電脳アニメパス

アニメ及び周辺文化に関する雑感

【DCSS】初音島桜前線注意報(11) 月城アリスとリボンの綱渡り

2005年09月29日 | アニメ
 新キャラ紹介編の3番目は月城アリス。学年が違うためか、環やななこと比べると登場回数が少なく、また本人自身が寡黙な感じなので、どこか神秘さの漂っているキャラクターです。
 例によってアニメで描かれた材料だけを頼りに月城アリスというキャラクターについて考察してみましょう。

(1)アリスとアイシアの出身地

 作品中ではアイシアと雰囲気が似てるから北欧出身じゃないかという話になっているんですが、アリス本人が肯定も否定もしていないのでよくわかりません。
 一口に北欧と言ってもアジア系のフィンランドからバイキングの末裔であるアイスランドまで様々なので、ひとくくりにするのはどうかと思われますが、フィンランドやバルト3国を除いたデンマーク、ノルウェー、スウェーデン、アイスランドは北方ゲルマン民族の諸部族を祖先としてるのである程度の共通性はあります。

 「アリス」という名前は語源は古代ゲルマン語ですが、直接的には古代フランス語由来の名前です。イギリスにはノルマン朝の時代に他のフランス語由来の言語と同じように入っていったものと思われ、それが『不思議の国のアリス』に繋がるわけですが、同様に周辺諸国にも広がっていきます。
 ただし、スペインではアリツィア、イタリアではアリーチェ、ドイツではアリーセというように変わって行くので「アリス」という発音の名前はフランスとイギリス周辺ということになります。北欧の言語は一般にフランス語よりはドイツ語に近いから、ドイツ語と同じような発音と考えると「アリーセ」になるかと思いますが、英語の影響とかもあるので一概にはわかりません。
 一方、「アイシア」という名前は語尾から判断して古代ギリシャ語由来の名前で、このタイプは「アイシア」または「アイーシャ」の形で、どの国でもあまり変わって来ないように思います。ただ、人名としては古い形なので使用頻度から考えるとドイツ語圏とその周辺から北欧にかけてが多いんじゃないでしょうか。
 名前から判断するとアリスは英仏またはその周辺、アイシアはドイツ周辺もしくは北欧という感じなので、アイシアはともかく、アリスが北欧系だとは一概に判断できないようです。

 喋ってる言葉で判別できると簡単なのですが、アニメのお約束でアリスもアイシアも日本語しか喋りません。そうなると後は人種的特徴、すなわち髪の毛の色や瞳の色、肌の色、顔立ち、髪の毛の縮れ具合、耳垢の乾燥度、耳たぶの形、etc.…をチェックする必要がありますが、アニメに描かれていないものはチェックできませんし、髪の毛の色なんて緑の水越姉妹とか赤のことりとか見てたら判断材料にならないのは明らかです。
 ま、キャラクターデザインを見る限りではアリスとアイシアの雰囲気が似てるのも確かですが、それが同じ北欧系だから似てるのか、単なるキャラクターデザインの都合で似ているのかは区別が付きません。
 でも、そんなこと言ってたら先に進めません。普通にアニメで欧米系のキャラを出す場合、金髪碧眼にするのが最もポピュラーです。代表的なところでは『ToHeart』の宮内レミィ(厳密にはハーフだけど)あたりです。ま、他にお嬢様キャラを金髪にするというパターンもあるので金髪なら欧米人というわけではありませんが、金髪碧眼の欧米人というのは一種の定型パターンだから単に欧米人というだけならそういうキャラクターデザインになってた可能性は高いです。
 その上であえて金髪ではなくシルバーだか、薄くコバルトがかったグレーの髪のキャラに設定されているのは、そんな典型的な欧米人では無いということです。一般に欧米人としてイメージするのはアメリカ人、イギリス人、フランス人、ドイツ人というところでしょうか。それらを金髪の欧米人とイメージして、それより色素の薄いシルバーやグレー系統の髪の毛を意識的に使っているなら、北欧系がイメージされていると考えても間違いでは無いでしょう。


(2)アリスとサーカス

 アニメではアイシアが客間の暖炉の上に飾ってあった写真を見付けて、アリスがサーカスの団員であったことを指摘しています。それまでにもアイシアの暴走を身軽に宙を飛んで避けてたこともありましたし、この後で綱渡りまでやってますから、それは間違いないでしょう。(いや、ゲームをやってればもっと明確に描かれてる話でしょうか)
 そのことが(1)の内容に絡んでアリスの出身をわかりにくくさせてる要因のひとつに思われます。一口にアリスが北欧出身かどうかと考えた場合、生まれた場所が北欧なのか、人種的に北欧系だけど生まれた場所は別だという場合とか、いろいろあるからです。

 周知の通りサーカス団は巡業を基本とする商売です。国際的なサーカス団なら文字通り世界中を巡業して回ってるわけです。季節的な出稼ぎじゃないんだから1年の半分は故郷に帰ってるなどということは(プロのサーカス団なら)ありません。
 また、団員の構成も多国籍に渡ってることが普通だし、一般に団員の社会的地位は低いので家業でやってる以外は新規にサーカス団員になろうという人も少ないだろうから、昔みたいに人身売買で売られて来た来た子供を育ててメンバーにしてるってことはなくても、孤児を引き取って後継者として育てているという情況は多いでしょう。
 アリスがサーカスの団員だったとしても、サーカスの経営者の娘として生まれたのか、ただの団員の娘なのか、それともどこかの孤児院から引き取られてきたかではかなり違ってきます。また、こういう巡業集団の中で育ったなら、自分の出身はどこのサーカス団なのかというのが一番で、自分の祖国がどこかという意識は希薄だろうし、場合によっては不明なこともあるでしょう。
 アリスが北欧出身かと聞かれて即答できなかったのはそういう事情からかもしれません。

 現在のアリスはサーカスをやっていません。その辺の事情はやはりゲームで描かれているのでしょうが、アニメでは不明です。
 考えられる可能性としてはアリスのいたサーカス団が日本に巡業でやってきて、その間、風見学園に通うようになったのだけど、何かの事情でサーカスが続けられなくなったから、アリスだけ初音島に残ったというところでしょうか。
 ここで注意しなくてはならないことは、1つはアリスは黒塗りの車で送り向かいされるお嬢様だということ。もう1つは北欧系だとか言ってながら「月城」という日本人の姓を持っているということです。

 (a)アリスはサーカス団を経営する月城家のお嬢様

 もっとも無難な解釈ですが、この場合、母親が北欧の人だったのでしょうか? お嬢様暮らしが出来るサーカス団というと木下大サーカス並の大きなサーカス団だろうと思いますが、そんな大きなサーカス団が初音島で巡業できるようには思えないから風見学園との接点が不明です。
 逆に『からくりサーカス』の仲町サーカス団みたいな規模のサーカスなら初音島でも巡業可能でしょうが、娘にお嬢様暮らしをさせるほど商売が儲かるとも思えません。
 ま、サーカスの巡業地とは別に月城家の本宅なり別荘が初音島にあったと考えた方が良いでしょう。

 (b)アリスはサーカス団を辞めてから月城家の養女になった

 子供のいない月城家の夫婦がふと見たサーカスで活躍するアリスを見て気に入り、大金を積んでサーカスから引き取ったとかいうシナリオ。物語的にはありそうですが、現実にはまず無いシチュエーションでしょう。
 そもそも客に気に入られるほど活躍してるんならサーカスとしても手放したくない人材だろうし。ま、その他にアリスがサーカスにいられなくなる原因が絡んでたら話は別ですけど……

 (c)孤児でサーカス団にいたアリスが実は金持ちのお嬢様だった

 孤児でサーカスに引き取られた、あるいはサーカス団の一員だった親と死別して1人残されてサーカス団で扱き使われてたアリスだったけど、巡業で日本にやってきた時に父親の実家の月城家が金持ちだったことが判明し、祖父が若い頃に家出した息子の忘れ形見であるアリスを引き取って幸せに暮らすようになったという、古今東西の児童文学によくあるパターン。
 やっぱり引き取る時にはサーカス団に大金をふんだくられたんでしょうね。(あるいはサーカスを隠れ蓑に麻薬等の密売をしてたとか、児童虐待が発覚してお縄になったとかいうパターン)
 養女説よりも可能性が薄そう。

 (d)アリスの家はサーカス団の保養施設である

 アリスのいたサーカス団の経営者は世界各地で多角経営して設けていて、サーカスの従業員のための保養施設を作ってて、アリスはサーカスを辞めた後も以前の功績によって成人するまでその施設を使わせてもらってるって話。
 そんな親切な経営者なんかいないと言われればそれまでですが。

 (e)アリスはサーカス時代に大金を溜め込んでいた

 元いたサーカスで人気スターだったアリスのギャラは高くて、アリスはそれを全部貯金して溜め込んでいて、サーカスを辞めてからそれを使って贅沢三昧のお嬢様生活を始めたってところですが……
 いくら優秀なサーカス団員でも、巡業商売でそんなに名を上げるのはかなり困難。カレイドステージみたいに常設の施設でやってる一座なら話は別ですけが。アリスだって子供のサーカススターとして少しは話題になることがあっても巡業地を変えればまた一から出直し。ま、一定の巡業地を定期的に回って商売してるんなら固定のステージでやってるのに近いとこがあって、固有のファンが付いてもおかしくはありませんが、巡業周期が何年に1回とかなると子供のスターは変わってしまいますからね。

 単純に(a)と考えるのが妥当な気がしますが……


(3)まどかと初音島のサーカス

 病院でわがままを言って音夢を困らせてるまどかちゃん。両親は仕事で外国に行っていて、病院にひとり置き去りにされてるって、何か朝倉家の両親みたいな話ですが、初音島にはそういう家庭が多いんでしょうか?
 それはさておき、まどかちゃんが大事そうに持ってたサーカスのポスター(というよりはチラシ)から、自分たちがサーカスをしてまどかちゃんたちを喜ばせてあげようとアイシアが考えて実行に移していくのが今回の物語です。

 さて、まどかちゃんにとってサーカスは両親とともに見に行った数少ない大切な思い出だったわけですが、そのサーカスはどこで見たのでしょうか?
 初音島でサーカスの公演があったなら話は早いのですが、初音島の規模から考えたら、とても大きなサーカス団が巡業できるだけの集客力は期待できません。一応、本土と直結してる橋が架かってるようですが、すぐそばに大阪や神戸でもあってそこからの客が見込めるなら別ですが、例え明石海峡大橋で神戸からは近いはずの淡路島でサーカスやったってそんなに客は入らないでしょう。まず、都会の人間は車なんかには乗らないから、多少近くても電車でいけないような場所には客は集まりません。
 ま、地方に行けば車社会なので、車で行ける場所ならどこでも客が集まってくれそうですが、見込める客数の絶対数が不足していたんじゃ話になりません。それに、初音島には大量の車客を受け入れられるような広い道路や駐車場の数が間に合ってるようには思えません。無理に車が入ってきたら島の生活道路が麻痺してしまうのは確実でしょう。

 ま、『からくりサーカス』の仲町サーカスのような規模のサーカスなら初音島でも巡業は可能かと思いますが、あれはマンガの中の話。現実の日本に仲町サーカスのような規模の巡業サーカス団は存在しません。
 現実の社会を見ても、現在の日本で中小規模のサーカスがそこらの小さな町を巡業しながら回ってるという光景は見られません。実際問題、海外巡業できるような大規模なサーカス団でもないと経営が成り立たないのです。

 そうすると、まどかちゃんが見たのは初音島以外の場所ということになります。すると、病院にいた子供たちの多くはサーカスなんて実際に見たことが無いという可能性が高くなります。
 猛獣使いも道化師もいないメンバー2人だけの『初音島サーカス』に子供たちが見入っていたのはそういう事情でしょう。
 しかしながら、本物のサーカスを見た経験のあるまどかちゃんは話が別です。本物を知っているだけに夢中になることも出来ず、少し醒めた目で見たいたところに目の前で親に甘える子供の姿が見えて、自分の親のことを思い出してしまったというところですね。


(4)アリスの綱渡り

 病院を飛び出し、船で流されてるまどかちゃんを発見したアリスは、アイシアの出したリボンを使って綱渡りで船を脱出しています。しかし、実際のところ、サーカスの綱渡りのようにバランスを取りながら進んでいるでもなく、まどかちゃんを背負ったまま一直線に駆け上がっています。そんなことは可能なのでしょうか?

 まず、アイシアの出したリボンが問題です。一見、普通のリボンに見えたのですが、普通のリボンなら綱渡り以前に流される船に引っ張られる力で引きちぎられてる様な気がします。船が引っ張る力はアリスがまどかちゃんを背負ってリボンに乗ったときにかかる力よりもはるかに大きいはずですから。
 しかし、純一が切れたリボンの断片を見て一目でアイシアの魔法だと気付いたあたり、普通のリボンではなかったのでしょう。その正体が何であったのかはわかりませんが、ともあれ、アリスがまどかちゃんをギリギリ助けるだけの強度はあったようです。

 次にリボン渡りです。鉄棒などを渡ったことがある人ならわかると思いますが、鉄棒のような安定したもので、しかも距離が短い場合はサーカスの綱渡りみたいに平衡を取りながら進むよりも一気に駆けて行った方が安定します。こういうものはじっとしている方がはるかに難しいからです。
 ただし、流される船に掛けたリボンなんて安定性も何も無い場合は下手に駆ければ足を踏み外してまっさかさまです。こういうときはヤジロベエのように重りを使ってバランスをとりながらゆっくり進んだ方が懸命です。ただ、この場合、確実にリボンが先に切れてしまって、やはりまっさかさまでしょう。
 また、いずれの場合もリボンの傾斜角を考えたら灯台のところまで登っていくのは至難の業だと思います。
 作品ではアリスの驚異的な運動能力によって渡ることが出来たみたいですが、現実的に見てこの方法は成功確率が極めて低くて危険です。良い子は絶対にマネをしてはいけません。

 まどかちゃんを助けるのに何も危険を冒してリボンを渡る必要は無いのです。船は流されてるとはいえ、浸水してるわけでも、エンジンが暴走してるわけでも、水面が荒れて転覆の危険性があるわけでもありません。
 アリスはそのまま一緒に船にいて、まどかちゃんを守り、アイシアが誰が警察だか港湾関係者だかに通報して助けを呼べばいいだけです。それが一番安全確実な方法です。ま、初音島の沖合いのすぐそばには大きな渦潮があって、それに飲み込まれたら小さな船は木っ端微塵だとかいう話なら別ですが。
 流された船だって誰かの所有物です。故意で流したに無いにしても、そのまま知らん振りして流されたままにしておくのは道徳的にどうかと思います。ちゃんと事態を通報して回収できるような手配をするのは当然だと思いますが……

 リボンの綱渡りにしたってギリギリのところでリボンが切れてしまい、純一が間に合わなかったらまっさかさまだったところです。ま、下が水面なら落ちても大怪我はしないかもしれませんが、危険であることには変わりありません。
 普段はおとなしいアリスですが、実は破壊衝動を持った綱渡り的な性格をしているキャラクターじゃないでしょうか。

週刊アニメ定点観察 Vol.460 (3/3)

2005年09月28日 | 週刊アニメ定点観察
期間:05/09/24~05/09/25

◎絶対少年
 (第18話)
 谷川希紗と出会って、いきなし体験話を始めてる歩。おまけに携帯の番号教えてるって露骨に怪しげなやつだな。しかし、直接携帯同士で通信してるって、ブルートゥースか何かなんだろうけど、相手の携帯のキャリアーとかメーカーとか違ってもやりとりできるのか?
 希紗から歩のことを聞いて興味をもった成基。希紗とともに歩に会おうとしてるけど……
 希紗たちにドッシルとシッシンを見せる歩。希紗がブンちゃんを取り出したら、いきなし逃走するブンちゃんと、それを追うドッシルとシッシン。接触したと思ったらあたりは光芒に包まれ、そして降り注いでくるブンちゃんの破片。なんか凶悪だね。

◎今日から(マ)王!
 (第60話)
 地球の魔王のボブと連絡が付かないからやることが無いからって、地球の町を観光してる眞魔国一行。全員の分のマスコットを買ってる辺りがグエンダルの趣味だな。どうせならグエンダルの好みそうなところをいっぱい案内してやったら良いのに。
 しかし、勝利ってエロゲの発売日に店頭に並ぶタイプなのか?
 ゲーセンで不良に絡まれてた村田を助けようとして自分が捕まってる有利。また便器に突っ込まれて眞魔国に逆戻りかと思ったら、魔王のふりして不良をびびらせてるってかい。でも、口だけっぽいけど。
 ボブの使いで日本にやってきたロドリゲス。勝利に眞魔国一行に帰るように交渉を頼んでるけど、いったいこいつらがいたら何が起こるというんだ? どうせ箱絡みのトラブルなんだろうけど。
 説得が効かないと思ったらイキナシ魔法を使って攻撃してくるロドリゲス。地球で魔力を使えるって珍しいね。で、強引にコンラッドたちを眞魔国に送り返そうとしてるって、凶悪。ま、それはボブの意志みたいだけど……
 一方、一人だけ見知らぬ土地に迷ってるギュンター。食うためにモデルを始めたのは良いけど、その映像を見て反応してるボブの秘書のねーちゃん。ギュンターの顔知ってるのか?

