プログラムを押さえに掛かるなのは、そして内部から亜空間を切り裂き脱出するフェイト。さらにユーノとアルフの魔法がブラックはやてを抑えてるけど……
 防御プログラムの一時的な停止によって管理者権限を回復したはやてが呪われた『闇の書』に代わって新たに名付けた祝福の名は『リーンフォース』。
 『リーンフォース』本体と防御プログラムは切り離したけど、防御プログラムの暴走は止まらないってことで、いよいよ最終決戦ってか。しかし、ようやく現場に駆け付けてるクロノって……けっこう管理局本部から来るのには時間が掛かるのね。

◎ぱにぽにだっしゅ!
 (第24話)
 はうはうって何じゃい。
 はうはう税……泣いたら1回100円はいいけど、勘定奉行が江戸市民に対する税金を勝手に決めていいのか? だいたい、管轄が違うだろ。
 印籠を質屋に入れてしまった水戸黄門……役に立たんねぇ。
 ネズミ男に化けてるねずみ小僧……嫌にならないか? 牢屋に囚われた遠山の金さんの頼みで必殺ぱにぽ人に依頼することになったけど……闇の仕事を入札で決めてるのか?
 とことん影が薄いくるみ、いとおかし。
 ぱにぽ人たちの攻撃をことごとくメソウサを盾に逃れてる奉行……しぶといな。で、番屋に逃げ込もうとか言ってるけど、だから管轄が違うだろ。だいたい武士である奉行が町方の番屋に逃げ込んでも誰も守ってくれないぞ。
 一条さんの背中の自爆スイッチ。スクエニのビルが吹き飛ぶのはいいけど、そのいかにも昔の8ミリのアマチュア特撮っぽいちゃちな特撮はやめろよ。

◎涼風
 (第24話)
 う~ん……作画が悲惨ね。いや、キャラが崩れてるとかそういうんじゃなくて、アニメになってないんだよね。
 冒頭の涼風。ただ1回跳んでるだけで周囲の描写も何も無くトボトボ宮本のところに歩いてると思ったら、次は関東大会って……とても本番を跳んでたようには見えないんだけど……
 で、いよいよ大和の番だけど……走り方変えたのが裏目に出て予選落ち。有馬に勝って涼風に告白するどころの話じゃないね。
 落ち込んでる大和のところにやってきて、いきなしゆで卵を作り始めてる涼風。これしか作れないってあたりがなかなかだけど、今度はちゃんとお湯で茹でようとしてるのね。大和がうちには電子レンジが無いとか言ってたんだけど、それじゃ前の電子レンジって、どこの電子レンジだったんだ?
 しかし、鍋を火に掛けたら、後は自分でやれって帰るかいっ! きっと茹で加減がわからないから大和の自己責任に押し付けて逃げていく気だな。
 その涼風を呼び止めて告白しようとしてる大和だけど「もうやめて」って徹底的に拒否されてるとは悲惨だね。ま、涼風にしたらおもいっきし津田和輝を思い出させられてたまらなかったんだろうけど……
 ところで、涼風が作りかけのまま放置していったゆで卵、ちゃんと食べたのか? ま、茹で足りないとか茹で過ぎだとかでぶつぶつ言いながら食ってる大和の光景が目に浮かぶけど……

◎ARIA The ANIMATION
 (第11話)
 雪が降り始めたネオベネチア。練習を切り上げて帰って来た灯里たち3人だけど……我が家のようにたどり着いたアリアカンパニーには晃やアテナもいてビビリまくり。
 なかなか会えずに久しぶりに会ったという3人だけど……先週、温泉で一緒だったんじゃないのか?
 先輩たち3人のシングル時代の話を聞く一同だけど……アテナって昔からドジぶりを如何なく発揮してたのね。
 3大妖精が自分たちと同じような研修時代を過ごして来たのを知り、今はもうあまり会うことが出来ないというのを聞いて、自分たち3人もいつかバラバラになってしまうってことに感傷的になってる灯里。いや、そいつらは社会人としてはよく会ってる部類に入ると思うぞ。

◎ガンパレード・オーケストラ
 (第10話)
 山の中で幻獣相手に肉弾戦してる連中。人型メカじゃなく雷電とか言う遺伝子操作した動物らしきものを使って戦ってるけど……
 第105師団芝村中隊……日本の支配者である芝村一族の者が中隊長やってるって……エリート部隊かい。しかし、この中隊長、嫌味なやつだね。同じ芝村でも熊本の5121小隊に配属されてたやつとは全然違うね。
 青森第4中隊が手掛けた新型……おいおい、あいつらの仕上げたお荷物兵器の改良型が量産されてるんかい。
 任務を他の部隊と交代して後方に撤退する芝村中隊だけど……独断で留まって戦い続けてる源健司。いつものことだからって見捨てて去っていく芝村だけど……1人引き返す金城美姫。
 一緒についてきた従軍記者のねーちゃんを庇って負傷し、病院に運ばれてる源。雷電のグリンガムとの絆で回復するって話だけど……
 なんかおもいっきし世界観が変わってしまってるような感じがするなぁ。いや、この芝村中隊の連中の中にも学生兵らしきドジっ子要素もいるみたいだけど、その反面、主役連中はおもいっきし戦いのプロって感じがするからねぇ。
 ま、幻獣との最前線なんだからそんな連中を投入しないと支えきれないのは当然なんだろうけど。前作の熊本の連中は最前線の精鋭というよりは、単に後方部隊が取り残されていつの間にか最前線になってたってところなんだろうな。

◎かりん
 (第7話)
 転校生のヴォルフラム……じゃなくて、ウィナー。いきなし果林にラブアタックって感じで、ま、ラブコメのお約束の展開といえばそうだね。
 自分は代々吸血鬼ハンターの末裔だといいながら、果林がそうとは気付かずに付きまとってる辺りがマヌケだけど……子供の頃に聞いた吸血鬼ハンターの恐ろしい話に怯えてる果林がいとおかし。
 果林の話を聞いて爆笑してる真紅家一同。吸血鬼が稀少になってこっそり隠れて生きてる現状じゃ、吸血鬼ハンターがそれを見付けて退治するようなことは滅多に起こらないって話だけど……いや、そんな状況なら割の合わない吸血鬼ハンターなんてとっくに廃業してると思うぞ。吸血鬼ハンターが存在してること自体が吸血鬼が退治される状況がありえないわけではないということを実証してるんじゃないのか?
 ま、果林の生態を見て吸血鬼だと思う人間もまずいないのは確かだから、自分から正体ばらす以外は心配しなくて良さそうだけど……
 自分が果林に相手にされないからって、いつも果林のそばにいる雨水に決闘を挑んでるウィナー。いや、雨水の目付きが悪いのをケンカ売ってると思ったみたいだけど……しかし、いきなしフェンシングというのは反則だな。どう考えても雨水に経験あるわけが無いんだから。
 そこに駆けつけた果林。雨水効果が濃厚でいきなし鼻血を出してるけど……血を見るのが苦手ってかいっ!>ウィナー。それで吸血鬼ハンターが務まるのか?

◎SHUFFLE!
 (第22話)
 なんかすっかり本格的に付き合ってる稟と亜沙。おもいっきしデレデレモードだね。
 樹のハーレム妄想から1人だけ外されて怒りまくってる麻弓……いや、怒りどころが違うだろ。
 放送部に入るというネリネに、女を磨いて再び稟にトライすると宣言してるシア(キキョウ)もなかなか。すっかりメインルートから外れたヒロインの末路だね。いや、シアだけは神界の一夫多妻制に希望を抱いてるみたいだけど……
 アパートを決めて引越しの準備をしてる稟。稟の門出を祝う宴会をしてる一同だけど、神王も魔王もそれでいいのか?……と思ったら、まだ結婚相手を決めたわけじゃないって話かい。
 メイド姿のネリネ……相変わらず魔王のおっさんって。おまけにプリムラは猫耳メイドさんってか。
 喫茶店で稟と待ち合わせの亜沙。一緒にパフェ食ってる女の子は誰だ?……と思ったら、カレハの妹のツボミかい。そういえばPS2版の新キャラなんだな。
 亜沙に好きな人作れといわれて、もういると答えるカレハ。相手は稟って、新たなライバル登場かい。
「完売」だと主張する亜沙に
「ご安心ください。神界は一夫多妻制ですわ……」
 とことんそのネタで引っ張るかい。
 恋人になっても呼び方の変わらない稟に
「亜沙先輩禁止!」
 なんか「恥ずかしいセリフ禁止」の世界だな。
「亜沙さん」
 しかし、これもしっくりこない呼び方だけど……
 生活用品の買出しが終わってアパートにたどり着いた2人だけど、キスを交わす最中にいきなし倒れこんでる亜沙……おいおい、まさかこれで寿命が尽きたとかいう展開じゃないだろうな。

