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アニメ及び周辺文化に関する雑感

【DCSS】初音島桜前線注意報(19) 芳乃さくら、いまだ成長せず

2005年12月09日 | アニメ
 2年ぶりに初音島に帰って来たさくらですが、その姿は2年前と寸分変わらぬ姿。本人談では少しボインにはなったらしいですが、見掛けは変わりません。
 ま、さくらの成長が2年前から止まったままだけとかいうのなら、偶々そういう成長段階だと考えることも可能ですが、さくらの場合はその何年も前に初音島を去っていった幼児期(小学生くらいか)の体型のまま、ずっと成長が止まっているわけです。
 以前は、枯れない桜の木の魔法がさくらの願いを叶えるための代償として成長が止まっていたかのように思われていましたが、枯れない桜の木の魔法が効力を失って2年経った現在も成長は止まったままです。
 ところが魔法のことでさくらに反発したアイシアが指摘したのは、さくらが純一のことを諦め切れていないから本人の潜在意識が成長を止めてるということでした。目から鱗というか、いきなり核心を突く鋭いところを突いて来たアイシアですが、果たしてそうなのでしょうか?
 今回はさくらがなぜ成長しないのか、いくつかの案を考えて見ましょう。

(1)枯れない桜 ファイナル・ウォーズ

 さくらは完全に枯らせてしまったと思い込んでる枯れない桜の木ですが、実はわずかながらまだ辛うじて生きていて魔力を保ってるという説です。そこで、自分を枯らそうとしたさくらへの復讐かどうかはしらないけど、成長しないというさくらに掛けられた呪いだけが解けないでいるのです。
 そのうち生命力を回復した桜の木は盛大に季節外れの花を咲かせるでしょうが、その時こそ枯れない桜の木とさくらの最終決戦が始まるのです。
「あの桜の木が最後の1本だとは思えない。ボクたちが魔法を乱用し続ければ第2、第3の枯れない桜が……」

(2)魔法の帰国子女リリカルさくら

 両親と住んでいたアメリカから初音島に帰って来たさくらですが、大好きだった隣の純一お兄ちゃんはいつの間にかロリコン趣味に。アメリカで育ったセクシーバキュンな今のさくらの姿ではお兄ちゃんに嫌われてしまう……
「キミに魔法をあげるにゃ」
 魔法の国からやってきた魔法猫うたまるに変身魔法をもらったさくらは、毎日お兄ちゃんの理想の女の子に変身することに。
「ロリロリタッチで、子供になぁれ!」

(3)吸血姫さくら

 さくらが今の姿になった頃、初音島に1人の吸血鬼がやってきました。彼は日本の闇の世界を支配するために手始めに初音島にやってきたのです。そこで彼は桜の木の下で金髪碧眼の日本人とは思えない1人の少女に出会いました。
 彼は吸血衝動を押さえられず、その少女に噛み付いたのですが、それが少女を覚醒させてしまったのです。少女の父親はトランシルバニアのとある王族の末裔……彼女は真祖の血を引く存在だったのです。
 少女は逆にその吸血鬼(死徒)の血を吸い、真祖として覚醒してしまったのです。少女の覚醒を知った両親は、これから起こる少女の変化を周囲の人間に知られないために、少女を連れて初音島を出て行ったのでした。
 でも、少女は大好きだった隣家の少年のことが忘れられず、何年か後に1年間だけ初音島に帰ってきました。しかし、吸血鬼となった少女はあの日から成長が止まったままの姿でした。

(4)おねがい☆ウィッチ

 芳乃さくらは生まれ故郷の初音島を離れ、ロッキー山麓のとある湖畔で療養生活を送っていました。そこはたまにUFOが目撃されてるミステリースポットでしたが、取りたて何事もなく地元の友人たちと仲良く過ごしていました。
 さくらにはグリーンリバーという女の子の親友がいました。彼女は好きな男の子に告白したのですが、その男の子にふられてしまいました。親友が悲しむのを見たくないさくらは男の子に問い詰めました。その男の子は優柔不断で、とくにさくらの親友をふるだけの理由があったようには思えなかったからです。
 でも、男の子の言葉を聞いて自分の思うように親友が幸せにならないと知ったさくらはいきなし昏倒してしまいました。さくらは何年も仮死状態で、その間、成長は止まったままでした。
 こういうことが何度も続き、さくらの姿は初音島にいた頃から変わらず、周囲の奇異な目を避けて転々としていたさくらは何年かぶりに初音島に帰りました。初音島にいた1年間は「停滞」は起こりませんでしたが、枯れない桜の木のことで島にはいられなくなり、再びアメリカに渡ると「停滞」は再開してしまったのです。