◎ふしぎ星の☆ふたご姫
 (第26話)
 月の国の城に忍び込んでシェイドとエクリプスの関係を確かめようとしてる晴雨姉妹だけど、月の国の大臣の手下にそれを知られてるとは、マヌケ。
 しかし、大臣、大臣って言ってるけど何の大臣なんだ? 月の国には大臣は1人しかいないのか? で、明らかに他国に迷惑をかけるようなことして、そのまま逃亡してるのに、まだ大臣なのか?
 月の国は実は立憲君主制の国なので女王が勝手に大臣を罷免できないとか、大臣は任期制で解任規約無いから任期が来るまで辞めさせられないとか、月の国の大臣は世襲制なので誰も辞めさせられないとか……
 実は大臣というのは役職じゃなくて名前だったとか……
 ま、それはさておき、罠にはまってまんまと人質にされてるブライト、こいつが一番マヌケ過ぎ。
 ま、エクリプスの正体がばれるのは時間の問題だっただろうけど……変身するとこを見られたとかじゃなくて、動きでバレるかい。シェードももう少し修行したほうが良さそうだな……ま、この場合、そんな正体にかまってる事態じゃなかったけどね。
 プロミネンスの力を奪われた晴雨姉妹……お約束のアイテム交代の時期ってか。

◎ウルトラマニアック
 (第17話)
 リオの変身を目撃してる辻合。慌てて誤魔化そうとしてる仁菜だけど、誤魔化して揉み消せる話じゃないだろ。ま、辻合は他人のことを詮索するようなタイプじゃないから信用してもいいだろうけど……しかし、こいつマヤが化けてた占い師の言葉、まだ信じてるんかい。
 なんか辻合に全部話してしまって、辻合や亜由のペットを擬人化するって話になってるけど……こういうあんまし役に立たない魔法だけは得意なんかい。
 しかし、辻合のペットのシンノスケ……なんかリオには突っかかってるね。それにしても擬人化したら長身の美形キャラって、それでベタベタはちょっとキモイね。
 元の姿に戻りたくないって逃亡するシンノスケだけど……その姿のままじゃ一緒に遊んだり寝たり出来ないと言われて説得されてるあたりが哀れね。
 一方、リオと仲良くなってる亜由のペットのタマだけど……リオのお嫁さんになるとか言ってながら、実は犬だったってオチかいっ! ま、愛があれば種族の差なんてって話もあるけど、犬と猫じゃ愛があっても子供は出来んぞ。いや、避妊の心配をしなくてもエッチのし放題だって話もあるけど……

◎機動戦士ガンダムSEED DESTINY
 (第49話)
 アークエンジェルとエターナルはいきなし第1中継ステーションの攻撃かい。ま、ここを破壊したらレクイエムも直撃しか使えなくなるからねぇ。発射装置が月面固定じゃほとんど使い道無いのと同じだし。
 で、オーブの主力艦隊と連合の残党は月面ダイダロス基地に向かってるんだけど、ザフトもミネルバ以下の主力を第1中継ステーションの防衛に向かってるんじゃ陽動の役にも立ってないぞ。いや、単にアークエンジェル&エターナルは別働隊というだけかも知れんけど……
 この期に及んで、まだ命令に従ってアークエンジェルと戦おうとしてるミネルバ。タリア艦長は十分議長の方が怪しいってわかってるはずなのに……
 ラクスの乗るエターナルを襲おうとしてメイリンの通信に驚いてるルナマリア。いや、見てる方も驚いたんだけど、メイリンっていつからエターナルに乗ってるんだ? そういえばラクスがエターナルに移ったのも描かれてなかったけど、その時か。ま、アークエンジェルにはミリアリアがいるから、オペレーターが不足してるエターナルの方に移ったんだろうけど。それに、エターナルは一応はプラント(クライン派)の艦だからオーブ軍所属のアークエンジェルにいるよりは居心地も良いだろうし。
 タンホイザーの直撃からアークエンジェルを守ってるネオの暁。カガリ専用だから装甲が丈夫なのか、それともミネルバのタンホイザーはドミニオンのローエングリンほど威力が無かったのか、今度は機体ごと無事なネオ……は良いけど、それで昔の記憶を取り戻してるって……おいおい、こいつはムウ本人だったんかい。
 アスランを殴りたいと言って飛び出してきたイザークたちだけど、文句付けるかと思ったら結局は寝返って中継ステーションの破壊の手助けしてるかい。この辺、タリア艦長よりも思い切りがいいな。
 クルーゼと同じくムウの父親のクローンだったレイ。どう考えてもクルーゼと歳が違うのはクローニングされた時期が違うからか? 自分たちと同じ悲劇を繰り返さないようにデュランダルの作る未来を信じてるのがこいつの議長への絶対服従の理由だったみたいだけど……どう考えてもデュランダルに踊らされてるだけって感じだな。レイがキラを恨んでるのって、クルーゼの仇だからかい。でも、そりゃ逆恨みだろ。
 デュランダルがラクスを目の仇にしてるのは、ラクスが夢と希望をもたらす象徴としての存在だから、夢と希望を捨てて安定を得ようとするディスティニープランとは相容れない存在だからだな。

◎ツバサ・クロニクル
 (第23話)
 ファイとサクラの喫茶店にやってきた星史郎。羽根の力を使って鬼を操り、ファイを倒してるとは凶悪。それと同時にこの世界に異変が起こって、人々が次々に消えて行ってるって……なんか消え方を見たらこの世界そのものがバーチャル空間だって感じがするんだけど。
 残ったのはサクラとモコナ、織葉と譲刃や龍王たち他の世界からやってきた鬼狩りだけ。こいつらは元々実体がある存在ってところだろうね。
 小狼の回想で2人の吸血鬼を追ってると言ってる星史郎。まさか、北都と昴のことじゃないだろうな。で、いの一の鬼がその吸血鬼かもしれないから、その鬼を倒す可能性のある強い鬼狩りは先に始末してるって……メチャクチャだね。
 あっさりと星史郎にやられてる小狼。そこにやってきたサクラともども消え去ってるけど……バーチャル空間からどこかに転送されたって感じだな。

◎ギャラリーフェイク(終)
 (第37話)
 閉館時間後のメトロポリタンにやってきた藤田。昔の同僚に日本画修復用の特製の糊を届けに来たってか。
 館長が新たなスポンサーにしようとパーティーに呼んだコンビニ会社のオーナー、リチャードソン。場違いの場に呼ばれて、飾られてる美術品にも興味が持てず、迷惑してるって感じだな。
 帰ろうとして館内で迷ってたところを藤田と出くわしたリチャードソン。藤田に館内を案内されて、裏方の職人たちの仕事を見て、それに感銘してスポンサーになるって、よくある展開。しかし、この作品の魅力は単に美術品の薀蓄だけじゃなくてこういう裏方の仕事をちゃんと見せてくれるところだから、藤田の原点であるメトロポリタンでその作品の一番の本質を見せた最終回というのはきれいにまとまっていて良いね。
 しかし、最終回なのにサラも三田村も出て来ないって……

◎交響詩篇エウレカセブン
 (第23話)
 ボダラクのテロで被害者を出してる町で、死にそうなボダラクの少女を聖地に運ぶ依頼を受けてるチャールズ。一緒に行ったレントンは、生命維持装置があれば少女は死なないと知って、例によってガキの理屈で勝手に少女を連れ出して生命維持装置のある病院に向かおうとしてるけど……
 行った先では拒まれるどころか、ボダラクということでテロの被害者たちに襲われ、かえって少女が痛めつけられてるとは間抜けすぎ。
 結局、レントンに連れ出されたばかりに住民から痛めつけられた少女は聖地に行く暇もなく死んでるって話。ガキが自分の足りない判断力だけで大人に逆らって行動を起こしてもろくなことにならないって話だけど……やっぱし子供は殴りつけてでもちゃんと躾けないとダメだね。

◎ふたりはプリキュア Max Heart
 (第31話)
 相手チームに作戦を読まれてるからって、いきあたりばったりでポジションを交代しようと言ってるなぎさ。そりゃ、敵を欺くことは出来るかも知れんけど、味方のチームプレーも繋がらんだろ。
 どうでもいいけど相手チームの選手たち。中学時代からそんな体格してたらおしまいだと思うぞ。第一、ラグビーやアメフトならともかく、ラクロスやるのにそんなに筋肉要るのか?
「すばらしいチームワークね」
「いい試合だった」
 おい、誰か試合抜けてたんじゃないのか?
 毎度のことだけど、存亡を賭けて戦ってる相手に日常の理屈言っても通じるわけ無いってわからんのか? おまいらが逆の立場だったら聞いてやるのか?

 しかし、サブタイトルに「バルデス復活」ってあるから、てっきりバルデスが攻めてくる話かと思ったら、ブラフかい。しかし、闇の連中も3人掛かりであのざまじゃ、とても最終勝利はおぼつかないね。(いや、勝たれても困るけど)

◎雪の女王
 (第18話)
 帆船を珍しがってるゲルダだけど、ギリシャやバイキングの手漕船の時代じゃあるまいし、汽船が行き渡ってる時代でも無いんだから、帆船が普通だろ。ま、確かに前に乗った船は外輪船だったけど……ああいうのは大河や湖でしか使えないしね。
 貨物船に乗せてもらったラギとゲルダ……はいいけど、どこの世界に放し飼いのオオカミを乗せてくれる船があるんじゃい。
 いきなし死神海峡という難所を通れと言ってる船長……はいいけど、死神海峡が難所なのは雪の女王の通り道だからってかい。なんかようやく物語の接点が出てきたね。
 流氷で船体に穴が開いて浸水し始めても積荷に拘る船長。ラギが斧で割ったら中から出て来たのは密輸品の銃って話。しかし、積荷を早く届けるために難所を選び、それで遭難しかけて乗組員の信頼を失いかけてるって、どこかでみたような話だと思ったら、確か『冒険者』とかいうコロンブスの話をアニメ化した作品の最初の方で似たような話があったような気がするけど……
 結局、積荷を捨てた船長は船主から逃げるために港の手前で小船を出して逃げてるけど、残った乗組員がとばっちり受けたりしないのか?

《おまけ》
◎帰ってきたウルトラマン(再)
 (第22話)
 ゴミに絡まれてるピエロ……というよりはサンドイッチマンのおっさん。行き着いた先は夢の島って……今は夏と冬のオタクの聖地がある場所だな。
 おいおい、加藤隊長がMATから宇宙ステーションに転任ってか。出世なのか降格人事なのかよくわからんのが微妙だね。で、後任の伊吹隊長は到着が5時間も遅れてるってのが防衛体制の隙だな。
 ま、夢の島からゴミの怪獣が現れるってのは定番ネタだけど……いきなし太平洋上から意味不明の命令を伝えて郷を出動禁止処分にしてる伊吹隊長もメチャクチャだね。
 逆に、最後に無断出撃して負傷した郷を、階段で転んだとか言って見逃してるんだけど……マットジャイロ1機失っていて、組織的にはそれで済む話じゃないだろ。どうも理論よりも根性論で戦うタイプの隊長みたいだな。

◎ウルトラマンマックス
 (第13話)
 宇宙からの侵略に備えて32機の監視衛星を配備したUDFだけど……おいおい、赤道上空はともかく、高緯度帯の上空に静止衛星なんぞ置けないだろ。なんかお台場軌道エレベーター作ってた『こいこい7』並の科学力だな。いや、『ゴジラ×メガギラス』でも日本上空に静止衛星飛ばしてたけど……
 いや、侵略者が来たら追跡したり先回りしてスクランブルを掛けるとか言ってるから自力の飛行能力で絶えず軌道修正して位置を確保してるのかも知れないけど、それってメチャクチャエネルギーを浪費して、侵略者が来る前にガス欠で落ちるぞ。衛星の軌道運用は慣性力と自由落下を利用した周回軌道に乗せるのが一番効率的で、その軌道速度と地球の自転速度が一致するのが赤道上空の静止軌道なんだけどねぇ。

 で、そのトンデモUDFにやって来たゼットンの娘を名乗る夏美とかいうねーちゃん。ウルトラマンマックスがゼットン怪獣にやられるってか。
 DASH基地に挑戦状を叩きつけてるゼットン星人……というより、どう見てもケムール人。ま、元からそうなんだけどねぇ。
 宇宙に向けた発信電波の出所を探ってゼットン星人の居場所かと調査に向かったら、出くわしたのがトラックに撥ねられる夏美。重症だったのに翌日はすっかり全快してたって露骨に怪しげ。いや、怪しいのは輸血に使ったカイトの血液だろ。
 その夏美の前に現れたケムール人……じゃなくてゼットン星人。1万年掛けてナノ遺伝子を育ててきたって、どういう遺伝子なんじゃい。いや、1万年前からいたんなら、その頃なら苦労しなくても地球を侵略できただろ。何を悠長なことしてたんだ?>ゼットン星人。
 いきなしくのいち姿でDASH本部に侵入してる夏美。手にした刀はレーザーブレードって、なんかアメリカのニンジャ映画だな。
 同時に破壊された4機の衛星。そして飛来したゼットン怪獣。ま、ただのゼットンならゼットン星人と紛らわしいからいちいちゼットン怪獣って呼んでるんだな。マックスの武器もDASHの攻撃も跳ね返すゼットンシャッター。マックスは時間切れでお陀仏か……と思ったら、いきなしウルトラマンゼノンとかいうやつが現れて助太刀してるって、そりゃ反則だろ。で、マックスにウルトラブレスレットを渡してるって……『ウルトラマン』のゾフィーというより『帰ってきたウルトラマン』のウルトラセブンだな。
 しかし、すでに地球にはケムール人……じゃなくてゼットン星人の宇宙戦闘機が4機も侵入してるってか。いや、しばらく楽しませてくれそうだね。

 それにしてもマックスがやられるってゼットンを出してきたのはいいけど、ゼットンは確かにウルトラマンには勝っただろうけど、科特隊に負けたという現実を忘れてるんじゃないだろうな。
 いや、MAT以降の組織がほとんどやられ役だったからどこも同じだと思われてるみたいだけど、科特隊やウルトラ警備隊はウルトラマンやウルトラセブンの倒せなかった相手を独力で倒したりしてて意外と強いんだね。それにくらべたらDASHはやられ役の方みたいだな。

◎仮面ライダー響鬼
 (第33話)
 結局、アームドセーバーを童子と姫に持ち逃げされてるってマヌケ過ぎ。しかし、こいつら魔化魍を見殺しにしてて良いのか?
 ダンキたちは1ヶ月も変身できなかったって……こいつら1ヶ月も仕事してなかったのか? で、小暮の文句ばかり言ってるトドロキ。こいつが愚痴をこぼしてるばっかりにとばっちりを受けてるザンキも哀れね。
 変身できるのは自分だけだからって張り切ってるイブキ。その前に現れた小暮だけど……今風の若者には何も言えないってか。なんかまだトドロキの方が見込みがあると思われてるみたいね。
 敵がアームドセーバーの力を解析したら大変だからってヒビキとトドロキの特訓を始めてる小暮だけど、特訓って……歌の特訓かいっ! ま、太鼓やトランペットやエレキギターの音が武器になるんだから、肉声が力にならないわけはないと思うけど……
 いや、この魔化魍、カマイタチだったんかい。
 吉野の開発局長になる前は自ら鬼をやっていたという小暮。一日で十体の魔化魍を倒した伝説の鬼だってかい。
 イブキの危機に駆け付けるヒビキとトドロキ……意外と短期間で変身できるようになってるって、ちゃんと特訓が身に付いてるんだな。童子の落としたアームドセーバーを拾ったヒビキがそれを使うけど、今度は変身が解けたりはしないのね。
 しかし……アームドセーバーってディスクアニマルを装着するんかい。おもちゃのギミックが大変だな(って、こんなの商品化はしないだろうけど)。しかし、巨大なカマイタチを一刀両断かい。

週刊アニメ定点観察 Vol.460 (2/3)

2005年09月28日 | 週刊アニメ定点観察
期間:05/09/22~05/09/23

◎トリニティ・ブラッド
 (第19話)
 血の乾きに耐えかねてエステルに死を乞うイオンだけど、そんなイオンに自分の首筋を差し出すエステル。でも、イオンは自ら剣を手に取り命を絶とうとするけど……ま、ナイトロードが間に合ったというのは良いけど、イオンに撃たれた銃弾の効力はどうやって消したんだ?
 おや、爆殺された皇帝が影武者で、本物の皇帝はセスだったってのは予想通りだったけど、最初に殺されたモルドバ公までが影武者だったとは……ま、アストに護衛を命じてる時点ですべてを予測してたってところだろうけど。
 ディートリッヒを追いかけたナイトロードだけど、体内ナノマシン・クルーツニク02が突然機能停止。定期的にバンパイアの血を吸わないと機能が維持できないってかい。バンパイアも嫌だけど、こっちも嫌だねぇ。
 で、助けに現れたセス。クルーツニク03って……やっぱし妹だったんかい。
 セスが言ってたナノマシンと100同調したアイツというのは、前にちらっと出て来てナイトロードを見ていたクルーツニク01の男か? 状況的には2人の兄って感じだな。しかし、大気圏外から地球に突き落として無事で生きてるって、ま、ナノマシンの効果なんだろうけど、凶悪だね。