◎ローゼンメイデン トロイメント
 (第7話)
 金糸雀って他のローゼンメイデンの写真とってマスターに見せてるんかい。
 いつもは偉そうぶって何もしない真紅が珍しく、ボケねーちゃんのクッキー作りを手伝ってると思ったら……
「たかがクッキーの生地の分際で、わたしに逆らうつもり!」
 力技でクッキーが焼けるかいっ!
 そこにやって来た金糸雀、ちょうといいとこに来たとばかりに真紅のクッキーの毒見役をさせられてるとは哀れね。確かにこういう生活的なことは翠星石の方がちゃんとしてるからねぇ。
 ジュンと巴が人形屋(ドールショップ)に寄ってる間にアリスゲームを仕掛けてきてる金糸雀。蒼星石と翠星石、雛苺が立ち向かうけど、金糸雀のヴァイオリンの音の前に苦戦する様子。しかし、1人だけ悠然としてる真紅。ふと立ち上がったと思ったら一撃で金糸雀を撃破。で、叱って後片付けさせるだけかい。
 なんかずいぶん性格が丸くなった真紅だけど、前作の水銀燈のような犠牲者は出したくないってことなんだろうね。
 金糸雀の目的は真紅たちをみっちゃんのところに連れて行くことだと知った真紅は、戦う必要は無いと、金糸雀についてみっちゃんのもとに……そこでいろいろ着せ替えられて写真撮られてるのがなかなか。一番絵になってるのは翠星石みたいだけど……
 戦わない真紅に1人疑念を抱く蒼星石。ま、ここにいる面子でアリスゲームにこだわり有りそうなのは蒼星石ぐらいだろうけど……その蒼星石の前に姿を見せた「お父様」だけど、さて。

◎ガラスの仮面
 (第37話)
 冒頭から延々と劇中劇『ふたりの王女』の芝居かい。
 マヤのアルディスと亜弓のオリゲルドのせめぎ合いがなかなか緊迫感溢れて良い味出してはいるけど、どうせならオーディオコメンタリー的なキャラクターのモノローグは全部排除して、完全に劇中劇の世界だけを描けんのかねぇ。それでなおマヤと亜弓のせめぎ合いがひしひしと感じられたら、それはそれで凄いと思うんだけど……
 しかし、オリゲルドも凄いね。人質半分だった嫁ぎ先の実験握って、なおかつ祖国を支援するふりをしながら戦争で疲弊させ、タイミングを計ったかのように父王の臨終の際に里帰り。そのまま自分がラストニア王位継承者となって王国を乗っ取ってるとは……
 来週は立場を入れ替えての後半。ラストニアを乗っ取って絶頂の極みにいるオリゲルドと、王家を追われてさすらうアルディスの話になるんだけど、稽古でもやってない部分だから、どんな話なのか見物だね。

◎ノエイン もうひとりの君へ
 (第10話)
 ハルカが戻ってきたことで安心してる内田とかいう内調のねーちゃんだけど、こいつ、いったいどこまで事態を把握してるんだ?
 ハルカの家にやって来たイサミたちだけど、ユウの母親を見てビビリまくり。いや、すっかり変わってるからねぇ。しかし、この連中をカラスに会わせるか?
 おや、内調のねーちゃんの目的って量子テレポーテーションの実験を函館でやる事前調査だってかい。おいおい、それじゃ例のデコヒーレンス現象の発動要因って、その量子テレポーテーションの実験だって話か?
 アトリに襲われたユウとイサミだけど、とりあえずフクロウに助けられてるってところ。そのフクロウはハルカの前にやってきて未来のイサミだと見破られてるけど……
 ハルカをめぐって対峙するカラスとイサミ。確かにこいつらは15年後のユウとイサミなんだけど、デコヒーレンス現象の影響で、互いに微妙に違う別の世界の出身のユウとイサミって話なんだろうな。

週刊アニメ定点観察 Vol.472 (1/4)

2005年12月23日 | 週刊アニメ定点観察
期間:05/12/12~05/12/12

◎はっぴぃセブン ~ざ・テレビまんが~
 (第11話)
 亜麻乃が風邪を引いて出て来ない開運研究会。途端に綱紀が緩んで菊之介への抜け駆けが続出するはっぴぃセブンに、統率を危ぶんでるお菊、くりや、たもんの3人。お菊の発案でジャンケンで勝った二人が菊之介とデートすることになってるけど……勝ったのはくりやとたもんってか。ま、菊之介にもあんまし無理が要求されない妥当な相手って感じだな。
 で、デートに出掛けた3人……はいいけど、わざわざ激安の店で貧乏臭いウインドショッピングというのがくりやとたもんの怖いところ。いや、一緒についてる菊之介は全然楽しくないだろというのが正直な話。
 で、何か心ここにあらずの菊之介。てっきり冒頭の遊園地の淫乱コンパニオンにでも骨抜きにされてるのかと思ったら、案の定、行きたいとこがあると2人を連れて行ったのが、そのハッピーランド。それを見掛けた美々と寧々の知らせで飛んで来た亜麻乃だけど、目にしたのは寝てる菊之介にキスしてるくりやとたもんの姿……
 いきなし拒否反応を起こして力を解放する亜麻乃。その影響でコンパニオンのねーちゃんから飛び出してきた禍神……インプってか。亜麻乃を操って淫乱にしてるインプだけど、それで注意が逸れて菊之介に一撃でやられてるのがマヌケ過ぎ。
 何かくりやもたもんもインプに操られてたと誤解して納得してる亜麻乃だけど、それを見て亜麻乃を闇に覚醒させる自信を持ってる生徒会長……ま、はっぴぃセブンの連中が菊之介のことが好きだって思い知らせたら良いって話だな。
 しかし、普通、素直に考えたらこの作品の主人公ってはっぴぃセブンのリーダー格である、くりやが主人公のはずで、キャラクターデザインとかもそんな感じなんだけど、なぜかTVアニメでは部外者の亜麻乃が主人公になってしまってて、なんか物語がねじれてるって感じがするんだね。だいたい、亜麻乃ってもろに月野うさぎベースのキャラクターなのがみえみえで、あんましキャラクターとして面白さが無いんだよね。

◎チャンス トライアングルセッション(終)
 (第13話)
 ミュージックポリス大賞のリハーサルで舞台に立った《R-3》。
「ようやくレイカさんと同じ舞台に立てるようになった」
 さも実力でその場にいるようなこと言ってるけど、おまいらが大賞にノミネートされたのって、ノゾミの養父が金を積んだからじゃないのか?
 ま、大賞は進行は何事もなく平穏に過ぎ、結局、大賞に選ばれたのはレイカ……やっぱし途中で中断したら根回しが足らんかったか<審査員の買収工作。
 レイカの持つ大賞受賞者の王冠に、自分たちと持ってるのと同じ宝石を見て不思議がる3人に、「これと同じものを持ってる人に聞きなさい」というレイカ。
 過去の受賞者延べ20数名にいちいち訊きに回るのかと思ったら、キサラギのところに一直線だけど……ま、キサラギが受賞者だと知ってたにしても、王冠の話とか出てたかなぁ? ま、理想的な伏線としては3人が例のレッスンに使ってた部屋で王冠そのものか、写真を見て、あるはずの宝石がはまってないのに気付いてたってのがあればもっともらしいんだけど……
 でも、毎年の王冠にいつも同じ宝石が使われてるってことは、そんなに珍しい宝石でも無いってことだから、単に宝石を手掛かりにするのもねぇ……
 ま、何はともあれ、ダンナの墓参りしてるキサラギのところに現れた3人と感動の親子対面してるわけだけど……3人をキサラギの娘にするのって物語的にどんな意味があるんだ? こいつらが成功したのは本人の努力の結果よりも、キサラギの娘という天賦の才能のお陰って酷い話か。
 いや、お話的には音楽の天使が離れ離れになった親子を再会させたってところなんだろうけど……

 どっちかというと声優ユニットのプロモーション企画って感じのアニメだから、アニメそのものに金が掛かってないのは仕方ないにしても、物語の組み立てが70年代アニメって感じで、作画が外国アニメって感じなのはどうにかならなかったのかねぇ。
 新人オーディション後に消え去ったジュンにはもうちょっと活躍してほしかったんだけど、レイカの昔話とキサラギの昔話でそれぞれ1話潰してたら、そんなの入る余地がなかったって感じ。
 しかし、レイカの昔話はともかく、キサラギの昔話は唐突でわざとらしすぎ。こういうのは細かく分割してさりげなく本編中にばら撒いて徐々に明らかにしていくものだと思うんだけど……このわざとらしさがあるから、最終回で親子が対面しても感動も何も無いからねぇ。

◎D.C.S.S.~ダ・カーポ セカンドシーズン~
 (第24話)
 杉並と工藤の夏休みの自由研究レポートはいいけど「地球温暖化におけるセミ科昆虫の生活環境変化と多次元宇宙の存在確率の関連性」って、いったいどういう研究なんだ?
 アイシアを探して環の神社に行く純一たちだけど……なんか純一をめぐって環と工藤が取り合いしてる感じなのがいとおかし。いや、新キャラ連中のラブラブシーンって無かったからねぇ。
 すっかり美春に昭島先生とくっつけられそうになってる音夢。いろいろ大変だね。
 純一のことでみっくん&ともちゃんにけしかけられてることりはいいけど……音夢に遠慮してるようなことりの態度をめぐってブラコンを露呈してるみっくん、いとおかし。
 そこを通り掛った音夢&眞子。互いに意識しあってるようなことりと音夢の確執も凄いけど、ことりと自分を比べて自信喪失してる眞子って……
 しかし、何かが変なことに勘付いてるようなことり。で、音夢と純一のことをさくらに確かめようとしてるけど……それで枯れない桜の木の異変に気付いたさくら。
 桜の木の下で茫然自失としてるさくら。そこにやって来た純一たち……
 すべては1人でも多くのヒロインが音夢と同じチャンスを共有することを望んだアイシアの仕業。その願いを実現するために枯れない桜の木は、みんなの記憶の中から純一と音夢が恋人同士だったという記憶を取り除いたってか。
 しかし、本人同士の記憶さえ消し去ろうとしていた桜の木の魔法なのに、何でさくらの記憶だけは消去できなかったんだ? 2年前のトラウマでさくらだけは相手にしたくなかったとか……
 ま、ことりが違和感を感じてたぐらいだから記憶の消去もまだ完全ではなかったんだろうけど……
 しかし、展望台で不遜に勝ち誇ってるような表情のアイシアが怖いね。

◎Canvas2~虹色のスケッチ~
 (第11話)
 なんか毒々しいピンクのベッドの上にいるエリス……いったい何事かと思えば朋子の部屋に泊まってるってか。北海道から浩樹のマンションに帰ったんじゃなかったのか?
 しかし、パンプキンヘッドの猫と言い、いったいどんな趣味してるんだ?>朋子。
 撫子学園の高等部は体育祭間近って感じ。前回学校休んでた間にリレーのアンカーに決められてて憂鬱なエリス。体育は苦手か?
 美術部は体育祭のポスター描きみたいね。そこにやって来た可奈と菫。体育祭の実行委員ってか。可奈はともかく、菫は似合わんね。
 リレーは土壇場でバトンを落としてるエリス。浩樹を意識したにしても走ってる最中にバトン落とすなんてのはありえないと思うけど……
 可奈の陰謀で朋子の代わりに借物競争に出されることになったエリス……はいいけど、エリスの卵焼き食って気分が悪くなってる橋爪……哀れね。いや、霧が卵焼き作ってきてくれたおかげで命拾いしたな>浩樹。
 休んでる生徒の代役の霧と同じ組み合わせになってるエリス。なんか宿命の対決だけど、ここまで可奈が仕組んだのか? しかし、生徒相手に本気になってる体育教師って最低だな。
 ま、可奈が仕組んだのは「好きな人」って紙切れだったみたいだけど、エリスじゃなく霧に拾われてしまったのが運の尽き。もっともエリスは「大切な人」で浩樹を連れて行くって展開は同じなんだけどね。
 そしてその日はエリスの誕生日。浩樹は前もって何やら本を探してたみたいなんだけど、プレゼントとして出したのは、でっかいプディング。本を探してたのはレシピを探してたって話ね。
 結局、そのプディングで気持ちに踏ん切りが付いたのか、もう朋子のうちには行かないと言ってるエリスだけど、そんな大切な思い出が詰まってたのか?
(ちなみにプディングというのは英国風茶碗蒸しのこと)

◎Angel Heart
 (第11話)
 海坊主の店が汚いからって掃除を始めてる劉信宏。グラス・ハートのいる新宿に残りたいからってバイトに雇って貰ってるけど……美樹はいったいどこにいったんだ?
 グラス・ハートの見舞いに行って思わず名前で呼んでる信宏。とっさにリョウが付けたと言い訳してるけど、名前の由来を聞かれて焦ってるリョウ。「香」の名前と、自分たちにとって宝物のようなものだから「香瑩」って付けたって言ってるけど……聞いただけの名前の漢字がよくわかったものだね。
 リョウの計らいでグラス・ハートに新宿を案内されてる李大人だけど……ここの組織の下っ端連中はトップの顔を知らないのが普通なのか。
 名所も何も知らないから自分の知ってる場所を回るグラス・ハートだけど、行く先々で李大人のことを知ってる連中がいて、そのたびににらみつけて追い払ってる李大人、いとおかし。
 最後に2人でプリクラを撮ってるんだけど、こいつらよくプリクラなんて知ってたものだね。で、怖い顔でなかなか決まらない李大人。結局、めちゃくちゃになって2人とも怖い顔のプリクラになってるって……キモイね。

◎ラムネ
 (第10話)
 なんか今回は作画が酷くないか? 少なくとも健次のキャラは別物だな。
 おいおい、バイクでリアカー引いて公道を走るんじゃねぇっ! しかし、やけに広い車線の道路だな。
 バイクでこの前の校外学習のキャンプ場に遠出してる七海と健次。途中でバイクが故障してたどり着いたら夕方で、旅館に泊まることになってるけど……相部屋ってのはお約束。しかし、2人っきりでフォークダンスのやり直しって恥ずかしくないか?
 そして、七海を抱いてる健次……って、おもいっきし誤解を招く書き方だな。いや、お楽しみは次回に続くって話で、まさか台風で旅館に閉じ込められてしまうって話じゃないだろうな。

◎舞-乙HiME
 (第10話)
 エルスティンとアリカが消息を絶って遠足は中止。エルスティンは発見されたけどアリカは行方不明って話を聞いてほくそえんでるトモエ。救難信号が出なかったのはこいつが細工してたってか。相変わらず陰湿だな。
 謎の連中に襲われて崖から転落したアリカだけど、ちょうど捜索に出てたセルゲイがそれを目撃して救出してたってか。しかし、こいつも襲われて遭難。しかし、アリカを脱がせて裸で暖めあうって……一昔前のラブコメの定番だな。ま、大元の出典は『エースをねらえ!』あたりだったと思うけど……しかし、ガキのアリカを意識してるセルゲイがいとおかし。
 アリカが遭難して気が気で無いマシロ様。ま、契約を結んだままアリカの身に何かあったら自分に降り掛かって来るからなんだけど……しかし、エアリーズ領内では中立のガルデローベのオトメは審議会委員3人以上の承認が無いと動けないって、役に立たない連中ね。ま、マシロ様とユキノとナギの3人で人数は間に合ったけど……
 再びアリカとセルゲイに襲い掛かろうとしてる謎の敵。しかし、そこに現れたハルカ……はいいけど、こいつエアリーズ領内で自由に動けるくせして登場が遅すぎ。ガルデローベの連中が動けるようになるまで待ってたのか。しかも、崖から飛び降りようとしたのはいいけどユキノの認証がまだだったというのがマヌケ過ぎ。
 で、ハルカは無視してアリカたちに迫る敵だけど……そこにシズルとニナが登場。いや、ハルカよりは役に立つやつらね。
 シズルにアスワドと呼ばれた一味のボスが正体を現したと思ったら……ミドリちゃんかいっ! 論文用の遺跡の調査にで来てたのか?……というような穏やかな状況じゃないけど……
 なんとか認証を済ませたハルカも合わせて3人のオトメ相手に自信満々でどう戦うのかと思ったら、いきなし亜空間からロボット兵器の愕天王を召喚って……おもいっきし反則技だな。
 それにしてもミドリたちが調査してたデータを持ち去っていくシュバルツのジョン・スミス……いったいどういう連中なんだ?