◎SHUFFLE!!
 (第10話)
 すっかりもう婚約が決まったかのように噂が広まってる稟とシア。確かに「この世界のアダムとイブになろう」なんて、これ以上は無いプロポーズの言葉だからね。
 浮かれまくってる神王のおっさん……はいいけど、プリムラ相手に結婚式の準備って、気が早いというか、プリムラで衣装合わせしても仕方が無いだろうに。しかし、白無垢・高島田の似合ってるプリムラって……
 一方、魔王のおっさんって平穏だね。ただ落ち込んでるネリネを気遣って稟に会ってやってくれと頼んでるだけだし。これが逆なら神王のおっさんは大騒ぎしそうなんだけどね。いや、案外、事態が確定した後で人間界を滅ぼそうとか考えてたりするかも知れないんだけど。
 稟がネリネと会ってる間、1人買物に出掛けてるシア。スーパーで亜沙のお母さんと一緒になってるんだけど……いつものことながらまったく年齢の区別が付かないな。いったいこのお母さん、いくつなんだ? 亜沙が生粋の人間だということはこのお母さんも人間だってことだけど……
 それにしても、学校の連中が噂してるのはわかるんだど、町を行きかう人々すべての噂になってるって……やっぱし神にも魔王にもなれる男の動向は人間界の未来を左右するようなことなのか? いや、神王と魔王のおっさん見てたら別に神界と魔界が敵対してるって感じには思わないから、稟がどちらを選んでも選ばれなかった方と人間界との戦争になったりすることは無いと思うんだけど。ま、その成り行き次第では神王か魔王かどちらかのおっさんが個人的感情で怒りまくって人間界を破壊してしまうかもしれないけどね。
 ま、本命・楓で、伏兵・亜沙で、最終的にシアとネリネはどちらも選ばれないと踏んでるんだけど……

 『コンプティーク』の別冊付録、表紙がカレハと麻弓って渋い組み合わせだなと思ってたら、PS2版では2人とも攻略キャラに昇格してるんだな。アニメの方はサブキャラで終わってしまいそうだけど……

◎苺ましまろ
 (第7話)
 ビデオまわして自由研究とは、最近のガキは楽でいいね。
 別荘帰りのアナ。ビデオレターはいいけど、例によって馬脚を現しまわってるし。最初の怪しげな英語だけでも致命的なのに、朝食シーンまで入ってるのはもう蛇足を通り越してるな。
 千佳ボイーンはいいけど、夜中に他人の家に忍び込んでビデオ回すのやめろよ。もう完全に犯罪行為だぞ<美羽。
 海で美羽に水着のブラを取られてる伸恵。一瞬で周囲の視線を集めてるのはいいけど、画面に映せよ。
 しかし、千佳の自由研究ってなんだったんだ? ヘチマでも育ててたのかねぇ。
 どうでもいいけど、最近のアニメは夏休みは1話で終わってしまうのね。

◎ガラスの仮面
 (第25話)
 大都芸能に所属した途端、仕事に大忙しのマヤ。なんかこれまでとは別人みたいな生活だね。
 で、ドラマで競演のアイドルタレントに浮かれてしまい、演技がおろそかになってるとはよくある話。ま、これまで地味な貧乏生活してきたから耐性が無いんで、親切によってくるアイドルになら誰にでも引っ掛かりそうだけど……
 そんなマヤを見て速水にしばらく自分を専属マネージャーにするように言ってる秘書のねーちゃん。この人も意外と責任感の強い人だね。
 マヤの母親が行方不明だと知って、速攻で居場所を突き止めてる速水。なんか相当な情報源を持ってそうだな。しかし、それをあえて伏せてマヤの母親探しを売り込みの宣伝に使おうというあたり、芸能プロの社長としてなかなか狡猾だね。
 で、芸能界ものの定番の新人虐めが始まるって展開だけど、このあたりは安達祐美の実写ドラマの方がはまり役なんだろうな。原作は未完とはいえ、この辺りはまだ相当に古い作品だからノリが往年の大映ドラマみたいでおうぎょうなんだね。
 ま、さすがに小道具の食べ物に致死性の毒なんか入れたりしないだろうけど、それでも異物を混入するなんてこと、現在じゃ発覚したら自分に降りかかって来るから、そんな直接的な嫌がらせはしないだろうね。

◎ぺとぺとさん
 (第11話)
 シンゴの家が手狭だからって、友里先生の家に引越ししようとしたぺと子一家だけど、友里先生の家はまだバケダニに居座れてる状態。しかし、駆除してるのが赤沢清美とこってかい。いや、ミにょコン以来、ふざけた話ばかり続いてるから、こういうことでもなけりゃ出番が無いんだろうけど。
 バケダニって言っても何か蛍みたいなのが漂ってる感じだし、刺されたら記憶が引き出されるみたいなんだけど、楽しい記憶をいっぱい持ってたら引き出されるのはその記憶だから苦痛に感じることは無いんだけど、そうじゃないときは精神的ダメージを受けるってかい。
 怯えて中に入ろうとしないぺと子……なんか相当につらい記憶ばかり持ってるみたいね。で、ぺと子だけシンゴの家に居残りってかい。
 ちょちょ丸の持ちかけた専属契約を受け入れることにしてるぺと子だけど、それには博多に来いって……そりゃ沙原の本拠地は博多だろうけど、博多なんぞでその手の仕事あるのか?
 なぜか体育館での「いもてん」お試し版。ハード面がまだだから見栄えがしないのは当然としても、肝心のコンパニオン(妹)が素人過ぎってのは……いや、そこが売りなのかも知れんけど、やってるうちに商売慣れして来ても嫌だな。しかし、来場者数を裁けるほど妹の数揃えられるのかが疑問だし。いくら同じ妹を選んだら兄弟とか言っても、1人の妹に何十人もお兄ちゃんがゾロゾロしてたら嫌だろ。
 おまけに妹の言うことは絶対って……会場内に高級ブランドの店をいくつも作って置いて、妹たちがそこで買物をせがむって悪徳商売でも目指してるのか?
 それにしても、学校の文化祭以下というのがすべてを言い尽くしてる感じがするな。本当にこれで商売するのか?
 さらに「いもてん」最大の障害……鮎川町には鉄道が通ってないから客を集められないという知名的な問題。いや、名古屋周辺だったら自動車産業の植民地だから、鉄道なんておかまい無しに道路と駐車場だけあったら良いとばかりに作った施設が山ほどあるみたいだけどね。
 てっきり謎の資本力を使って新規に鉄道でも作るのかと思ったら……タイフーンエクスプレスで15分で東京と直結って……いや、確かに物理的には運べるかも知れないけど、客が大変だと思うぞ。トラブルで風が弱まって途中で墜落したら大惨事だろうし、まず営業許可が下りないだろうな。

◎攻殻機動隊SAC 2ndGIG
 (第22話)
 なすすべも無く自衛軍の出島進軍を閣議決定させられてる茅葺総理。なんか実態はほとんど官房長官の傀儡で、閣議をリードする実権も無いってか。で、すでに倒閣をほのめかされてるし……
 しかし、親中派の茅葺総理が9課に近い良い者で、親米派の官房長官が悪役扱い。あまつさえアメリカは米帝呼ばわり……すでに朝日新聞を通り越してほとんど中核派並みの左翼過激派思想の価値観で成り立ってる作品世界だな。
 茅葺に出来ることは事態を国連の核査察に委ねて2日間の時間稼ぎをしたことだけってかい。
 解体した爆弾に仕掛けられてたプルトニウムって、やっぱし難民が核を持ってると見せ掛けようとしてる合田の策略だな。草薙は回収したプルトニウムを持って出島に潜入して久瀬と接触し、事態の収拾に向かおうとするけど……それがすでに合田の計算通りの行動だってかい。
 で、出島で延々と久瀬と喋ってたおっさん……1作目のシリーズで荒巻をはめるためにだしに使われてた荒巻の兄の本物ってか。

◎ハチミツとクローバー
 (第23話)
 結局、新品の自転車代出るまで働くんかい>竹本。しかし、飯作るしか能が無いとはいえ、16時間働いて4200円はきついな。
 理花さんVS山田さんの対決だけど、理花さんの方には山田さんが恋敵なんて意識が無いから普通に付き合えるんだけど、山田さんはきついわな。で、それを見てる美和子さんも大変だな。
 自転車代を貯めた竹本。てっきり、いいかげん帰るのかと思ったら、まだ北海道の突端まで行くってかい。暇だね。おまい、もう就職活動はどうでも良いのか?

◎かみちゅ!
 (第11話)
 コタツに潜り込んで寝正月とはいい身分だね>ゆりえ。ま、三が日ずっと来福神社で働かされてたんじゃ仕方無いわな。しかし、いくら中身が貧乏神といっても、ネコに食事のしたくさせるのはやめろよ。
 しかし、ゆりえもものぐさ過ぎだね。TVのチャンネルぐらいコタツを出て変えに行けよ。ま、この時代だとリモコン付きのTVが無いことは無いけど、一橋家のTVって昭和40年代辺りに買ったってタイプみたいだからねぇ。
 三が日過ぎたからってお年玉を誤魔化そうとしてるお父さん……ま、貧乏神が同居してるんじゃ懐状態が悪いんだろうねぇ。
 総理大臣や火星人はともかく、戦艦大和が年賀状出すか?
 おお、聖徳太子の五千円札とは懐かしいね。しかし、貧乏神に触られたら伊藤博文の千円札に変わってるとは悲惨ね。
 健ちゃんから届いてた年賀状。字が汚いから郵便配達が間違えたとかいう以前に、住所が書いてないじゃないかい。いや、ゆりえ様は有名人だから名前だけで届くのかもしれないけど……
「あけましてめでとう。今年も仲良くがんばろう。よろしくね」
 いや、どう見ても「おめでとう」とだけしか書いてないぞ。
 ほどほどの小吉のおみくじ。ゆりえに「超吉」って書き直されたら詳細の文面まで変わってるのはいいけど、なんか俗悪な成金趣味のおみくじだね。で、みこちゃんにもらったおみくじが冷凍庫に入ってるって聞いて見に行ったら「大凶」……ある意味レア物だから大事に取っといたほうがいいかもね>章吉。
 健ちゃんからの年賀状に返事を書いてるゆりえ。おいおい、おまいは健ちゃんには出してなかったのか?
 神様協会から届いた神様たちからの手紙……はいいけど、八百万の神ってまさか八百万通も届いてたとかいう話じゃないだろうな。(いや、貧乏神とゆりえ様本人の分は無いだろうけど)

◎ケロロ軍曹
 (第77話)
 タママの結婚騒動……はいいけど、地球の上で輪になって
「あめでとう、パチパチパチパチ」
はやめろよ。

 タママインパクト……最後に吐き出した超特大のタママインパクトが、なんか宇宙のどこかで大変なものを壊してないか気になるんだけど……。

◎アニメ魂
 あかほり外道アワーらぶげ
 (第12話)
「無限に広がる大宇宙……」
 やめんかいっ!
 宇宙の彼方から迫り来る虫の大群……『トップをねらえ!』の宇宙怪獣軍団だな。デスアント帝国は良いけど、その「ピー」で隠してる言葉は何なんだ? で、なぜか標的にされてるのが北華姉妹。
 しかし、こいつらの家ってそれだけ単独で見てたら昭和40年代風の普通の家なんだけど、隣近所と見比べると貧乏が際立ってくるね。
 いきなし侵略を開始したデスアント帝国。それを迎え撃つ地球の正義のヒーローたちだけど、ポーズを決めてる間にやられてるってお約束。
 ギガアント大帝の要塞が海面に着水……まるで『ヤマト2』の都市帝国だな。というか、これ、ア・バオパ・クーの上に都市帝国のビル群の代わりに江戸時代の城下町作ってるって、無意味に凝った要塞だな。
 おいおい、「ピー」の正体は外道破壊神Zってか。
 なすすべの無い地球のヒーロー……と思ったら、ラブフェロモンだけまともに戦ってるというか、敵を破壊しまくりだから水を得た魚というか……宇宙を埋め尽くすほどの大軍が呆気なくやられてるって情けなさ過ぎ。
 ……と思ってたら、こいつら宇宙では由緒正しい組織だったのね。
 しかし、北華姉妹を救出したのは良いけど、金に目がくらんで寝返ってる愛美……期待以上の外道っぷりだな。

 台詞募集って、今からじゃ最終回に間に合わんだろとか思ったら、DVDの最終巻の特典用かい。で、何をやるのかと思ったら、EDのあの絵に台詞を付けろってか。

週刊アニメ定点観察 Vol.460 (1/3)

2005年09月28日 | 週刊アニメ定点観察
期間:05/09/19~05/09/21

◎チャンス トライアングルセッション(新)
 (第1話)
 冒頭のCGの女神像を見たら、そりゃ最近のアニメなんだろうけど……本編見たらとてもそうには見えないね。70年代かせいぜい80年代の芸能界もののアニメって感じだな。
 ユウキとかいう榎本温子声の会場スタッフのバイトのねーちゃん、ノゾミとかいう山本麻里安声の金持ちのお嬢様、それともう一人、アカリとかいう飯塚雅弓声の普通のねーちゃん……レイカのコンサートにやって来た3人がスターを目指す物語って感じね。
 おいおい、スタッフをなぎ倒してステージ上の歌手に花束渡すのって、そんなことされたら歌手本人にも迷惑だからやめろよ。
 コンサート会場で音楽コンクールの案内配ってるとは、露骨な商売してるな。
 レイカのステージにしろavexの匂いがぷんぷんする音楽だったけど、誰かと思えば国府田マリ子か……
 はっきりいって第1話にしては退屈すぎ。ま、3人の物語の発端をドキュメンタリータッチで描こうとしただろうけど。見続けるかどうかは次で判断かな。

◎D.C.S.S.~ダ・カーポ セカンドシーズン~
 (第12話)
 遅刻しそうだからって走ってる純一とアイシア……音夢には見捨てられたのか? そこに通り掛った黒いリムジンに拾われてるけど……月城アリスってお嬢様だったのか。
 水越病院でガキたちの相手をしてる音夢。風見学園の保健室は放っといて良いのか? ま、本来は昭島の仕事だからねぇ。で、それで純一たちとは別だったのか。しかし、こいつ、病院の中にうたまる連れ込んでないか?
「にいさん、そこ……気持ちいい……」
 お約束のマッサージネタ。
 病院で食事をひっくり返してるまどかとかいう女の子。星一徹ごっこだな(違う)。しかし、いくら自分の家の経営とはいえ、病院の手伝いをしてるのを家事手伝いっていうのか?>萌。
 アリスの家でサーカスやってた頃の写真を見付けたアイシア。2人でサーカスをして、まどかを励まそうと言い出してるけど……
「いきなり綱渡りは無理ですね」
 それはいいけど、おまいがやってるのはサーカスじゃなくて新体操だと思うぞ。ま、そのうち一輪車とか玉乗りとか高度な技を始めてるけど……意外と根気良く続いてるのね<アイシア。今回は魔法に頼ろうとはしてないし……
 まどかのために病院で初音島サーカスを開催するアリスとアイシア。しかし、他の子供の親を見てるうちに抜け出してるまどか。
 船で流されてるまどかを発見したアリス。ロープが無いかと言われてとっさにアイシアが魔法で出したのはリボン。それで良いとリボンを持って船に飛び乗って、まどかを背負って綱渡りを始めてるアリス。
 綱渡り以前に船に引っ張られて切れそうな気がするんだけど……まさに時間との勝負だな。それはいいんだけど、流された船はそのままか。勝手に船を流されてしまった持ち主は大損害だな。

◎MONSTER
 (第71話)
 ピンチになったら現れる無敵の超人シュタイナー……確かにグリマーにはその手があったな。
 おや、ソーセージ屋のねーちゃん、ロベルトに殺されずに逃げて来たか。そこでテンマに出くわしたルンゲだけど……さすがにもうテンマが犯人じゃないと確信したか。で、フランツ・ボナパルタの居場所をテンマに教えて、自分は実行部隊の指揮者のロベルトを倒しに向かってるけど……
 テンマが他の一般人を逃がしてる間にホテルに逃げてきたソーセージ屋のねーちゃんだけど、グリマーの目前で射殺。それで例によって暴走してるグリマーだけど……テンマが駆けつけたときにはさすがに孤軍奮闘でくたばる目前だったか。
 しかし、感情が失われたと思ってたグリマーだけど、死の直前になってから感情が甦えってるって……世の中は残酷だねぇ。

◎おくさまは女子高生
 (第23話)
 夫婦喧嘩というからちゃぶ台ひっくり返したりお茶碗でも飛び交うのかと思ったら、タダの家出かい。原因は旦那が本にかまけて麻美にかまってくれないってことだけど、そんなのいつものことじゃないかい。
 それにしても大事な本を居間に置き去りにしてるって、そりゃコレクターとしての管理能力の欠如が問題なのは否めないな。
 しかし、これだけストレスたまりまくりな生活してながら、よく今まで喧嘩しなかったものだね。

 (第24話)
 風邪で倒れた麻美……は良いけど、コンビニで倒れて病院に運ばれたのに、そこから帰ってから40℃近い熱を出してるって……当てにならん医者だね。
 それにしても使えん旦那だね。隣のエロガキ以下とは情けなさ過ぎ。ま、使い物にならんのは麻美の父親も同じだけど。
 しかし、何かもう完璧に岩崎先生に疑われたみたいね。

 どうでもいいけど、OPが欠けたぐらいで先週の放送しなおすなよ>三重テレビ。

◎エレメンタルジェレイド
 (第25話)
 結局、クーはイヴが自分の命と引き換えに甦えらせてるけど……一度死んだらプレジャーの契約は解除されるってか。
 レンの周りに張られた結界だかバリアだかを打ち破ってたどり着いたクーの言葉で自我を取り戻すレン。女王として自分たちに従うように迫るカオスクワイアの連中に拒否反応を示して力を暴発させるレンだけど……吹き飛ばされたのはシスカたちだけって、なんかこいつら物語に邪魔だからって退場求められてるような感じがするのは気のせいか?
 最終手段とばかりに何か光線を放ったと思ったらレンに直撃し、その反射でクーが吹き飛ばされてるんだけど、そこに現れた敵……なんかカオスクワイアの連中がレンと強制リアクトしたってところかねぇ。

 サントラ盤のCMのフィロがなかなか。いや、本編中のその手のカット集めただけだろうけど……

◎わがまま☆フェアリー ミルモでポン!ちゃあみんぐ
 (第171話)
 パートナーの願いが叶って修行を終えた妖精はもう二度と人間界にはやってこれないってのは良いけど、マルモ国王は修行を途中で放り出したから今でも人間界に来れるって……なんかメチャクチャいい加減な話だな。
 ミルモが妖精仲間に状況を話したばかりに告白の現場にギャラリーがゾロゾロ。しかし、一人だけ真相を教えてもらってない松竹が哀れね。
 しかし、楓の願いが叶って妖精界に帰るミルモはいいけど、結木のパートナーのリルムって、何の願いを叶えるためにパートナーやってるんだ? ムルモやヤシチはミルモとは背反的な立場にあるから、こいつらは人間界にいられなくなるってことは当分は無いんだろうけど……
 妖精忍者最大の魔法を使うヤシチ。自分が石になる代わりにパートナーの願いをひとつだけ叶えることが出来るから、それで安純に結木との恋を叶えろってか。しかし、安純はその願いをヤシチを石から戻すことに使ってるって……ま、いまさらそんなことまでして逆転するってのは自分が惨めになるだけだろうけど。しかし、これを実行してたらミルモが妖精界に帰るとかいうのはキャンセルされたのかねぇ?
 最後に思い直して楓に別れを言おうと会いに向かうミルモだけど、こういう時に限ってワルモ団に引っ掛かってるとは悲惨ね。結局、何とか楓を見付けたものの時間切れで会えずにお仕舞い……ま、よくある話だから気にするな。

◎奥さまは魔法少女
 (第12話)
 ワンダーランドの現状維持に拘るばかりにクルージェを導くことを忘れ、巽だけ逃がそうとしたことを咎められて牢に入れられてるアニエス。一方、指輪を預かったクルージェはブルガたちに操られて世界を作り変えようとしてるけど……
 この期に及んでまた巽が頼りだって……いったいどういう作品なんだ? だからさぁ、この作品見てても、土壇場になっていきなし巽を重要キャラに仕立てても、そこに至るまでの過程が欠落してるから不自然すぎるんだよな。
 何かと都合が良すぎると言われるエロゲ原作の美少女アニメでもこの辺はもっと自然に話を作ってるぞ。

◎ああっ女神さまっ(終)
 (第24話)
 暴走したミッドガルド……と思ったら究極破壊プログラムが転移してたってか。で、そのミッドガルドもベルちゃんがどうにか退治したと思ったら……今度は螢一に転移してるってかい。
 しかし、恐怖の大王になった螢一、なんかマーラーそっくりなのは気のせいか?
 そこに天上界から降りてきたワルキューレのリンド。問答無用で螢一ごと恐怖の大王を抹殺しようとしてベルちゃんに阻止されてるってか。
 螢一の体を盾にケルベロスの門の封印を破って人間界に君臨しようとしてる恐怖の大王だけど……身を捨てて螢一を助けようとしたベルちゃんの体に転移しようとして失敗。たまたま飛んで来たフロッピーディスク……おや、一応は3.5インチなのね……に一時退避したところを磁石で磁気記録を消去されてお終いとはマヌケ過ぎ。
 天上界ではユグドラシルの停止でベルちゃんの契約もウルドの免停も記録が消えてしまって無効ってかい。なんかメチャクチャいい加減なシステムだな。で、ベルちゃんは天上界に戻ってもかまわなくなったわけだけど、残るってのはお約束ね。

 しかし、螢一とベルちゃんの契約が途中で切れてたとは意外だったね。それで劇場版では契約云々って話は出て来なかったんだな。

 シリーズ通して見ても、やっぱし今更のアニメ化って感が拭えないね。もうちょっと丁寧なつくりだったら印象は違ったかもしれないけど。あと、時代設定が原作に合わせて80年代の末期か90年代の頭なんだろうけど、『かみちゅ!』と違ってそうとはわかりづらい点が不親切っぽいね。(いや、その時代設定にしては今回の舞台が横浜みなとみらいってのに無理があるような気がするんだけど)

◎創聖のアクエリオン
 (第25話)
 量産型ベクターマシンの大群も堕天翅族の反撃の前にバッタバッタとやられていって、合体可能な機体もそんなに残ってないってか。で、いきなし記憶の戻ったグレンが神話獣の盾になって麗花たちを先に行かせてるけど……結局は自爆で最後か。
 養殖されてプラーナを採取されてる囚われの人間たち。巨大に育った千年樹……よくわからん世界。で、例によってシリウスがケルビム兵と合体して立ち向かって来てるけど、互角の戦いかと思ったらトーマが割り込んできてアクエリオンを磔に。
 おやま、シリウスはアポロニアスの半分じゃなくて、セリアンの半分だったってか。で、アポロニアスを受け継いでたのはアクエリオン自身だってか。アポロがアポロニアスの記憶を思い出していたのはアクエリオンに一番同調してたからってか。
 で、セリアンの片割れを殺すってシルヴィアを殺そうとしてるけど、シルヴィアはアポロニアスの遺伝子による羽で脱出。今度はケルビムマーズを使ってシリウスにシルヴィアを殺させるかと思ったら、シリウスの方を殺すかい。凶悪だな>トーマ。

◎バジリスク~甲賀忍法帖~(終)
 (第24話)
 朧が自殺するというのは見えてたけど、家光が徳川の後継者になったという史実とどう整合性をとるのかと思ったら、後に残った弦之介が朧の勝ちだと書いて自分も死んでるってか。
 しかし、確かに最後まで残ったのは弦之介だったけど、どう見たってこの作品は終始、伊賀を中心に描いてて甲賀は最後まで脇役だったようにしか思えんのだけど、『甲賀忍法帖』というタイトルは何だったんだ?

◎タイドライン・ブルー
 (第9話)
 縛り首にされそうになってまた博打を持ちかけてるキール。賭ける物が無いからって拒まれてると思ったら、ユリシーズのSCBMを出してきてるジョゼ。このねーちゃんも思い切りが良いね。
 船長が6のぞろ目を出して絶体絶命かと思ったら、キールは1のぞろ目って、ほとんどマンガのノリだな。その結果にガキがイカサマだと騒ぎたて、乗組員もキールを袋叩きにしようとするけど……ティーンが銃でガキを人質に取るかい。
 サイコロを割ってイカサマじゃないことを証明し、その場を収めてる船長。なかなか肝の据わったおっさんだね。で、賭けの通りにフランスでユリシーズの修理をすることを約束してるけど……こいつら早過ぎ。
 ハンマー・オブ・エデンの影響で陸地がほとんど無いからほぼ直進コースを取れるとはいえ、チベットからフランスまでそんなにすぐに着くわけ無いだろ。

◎ぱにぽにだっしゅ!
 (第12話)
 アイドルになってコンサートしてる夢を見てる宮田に帰れコールを囁いてるジジイ……究極の嫌がらせだな。
 自分が夢を持っていないことにコンプレックスを感じてるベッキー。
 例によって宇宙人の干渉で姫子の夢の中に入ってしまった一同。カニばっかりお勧めのレストランは良いけど、味がカニかまぼこだってかい。夢を見てる本人の知識を超えるものは存在しないというのが壮絶だね。
 ジョーズの背びれが泳いでるフカヒレスープはともかく、トーストに着いて来たバターが『ちびくろサンボ』ネタとは……
 玲のおっぱいミサイルは笑った。

◎フルメタル・パニック!The Second Raid
 (第9話)
 宗介が退学届けを出したと知って、自分の身は自分で守らないと決意したかなめ……は良いけど、いきなし行きずりのおっさんとホテル行くかいっ! いや、何も知らないおっさんの方が不幸だね。
 で、ビルの屋上で盗聴してるおっさんを察知して追い込んだのは良いけど、それは例のレイスとかいうミスリルの諜報部のおっさんとは皮肉ね。しかし、そのおっさんはいきなしやってきた玉蘭に撃たれてるし……
 玉蘭に追われて逃げるかなめ。懸命に逃げるも相手はプロ。ついに追い込まれて絶体絶命かと思ったら、罠を仕掛けて逆にニードル銃で仕留めてるってか。この冷静かつ的確な判断力がウィスパードの能力によるものかい。
 そこに現れて玉蘭にはかなめは殺せないと言ってるレナード。テッサの兄ってかい。とりあえず敵の組織は現状ではかなめに危害を加えるつもりは無く、今回のは玉蘭の独断によるものだったって話だけど、その指示を拒否してレナードに殺されてる玉蘭……
 う~ん……この姉妹ってこんな感じでバラバラに死んでいくキャラだったのか。
 レナードに連れて行かれようとしてるところをかなめの要求で助けられたレイスだけど、そのまま助けられて生き恥をさらすより死んだほうがマシだってかい。

◎涼風
 (第12話)
 先週で見に懲りただろうから少しは真面目に練習する話しかと思ったら、例の新聞屋のねーちゃんが今度はケーブルテレビの勧誘に……良いんだけど、このマンション、勧誘員とか服部とか好き勝手に出入りしてるけど、女性専用とか言っておきながらフロントのオートロックとか無いのか? 物騒だねぇ。ま、所詮は風呂屋がついでに建てただけのマンションだからそこまで需要を考えてないんだろうな。
 それにしても、いちいち個々の部屋にケーブルテレビの勧誘に来てるんだけど、マンションがすでにケーブル対応になってないと意味ないんだけど、その辺はちゃんとわかって勧誘してるのかねぇ。
 で、このねーちゃんが辺り一帯にばら撒いてたプールのタダ券でプールに行くことになってる陸上部1年の5人だけど……最近の女子高生ってそんな平気でビキニなんか着るものなのか? いや、この作品だけにいっても仕方が無いんだけど、露骨なエロゲ原作のアニメにそんなこと言っても無駄だろうし……
 しかし、普段から露出の高い羽柴美紀はともかく、涼風なんて絶対にそんな世間に迎合した水着なんて着ないタイプだと思ってたんだけどねぇ。
 それにしても、せっかくプールに行っても何も進展なしって……ま、それが普通だと思うけど。

◎極上生徒会
 (第25話)
 子供は子供なりに堂々と会いに行こうって……メチャクチャな理由だな。中学生には通じても高校生には通用しないような気がするぞ>奈々穂。
 極上生徒会は良いけど、その他のわけのわからん連中って、隠密の作戦かい。地下の抜け道から邸内に潜入してる本隊だけど……おいおい聖奈もみなもも元は神宮司の人間だってかい。力が無くなったら苗字を変えられるってか。
 戦いになったらいつもはマヌケ面さらしてる遊撃の見せ場だけど……実は武術の使い手だった管理人さんとか、実は日本語ぺらぺらだったシンディとか……実は飛騨活性流を使えたれいんとか……メチャクチャだね。
 しかし、こういう突入戦になると戦力になるやつから追っ手を抑えるために抜けていくから、りのとみなもとまゆらが残るってのがマヌケだね。いや、実はプッチャンが強いから、りのは戦力外ではなかったんだけど……
 会長が黙って神宮司の当主に納まって宮神学園をやめたのは、りのをそのまま匿うためだってか。

◎いちご100%
 (第11話)
 『涼風』の一緒にプールに行く男女云々じゃないけど、プレゼントに下着を贈る男女ってのはどうよ。
 ま、高校生だから勢いでやれるってところもあるだろうけど、大人になったらやっぱしどうかと思うところだね。

 しかし、このまま次回で最終回じゃ、メチャクチャ中途半端なところで終わってしまってるな。いったいどんな計画立ててアニメ化したんだ? ま、原作の最後まで行かないんならどこでやめても同じといえば同じだろうけど、それなりに区切りってものがあるだろうに。

【DCSS】初音島桜前線注意報(10) 彩珠ななことマジカルシフォン

2005年09月21日 | アニメ
 今回は正真正銘の魔法少女の話です。(作中マンガだけど)
 第11話は新キャラ紹介編第2弾・彩珠ななこの話。環の話と同じく、原作ゲームでのオリジナルのシナリオは既成の事実としてすっ飛ばし、アイシアを通して見た現在のありのままのななこの話です。
 例によってアニメに描かれた断片から彩珠ななこというキャラクターを解析していきましょう。

(1)彩珠ななこは眼鏡っ子

 一口に眼鏡っ子と言っても数々のパターンがあります。理知的な委員長タイプ、はにかみ屋の眼鏡を取ったら美少女タイプ、ドジっ子萌えタイプ、etc.……
 言うまでもなくななこはドジっ子タイプのキャラですが、それも積極的なドジっ子ではなく天然系のドジっ子で、普段はおとなしくて目立たないタイプです。第9話までは環と同じ程度の出番があるのですが、2人ともほとんど物語の本筋には関わってないのは同じなのに、どちらがより印象に残っているかというと、やはり圧倒的に環の方でしょう。
 いや、一度アイシアにマンガの原稿を見られて、それがアイシアの行動に影響を与えてるだけななこの方が物語に関わっているのですが、それでも環より印象が薄いことは拭えません。もっとも、環の場合は巫女衣装の早変わりの一芸だけで存在感を示してるってこともありますから、一概に比べられませんが。

 一方、ドジっ子としての要素は枚挙に暇がありません。第2話の昼休みに眞子が杉並を狙って投げた弁当の(というより鍋の)蓋の命中を食らってるし、マンガの原稿をめぐるトラブルもしばしば。第10話の冒頭で環が矢を放ったときもアイシアとともに逃げ損ねてるし、第11話のヤギをめぐる一件では眼鏡を落としてアイシアのお尻を大きなこぶが出来たとばかりに勘違いしてますが……そんな大きなもの、いったいどこに出来たこぶだと思ったのだか。

(2)マンガ家・珠川彩子

 ななこがマンガを描いているというのは前に学校の廊下で原稿をばら撒いてたので明らかだったのですが、同人誌全盛の今の時代、誰がマンガを描いててもおかしくはないので、マンガ家志望の女の子くらいに思ってたら、すでに連載を持ってる立派なプロのマンガ家さんだったという話です。
 ま、少年誌のマンガ家は相当に実力を積まないとデビューできないので中学生・高校生でプロになるってのはほとんど無きに等しいのですが、少女マンガの場合はセンスが第一で実力は連載しながら育てていこうという傾向が大きいので、中学生や高校生でデビューしてる人も珍しくはありません。だから、掲載誌の『Cute』が少女マンガ誌である以上、ななこがプロのマンガ家でも不思議はありませんが……

 確かに『マジカルシフォン』は少女マンガで問題は無いのですが、第5話でアイシアが廊下で拾ったあの原稿はいったい何だったのでしょうか。主人公が(純一そっくりの)男の子の魔法使いだから『マジカルシフォン』とは別物の気が。タッチも妙に少年マンガっぽかったし……
 ま、いまどきプロのマンガ家がコミケで同人誌売ってるのも珍しくないからそれもその類の作品なのかも知れませんが。
 しかし、第5話の魔法使いにしろ今回のシフォンにしろ、ななこの作品の魔法の呪文ってあんまりセンスが無いような気がします。その辺はまだまだ修行が必要ですね。

(3)ななこと魔法とマジカルシフォン

 ななこは子供の頃から魔法を信じていて、それを形にしたのが『マジカルシフォン』だということです。
 シフォンは困ってる人、挫けてる人を励ます魔法使いらしいです。シフォンは魔法で人を励まし、励まされた人は幸せを掴み取る……アイシアが求めている人を幸せにする魔法のひとつの形がここにあるということです。

 シフォンの魔法はななこが憧れていた魔法。では、ななこはどうして魔法を信じていたのでしょうか?
 アニメやマンガ、ファンタジー小説の影響……現実の世界ならそんなところでしょう。しかし、ここは初音島。魔法が実在する世界です。