【DCSS】初音島桜前線注意報(20) 枯れない桜の魔法のしくみ

2005年12月17日 | アニメ
 第23話ではアイシアの虚仮の一念からついに復活してしまった枯れない桜の効果で、純一と音夢の関係があやふやになってきてしまいました。
 この連載の初期の頃に純一の和菓子の魔法のメカニズムを考察してみましたが、それでは枯れない桜の木の魔法はどんなメカニズムで発動しているのでしょうか?

(1)魔法の主体

 最初に問題なのは、枯れない桜の木の魔法での魔法行為そのものの主体は誰かということです。桜の木が主体性を持ってるのか、それとも芳乃のおばあさんの意思なのか、あるいは魔法の効果を得た当事者の願望なのかということです。

 まず枯れない桜の木を考えましょう。桜の木が魔法の主体になるなら、桜の木自体に意思があるということです。確かに願いが叶う魔法の木の噂を考えたら桜の木自体に意思があると考えることが不自然ではないかもしれません。
 しかしながら、科学的に考えた場合、植物である桜の木に人間の感覚でいう意思があるとは思えません。たとえ精神的な活動が存在していたとしても、人々の願いを任意に選択してそれを叶えるような高度な情報処理能力を持って働くだけの主体的な意思は無いと考えた方が良いでしょう。
 従って、魔法の主体は桜の木ではありません。桜の木は魔力を溜め込み、それを発動させるための媒体にしか過ぎないと考えて良いと思います。

 次に桜の木を植え、人々の願いを叶えるという魔法を掛けた芳乃のおばあさん(純一とさくらの祖母)の場合を考えてみましょう。
 確かに枯れない桜の木に魔力を与え、人々の願いを叶えるという役目を与えたのはこのおばあさんの行為です。したがって枯れない桜の木そのものの存在に関する魔法の主体者であることは確実です。しかしながら、桜の木が叶える願いの個々の魔法行為に関してはおばあさんは関知しているわけでもなく、また前作の時点ですでに故人となっていたので、死後の出来事にまで主体性を発揮できるものとは思われません。
 枯れない桜の木の魔法を作ったのは芳乃のおばあさんにしろ、個々の願いを叶える魔法行為そのものには主体性を持っていないはずです。

 それなら、魔法の主体者は願いを叶えられた当事者本人なのでしょうか?
 枯れない桜は誰彼とも無く魔法で願いを叶えていたわけではなりません。一部の強い願いを持った者たちの願いを叶えていただけに過ぎません。それがことりであり、頼子であり、美春ロボであり、さくらだったわけです。純一と音夢は枯れない桜の下でお互いに誓い合いましたが、2人の関係はけっして枯れない桜の魔法の効果によるものではありませんでした。
 したがって魔法を発動させる最大の要因は当事者の願いそのものにあると言って過言ではないでしょう。その意味において、魔法の主体者はそれによって効果を得た当事者本人だということになります。

(2)願いを叶える仕組み

 それでは魔法の主体者が願いが叶う当事者本人だとして、いったいどういう仕組みで願いが叶う魔法が発動するのでしょうか?
 まず、当事者自身に魔法の能力があるかどうかは関係無いようです。潜在的な魔法能力の有無が選択の要因になってるかどうかということは不明ですが、少なくとも願いが叶えられる当事者自身が任意で魔法を使えるかとは関係ないことは、ことりや頼子や美春ロボに魔法の力が認められないことから明らかです。
 すなわち、魔法の発動は魔法以外の要因から行われるということです。

 しかしながら、願いを叶えられるという行為は科学的には説明できない超自然的な力で実現されています。これを作品中の呼称にしたがって魔法と呼ぶことにします。(厳密にこの考察を行うには魔法そのものの定義から始めなくてはいけませんが、そんなことは面倒なので、ここでは一般概念どおりの超常現象を引き起こす力を魔法と呼ぶことにします)
 願いが叶えられるという行為の実現は、魔法以外の要因によって発動され、魔法によって達成されているわけです。つまり、魔法以外の起動要因を魔法行為に変換する作業がどこかで行われているわけですが、それが枯れない桜の木です。
 この変換そのものが枯れない桜の木に掛けられた魔法の正体であり、枯れない桜の木はあくまで何らかの起動要因を受けて従属的に魔法行為への変換を行っているだけにすぎません。

 起動要因から魔法への変換の仕組みですが、桜の木に主体的な意思活動が無い以上は、枯れない桜の木が任意に変換行為を行っているとは考えられません。枯れない桜の木に掛けられた魔法は桜の木そのものの意思ではなく、最初に芳乃のおばあさんによって掛けられた当時の指示のまま、自動的に実行されている一種のプログラムに過ぎないと考えられます。
 しかしながら、枯れない桜の木によって叶えられた願いは様々です。とても予め用意されたプログラムで実現されてるとは思えません。
 プログラムでカバーできない膨大なデータを処理するというと、やはりデータベースの存在が欠かせません。入力情報である起動要因から、出力情報である達成されるべき魔法を引き出すデータベースがどこかに存在すると考えるべきでしょう。

 ところで、そのデータベースはどこにあるのでしょうか? 枯れない桜の木が持っているのでしょうか?
 枯れない桜の木が持っているなら、そのデータベースは芳乃のおばあさんによって作成されたことになります。しかしながら膨大な多種多様の願いとそれを実現させる魔法を収めたデータベースを個人レベルで作成できるとは思えません。あるいは、作成できたとしても枯れない桜の木、もしくはそれと地下で繋がった初音島の桜の木全体のネットワークの中に収められるものなのでしょうか?
 いや、実際には限られた願いを叶えるだけのデータベースしか存在しなくて、たまたまそれが「他人の心を読める」とか「猫が猫耳メイドさんになる」とかいう魔法を収めていただけなのかもしれませんが、もっと汎用性に富んだものだったと考えた方が自然でしょう。

 汎用性に富んだ魔法のデータベース、すなわちそれは宇宙の叡智そのものだといえます。そんなものを収めたデータベースといえば考えられるものは一つしかありません。和菓子の魔法が和菓子を構成するために参照していたものと同じデータベース、つまりアカシックレコードのようなものです。
 枯れない桜の木の魔法は、願う当事者からの何らかの起動要因の入力により、アカシックレコードを検索して、その願いを達成する魔法の手段を引き出し、それを自動的に実行しているだけということになります。
 ま、桜の木に自動実行させる仕組みそのものは芳乃のおばあさんのオリジナルな魔法なのでしょうが、枯れない桜の木自身は芳乃のおばあさんの魔法によってデータベース処理を自動的に繰り返してるだけのようです。

(3)願う心が望みを叶える

 それでは、この願いを叶えるという枯れない桜の木の魔法を発動させる、魔法以外の起動要因とはなんでしょうか?
 それは「強く願う心」です。
 厳密に言えば「強く願う心」そのものというよりは、それを作り上げている強い思念エネルギーでしょう。枯れない桜の木がその思念エネルギーを感じ取ったときに魔法のプログラムが起動し、その思念エネルギーが伝える心を解析し、データベース処理に掛ける仕組みだと思われます。
 芳乃のおばあさんが魔法の媒体として桜の木を用いたのは、植物の持つ生物の精神エネルギーの感知能力を利用するためだったのでしょう。ただ思念エネルギーを感知するだけならサボテンとかの方が効率的に行えると思いますが、初音島の自然環境とか媒体となる植物自身の存在価値とか、あるいは安易な願いは除外するとかいう目的もあって桜の木を選んだのかもしれません。

 したがって、枯れない桜の木が咲いていた初音島は、強い願いが望みを叶えることの出来た世界でした。いわば、一種の《異世界セフィーロ》が実現されていたわけです。もっとも初音島の存続は魔法とは無関係なので、自分を犠牲にしてまで世界の存続を願わなければならない《柱》などというものは必要ありませんが。
 でも、明確にそんな魔法が存在していることは魔法を仕掛けた当人の芳乃のおばあさんと、その孫であるさくらしか知りませんでした。したがって非現実的な願いを無理に願ったりする者はほとんどいなかったのでしょう。たまたま、ささやかな願いが叶った人の話が噂として流れていただけだと思います。
 他人の心が読めた少女はそのことが知られるのが怖くて(1人を除いて)他人に伝えようとはしませんでしたし、メイドさんになった子猫は最後になるまで自分が猫だったことを忘れていたようですし、自我と記憶を持ったロボットはそのこと自体が特殊な状況だとは気付いてなかったようで、いずれも他人に知られる事例とはなりませんでした。
 願いが叶うけれど、それが知られていない世界。純粋に願ったものの望みだけが叶う世界……それが一年中桜が咲いていた頃の初音島でした。したがって、そこには魔法への依存などという問題が存在しない、一種の理想郷だったわけです。

(4)さくらと枯れない桜の木

 ところが、枯れない桜の木の魔法はさくらによって無効化されてしまいました。
 さくらは自らの魔法で枯れない桜の木を枯らすことによって、その魔法の効力を無くしてしまったのです。
 枯れない桜の木によって自動的に叶えられる願いごと。それは必ずしも当事者によって望ましい形で実現されることが保障されていませんでした。自ら望んだ結果とはいえ、ことりは聞きたくもない他人の心の声に悩まされ、さくらの純一を思う心は音夢という存在を許さなくなってしまいました。
 誤った魔法を実行し続ける枯れない桜の木を止めるためにさくらが選んだ手段が、枯れない桜の木自身を枯らすことによって魔法の媒体を消滅させることだったのです。

 枯れない桜の木の暴走のきっかけは、純一がさくらではなく音夢を選んだことでした。表面上は平静に装ってるさくらでしたが、その満たされない思いは枯れない桜の木の暴走を呼び込んだのでした。そのことに気付いたさくらは自分しかこの暴走を止めることは出来ないと、魔法を使ったのです。
 さくらの魔法は成功したかに見えました。魔法の恩恵を受けていた他のヒロインたちの効果は失われてしまいましたが、音夢は小康を取り戻しました。
 しかし、枯れたはずの桜の木は一晩で復活し、音夢の容態はさらに悪化の一途をたどっていったのです。それはあたかもさくらの魔法に対する反動のようでした。
 さくらは自分に純一に対する強い思いがある限り枯れない桜の木の魔法の暴走は収まらないと考え、自分に気持ちを封印し、すべてを片付けると初音島を去っていくことを選んだのでした。
 枯れない桜の木は今度こそ本当に枯れ、音夢は健康を取り戻しました。

 音夢は枯れない桜の木の暴走が始まる前から病弱だという設定でした。これが体質的に病弱だったのか、枯れない桜の木の効果による病弱だったのかは定かではありませんが、現在の音夢がすっかり健康であるところを見ると、やはり元々から枯れない桜の木の影響を受けていたのだと考えられます。
 しかも、それは前作でさくらが初音島に帰って来る以前からのことですから、効果の発動はずっと以前の幼い頃からだということになります。その頃からさくらの願いに反応して魔法が発動していたとすると、さくらの執念も相当に根深くて怖いものだと思われますが、それはさておき、さくらが枯れない桜の木を枯らそうとした試みは、なぜ最初に失敗し、二度目は成功したのでしょうか?

 最初の試みが失敗した原因はさくらがアイシアに語っていた言葉から想像が付きます。魔法はそれを掛けた本人以外の干渉は受けないように出来ているということです。
 最初の試みではさくらは自分の魔法を使って強引に、自分の祖母の掛けた枯れない桜の木の魔法を打ち消そうとしたのです。しかしながら、さくらの魔法は祖母の魔法に干渉する事は出来ません。強力な魔法を使ったから一時的に効果があったように見えていただけで、(願いを叶えた魔法ではなく)枯れない桜の木の本体の魔法そのものを消し去ることは出来ていなかったのです。
 そこで、一時的に効果をもたらせていたさくらの魔法の力が衰えると同時に、枯れない桜の木の魔法は復活し、さらに反動で(あるいは他の願いを叶えていた分の魔力消費が無くなったため)よりいっそうの暴走が始まってしまいました。

 それでは、二度目はなぜ成功したのでしょうか?
 それは恐らく、さくらの魔法による効果で枯れたわけではないからでしょう。二度目の時点でさくらは枯れない桜の木の暴走の原因をちゃんと理解していました。すべては純一に対するさくらの思い、それを実現させようとする枯れない桜の木の魔法が暴走していたわけです。
 願いを叶えるために導き出した魔法手段の選択そのものが間違っていた(いや、音夢に配慮しなくていいという条件ならそもそも間違ってはいないし、それがさくらの嫉妬心から出てるのなら余計に誤りとは言い難い)のですが、願いを叶えるプロセスそのものは正常に働いているのです。
 すなわち、枯れない魔法の木のシステムそのものよりも魔法が叶えようとしている願いそのものがすべての元凶であるわけですから、それを解決する手段は自ずから決まってきます。さくらの純一への思いを魔法の発動するレベル以下に押さえ込むか、それ以上に強い願いで暴走状態の解決を願うかです。二度目の成功を実現したのはさくらの魔法ではなく、枯れない桜の木の魔法自体だったと思われます。
 さくらは純一への思いを心の底から諦め、そして枯れない桜の木自身が枯れることを強く願ったのです。

(5)アイシアと枯れない桜の木

 それから2年後、北欧からやって来た1人の魔法使いの少女が枯れない桜の木の復活を願いました。そして、他のヒロインたちの願いを叶えるとの思い込みで純一と音夢の関係のリセットを望んだのです。
 さくらが復活するはずはないと言っていた枯れない桜の木は復活してしまい、そして少女の望み通りに純一と音夢の関係は当事者の記憶の中なら消え去ってしまいました。

 アイシアの願いが叶って、枯れない桜の木は復活してしまい、さらにその魔法の効果で純一と音夢の関係に影響が出始めてしまったのですが、この現象はどういうことなのでしょうか?
 アイシアの魔法が枯れない桜の木を復活させたのでしょうか?
 アイシアは桜の木に対して魔法を使った形跡はありません。それに、さくらの魔法で枯らせられなかった枯れない桜の木がアイシアの魔法で復活できるとは思えません。やはり枯れない桜の木を復活させたのはアイシアの願いでしょう。
 2年前、さくらの願いによって枯れない桜の木は枯れてしまったのですが、枯れない桜の木に掛けられていた魔法は枯れた木とともに残っていたのでしょう。桜の木自身が枯れてしまって媒体となりえないため、願いを叶える魔法が発動することはありませんでしたが、アイシアの願いがその状況を変えたのです。
 枯れない桜の木の復活を願うことが1つの特異事項だったのか、それともアイシアの中に眠る潜在的な魔力を枯れない桜の木が利用したのかは知りません。あるいは桜の木が枯れることを望むさくらの願いの力より、復活を望むアイシアの願いの力が上回ったからかもしれません。それで復活した枯れない桜の木は以前と同じように願いを叶える力を身に付け、最初にアイシアの願いを叶えたということでしょう。

 ところで、アイシアの願いによって変わった純一を巡る人間関係はどうなってるんでしょうか?
 いくつかの仮定があります。1つは単に純一と音夢の関係にリセットが掛かった状態ということです。この場合は単にゲームが振り出しに戻っただけであり、どのヒロインにもチャンスがあるとはいえ、再び音夢が選ばれることもあります。
 あるいは、音夢だけが強制的に恋愛対象から排除されてるという場合もあります。この場合はいくら足掻こうとも純一と音夢が再び依りを戻すことはありません。ただし、以前のさくらと違ってアイシア自身は音夢に憎悪を抱いていた様子はありませんから、こんな状況までは願っていないでしょう。
 一番恐ろしいのは、ヒロインみんなに平等にチャンスがあるのだけど、けっしてその中の1人が選ばれることがないという状況です。いや、幸福の永久連鎖の中にあるラブコメの世界ではそういう状況が当然のごとく存在していますが、そういう世界観の作品ではありませんから。

 ま、どんな状況になったとしても、この状況がアイシアの願いによって引き起こされてる以上、さくらの魔法ではどうにもならないことは確かです。2年前にさくらが枯れない桜の木を枯らせたのと同じように、アイシア自身によってしか事態を収拾することは出来ないでしょう。

(6)美咲と枯れない桜の木

 いくら枯れない桜の木の復活でヒロイン全員にチャンスが戻って来たと言っても、自分から純一の前に現れない限り、おまえには永遠にチャンスは無いものと思え>美咲。

 いや、偲び見るだけの恋というのも認めないわけでは無いですけど、それならそれはずっと自分の胸の中にだけ仕舞い込んでるべきものでしょう。
 美咲の場合、そのことをアイシアに話してしまってて、それが確実にアイシアの行動の要因のひとつになっているわけですから、今回の事態を招いた重大な責任者の1人だと言えるでしょう。
 だから、美咲にもちゃんとはっきりした形で責任をとってもらわないと困ります。それなのに、さくら登場以来ずっと出番無しって……