 一番可能性の大きいのは、ななこは《枯れない桜》の奇跡を信じていて、それを魔法だと思ってたということです。《枯れない桜》の奇跡というと、頼子や美春ロボ、ことりのテレパシーなどがありますが、「枯れない桜の木の下での誓いは必ず実現する」という噂が広まるためには、その他の多くの実例があったはずです。
 ななこはそれらのどれかを目撃したのか、人から聞いたかして、それを現実のこととして認識したのでしょう。《枯れない桜》と同じ時を過ごした初音島の住人の多くもななこと同じ感覚を持ってたはずです。
 他の可能性としては、現実の魔法を目にしたことがあるという場合です。小さい頃の純一と出会い、和菓子を出すところを見て魔法を信じたってことは考えられないわけではありません。ちょうどアイシアに消防車を出してもらった男の子のように……

 そんなななことは反対に、魔法なんて信じないという人もいます。砂場で遊んでた子供たちや担当の編集者です。
 子供たちが魔法を信じていないのは、物心が付いた時にはすでに《枯れない桜》が枯れていて奇跡は起こらなくなっていたからと考えてよいでしょう。さくらが《枯れない桜》を枯らせた途端に、この初音島で魔法を信じることが現実的ではなくなったのです。
 編集者の場合はもっと簡単です。マンガ雑誌の出版なんて東京一極集中の産業の見本みたいなものですから、間違っても初音島に編集部があったりするわけはありません。彼は東京から原稿の催促のためだけに初音島にやってきたよそ者です。当然ながら《枯れない桜》にまつわる奇跡なんて信じてはいません。

(4)アイシアとマジカル4姉妹

 砂場で遊ぶ子供たちの前に颯爽と現れた4人の魔法少女(いや、1人は露骨に嫌そうな態度を示していたけど)、シフォン、タルト、パイ、ガレット。なんか口の中がパサパサしてきそうな名前の連中ばかりで、ミルフィーユとかティラミスとかもうちょっと湿り気のあるやつはいないのか?と言いたくなって来ますが……ま、パイを萌の巨乳に掛けたかったは見て取れます。タルトは本人はバナナタルトのつもりだろうし……
 ま、一見して何の変哲も無いコスプレねーちゃんたちです。子供たちに指摘されるまでも無く、十分恥ずかしそうですが、恥ずかしさの自覚の無い人も中にいますからそうでない人は大変です。もちろん魔法は使えません(1人を除いて)。

 で、何が謎かというと、この4姉妹、ななこの『マジカルシフォン』にちゃんとある設定なのか、アイシアがその場ででっち上げた存在なのかということです。ま、単純に考えたら公式設定どおりにアイシアが再現したものだと思いますが、何分にも『マジカルシフォン』そのものの作品全貌が明らかにされていないので作品中ではそれが証明されていません。
 ポイントなのは4姉妹を演じてるのがアイシア、美春、萌、眞子で、アイシア以外の3人はアイシアが純一の次に慕ってる人間だということです。この3人の次に入ってくるのがことり、そして少し置いて音夢という関係になってきますが、ことりは音夢が帰ってきてから純一と距離を置き始めてる感じで、それとともにアイシアにとっても美春や眞子と同じ感じでは付き合えなくなってるような気がします。
 すると、アイシアが気兼ねなく動員できる最大限がこの人数ということになってくるので、どうも動員人数に合わせてメンバーを決めたっぽい感じがしないでもないです。

 子供たちがシフォンやマジカル4姉妹に反応しなかったのは、別に痛そうな格好してるお姉さんたちの相手をしたくなかったというより、『マジカルシフォン』そのものを知らなかったと考えた方が妥当です。見たところ男の子ばかりだから少女マンガのキャラクターなんて知らなくても不思議ではありません。
 ま、アイシアがターゲットを見誤ったとしか言いようがありません。適切なターゲットを選んでいたら何らかの反応を示してくれたはずですし、その反応を見ればマジカル4姉妹の妥当性も推測できたのですが……残念です。

週刊アニメ定点観察 Vol.459 (4/4)

2005年09月20日 | 週刊アニメ定点観察
期間:05/09/17~05/09/18

◎絶対少年
 (第17話)
 マッキーとの待ち合わせ中にコスモクロックに乗ってたらいきなし停止して閉じ込められてる須賀原。こいつも何かと事件に巻き込まれるタイプだね。しかし、こういう時に一人で観覧車に乗ってたら空し過ぎるだろうね。
 親切顔で成基に希紗のことで相談しようとしてる理絵子だけど、そういうのはおまいの自己満足だと言われて突き放されてるとは悲惨ね。
 おや、この料理屋のババア、将棋が出来るんかい。
 8時間後にようやく動き始めたコスモクロック。降りてきたところでTVのインタビューのマイクを向けられた須賀原。いきなしマイクを奪い取って状況アナウンスを始めてるって……同業者に対する嫌がらせかい。
 今回はマテリアルフェアリーというより成基の将棋関連の話(と、希紗や理絵子との関係)が中心だったみたいだけど、いったい何を描きたい物語なんだ?

◎今日から(マ)王!
 (第59話)
 最後の箱を求めて地球に来ることになったグエンダル、コンラッド、ヴォルフラムの3人と有利、村田はいいけど、何か届け物を忘れたとかで間違って飛び込んでるギュンター……たどり着いた先は渋谷家の風呂はいいけど、ギュンターだけニューヨークらしきとこに飛ばされてるとは悲惨。いや、風呂と入浴を掛けたんだろうけど……
 そこに現れた母親や父親から正体を隠そうとしてる有利だけど、ま、みんな魔族のことは知ってるって話。しかし、勝利が魔族のこと知ってたって両親すらしらなかったって、どういう家族じゃい。
 箱の件で地球の魔王のボブと連絡を取ろうとする父親だけど、アフリカに行って連絡不能って……きっとそのアフリカに箱があるって話なんだろうな。しかし、その連絡の取れないはずのボブからのメールを受信してる勝利……なんか陰謀の臭いがするな。

◎ふしぎ星の☆ふたご姫
 (第25話)
 9月のプリンセスパーティはベストフラワー・プリンセス。てっきりタネタネの国が会場かと思ってたら月の国が会場かい。
 月の国の大臣の手下たちの陰謀を知ったために監禁されてるアルテッサ。それを探しに出てる晴雨姉妹と、それを見て事態に気付いてるブライト。
 自分が何も出来ないことに焦ってるブライト。結局のところ大臣の手下を追うエクリプスの邪魔しかしてないってのが惨めなところね。
 アルテッサを見付けた晴雨姉妹はいいけど、大臣の手下の落としていったポットを開けたためにイナゴの大群がプリンセスパーティー会場に。で、フラワーアレンジメントの花が食われてるって展開。ま、プロミネンスの力で解決はいつものことなんだけど……
 その騒ぎの中でアルテッサの花を守ってたからと言って、ベストフラワー・プリンセスに選ばれたのはソフィー。これでアルテッサとは負け組み仲間でいられなくなったと言って残念がってるソフィーだけど、傍から聞いたら半分嫌みにしか聞こえないんだけど、本人にはそういうつもりなんか無いまったくの天然なんだね。
 それにしても、アルテッサを探しに出たまま帰ってこなくても誰からも心配されてないし、フラワーアレンジメントは審査すらしてもらえなかった晴雨姉妹……なんか悲惨すぎだね。
 ところで、ファインはエクリプスの正体に気付き始めたみたいだけど……さて。

◎ウルトラマニアック
 (第16話)
 架地の野球の応援に出掛けようとしてる仁菜。ジジイからの手紙を忘れて魔法で探そうとしたらパソコンが使えなくなってるって、いきなしの事態。とりあえず試合の時間が迫ってるからそのまま出掛けてるけど……
 試合の土壇場で頭に死球を食らって救急車で運ばれてる架地。見舞いに行った亜由だけど、まだ意識が戻ってないって明穂に追い返されてるとは災難ね。
 亜由の書いた手紙を架地に渡そうとパソコン抜きで魔法を使おうとしてる仁菜だけど……なかなか大変みたいね。その仁菜を追いかけてる川中島……先週のことが全然触れられてないから不自然だと思ってたんだけど、一応写真は撮られてたのね。もっとも、もっと状況証拠を集めようとしてるみたいで表沙汰にしてないだけかい。
 夜遅くまで粘って、ようやく亜由の手紙を架地に届けてる仁菜。パソコンなしでもそれなりには魔法が使えるようになって良かったね。
 おや、仁菜のパソコンを封じてたのは校長だったんかい。仁菜をホーリーストーン争奪戦から脱落させるためかと思ってたら、仁菜に努力させてレベルアップさせるためだったんかい。ま、マジックキングダムの関係者が校長ってことに何か意味があるとは思ってたけど、やっぱしこの校長、ホーリーストーン探しに関わってるみたいね。

◎機動戦士ガンダムSEED DESTINY
 (第48話)
 確かに埋もれた才能を引き出すことで立場が向上するなら受け入れたくはなるだろうけど、必ずしもそれが約束されてるものじゃないからねぇ。たとえ自分の意志と努力で克服しようと思ってもそれが許されない世界になるってことだから。
 月面の連合アルザヘル基地の一部はカガリのディスティニープランへの拒否発言に呼応して動きを見せてるけど、デュランダルは修復したレクイエムでこれを殲滅。完全なる恐怖政治の始まりだな。口でいくら素晴らしいこと言ってても、実行に移すにあたってこんなことしてたら正当性も何も無いぞ。
 ……というか、これまで口先三寸でやってきたデュランダルらしくないんだよな。レクイエムを使うにしても自分が直接指示を出したりせず、そういう状況に事態を追い込んでいくのがこいつ流だろうに。やっぱし、自分を脅かす敵がいなくなったら緊張感が解けてボロを出すのかねぇ。
 しかし、これじゃ、ますますザフトの中に不信感を抱くやつが増えるだけだろうに。製作スタッフは何か勘違いしてるのか知らんけど、デュランダルって別にプラントの中で絶対権力握ってるわけじゃ無いはずだから、いきなしこんな計画立ててもプラント内で実行するには議会の承認とかを経ないと独断で実行できないはず。ましてや戦争で負けた形とはいえ、連合はプラントに従属してるわけでもないんだし……

◎ツバサ・クロニクル
 (第22話)
 大量の鬼を従えてる星史郎から何とか逃げ帰ってる小狼と龍王。それを監視してる飛王が星史郎のことを魔女の干渉だと言ってるんだけど、魔女ってのは次元の魔女・侑子のことか?
 新種の鬼のことを市役所に聞きに行ったら、新種の鬼なんていないって答え。しかし、鬼を従えるものについては塔の写真を示してここに行って聞けと……で、鬼退治をしながら塔を上っていくというお決まりのパターンだけど……たどり着いた先にいたのはすももと琴子……元の頭身のまま巨大なキャラになってるから違和感ありまくり。
 で、そこで教えられたのは、鬼を従えてるのは「イの一」の鬼で、唯一人間の姿をしている鬼だという話。そして新種の鬼と言われてるのはただの干渉者だって話なんだけど……ま、星史郎が鬼じゃなかったのは良いとして、「イの一」の鬼って、誰じゃい。ま、今までに登場したキャラの中でそれらしいのといえば、織葉が一番怪しいんだけどね。
 で、小狼の留守中に喫茶店に現れてる星史郎。いったい何しに来たんだ? いや、目的は小狼だろうけど……

◎ギャラリーフェイク
 (第36話)
 万華鏡は灯台の光を遠くに飛ばす研究で偶然生まれたとか言ってるけど、そりゃどういう敬意じゃい。ま、鏡の組み合わせの話なんだろうけど……
 ハワイで三田村と鉢合わせしてる藤田とサラ。なぜか藤田といい感じの三田村を見て嫉妬してるサラ。
 骨董屋で万華鏡を見付けたサラだけど……おまい、万華鏡も知らんのかい。で、その万華鏡がなんか由緒正しいものらしいけど、意固地になって渡さないサラ。
 で、ハーフマラソンでサラに勝負を挑んでる三田村だけど……おいおい、リタイヤするならともかく、最後までちゃんと勝負しろよ。
 遊覧船を鯨に揺らされて万華鏡を落としてるサラだけど……おいおい、万華鏡って海に沈むのか? ま、外装が金属で鏡の重さとか考えたら相当に重いのは確かだけど、筒の中の大半は空洞だろうから浮力も強いはずだぞ。そりゃ水密構造じゃなけりゃいずれ浸水して沈むだろうけど、そんなすぐに沈んでいくってものでもないだろ。
 マウアケア山頂にある世界最大の光学望遠鏡すばるだけど……光学望遠鏡だからといって直接覗いて見られるってわけじゃないのね。

◎交響詩篇エウレカセブン
 (第22話)
 家出したのは良いけど、野宿してる間にホームレスのおっさんにボード以外の持ち物を全部持ち逃げされてるとは間抜けすぎ<レントン。しかし、枕を抜かれて気が付かないとは……おまいは神奈以下だな。
 公園でヒップホップのダンスを見てたらいきなし地殻変動……は良いけど、筍のようなのがニョキニョキって、いったいどんな世界なんだ? いや、それよりも降り注いできた3本の杭って……
 そこで出会ったチャールズとかいうおっさん。流儀や形で無く、自分が何を感じて満足するのかが大事って、大人の道楽だね。ゲッコーステートにはこの手の大人がいないから人と違うことをやってたらからかわれるか変人扱いだな。
 しかし、ボードに乗らずにKLF自身に飛行機能を持ってるって、単純に考えたらこっちのほうが便利なのにそれが一般的じゃないってのは、地上での機動性と武器の関係なのかねぇ。

◎ふたりはプリキュア Max Heart
 (第30話)
 ビリヤードをしながらルルンのことを語ってる闇の3人。こういうとこで個性を強調せんでも、実際の作戦行動で個性を出してくれよ。
 初めてのジェットコースターで全然動じていないひかり。いや、なんか感受性に欠乏してるんじゃないのか? ま、さすがにフェスティバルゲートのデルピス・ザ・コースターみたいなのだったらそんなへいぜんな顔してられないとは思うけど。

◎雪の女王
 (第17話)
 ラギとの待ち合わせより2日も早く着いたからって、洗濯場で働き始めてるゲルダ。どうでもいいけど、通りすがりの旅人が日銭稼げるような仕事なのか? どう考えても仕事の総量に限度があるし、慢性的に人手不足で仕事が滞るなら顧客が減るだけだから、労働力と仕事量のバランスは常連だけで安定してるはずってのが経済学的な常識だと思うんだけど……
 ま、近くの町で大きな市があるとかで宿泊客がいっぱいだとか言ってたから、その宿泊客分の洗濯物の需要が増えてるのかもしれないけど……
 その洗い場で酒を飲みながら仕事をしてるヘレーネってねーちゃん。そりゃ仕事が出来てりゃ文句は言われないだろうけど……そんなにしょっちゅう酒飲んでたら完全に慢性アル中だろ。
 その息子がとてもいい子なんだけど……何でも自分でやれって……ゲルダはひどい母親だと思ってるみたいだけど、それ、ちゃんと一人で生きていけるようになれってことじゃないのか? なんか不治の病に侵されて余命幾許も無いとかいう話じゃないのかなぁ。
 とか思ってたら、いきなし洗い場で倒れてるヘレーネ。診察した医者はなんかもう重病みたいなこといってるけど……それで自分の死を察知して、酒で痛みを誤魔化してたってかい。
 医者に掛からなかったのは息子のために貯めた金に手を付けたくなかったんだろうけど、それで自分が死んでしまったら、後に金が残ってもどうかと思うぞ。
 しかし、昔、金持ちのぼっちゃんと駆け落ちして、相手は家に連れ戻されて離れ離れになったとかいう話は蛇足だからやめたほうが良いぞ。

《おまけ》
◎帰ってきたウルトラマン(再)
 (第21話)
「世田谷区に住む会社員・さかいのぶお氏の末っ子・みかこちゃん5歳……」
 なんか犯罪報道のような説明だな。しかし、真夜中のTVに飛行機が映ってるのは良いけど、なんでそれが東シナ海上空の旅客機だとわかるんだ? それにそんな深夜に瀬戸内海上空を旅客機が飛んでるわけ無いだろ。
 夜中に南に起こされてTVを見せられてる郷だけど……おいおい、そんな時間でも今は平気で番組放送してるぞ。
 レーダーが使えない状況で目視でビーコンを発見して本部に連絡しようとしてるマットアローだけど……通信不能が信じられないって話をしてるんだけど、レーダーも電波なら通信も電波だろ。レーダーが吸収されて機能しないんなら通信だって出来るわけないじゃないか。
「江戸川区に住む土建業・なかむらしんさんの長男・つとむくん11歳……」
 だからその犯罪報道のようなナレーションはやめろよ。
 どうでもいいけど、延々と映してるこの白黒ドラマは何なんだ?
 ビーコンを東京上空から海上に誘い出すために東京中の電波を止めるって……現在じゃとても無理な作戦だな。そりゃ放送や通信会社の公共電波は止められても、携帯電話とか無線LANとか違法電波を飛ばしてる自動車無線とか、絶対に指示に従わないやつが出てくるだろうからねぇ。
 ま、今じゃなくてもアホなガキのアマチュア無線ってオチか。いや、そんなのそのガキだけじゃないだろ。