 ちなみにアイシアのひねくれた対人意識は次の感じだと思います。

  ●ずるい
    →音夢
  ●敵
    →さくら
  ●何とかしなきゃ
    →ことり、美咲
  ●ついで
    →美春、眞子、萌、環、ななこ、アリス
  ●わからない
    →自分
  ●意味不明
    →杉並
  ●認識外
    →工藤、和泉子

 ことりも美咲同様にアイシアの行動に強い影響を与えてることは確かですけど、ことりはアイシアの誤解を解くためにそれなりの努力をしてますし、どちらかというと勝手に誤解してるアイシアの暴走って面がありますからね。
 それに比べると美咲は自分の勝手な思い込みを、さももっともらしげにアイシアに吹き込んでただけって感じですから。

 ま、アイシアの暴走ってのも、アイシア自身が自分の恋心を自覚したら解決しそうなものですけどね。
 でも、せめて暴走を止めるきっかけの1つには美咲がなってほしいものです。

週刊アニメ定点観察 Vol.471 (4/4)

2005年12月16日 | 週刊アニメ定点観察
期間:05/12/11~05/12/11

◎交響詩篇エウレカセブン
 (第34話)
 首都で捕まったボダラクの高僧ノルブを救出するために弾道飛行を敢行しようとしてる月光号。ホランドに話があると呼ばれたレントンの代わりに売店の片付けをさせられてるムーンドギー。すっかり重要メンバーになってる感じのレントンに比べて自分は下っ端の雑用しかさせられないってことにイラついてるみたいね。
 エウレカとの出会いを語るホランド。そしてデウシエロでのボダラク殲滅戦。それがノルブとの出会いと繋がってたって話だけど……そこでホランドはノルブにコーラリアンのことを教えられたってか。
 エウレカを本当に笑わせる者「対」が現れたら、人類とコーラリアンの対話、グレートウォールへの道が開けるってか。で、その「対」に選ばれたのがレントンって話ね。
 タルホに代わって月光号の操縦を申し出てるムーンドギー。おや、このにーちゃん、船舶免許持ってるってか。誰にでも取り得はあるって話だね。
 おいおい、いつの間にタルホに種を仕込んでたんだ?>ホランド。
 ところで軍が起こそうとしてるセカンド・サマー・オブ・ラブってのは何なんだ? コーラリアンを一気に殲滅して、この星を人類だけのものにするとかいう話か?
 ノルブの胸にアミタドライブらしきものが埋め込まれてるけど、いったい何なんだ? ついになろうとして失敗したコーラリアンと同化でもしたのか?

◎ふたりはプリキュア Max Heart
 (第41話)
 藤Pへの誕生日プレゼントを贈ろうとするなぎさだけど、こんなときに限って高等部のサッカー部は市営グランドで練習。そこまで辿り着くのが一苦労ってところがお約束なんだけど……グランドの位置なんてちゃんと最初に案内板で確かめろよ。
 で、闇のガキがいなくなって、ひかりが何かそわそわし始めて……って、また第?種接近遭遇の話か……と思ったら、いきなしバルデスが現れて、今は会わせられないとか言ってるんだけど……
「今度お前があの方にまみえる時は、全てが闇に包まれた時だ……」
 つまり、今回やっつけるつもりは無いみたいね。
 結局、闇のガキが覚醒するためには光の影響に刺激されなければいけない(逆も同じでクイーンが復活するためには闇の刺激が必要)って話かい。

◎雪の女王
 (第29話)
 金色の馬車で氷河を越えたゲルダだけど、森で山賊に襲われ、馬車は冷たい水の底。辛うじて脱出したゲルダも山賊に捕まり身包み剥がれる破目に……いや、ほとんどのものは売り物になら無いからって突っ返されたみたいだけど。
 しかしねぇ……雪の女王の城を目指してまっすぐ北に向かってるはずなのに、広大な氷河地帯を抜けた向こう側に、そんな温暖な土地があるのか? きっと火山か何かで地熱が暖かいんだろうね。
 で、その山賊たち、ゲルダが人間だと気付いて驚いてるけど、よく見れば耳の形が人間じゃないみたい。ドワーフか何かか?
 ゲルダは山賊の頭の娘に友達として与えられてるけど、こいつのいう友達は見えない紐や何かで繋ぎとめて逃げられなくしてるペットのようなもので、ゲルダも足枷をはめられて逃げられなくされてるってか。
 で、山賊たちが稼ぎに出掛けた隙に禁断の「祖先の木」の実を食ったら、いきなし森に異変が。そんなに捻りのある展開になるとも思えんから、次回に引っ張る意味があるのかどうか、よくわからんけど……
 しかし、前々回までと前回からとでは何かすっかり作品世界が違ってしまった感じだね。以前は現実世界を旅してたのに、今は涅槃の世界って感じだぞ。きっと氷河で寒さに耐え切れずに眠ってしまったゲルダの夢の中の話なんだろうね。(おいおい)

《おまけ》
◎帰ってきたウルトラマン(再)
 (第33話)
 宇宙人と呼ばれて不良たちに苛められてるリョウとかいうガキ。何か毎日穴を掘ってるんだけど、秘密を探ろうと廃屋の2階に登ろうとした不良の1人はサイコキネシスか何かで飛ばされ、他の連中は慌てて逃げ出してる始末。しかし、どう逆転したのか、ガキを穴に埋めて上から泥水を掛けるというメチャクチャな苛め。そこに郷がやってきて助けられてるんだけど……
 自分は北海道から来たちゃんとした地球人だというガキに、わざわざ北海道まで行って身元を調査して来てる郷。ご苦労さんだね……というか、少数精鋭のMATの隊員にそんな雑用させるのは税金の無駄遣いだろ。ガキの身元調査なんか現地の役所か警察にやらせればいいだろうに。
 町にパンを買いに行ったガキだけど、大人まで宇宙人扱いで追い払われるとは凶悪だね。ま、パン屋のねーちゃんが売ってくれたけど……よく金を持ってたものだね。食パン1斤120円……当時の物価はそんなものかねぇ。
 で、ガキの留守中にやってきた郷。廃屋の2階にいたメイツ星人に出くわし、すべてを告げられ、自分もメイツ星人の円盤探しの穴掘りを手伝い始めてるんだけど……
 そこに大挙し宇宙人退治にやってきた住民たち。いい歳した大人が、しかも警官も含めてよってたかってガキを嬲ってる光景を見るに見かねて飛び出してきたメイツ星人。ガキを庇ったと思ったら警官に拳銃で撃たれて絶命とは、悲惨ね。
 で、メイツ星人が死んだ途端に封印されていた怪獣が復活。逃げ惑う住民たちが郷に助けを求めるけど、そんな勝手な言い分に戦う気力を無くした郷。ま、当然だね。しかし、そこにいきなし現れた怪しげな托鉢僧。郷に戦えって諭してるけど……何者かと思ったら、伊吹隊長かいっ!
 で、そのまま怪獣の方に走っていって変身してる郷。おいおい、伊吹隊長は郷の正体を知ってるのか?
 死んだメイツ星人は先にメイツ星に帰ったと信じて穴を掘り続けてるガキ。宇宙船を掘り出して自分でメイツ星に行く気ってか。いや、救われない話だね。