◎ウルトラマンマックス
 (第12話)
 勤務中に音楽聴いてるのもどうかと思うけど、司令室にそんな曲響かせてたら緊急通報とか聞き漏らすんじゃないのか? おまけに(間接とはいえ)飛行中のパイロットに聞かせるのもどうかと思うぞ。
 ダッシュバードβのパワーブースターの実験中に後方から接近した不明物体に撃墜されてるコバ。今回はラドンかい。
 このヘイレンって怪獣、いきなし街に下りてきたと思ったらバッド・スキャナーズの曲に反応してたってか。それはいいけど、ダッシュバードβのブースター音とバッド・スキャナーズのギター音が似てるって、メチャクチャだね。
 コンサート会場に怪獣が来るからって現場に向かったDASH隊員たちだけど、緊急事態だといっても入れてくれない警備員のおっさん。UDF法120条って、いちいち法律の名前出さないとダメなんかい。お役所仕事か、おまいは。
 高速移動でマックスを包囲攻撃してるヘイレンだけど……おまいら慣性力というものを知らないのか? ヘイレンが高速で移動すれば移動するほど慣性力が大きくなるから方向転換しにくくなって来て、とてもマックスを包囲し続けるのは無理だろ。マッハ10の高速飛行能力なんて、空中での追撃戦か出会い頭の一撃にしか使えんぞ。

◎仮面ライダー響鬼
 (第32話)
 強盗事件の検問で警官に呼び止められて免許証の提示を求められたら、いきなし口の利き方を怒り始めてる謎のおっさん。おい、おっさん、無免許を誤魔化すなよ。たちばなでは小暮とかいう人が来るとかいって怯えてるんだけど……このおっさんがそうか?
 童子と姫があんまし見掛けなくなったと思ったら人知れず人員整理をして少数精鋭を目指してるってか。
 体育の時だけ足を怪我してる桐矢。ガキのことをつまらないとかさんざん言ってるけど、おまいのそのセコさの方がよっぽど人間としてつまらないぞ。たちばなで何とかヒビキに取り入ろうとしてるけど、部外者扱いで追い返されてるとはマヌケね。
 そこにやってきたダンキとショウキ。小暮の作ったアームドセーバーを実験台に使わされたら変身できなくなったってか。
 で、それは鍛え方が足りないからと殴りこんできてる小暮。でも、みどりがアームドセーバーを調べたらどんなに鍛えても人間には扱えない武器だって……鍛えたら何でも出来ると思ってるあたり、昔の体育会系の発想だな。
 トドロキの愚痴を聞いて逃げてるザンキ……このおっさんも小暮が苦手だってか。
 宴席で歌ってる小暮……ああ、どこかで見たおっさんだと思ったら布施明だったか。しかし、いくらうまくてもこんな歌、延々と聞かされたら大変だね。で、あきらから童子と姫の情報が入ったら、これ幸いとみんな逃げ出してるってか。
 どさくさにまぎれてアームドセーバーを持ち出してるトドロキ。案の定、使えずに変身が解けてしまってるし……
 それを拾ったヒビキも使えずに剣に弾かれてるんだけど、こっちは変身は解けてないみたいね。でも、落ちたアームドセーバーを童子に拾われてるとは凶悪。もっとも童子が使える剣かどうかはわからないけど……

週刊アニメ定点観察 Vol.459 (3/4)

2005年09月20日 | 週刊アニメ定点観察
期間:05/09/15~05/09/16

◎トリニティ・ブラッド
 (第18話)
 皇帝を暗殺しようとしてるラドゥーを阻止するために飛び出したイオンだけど、逆にラドゥーに阻止され、助けにやってきたエステルともども捕まってるとは悲惨ね。
 その様子を見ながらも別行動を取ってるナイトロードとアスト……と思ったら、モルドバ宮の爆破テロで皇帝は爆殺。ま、どうせあの皇帝は影武者だったんだろうけど。
 牢にいるイオンとエステルの前に現れたラドゥ……と思ったら、本物のラドゥはとっくに死んでて、そいつはディートリッヒってかい。エステルとは因縁だね。
 イオンを銃撃するディートリッヒだけど、それはメトセラに吸血衝動を与える凶悪な弾丸。イオンは自分が自分であるうちに殺すようにエステルに言い、ディートリッヒも銀の剣を投げ込み2人で殺しあうように言ってるけど……エステルにはとてもそんなこと出来んわな。

◎SHUFFLE!!
 (第9話)
 海ではしゃいでる神王と魔王のおっさんたち……あんさんら、社会的な立場ってものとか無いのか?
 で、ヒロインたちの水着姿という定番の流れ。プリムラのスク水はお約束だろうけど、ネリネまでスク水……魔王のおっさんも好きだねぇ。
 それにしても、プリムラよりもぺったんこの麻弓って……
 水着のブラが流されてる亜沙。稟の背中に胸を当てて反応を楽しんでるあたりが毎度のことなんだけど、そんなことやってるから真面目に恋が出来ないんだぞ。いや、そこから本気で迫るって最終手段もあるんだけど、亜沙は絶対にそんなことはやらないタイプだろうし……
 何か今回は嫉妬深いシア。亜沙に捕まってた稟にいろいろ絡んでるんだけど、亜沙が倒れかけたことで助かってる稟。ま、これは亜沙が罪悪感に駆られて助け舟出したってとこかねぇ。
 食事の後で並んで昼寝してる稟とシアだけど、気がつけばビーチマットごと沖合いに流されてたって……いったいどれだけ浮力を持ったビーチマットなんだ?
 それはともかく、近くの陸地に戻ってみたものの、そこは誰もいない無人の浜辺。草を払って奥に進んでも一向に気配なし……普通こういう場合、無人島に漂着したのかと思うところだろうに……いきなし異世界ってか。いや、神界や魔界と通じてる世界だから異世界というのも非現実的ではないんだろうけど、それでも無人島漂着説の方がずっと確率高いと思うぞ。
 進めど進めど人の気配は無く、光を見付けて駆けつけたら、それは海に反射した月の光で、浜辺に戻ってきたってところ。
 完全に2人きりの世界になってる稟とシア。この世界のアダムとイブになろうと誓いのキスをしようとしてるけど……その背後をさりげなく横切ってるプリムラ。そして2人を覗き見てる他の連中……
 おいおい、こいつらどこから降ってわいて来たんだ? いや、2人が流れ着いたのは島だか半島だかの別の無人の浜辺で、奥へ進んでるうちに元の浜辺に戻ってたんだけど、他の連中はいなくなった2人を探しに出てたって話なんだけど……それにしても極端な浜辺だな。いや、どこか無人島でこいつらだけ来てたって話なら別だけど、昼間は他に人がいっぱいいたから普通の海水浴場だと思うんだけど、近くにそんな人気のまったく無い世界が存在するとは思えんだけど……
 それにしても、プリムラが作ってた無駄に豪華な砂の城。波の一撃で跡形も無く崩れ去ってるって……虚しいね。

◎苺ましまろ
 (第6話)
 暑さでダレ切ってる4人。露骨にテンション高くエアコン切ったり窓を開けたり嫌がらせをしてる美羽だけど……今時、窓に増設するタイプのエアコンってのも珍しいね。
 なぜかジンジャーエールの謎にはまってるアナ。
 部屋から出たら暑いからって、トイレを我慢しまくってる美羽。ベッドの上で悶えてる様子がなかなかだけど、さすがに漏らす前に飛び出してるか……その隙に千佳にベッドを取られてるとは哀れだけど……まぁ千佳のベッドだからねぇ。しかし、2人で取り合ってるうちに茉莉に横取りされてると思ったら、最終的には伸恵に占拠されたら誰も手を出せないってか。
 アイスを食うのはいいけど、夕方とはいえ、真夏の屋根に上って熱くないのか?
 それにしても、あんな着信音入れられたら嫌だねぇ。

◎ガラスの仮面
 (第24話)
 文化コンクールの演劇部門で助演女優賞に選ばれたマヤ。そのマヤに完璧なヘレンだったのは自分の方だったと自信を持って言い放ってる亜弓。そこに現れた月影がマヤと亜弓を紅天女の候補として発表してるけど……自分が紅天女を目指してたはずの姫川歌子、そんなこと無かったように聞いてるんだけど、それでいいのか?
 助演女優賞の受賞者として連続ドラマに出ることになったマヤだけど……舞台とテレビドラマじゃ勝手が違うし、いろいろ大変だろうねぇ。
 いきなし月影に追われて大都芸能に入れられたマヤ。ま、今のままじゃ直接の演技指導は出来ても日舞とかの特別に習わなければいけない素養を身に着けることは出来ないだろうからって、月影が自分を犠牲にしてマヤに環境を与えたってところだな。でもマヤは自分が売られたとしか思ってないあたりがガキくさいね。

◎ぺとぺとさん
 (第10話)
 すんでのところで誘拐犯扱いされて警察に捕まってるぺと子の父。ま、カンナが証言したら無罪放免だろうけど……
 父親から逃げてるカンナを追ってるぺと子とシンゴ……はいいんだけど、そこに現れてる和賀八郎……よりによって一番ややこしいやつ。ま、今回はカンナが自分の気持ちを素直に語るためのきっかけを与えただけだけどねぇ。しかし、神出鬼没で何でも知ってるキャラってのは、はた迷惑だろうな。
 寿司を見て驚いてるぺと子。おいおい、ぺと子の家ではおにぎりのことを寿司と呼んでるってかい。とことん貧乏一家ぶりを見せてくれるねぇ。
 妹天国……妹専門テーマパークって、やめんかいっ!

◎攻殻機動隊SAC 2ndGIG
 (第21話)
 おいおい、核兵器の不発弾が見付かったって……物騒な世界だねぇ。
 茅葺首相はロシアからの情報を元に出島にプルトニウムが入ったという事実を公表して自衛軍の出島進駐を認めざるを得ないという状況にまで来てるのだけど、最後の閣議でそれをやめるように要請してる荒巻。でも、すでに遅しという感じだけど……
 合田一人を呼び出していろいろ鎌を掛けて本音を聞き出そうとしてるバトーだけど、ま、どう見ても草薙の入れ知恵だな。ま、こんなとこでボロを出す合田でもないし……
 それにしても、合田とバトーがやり合ってるビルの屋上にたむろしてる鳥の光景が、なんか『劇場版パトレイバー』の箱舟みたいな雰囲気がして、嫌だねぇ。露骨に押井の匂いがプンプンしてるなぁ。

◎ハチミツとクローバー
 (第22話)
 まだ旅を続けてる竹本。ママチャリはいいけど、ずっと野宿で旅をしてるってことはろくに風呂にも入ってないし、着替えも無しだな。そりゃ街中でへたってたら浮浪者扱いされても仕方が無いわな。
 しかし、水を民家で分けてもらってるって根性あるね。昨今じゃ住宅地のおばちゃんみたいに警戒して断られるのが普通だろうに。どうせ食料もコンビニかどこかで調達してるんだからついでにミネラルウォーターでも買っとけ……というのが面倒くさがりの発想なんだけど、ま、そんなやつがママチャリで野宿の旅になんか出ないわな。
 松島って宮城県か。夏場だからって涼しいとこに向かったのかも知れんけど、そりゃ帰りが地獄だぞ。
 ママチャリのチェーンが切れて万事休すの竹本。たまたま出くわした宮大工に働かせてくれって頼んでるけど……もうチャリの修理費くらいも残ってないのか? チャリを捨てて電車で帰るって手もあるだろうけど……浮浪者同然のなりじゃ無理か。
 山田さんと理花さん、第一種接近遭遇……さすがに美和子さんでも緊張して逃げたくなるか。

◎かみちゅ!
 (第10話)
 1ヶ月の期間限定で出雲に転校してるゆりえ……律儀に神無月のイベントまであるのか。神様も大変ね。しかし、転校早々の紹介で神様だからって特別に扱われたらゆりえも大変だね。そんな、いちいち拍手を叩かれても困るだけだろうに。
 ゆりえに出雲への転校を勧めてる八島様。両親には自分の方からも話すと言ってるけど、おまいじゃ直接話は出来ないだろ。せいぜお誰かに乗り移るか夢でお告げを告げるぐらいだな。
 おや、貧乏神まで連れてってるのか……と思ったけど、一応は貧乏神も神様だからなんだろうね。
 放課後、ゆりえを迎えに来てる猪鹿蝶……牛車じゃ会場着くまでどれくらいかかるんだ? とか思ってたら空を飛ぶんかい。しかし、出雲の町も有難味がないねぇ。
 神コン会場にやってきたゆりえだけど、何をするところかよくわからんわな。おや、貧乏神って死神と仲良かったんかい。
 神様の新人研修ってスタンプラリーかいっ! それにしても弁天様のライブってちゃんと歌を流さないのか? DVDには入ってるとかいう展開か?
 それにしても、神様の研修と学校の中間試験を同時にこなさなければならないって大変だね。スタンプの方は埋まったみたいだけど、試験の結果は最下位の成績。悲惨ね。
 弁天様は七福神の仲間と一緒ってか。ここで歌を使うか……
 一ヶ月が終わって転校先の中学から去っていくゆりえ。最後にありがたいお言葉をくれって、最後までそのノリかい。でも、ゆりえは開口一番謝ってるし……ま、最後の最後で溶け込めたって感じか。
 尾道に帰ってきたゆりえを出迎える祀と光恵。なんか雰囲気違うと思ったら、制服が冬服に変わったんだな。

◎ケロロ軍曹
 (第76話)
 月面の別荘で金儲けしようとしてるケロロたち。それを夏美に嗅ぎ付けられて、揃って月旅行に行くことになってるけど……ジュール・ヴェルヌ風の砲弾かい。しかも射出装置がヤマトの主砲かい。3番砲塔だけ照準が遅れてるとか……
 アポロ11号の着陸現場を探そうとしてクレバスに転落してる夏美とギロロ。いくら重力が地球の1/6でも脱出不可能ってか。穴が開いて空気が漏れ出してる夏美の宇宙服のお尻をこっそり修復しようとしてるギロロ。やたら意識してるのがおかしいんだけど、夏美からしたら宇宙人に触られたところで別に何とも思うような状況じゃないからねぇ。
 コペルニクスクレーターのミステリースポットを探そうとして古い宇宙船を発見してる冬樹。1000年前に漂着してきたかぐや姫の宇宙船だったってよくある話。しかし、1000年前からあるにしてはよくこれまで(地球からの観測や月探査船で)発見されなかったものだねぇ。
 宇宙船のエネルギーが尽きてもうすぐ滅ぶというかぐや姫に地球に移住すれば良いとか勝手に安請け合いを言ってる冬樹だけど……コールドスリープで眠ってる同胞が80億人……こいつらは平和主義のバルタン星人かい。

◎アニメ魂
 あかほり外道アワーらぶげ
 (第11話)
 Moe-1グランプリの優勝に挑んでるラブフェロモン。
 山ごもりで特訓はいいけど、なんかいつもの失敗の原因を薫子のツッコミに押し付けてる愛美。いや、そりゃ違うだろ。どっちかというと愛美がぶちきれて台無しにしてることの方が多いと思うぞ。
 特訓のたびに過去の話をして薫子に思い出させようとしてる愛美だけど、薫子には全然覚えは無し。いや、適当に都合のいいこと言ってるだけだろ。
 で、さんざん特訓した末に挑んだMoe-1グランプリだけど、愛美が本当に爆弾ぶっ放して失格。ま、いつものオチね。

週刊アニメ定点観察 Vol.459 (2/4)

2005年09月20日 | 週刊アニメ定点観察
期間:05/09/13~05/09/14

◎エレメンタルジェレイド
 (第24話)
 人とエディルレイドとの争いが終わると騙され、イヴに代わってエディルガーデンの玉座に着いてるレン。しかし、玉座に着いたら何か力を利用されてるだけで、当人の意思はまったく反映されないみたいだし……イヴがレンにテレパシーを使って助けを求めてたのは、それが唯一の自由意志だったのか?
 エディルガーデンに到着したクーは、玉座を離れたイヴに出会って、人とエディルレイドとは分かり合えないという絶望の言葉を聞くのだけど……なんか無意味に神出鬼没な感じだな>イヴ。
 ま、イヴはカオスクワイアに利用されてた自分をどうにかして欲しくてレンに助けを求めてたんだろうけど、自分の代わりにレンが利用されたらどうにもならないって絶望したんだな。
 で、現れたカオスクワイアのエディルレイドたちによって殺されてるクー……こりゃ、実はまだ生きてたというオチよりも、レンの祈りによって奇跡的に甦えるって結末になりそうな予感だね。

◎わがまま☆フェアリー ミルモでポン!ちゃあみんぐ
 (第170話)
 一緒に図書館に行く結木とはるかだけど、ぎこち無さ過ぎ。結木の本当の気持ちを察したはるかは結木から身を引くことを宣言してるけど……結木の方は余計に罪悪感を感じて楓とは付き合えないってか。ま、その真面目さが結木のいいとこなんだけどね。
 卵掛けクモッチョ以下のネタ……とても食えそうに無いと思ったら、単にネタだったのか……
 結木とはるかが破局したことを知って恋心危機一髪で楓に勝負を挑んでる安純。何か最後の勝負を挑んでるって感じだけど……このストレートさが安純のいいとこだな。ま、安純の目的は楓を元の土俵に引き戻すことだったんだろうけど……
 結木から電話があって願いが叶い始めてる楓。しかし、願いが叶ったら妖精とパートナーの契約は解除されて二度と人間界には来れなくなるってか。おまけに1時間以内に帰らないと恐ろしい呪いが待ってると……
 どうせずっとパートナーと一緒にいなければいけないってくらいの呪いだと思うけど、ひょっとしたらパートナーの願いの成就がリセットされてしまうとか、そういう可能性もないこともないわな。
 しかし、それやると、また最初からやり直しって最終回になって嫌だねぇ。