◎ウルトラマンマックス
 (第24話)
 いきなし暴れて警察に連れられてる工員たち。本人たちは記憶が無いと言ってる事件が連発してるみたいだけど、事件現場は北川町……40年前にも煙草を吸った人間が暴れだすって事件があったって話……おいおい、『ウルトラセブン』第8話が史実だった世界の話かい。
 PSRI警察科学研究所……なんかSRI(怪奇大作戦)みたいな怪しげな施設だな。で、そこにいたのがTLTの管理官のおっさん……『ネクサス』が打ち切りになったからこんなとこに左遷されてたんかい。で、携帯の着信音が鳴ったと思ったら、いきなし本人が暴れだしてるし……
 今回の事件は携帯のアンテナが引き金になってたみたいだけど……そこに高周波の電波を出して人間をサルみたいにしてたってか。ま、煙草よりは信憑性ありそうだけど。
 拾った携帯でやられてるカイトだけど、その前に現れた怪しげな男。カイトをウルトラマンマックスだと知って話し掛け、もう目的は無くなったけど挨拶だけはしておこうと思ったとか言ってるけど……
 その男を追いかける楢崎刑事。
「メトロン、メトロン」
「ケンちゃん」
 知り合いだったんかい。
 おや、セブンにやられたメトロン星人って、地元の人間に助けられて匿われてたのか。で、楢崎はメトロンと友達になったって話か……
 カイトを隠れ家に案内するメトロン星人。そこにはなぜかミクラスやシーボーズやゴドラ星人がいるけど……怪獣倉庫って、着ぐるみの保管場所か。確かに宇宙人が隠れるにはもってこいの場所だな。
 夕日に染まる畳の上で胡坐を掻いてお茶を飲んでるメトロン……やっぱし、これが無いとメトロン星人らしくないな。
 もうすぐ迎えの宇宙船が来るから何もせずに帰ると言ってるメトロンを何が何でもすぐに追い出そうとしてるカイト。心の狭いやつだな。で、ジャンケンで勝負してるけど、メトロン星人はチョキしか出せないって……ずるいな>カイト。
 人類は便利な道具を使い過ぎて脳が萎縮し始め、放っておいてもメトロン星人の手に落ちるから、もう何も侵略行為はしないと言ってもう一度ジャンケンするけど……人間の姿に化けてパーを出してるって、ま、誰でも思いつくわな。
 いきなし巨大化してるメトロン。対抗してマックスも現れてるけど……地球の夕焼けは美しいとか言って、そのままバイバイして迎えの宇宙船とともに帰っていくかい。結局、侵略する価値は無いって地球に見切りをつけて去って行ったってか。
 侵略宇宙人も数多く地球に来てて、その中でも知性的な宇宙人も珍しくないんだけど、たいていのやつらは結局、最後になったら巨大化して知性も何も投げ捨ててひたすら暴力に訴えるだけなのに、メトロン星人だけは最後まで知性を失わないのが好きだね。

◎仮面ライダー響鬼
 (第43話)
 魔化魍に踏み付けられて重症のトドロキ。あんなにおもいっきし何度も踏み付けられて、よく押し潰されなかったものだね。
 トドロキのことは教えられず、ガキと桐矢の修行に専念してるヒビキだけど、例によって勝手な桐矢。たかがランニングの途中でタクシー使うか? 水泳ではヒビキの出したビート板を拒否して溺れてるし……
 トドロキは再起不能……もう鬼にはなれないってか。
 パネルシアターをやってるあきら。鬼の修行をやめても自分のやることってあるのね。それに比べてトドロキは、鬼になれないのなら生きていても仕方が無いからザンキに自分を殺してくれって言うか?
 だんだん修行についていけなくなってる桐矢。修行じゃ成果を見せられないからって、おもむろにコンクール等で取ったトロフィーや賞状を見せてアピールしてるんだけど……それ逆効果だって思わないのか? 結局、それがヒビキに認められないとわかると逆切れして弟子を辞めると言って去っていくかい。
 ま、おもいっきしわかりやすいやつではあるけど、礼儀も何もあったもんじゃないな。自分が利用できると思ってる相手にはへりくだってでも利用しようとするけど、そういかないとわかると途端にボロクソに貶しまくるからねぇ。いったいどんな躾されたら、こんな糞ガキに育つのかねぇ。
 あきらも去って、トドロキがあれだからイブキとザンキがチームを組んでるみたいだけど……なんかイブキはやりにくそうな感じね。そこに現れた大量の魔化魍。ヒビキも応援にやってくるけど埒があかず、ザンキがまた変身するってか。何か今度は本当にやばそうな感じだけど……
 それはそうと、童子と姫の総元締めみたいなやつらが、オロチが始まっててもう鬼だけに任しておけないとかいって魔化魍を退治してたんだけど、いったい何なんだ? オロチというのは魔化魍の暴走状態だから、こいつらからしても自分たちの思うように使えない魔化魍が増えても困るって話なのか?

週刊アニメ定点観察 Vol.471 (3/4)

2005年12月16日 | 週刊アニメ定点観察
期間:05/12/09~05/12/10

◎ケロロ軍曹
 (第88話)
 忘れたころにやってくるダソヌ☆マソ。アフロはもうええから、とっとと帰れや。

◎アニメ魂
 ToHeart2
 (第10話)
 来栖川エレクトロニクスの次世代型試作メイドロボHMX-17α、イルファ……は良いけど、珊瑚が開発に絡んでるんかい。ま、基本的には長瀬主任のチームの機種だから、マルチやセリオの妹だな。
 AIがこの前まで別のボディだったみたいだし、珊瑚や瑠璃は前から知ってるってとこを考えたら、『Rmm』の最終回で珊瑚が長瀬主任のところに持って来てたOSって、イルファのOSだったのか……
 ま、出来はセリオに感情を持たせたって感じかねぇ。う~ん……長瀬主任の声が『Rmm』のままだ。やっぱし個人的には前作無印の大林隆介のイメージが強いから、この長瀬主任は違和感あるなぁ。
 で、稼動テストのために学校に……ではなく、姫由里家で働くことになったイルファだけど……そりゃメイドロボが食事を作ってしまったら瑠璃の取り得が無くなってしまうから怒るだろうねぇ。しかし、貴明の時と言い、このイルファと言い、瑠璃と付き合うのは大変だねぇ。
 瑠璃のことで貴明に相談に来たイルファ。成り行きでこのみの家のカレー作りを見学してるけど、それを解説してるこのみのお母さん……画面上のキャラの配置と言い、流れてるBGMも淡々としてるから、なんかゲームの1シーンそのまんまって感じだな。
 外に出たら太陽の光でセンサーが焼き切れる心配って……ま、以前のサッカーロボの時代の話だから、あんまし高性能な光学センサー使ってなかったのか? そんな時に自分を外に連れ出してくれた瑠璃への恩返しだというイルファのカレー、さすがに瑠璃も食わざるを得んだろうけど……
 しかし、マルチやセリオに比べたら本来のメイドロボに特化されてるって感じだな。ま、マルチみたいなドジじゃメイドロボとして売り物に並んだろうし、セリオみたいな万能タイプにしてしまうとコストが幾らかかるかわからないからねぇ。

◎今日から(マ)王!
 (第69話)
 いきなし眞魔国に紛れ込んでしまった勝利。そこは封印の儀式を控えた眞王廟だったけど、不審人物として追われるところを村田に助けられてるけど……
 ウルリーケが儀式に掛かりっきりでしばらくは地球に戻れない勝利……はいいけど、準備の進む儀式に1人だけ疑念を感じてるって話。確かに有利が魔王になって以来、箱にまつわる事件のつながりは単に偶然とは言い切ってしまえないだろうね。事態の渦中にいる者より他人の方が状況がわかりやすいってこともあるだろうしね。
 で、コンラッドと2人で無理やり儀式を阻止しようと眞王廟に突入してる勝利。いきなし魔力を発動して妨害を排除してるけど……その先にいたのは、1人で箱から漏れ出してる宗主の気と格闘してるウルリーケ。儀式どころじゃないのにそれを隠してたって……隠してどうなるものでもあるまいに。
 で、いきなし様子が変わったヴォルフラム……中身は眞王って感じだな。

◎ふしぎ星の☆ふたご姫
 (第37話)
 おいおい、ナギーニョの正体ってプリンセス・グレースに代々仕えて来て、双子姫のことを見守ってたってか。で、完璧なエターナル・ソーラー・プリンセスになるためには7つの国に散らばってるグレースストーンを集めろって……よくある話ね。てっきり前に月の国の宝を貰ったときに他の国のアイテムも集めるのかと思ってたんだけどね。
 おひさまの国のストーンは国王&王妃にも心当たり無いってことで、まずは宝石の国にアルテッサに心当たりがあるとかで向かってるけど……宝石の国の王妃は晴雨姉妹には渡すなってきつい言葉。ブライトが先回りしてあることないこと言い触らしてるってか。
 それでも城を抜け出し、ストーンを晴雨姉妹に渡そうとするアルテッサ。その石は幼い頃に人形とともに埋めたって話で、どうにか探し出して掘り出したけど……速攻でブライトに横取りされてしまうとは悲惨ね。
 でも、本物の石はもう一個の人形と一緒に別の場所に埋めてあったって話。ニセモノを掴まされたブライトはマヌケね。
 宝石の付いていた人形はアルテッサとブライトの大切な思い出の人形。でも、今のブライトはそんなことまで忘れてしまってるって話で、ちょっぴり切ない感じね。

◎BLOOD+
 (第10話)
 毎年の恒例行事のハノイ旅行とか言ってるけど……そんな、ついこの前まで共産圏だった国で(って、今も建前は共産主義だろ)一般国民がそんな簡単にハノイに行き来できるのか? 一応はエリートのお嬢様学校みたいだけど、必ずしも共産党幹部の子女ばかりではないみたいだし。
 教室に置かれた青い薔薇に触発されて地下の秘密の場所を探ってる小夜だけど……別にファントムの罠ってわけじゃなかったみたいだし……
 リセの背後にあるフランスの製薬会社の代表的商品、記者のにーちゃんも飲んでるとか言ってるけど……それって何かヤバくないか? いや、ちゃんと表の商品として出てるのはチェックもされてるだろうから、一応はまともな商品だと思うけどね。
 ハノイの戦争博物館を見学してる小夜たちだけど……どうせ中国の抗日資料館とかと一緒で、北ベトナムを美化して米軍の残虐性を強調したような施設なんだろうな。で、戦争の光景を見て既視感に怯える小夜。
 そして、その前に現れたファントムだけど……こいつ、ベトナム戦争当時から小夜のこと知ってたんかい。で、何か恨みを持ってるみたいなんだけど、思い出せない小夜。いや、復讐しようとする人間にとって相手がそれを覚えてないってのは恨みそのものよりも一番許し難いことだろうねぇ。

◎MAJOR(第2期)(新)
 (第27話)
 すっかり声変わりした吾郎……ま、この顔で声が変わってなかったら、そっちの方がずっと怖いけど。ま、一応、イメージ的に違和感は無いね。この声のままメジャー編まで行くのかねぇ。
 4年ぶりの再会……いきなしグーで殴るか<清水。

◎蟲師
 (第8話)
 海辺の村にやって来たギンコ。そこでずっと海を見ていた男にもやの中で大量の海蛇を見て妻を失った話を聞くけど……
 翌年、再びやって来たギンコは男を探すけど、男は村の女の子と出来て夫婦になって、すっかり村の一員になってたって話。そこで蟲の話をして一緒に確かめに行こうとするけど……そのもやの中では本当に岸に戻りたい人間には岸がはっきり見えるんだけど、そうでない人間は何も見えずにさらわれていき、3年ぐらいたったら船だけ戻ってくるって話。
 ギンコたちがもやに入ると、男の妻が乗っていた船を発見。しかもそこには男の妻が……3日ばかり流されていたとかう妻だけど……蟲と化してるってよくわからん展開。結局もやの中は蟲の時間が流れていて、2、3時間いたはずのギンコたちも岸に帰ったら1ヶ月経ってたって話だけど……
 海千山千の話は良いんだけど、やっぱし男の妻が蟲になったのがよくわからんね。いや、蟲が男の妻の残像を見せてただけって可能性もあるけど、会話してた感じではどう考えても本人って感じなんだけどねぇ。ま、男も新しい家庭を築いてるわけだから、もし妻が無事に帰ってきてたら修羅場だったわけだけどね。

◎BLACK CAT
 (第7話)
 花火を楽しんでるイヴとスヴェンだけど、その花火の下ではサヤの復讐に怒り狂ったトレインとクリードの戦いが……。その気配に感付いたイブはタンカーの炎上する波止場からトレインを助け出してるけど……どういう展開になったのかは謎だけど、そばにいた3人のガキを守ってたからイヴが助けてやったってところか……
 それでもトレインに対する警戒を解かないイヴ。ハーディスを取り上げたまま返そうとしないんだけど……
 トレインに代わってイヴ捜索を命じられたNo.7のジェナス。呼び出し前にリンスと出会ってたのが原作知ってるとニヤリとさせるところだけど、こいつも原作と違って早々と登場してるね。もっとも、原作じゃクロノス・ナンバーズって中盤以降からしか登場してないからねぇ。
 やたら本を読み込んでるイヴ。ま、それが難解な学術研究書とかだったら怖いところだけど、今のところは普通の子供向けの本みたいね。
 で、イソップ寓話を読んで、怖い猫(トレイン)の首に鈴を付けようとしてるイヴだけど……トレインの見ていたテレビアニメがなかなか笑える話。鈴をつけるのに失敗したイヴ。トレインに「おまえだって殺し屋だ」と言われて飛び出したのは良いけど、そこで出くわしたのが捜索にやってきたジェナスとは災難ね。
 右手を斧に変えて立ち向かうイヴ……おまいはミギーかい。しかし、ジェナスのオリハルコンの糸は切れずに呆気なく拘束されてしまう展開。さすがに相手がナンバーズだと今のイヴじゃ手も足も出ないかい。
 そこに鈴の音とともに現れたトレイン。首に付けられた鈴……きっと音夢のコスプレだな。(おい)
 さすがにジェナスもトレイン相手だと簡単に行かないってことで去っていくけど……ま、基本的に女の子相手に手荒なことをしないヤツだから、適当に任務は誤魔化すつもりだろうな。もっとも、クロノス上層部はクリード対策が最優先課題になってきて、どのみち他の任務は後回しって状況になってるみたいだけど……

◎銀盤カレイドスコープ
 (第10話)
 いよいよトリノに向けて一直線……というタズサだけど、メダルを手に出来るその日はピートとの別れの日だと気付き、急にピートのことを意識しだして練習にも実が入らない様子。
 さすがにコーチと新田はタズサの様子に気付いてるけど、原因が分かるはず無いからどうにもできないってところ。いや、原因がはっきりしてることでも人から言われて素直に聞くようなタズサじゃないと思うけど……
 ぼーっとして脱衣場で服を脱ぎだすタズサ。
「目隠ししなくていいのかい?」
 そういうところが余計なんだな、ピートって。いや、ラッキーとばかりに放置してたらその後に地獄のトマト攻撃が待ってるんだろうけど……
 なんかピートに恋し始めたって感じのタズサ。
「あなたはどう思ってるの?」
 唐突にそんなこと言われたって、何の話かわからないんじゃピートに答えようがないと思うんだけど。いや、まっすぐ聞かれたって困る問題だけどね。
 いきなしピートに「キスして」って言ってるタズサ。おいおい、ピートに憑依されてるタズサは(霊体ではあれ)ピートを独立した存在として知覚してるのか? いや、アニメじゃイメージ的にそういう表現にならざるを得ないだろうけど、タズサがピートの存在をどういう形で認識してるかどうかはアニメの表現とは別問題だと思うんだけど……

◎灼眼のシャナ
 (第10話)
 毎朝の鍛錬……ご苦労さんね。
 毎朝コンビニでメロンパンを買い込んでるシャナ。財布から小銭の1円玉探してる辺りがいとおかし。
 緒方さんが用事があるからって吉田さんと2人で図書委員の仕事を引き受けさせられてる悠二。でも、放課後は鍛錬の先約があるからって怒ってる平井さん(ニセモノ)が怖いね。ま、怒ってる理由はどっちかというと吉田さんに嫉妬してたからみたいだけど……
 それ以来、ギクシャクしてる悠二とシャナ。夕方帰ってきた悠二に鍛錬しようとしてもやる気無さげに去っていく悠二。こうなりゃ敵が現れたら悠二もやる気になるだろうと願ってるシャナ。
 それに引かれたわけでもないだろうけど、いきなし封絶を張って人々を襲ってる燐子。そこに駆け付けるシャナだけど、悠二は付いて来ず……ま、シャナもいろいろ精神的に万全じゃないからって、これくらいの敵にてこずるわけでもないみたいだけど……
 しかし、主である紅世の徒を失って暴走してる燐子ってのも厄介だね。いくら人から存在の力を奪ってもそれを自分のものにはできないから、むやみやたらと襲うだけ襲って際限というものを知らないからねぇ。
 シャナのことが気になってる悠二。母親に諭されてとぼとぼと封絶のところまでやってくるけど、すでにシャナは燐子に止めを刺すところ……しかし、いったいどれだけ無駄な犠牲者が出たんだ?
 一方、路地裏で不良に絡まれてる金髪の金持ちのガキ。そこに妹らしきタカビーな少女が来たと思ったら、一撃で不良たちを真っ二つにし、その存在の力を食ってるガキ……おまけにその後で兄妹同士でキスして存在の力を口移ししてるって……こいつら新手の紅世の徒かい。
 普通、紅世の徒って同じ土地に頻繁に現れたりしないものだって話だけど、なんかこの町は特異だね。悠二の中の零時迷子が紅世の徒を呼び寄せたりしてるって話じゃないだろうな。