◎奥さまは魔法少女
 (第11話)
 ぐわぁっ~~~っ!
 いつもは1時間半余裕見て2時間録ってるんだけど、今週は別の番組が入ったから1時間半に短くしておいたら、ナイターの延長で1時間遅れ……ギリギリセーフだけど、いい加減試合終了まで放映なんて無計画で無制限なナイター中継やめろよ>サンテレビ。
 ……おまけになんか阪神が優勝しそうな感じだから、優勝決定の時期しだいでは予定も無いのに勝手に関連の番組が入って2~3時間遅れというのも発生しそうな気配……前回の阪神優勝の時もそれで『グリーングリーン』を1話録り損ねてるから、まったくいい加減にしてくれよ。
 そんなのに比べたら、いくら悪評が高くてもちゃんと30分なり1時間なりの延長の上限の決まってる他局の巨人戦中継はかわいいものだにょ。

 旦那に正体を明かしてるアニエス。なんか割と穏やかだからそのまま縒りを戻すのかと思ったら、そのままおさらばかい。ま、先に巽の方に明かしてそのことを旦那に告げた時点で取り返しが付かなくなってるんだけどね。
 そして巽だけを崩壊する世界から逃がそうとしてるアニエスだけど……電車で逃げられるのか? ひょっとしたら現実の世界の中の萩周辺だけがワンダーランドという異世界になってるってか? それなら東京から来たとかいうやつがいてもおかしくないんだけど……ワンダーランドが消滅したら外から来たそいつらも消滅か?
 アニエスが巽を逃がしたからその罰としてワンダーランドの消滅が始まったって話だけど、それを知ってて巽だけ逃がして他の連中を犠牲にしてるアニエスって最低ね。しかし、いったいいつの間におまいらの仲がそんなに進展してるんだ? はっきり言って、いきなし過ぎ。作り手はどう思ってるのか知らんけど、見てる側にしたら旦那に追い出された嬉子が自分の下宿にやってきた巽をこれ幸いと食い物にしたって風にしか思えんのだけどねぇ。
 リルムではワンダーランドの消滅を阻止しようとババアが乱入してるのだけど……要するに前任者としてクルージェを導かなければならないアニエスが、自分の世界に固執するあまりにその職務を放棄したから、アニエスに指輪を手放させるためにワンダーランドの消滅を仕組んでたってかい。で、ワンダーランドをどうするかは、後任者であるクルージェが決める問題だって話。それがどんな世界であろうとクルージェ自身に任せられることだって至極まっとうな話。
 要するに、アニエスが最初からクルージェを受け入れようとしなかったことがすべての元凶だってことね。
 事実を教えられたクルージェはアニエスを張り倒して自分を信用させ、一緒に世界の消滅を阻止してるけど……実質上、これで管理者の交代が行われたって話ね。
 指輪をクルージェに預け、リルムに出向いてるアニエス。まさか、扉を開けたら「おめでとう」パチパチパチパチじゃないだろうな。

◎ああっ女神さまっ
 (第23話)
 究極破壊プログラムを発動させたウルドの前には、封印解除したベルちゃんも無力。用済みとばかりフェンリルのえさにされそうになる螢一だけど、ベルちゃんのウインドケイジがフェンリルを拘束して助かったってか。
 そのフェンリルを解放するためにマーラーに犠牲を強要してるウルドだけど、それを拒否してやられてるマーラーも哀れね。で、自らの力をフェンリルに与えてるウルドだけど、逆にウルドの力がすべてフェンリルに吸収されてるってか。
 ウルドに成り代わり恐怖の大王を名乗るフェンリルだけど、スクルドが持ってきた対究極破壊プログラム用ワクチン・ミッドガルドの笛の前に呆気なくやられてるとはマヌケ過ぎ……とか思ったら、今度はミッドガルドが襲い掛かってきてるって……フェンリルに感染でもしたのか?

◎創聖のアクエリオン
 (第24話)
 シリウスが寝返ったことで世界の神話的バランスが逆転したと言ってるトーマ。世界各地に亜空間ゲートを開いて雪のような神話獣を降らせてるけど……
 独断でシリウスを連れ戻そうと出撃したシルヴィアだけど、寝返りの疑いで副司令にベクターマシンへの搭乗禁止にされてるとは悲惨ね。羽があることで疑われてるシルヴィアを何の屈託も無く庇ってるアポロ。こいつが唯一の希望だな。
 雪のように降り注いでたのは薔薇の種だったってか。シルヴィアは連れ去られ、薔薇に貫かれていく多くの連中。軍の作戦を語りながらもディーバは独自に動くと珍しく立派な指揮をしてる副司令だけど、その瞬間に薔薇に貫かれてるとは無残ね。
 出撃したアポロ、麗花、つぐみだけど……つぐみのヘッドでようやく合体。爆愛無限光はいいけど、まるでテッカマンのボルテッカーか、ガイバーのビームキャノンだな。で、天空の壁を破ったのは良いけど、その瞬間にぞろぞろ現れて追い抜いていく軍の量産型ベクターマシン……凶悪だね。

◎バジリスク~甲賀忍法帖~
 (第23話)
 なんか圧倒的に天膳の方が有利かと思ってたのに、目の見えない弦之介相手に首を切られるか? しかし、例によって首を切られたくらいでは死なんのだろうねぇ。いったいどういう神経構造をしてるんやら。
 残ったのは目の見えない同士の朧と弦之介。弦之介は朧に剣を取って自分を倒せと言うけど、朧も目が見えないと知ったら、瀕死の陽炎をつれて立ち去ろうとするけど……自分はもう助からないと知ってる陽炎は弦之介を朧に取られるのが嫌だからって、弦之介を道連れにしようとしてるって……怖い女ね。
 ところで、このねーちゃん、こんな瀕死の状態でよくあの磔状態を外したものだね。いや、朧が外してやったのかも知れないけど。しかし、復活した朧の破幻の瞳で吐息の毒が封じられて弦之介を殺せないまま結局は息絶えていく運命とは悲惨ね。
 お福の手の者たちの気配を感じて弦之介を隠す朧。で、お福の指示で首を付けてもらって復活を始めてる天膳だけど……朧の破幻の瞳で蘇生術が封じられてそのままお陀仏とは悲惨。ま、朧にしたら別に天膳の蘇生を阻止するとか思う以前に、天膳が怖くて見つめてただけなんだろうけど……こういうある種究極の力が朧のようなボケねーちゃんの瞳に宿ってて、なんか敵を倒しより先に味方に仇をなしてるってのが伊賀の不幸なところね。

 ところで、よくわからんのだけど、弦之介っていったいいつから目が見えなくなったんだ? 甲賀を出て駿府に向かった時点ではまだ見えてたのは確かだけど、小四郎の前に豹馬が立ちはだかった時点ではもう見えなかったみたいだからねぇ。
 で、その間に伊賀の連中が誰か弦之介本人に対して攻撃していたような記憶は無いんだけど……

◎タイドライン・ブルー
 (第8話)
 一瞬でアオイを人質に取ってるジョゼ。そのままティーンを連れて逃げようとしてるけど、兵士の暴発からキールを庇いに飛び出したアオイを止めることまでは出来ず、そのまま逃走。残されたキールもアオイとはいたくないって去って行ってるとは、アオイも哀れだね。ま、一番大変なときにキールを見捨てて行ってしまったんだから仕方が無いね。
 おや、パリもすっかり海の底かい。地図を知ってるアオイとティーンはユリシーズの行き先がフランスだと知ってるんだけど……ドゥーラヴィーラって衛星軌道から観測できるのか?
 自分は事務総長と母親を両立できないからキールを抱きしめてやることができなかったって悔やんでるアオイだけど……その前にあんなわがままなガキに育つような甘やかしを反省しろよ。
 浮きドックを乗っ取ろうと潜り込んだジョゼたちだけど、頼めば良いってノーテンキに交渉に向かって問答無用で捕まってるキール。マヌケ過ぎ。

◎ぱにぽにだっしゅ!
 (第11話)
 おや? 先週OPが変わったと思ったら、また元に戻ってるぞ。これって2ヶ月ごとにOP変わるんじゃなかったのか?
 姫子にクロスワードパズルをやらされてる6号。その他にもパシリをやらされてるみたいだけど……
 6号が誰かとオープンカーに乗ってるのを目撃したメディア。そのオープンカーが学校に止めてあって注目を浴びてるんだけど……6号と一緒に乗ってた彼氏が誰だったかって展開かい。
「体重×スピード×握力=破壊力」
 いったい何の授業じゃい。
 6号の件で都とくるみと一条さんに意識させないように回覧をまわしてる玲だけど……姫子を忘れてたとはマヌケね。というか、普通、根回しを忘れて問題を起こすのは一条さんだろ。
 玲の口車に乗せられてミゼットの持ち主を聞き出させられてるベッキーだけど……持ち主はジジイってかいっ!
 鈴木さやか……おや、6号って本名あったのか。
 自販機の留守番させられてるメソウサも哀れだけど、それに捕まってるベホイミも悲惨ね。
 ジジイのミゼットに乗せられてるベッキー……ご愁傷様。
 結局、ミゼットはジジイじゃなくて五十嵐先生の車だったみたいだけど、それはそれで新たな疑惑の種。
「はい、好きです。五十嵐先生が好きなんです」
 それにしても、ありゃ確かに車がトラウマになるわな<ベッキー。

◎フルメタル・パニック!The Second Raid
 (第8話)
 帰ってくるや否や、テッサのもとに詰め寄ってる宗介。そんな宗介にそれは命令かと言われたとたんに取り乱して、宗介相手に自分の職務の辛さをぶちまいてるテッサ。ま、相手が宗介だからぶちまけてるんだろうけど、上官の取るべき態度じゃないね。
 いきなしクルツと宗介に喧嘩を売ってる新任のクルーゾー中尉。殴りかかってきたクルツを一撃で倒した後で宗介にはAS同士の対戦を仕掛けてるけど……結局、宗介はアーバレストの力を引き出せずに完敗。
 ま、新任の隊長が部下に言うこと聞かすには最初にこてんぱんにやっつけとけばいいってのは軍隊物の定番だけど……クルツと宗介相手にそんなの必要無いと思うんだけど。
 しかし、このおっさん、メリッサと知り合いなのはともかく、さんざんコケにしてた前任者の隊長の戦友だったってかい。ま、よくある話だけど……

◎涼風
 (第11話)
 陸上部の大会をサボった大和に早朝から呼び出されて付き合わされてる服部、とんだ災難だね。その辺が気兼ねなく出来てるあたり悪友の悪友たる所以だけど。しかし、行くとこ無いからって大和が服部に連れ込まれた先は陸上の大会会場。ちゃんと前もって会場のチェックまでしてるあたりが服部の律儀なところだな。
 そこで大和が目にしたのは、死んだ和輝より格下だと言われて怒った有馬とか言うヤツに絡まれてる涼風。行き当たりばったりでその前に飛び出して、和輝や有馬よりも自分の方が速いと言い張って勝負を挑まれてるというお約束の展開の大和。相手のことをあんなこと言ってるようなやつは口だけと見くびってる大和だけど……そりゃどう見てもおまいの方にこそ当てはまる言葉だろ。
 用意も無くいきなしやってきて試合に出ると言ってる大和の準備を手伝えることで嬉しそうな萌果だけど、この子、本当に良い子だな。
 いきなし予選で有馬と当たってる大和。有馬の方はどうせ相手が無名の選手だからって舐めてるわけだけど……大和の方は有馬がすごい選手だって聞かされたおかげで萎縮してる感じ。そこに服部が涼風を連れて応援にやってきたおかげで少しは格好良いとこ見せないとって意識したみたいだけど……とことん陸上に対する動機が不純なヤツだね。
 得意のロケットスタートですらスタートダッシュに出遅れた大和。有馬との格の違いがはっきり見せ付けられてるね。ま、大和みたいなヤツはなまじ自分の身近な範囲では負けたことが無いから何事も本気になって打ち込めないってとこがあるだろうから、一度ぼろくそに負けさせるのが良いんだけど……でも、こいつ、ヘタレだからぼろくそ過ぎたら落ち込んでしまって逆効果だろうな。
 ……と思ってたら、涼風の叱咤でいきなし有馬に追いついてるし。ああ、とことん不純なヤツ。で、さすがの有馬も焦ってるけど……結局は練習サボってたのが祟って途中で足がもつれてリタイヤってのが大和らしいというか、情けないところだね。
 でも、ま、いいとこまでいってたみたいだから本人にもやる気が出てきたみたいだし、涼風の大和に対する印象も変わったみたいだけど……
 しかし、「南を甲子園へ連れてって」じゃないけど、和也が死んだ直後の上杉達也って感じで、素質は歩けど有馬に勝つにはまだまだこれからってところなんだな。

◎極上生徒会
 (第24話)
 宮神学園の体育祭で大忙しの極上生徒会だけど……手伝わせるとどうなるかわからないって、手伝うなと言われてるりの……得だねぇ。
 いきなし死んでる会長の祖父。本家に呼び出されるのは当然だろうけど、体育祭当日にやってきたと思ったら、いきなし自主退学するってかい。親族会議で次期当主に選ばれたからって、本家に戻らないといけないってかい。
 自分も神宮司に戻ろうとしてる奈々穂だけど、自分の代わりに宮神学園を守れって。ま、理由に口にしたもう一人の自分というのがりのってことは見え見えだけど……
 りのの母親からりののことを託された時のことを思い出してる会長……初対面で頼んでるってことは、りのの母親と会長って特に親しかったとかいうわけじゃないのね。
 しかし、会長が退学すると言っただけで生徒が暴動起こして体育祭が中止になるって、いったいどういう学校じゃい。
 会長がいなくなったら用無しとばかりに極上寮を出て行く久遠だけど……なんか独自に動こうとしてるみたいね。
 会長の実家に詰め寄ろうと駅で鉢合わせしてるりのと香、れいん、小百合、まゆら……5人揃って目的場所がわからないってマヌケ過ぎ。ま、こいつらがボケ役なのはいつものことだけど……遊撃3人というのが空し過ぎ。ま、ことが神宮司絡みの話になったら奈々穂以外の遊撃に物語的な関係が無いってのは確かなんだけどねぇ。
 結局、奈々穂だか聖奈だかが(神宮司の本家の所在を知ってるという点では奈々穂だろうけど)シンディに出させたボンネットバスで揃って出撃だけど……琴葉と歩がその場で見送ってるのはいいけど、久遠ってまだそんなとこにいていったい何をしてるんだ?
 どうでもいいけど、走行中のバスの床を掃くのは危険だからやめたほうがいいと思うぞ>管理人さん。

◎いちご100%
 (第10話)
 ホワイトデーって、マジで期待してる女の子っているのか? いや、本命に渡したお返しとかなら期待するのはわかるけど、義理チョコで回収期待してるってのはどれくらいのものなんだ?
 いや、最初から高価な見返り期待してばら撒いてるとかいうやつもいることはいるだろうし……
 ま、最近は義理チョコすら縁の無い生活してたら、ホワイトデーなんて関係ないからわからんけどねぇ。

 東城と映画を見に行った真中だけど、隣でぼろくそに貶してる女。外村の妹の美鈴なんだけど、アニメは1クールで終わりならほとんど出番は無いわな。ま、出てきたところでヒロイン対象外のキャラだから映像研究会の新人メンバーという以外の役割は無いんだけどね。
 しかし、映画館の中でいきなし声出して貶すか。ま、所詮は厨房並みのマナー意識しか無いんだろうけど。

 しかし、黒川先生、いくら特売だからってトイレットペーパーみたいな単価の低いもの大量に買い込んでどうするんだ? 石油ショックの時代でもあるまいし…… そりゃ生活必需品だからいつかは使うだろうけど、そんなことに使う労力をコスト計算したら少しも得したことにはならないと思うぞ。

週刊アニメ定点観察 Vol.459 (1/4)

2005年09月20日 | 週刊アニメ定点観察
期間:05/09/12~05/09/12

◎機動新撰組 萌えよ剣
 (第11話)
 沖田と竜之介の仲が進展するのかと思ったら、いきなし上海から竜之介の許婚を名乗る中国娘登場……おまいは女傑族の珊璞かいっ! で、連れてるのが早乙女玄馬……って、そういやぁキャラクターデザインは高橋留美子だったな。いや、そのパンダが呪泉郷で熊猫溺泉に落ちたのかどうかは知らないけど……
 空を飛ぶギョーザとシュウマイはいいけど、明治初期の日本人はシュウマイはともかくギョーザなんて知らないと思うぞ。

◎ブラック・ジャック
 (第43話)
 謎の萎縮症に侵された動物たちの剥製……きっとAPTX4869の仕業だな。
 自分が発病してるのを知ってて、素手でブラック・ジャックと接触し、感染の不安で脅迫して治療を引き受けさせるとは、この戸隠って医者も狡猾だね。
 調べても調べても原因のわからない奇病。しかも感染地域は広がってる様子。
 ついに戸隠を使って治療法の実験を始めるブラック・ジャックだけど、効果は無く戸隠の体も縮む一方。
 しかし、感染地帯に住んでいるのに萎縮症に侵されずに無事な動物たちがいるってことで、そいつらが食ってた土を調べたら、そこには高濃度のカルシウムが……おいおい、さんざん謎めかしておいて、結局はカルシウム不足で骨格が萎縮してたってオチか?
 神を呪ってるブラック・ジャックだけど、そんな戸隠のいまわの際の言葉を真に受けたようなこと叫ぶなよ。下の番組みたいに「体は子供、頭脳は大人」じゃあるまいし、脳まで萎縮して小さくなってたらまともな判断で物事言ってるとは思えないぞ。

◎名探偵コナン
 (第414話)
 光彦のトンデモ推理だけど、毒に関する考察はともかく、どうしていきなし坂口が殺人を計画してるなんて論理の飛躍が出てきたんだ?
 どうでもいいけど、コナンが探偵団以外のクラスメイトと仲良く話しながら下校してるって珍しいね。

◎D.C.S.S.~ダ・カーポ セカンドシーズン~
 (第11話)
「パイパイララクル、クルクル~ン!」
 また、よくわからん擬音系の魔法の呪文。『マジカルシフォン』は良いけど、そこにやってきたヤギ。ななこの原稿を加えてるけど、まるでどこぞの雛菊家のビリーみたいに性格悪そうだな。
 しかし、彩珠ななこってプロのマンガ家だったんか。
 ななこを先生呼ばわりしてる杉並。なんかいつもと態度が違うんだけど、まさか『マジカルシフォン』のファンだったのか? しかし、アイシアなんかアシスタントに付けても役にたたんだろ。べた塗りもトーン張りも出来るとは思えんけど……
 喫茶ムーンライトのフルーツタルトは良いけど、キウイ抜きってわがままな客だな。そりゃ立ち食い蕎麦屋でネギ抜きを注文してるどこぞの革命おじさんみたいだね。
 で、そこで出会ったのがななこの担当の編集者。原稿をせかしに来てるってか。
 魔法なんて無くても良いとシフォンが気付くって展開。てっきり最終回のプロットなのかと思ったら、今の子供たちはそんなの求めてないからって路線変更かいっ! いや、最終回なら香月舞だって魔法なんかいらないって魔法を返しちゃってるんだけどねぇ。ま、人を幸せにする魔法じゃなくて、マジックをする魔法ってあんまし有難味の無い魔法だったけど……
 それを聞いて「魔法は人を幸せにする」ということを証明すると言ってるアイシア。おまい、他人の前で魔法を使う気かい。
 看護学校で料理を修業して来たはずの音夢(……って何か間違ってるような気がするぞ)なのに、相変わらず弁当は不味いってか。いや、弁当作れるようになってるだけマシなんだろうけど……そこで魔法で弁当を出してるアイシアだけど、種も仕掛けも無いってことを知らなけりゃ単なる手品にしか見えないわな。おまけに不幸にしてるし……
 なんかテストの結果で落ち込んでるともちゃん。付き合ってることりは98点でとても点数を見せられないって、相変わらずの優等生ぶりだね。そこにやってきて点数を380点にしてるアイシア……そりゃ魔法じゃなくて小学生のいたずらレベルじゃないか。
 それにしても、ことりが純一にくっついてた間は出番の無かったみっくんとともちゃん。音夢の復活でことりが純一から離れたら昔のように3人一緒……なんかいい友達だね。ま、ことりが他人の心を読めて疑心暗鬼だった時もこの2人とは安心して付き合ってたみたいだから、ことりにとっては心底、心を許せる友達なんだな。
 しかし……ほんとにこのまま引き下がってて良いのか?>ことり。
「マジカル4姉妹集合!」
 シフォン、タルト、パイ、ガレット……そんな設定があるのはいいけど、つき合わされてる美春と水越姉妹が哀れね。いや、哀れなのは眞子だけかも知れないけど。で、砂場で遊んでる子供たちの相手をしようとしてるんだけど、完璧無視されてるとは悲惨ね。
 子供たちが作ってた城が崩れたのを見て治し始めるマジカル4姉妹……はいいけど、城のデザインが完全に別物だろ。おまけに金のシャチホコなんか乗せてどうする。そんなの見て喜ぶのは名古屋人だけだぞ。で、城はシャチホコの重みで崩れて元の木阿弥。
 しかし、そのシャチホコ、純金だったら大金になりそうだね。いや、アイシアの魔法だから金メッキがいいとこだろうけど。
「おばさんたち恥ずかしくないの?」
 いや、眞子は恥ずかしがってたと思うぞ。(美春もそうかもしれないけど)
 しかし、魔法で子供を怒らせてどうするんじゃい。
「魔法なんてあるわけない」
 子供たちの捨て台詞を聞いてショックを受けてるななこ。小さい時から魔法があると信じてた自分の夢を託して『マジカルシフォン』を描いたというけど、現実を思い知って編集者の方針に従おうと諦めたみたいだけど……
 パトカーを探しに来た男の子に消防車を出してやるアイシア。おいおい、消防車はピーポーピーポーとは鳴らんだろ。せめて救急車を出してやれよ。でも、男の子は喜んでたみたいだけど……おまい、パトカーは良いのか?
 ま、それを見てななこは魔法への夢を捨てなかったみたいだけど……編集者の方針に逆らってるって、『ジャンプ』とかなら(『幽遊白書』並みの貢献実績でもなけりゃ)切られてるな。
 またビリーに原稿を食われてるななこ。おまい、双子塚の呪いにでも祟られてるのか? しかし、FAX用の感熱紙ほどではないにしても、マンガの原稿用紙(特に市販の専用用紙の場合)も消化には悪そうだぞ。ななこがどんな紙に原稿を書いてるのかは知らないけど……というか、ひょっとしてわざわざヤギが好みそうな天然素材の紙でも使ってるのか? いや、曲がりなりにも出版用の原稿なんだからわら半紙とかチラシの裏紙に描いてるってことはないと思うけど……

◎MONSTER
 (第70話)
 いきなし町にあふれてる射殺死体。事態が急展開しすぎ。
 いじめっ子たちにいじめられて拳銃を手にしてるガキ。グリマーが通り掛ったら死体の前で怯えてたんだけど……ま、ガキが撃ったわけじゃなかったみたいね。
 計画の内容を車椅子の宿泊客に聞き出そうとしてるルンゲだけど、こいつらは単なる下っ端で何も知らないってか。しかし、ホテルの支配人がフランツ・ボナパルタだったって……とても薔薇の館の事件の首謀者だとは思えない温和なおっさんなんだけど……ま、今はベルリンの壁崩壊後に逃げてきて潜伏してるだけってか。プラハで孤児院やってた511キンダーハイムの元所長のおっさんと同じだな。
 どうでもいいけど、この期に及んでまだヨハンをテンマの妄想だと思ってるってか?>ルンゲ。いったいどういう頭してるんだ?
 ニナに向けてルーエンハイムへの招待のメールを送ってきてるヨハンだけど……誰のメールアドレスに届いたんだ? ま、普通に考えたらヒゲオヤジのメールアドレスだろうけど……このおっさんメールとか使えたのか? ギーレンならわからなくもないんだけど、ヨハンがギーレンの関与をどこまで知ってるのかよくわからんし。かと言ってニナのアドレスに届いたメールをこいつらが先にチェックしてるわけはないからね。
 しかし、完璧な自殺って……自分のことを知ってる人間すべてを巻き込んで自殺するってかい。いや、それはいいんだけど、じゃ、(そこに住んでたという以外)まったくヨハンとは無関係のはずなのに殺されてるルーエンハイムの住人たちって何なんだ?
 一方、陸の孤島になったはずのルーエンハイムにたどり着いてるテンマ。鉄道や国道は止まってるけど林道なら使えるってか。なんか一昔前の広域農道とか載ってなかった頃の日本の道路地図みたいな話ね。
 町に死体があふれてる中をホテルで平然とソーセージ屋のねーちゃんとエッチしてる実行犯のリーダーの男……ロベルトかいっ! しかし、いくらこんな田舎町から出て行きたいと言っても、そんな凶悪なおっさんとよくエッチする気になるね。なんかエッチが終わったら即座に殺されそうだな<ねーちゃん。(エヴァ並みの駆け引き能力があれば別だけど……ま、このねーちゃんの場合は駆け引きに使う材料すら無いわな)
 ところで、宝くじが当たって疑心暗鬼になって銃器を買い漁ってた夫婦。こいつら真っ先にやられるかと思ってたんだけど、なんか意外と冷静だな。結局、こいつらが買ってきた銃器は未使用のままルンゲとグリマーに渡されてるし。

◎おくさまは女子高生
 (第21話)
 いきなしコンビニのにーちゃんにプロポーズされてる麻美。どうでもいいけど、この作品のキャラって極端すぎ。
 で、麻身にふられたコンビニのにーちゃんは風俗にはまってしまいましたってか。

 (第22話)
 修学旅行でもないのに1泊2日の旅行って、暇な学校だね。

 岩崎先生絡みの話になってどうも作品がつまらなくなって来たね。いや、別に元々面白いってわけでもなかったけど、余計に面白くなくなって来たと言うか……話に捻りが無くて同じことを毎回繰り返してるだけなんだね。それに、麻美のエロい妄想がさっぱり無くなってしまったし……

 いつもは三重テレビで録ってたのをそのまま残してるんだけど、今週はOPが途中で中断って事故起こしてくれたんでサンテレビのを残そうと思ったら……ナイター延長で1時間遅れ。こっちは30分余裕の1時間しか録ってないからアウト……
 ま、予備でKBS京都のを録ってたのが無事だったから助かったけど……しかし、お風呂の湯気、三重テレビよりKBS京都の方が露骨に濃い(というか、全体的に画面の白レベルを上げてる)って感じがするんだけど……気のせいか? いや、サムネイルにしたら三重TVの方はちゃんとキャラがくっきり映ってるけどKBS京都の方は白がかってキャラがぼけてるからなぁ……

【DCSS】初音島桜前線注意報(9) 魔法少女・胡ノ宮環

2005年09月14日 | アニメ
 第9話で音夢と純一の確執も一応片付いて、第10話からは新キャラ紹介編に入ったようです。
 まずは謎の巫女、胡ノ宮環というわけですが……残念ながらオリジナルのシナリオはアプリオリなものとして作品が作られているようで、新規キャラのアイシアの目を通して環のパーソナリティを描くだけで終わっています。
 ま、本来なら前作の時間軸で語られるエピソードだから、それはそれで仕方の無いことなのでしょうが、アニメだけじゃどういうキャラかわからないって話になってしまっています。
 それでは書くことが無いので、想像を働かせて環のキャラクター設定をまとめてみました。なお、この文章はフィクションであり、実在のアニメ番組の作品設定やキャラクターとは関係ありません。

(1)変身!胡ノ宮環

 環の特技といえば、一番目立つのは制服から巫女衣装への早変わりでしょう。制服の片方の肩をおもむろに掴み、それを引っ張ったかと思えば瞬時に巫女衣装に変わっているという、とても人間業とは思えない変身です。
 そう、これは変身です。実際、どう考えても夏服の制服の下に巫女衣装を着込んでるとは思えないし、そもそも片手で引っ張って脱ぎ捨てられるような構造の制服でも無いでしょう。もちろん、衆人環視の中、いちいち着替えてるようなことをしているとは思えません。脱ぎ捨てるような動作をしていますが、これは変身のポーズなのです。
 本来なら変身バンクが多用されるところですが、それをあえて省略してギャグにしてしまってるのが製作スタッフの酔狂なところです。
 変身といえば改造人間等の変身ヒーローか、魔法少女と相場が決まっています。もちろん、この場合は魔法少女でしょう。ただ変身後の姿が普通の巫女さんなので誰も魔法少女とは気付かないだけなのです。

(2)幸運の破魔矢

 そんな環が魔法のアイテムとして使っているのが「幸運の破魔矢」と呼ばれている弓矢ですが、破魔矢といいながらイスや道路に突き刺さってるところをみたら、立派にやじりの付いた武器のようにも見えます。
 当人はちょっと手元が狂ったとか言っていますが、手元が狂うも何も、人のいる方向に向けて構えたり振り回したりするものではありません。本当ならそれだけで問題行動です。やじりの無い破魔矢だったとしても当たったら傷害罪ですから同じことです。
 それが問題にならないのは「魔女っ子効果」(註1)によるものでしょう。当然ながら普通の弓矢に見えてるのはカムフラージュで、実際は「ビューティー・セレイン・アロー」「マジカル・シュート!」と心の中で叫びながら放ってるものと思われます。

(3)純一と魔法の秘密

 この2人の過去に何があったのかは語られていないのでわかりませんが、魔法少女物のセオリーから考えると純一は環が魔法少女だということを知っているという可能性が高いと思われます。
 ただ、純一がアイシアに環は魔法を使ってるわけじゃないとか言ってるのが、環の秘密を守るためか、本人がそう思い込んでるからなのかは判然としません。また、魔法少女には「他人に正体を知られた時の呪い」(註2)が存在していたりしますし、純一が環の魔法をただの予知能力だと思い込んでるみたいな描写がありますから、いったん純一に秘密がばれた後で何らかの記憶操作を行った可能性があります。(註3)

(4)風見学園巫女部

 初音島を霊的に守護していた《枯れない桜》が枯れてしまってから風見学園周辺に出没するようになった物の怪から学園を守るために組織された霊的防衛隊が巫女部です。巫女委員会とも言います。
 島の古い神社の娘であることからスカウトされた環が部長をやっていますが、魔法のことを知られているわけではありません。また、必ずしも部員全員が高度な霊能力を持っているわけではありません。環の他にはお節介焼きの親友とか、漫画家志望とか、オカルトオタクとか、百合系少女とか、オヤジ趣味のロリキャラとか基本は押さえていますが、それが霊的に意味があるのかどうかは不明です。

(5)《枯れない桜》の魔法

 《枯れない桜》が枯れてしまったとき、最後の1枚の花びらが神社の御神体と融合し、霊的に封印されてしまいました。その2年後、芽生え始めた環の霊感に反応して《枯れない桜》の意思が復活し、環に魔法の力が授けられたのです。
 環の使命は初音島に出没する物の怪の持ってるジュエルストーンを108個集め、《枯れない桜》を復活させることです。18歳の誕生日までに108個集めないと初音島は瀬戸内海に沈んでしまうことになっています。(註4)

(6)環の予知能力

 本当に予知能力があるわけではありません。霊感の強い環は物の怪の気配をすぐに察知することができるので、相手がジュエルストーンで強化されていない小者なら、その物の怪が悪事を行う前に行動に移ることが可能なのです。
 ただし、気配を感じただけでは何をするのかはわからないので、とりあえず物の怪の居場所に向かって魔法の矢を放つのが精一杯なのですが、これが「幸運の破魔矢」と呼ばれている現象の正体なのです。

(7)究極のライバル

 とりあえず人知れず順調にジュエルストーンを集めている環ですが、シリーズ後半には強力なライバルが登場します。それは2年前に《枯れない桜》を枯らせた凄腕の悪の魔法少女で、今回も《枯れない桜》の復活を阻止するために環の前に立ちはだかります。
 封印の獣を従え、魔法の杖と東洋と西洋の魔法を融合させた52枚の怪しげなカードを使い、魔法の攻撃を繰り出すその少女の名は!?……(註5)

(8)今後の展開

 第11話「だだいま執筆中!」
 第12話「帰って来た暗黒の魔法少女」(仮)
 第13話「新たな希望、鳳凰の剣」(仮)
 第14話「さらばうたまる、新たなパートナー登場」(仮)
 第15話「カラーひよこと蘇生魔法」(仮)
 第16話「アイシアの素敵な和太鼓奏者」(仮)
 第17話「復活の美春ロボ」(仮)
 第18話「水越萌、免許取りました。」(仮)
 第19話「先々代の巫女部部長の呪い」(仮)
 第20話「マジックキングダムから来た男」(仮)
 第21話「頼子の一番長い日」(仮)
 第22話「巫女部壊滅」(仮)
 第23話「うたまるの逆襲」(仮)
 第24話「第3の魔法少女登場」(仮)
 第25話「風見学園最後の日」(仮)
 第26話「18歳の誕生日……(最終回)」(仮)


 ご……ご、ごめんなさいっ! もうしません。


(註1)
 魔女っ子が怪しげなアイテムを持っていたり謎のペットを連れていたりしても世間は深くツッコんだりはせずに受け入れてくれるという現象のこと。たまにオタク系のキャラに目を付けられることがあるので要注意。

(註2)
 一方的に魔法と使命を押し付けられた上、正体がばれたら無関係な好きな人を氷付けにしてしまうと脅されながら扱き使われていてた悲惨な魔法少女もいたが、たいていは本人が魔法を失うだけで済むことが多い。

(註3)
 この場合、記憶操作した相手が秘密を思い出してしまったとたんに魔法を失ってしまうという時限爆弾みたいな存在である。空に浮かぶ舟を見たらおしまいという話も。

(註4)
 途中で交通事故で環に死なれては大変なので、特にトラックの運転手には交通安全に気をつけてほしい。子供もボール遊びしてはいけない。

(註5)
 それはさくら違いだろ……というお約束のボケ。