(5)碧眼のさくら

 その日、紅世の徒が初音島を襲いました。純一と音夢は町から離れていたので影響は受けなかったのですが、さくらは封絶の中に取り込まれてしまいました。さくらの存在の力は紅世の徒に取り込まれてしまい、封絶が解かれた後、さくらはトーチとなってしまいました。
 トーチとなったさくらは次第にその存在感を失い、やがて消え去っていく運命だったのですが、さくらの存在はいつまで経っても消えませんでした。実はさくらはその中に宝具「零時迷子」を宿すミステスだったのです。
 さくらは「零時迷子」の効力で存在を失うことはなくなりましたが、本物の人間ではないのでそれ以来、けっして成長することがなくなってしまったのです。

(6)珠川彩子劇場 人魚の桜

 それはもう10年くらい昔のこと、初音島に1人の少年と2人の少女がいました。少年の名は純一、少女の名は音夢とさくらと言いました。
 純一とさくらは魔法が使えたのですが、音夢は使えませんでした。そこで純一とさくらは魔法のことは音夢にはナイショにしていました。しかし、音夢はそのことに気付いていたのです。
 純一は和菓子を出す魔法しか使えませんでしたが、さくらはいろいろな魔法が使えるようになりました。
 ある日、純一が病気で倒れました。心配そうに見舞いに来たさくらに音夢は言いました。
「にいさんの病気は人魚の生血を飲まないと治らないそうよ」
 無邪気なさくらはその言葉を信じて、魔法で人魚を召還しました。
「いでよ、人魚!」
 その人魚が櫻井智の声で喋ったかどうかは定かではありません。哀れな人魚はさくらに献血をせがまれてしまいました。でも、人魚の不幸はそれだけでは終わりませんでした。いきなし後頭部を石で殴られ、気が付くと肉体の一部が抉り取られていたのです。人魚は塩水が沁みる痛みに泣きながら海に帰っていきました。
 さくらが人魚の血を届けに来ると、なぜか息を切らした音夢が出迎えました。
「私がにいさんに飲ませてあげるわ」
 さくらは音夢に任せれば大丈夫だと思って帰りました。その日、朝倉家の生活廃水の中に赤い液体が混じってました。
 そして数日経って純一は元気になりました。そして、さくらの家に音夢がやってきました。
「これ、にいさんがさくらちゃんにお礼だって」
 音夢が差し出したのは和菓子でした。それを見たさくらは、それは純一がさくらのために魔法で出した物だと思い、喜んで受け取りました。さっそく口にするさくら。しかし、一口食べたとたんにさくらの体は発熱し、何か変化が起こったようでした。でも、その時は何が起こったのかはわかりませんでした。ただ、さくらの耳には音夢が笑ってるような声が聞こえました。
 それから何年かして自分が成長しないことに気付いたさくらは、昔、おばあちゃんが話していた不老不死にまつわる人魚伝説を思い出しました。

(7)ゼンマイ仕掛けのサクランボ

「お兄ちゃん、ボクの秘密を見せてあげるよ」
 ある日、さくらは純一にそう言い、おもむろに服を脱ぎ始めた。
「おいおい、いったい何を考えてるんだ、さくら?」
 純一は戸惑いながら顔を背ける。
「ダメだよ、お兄ちゃん。ちゃんとボクを見てよ!」
 さくらは強引に純一の顔を引っ張る。恐る恐る振り向いたその前に、肌をさらけ出したさくらがいた。
「お兄ちゃん、ここだよ」
 さくらは自分の体の一点を指差しながら向こうを向いた。
「お、おい。まさか、さくら、おまえ……」
 さくらのその部分には純一にとって、かつて見慣れた物が付いていた。
「お兄ちゃん、わかったら、優しく挿入してボクの中を掻き回してね」

 その日、朝倉純一は知った。自分が幼馴染みの従姉妹だと思っていた芳乃さくらは、けっして成長することのない存在であることに……

(8)初音島補完計画

 朝倉純一の場合。
 補完はすでに最終段階に入っている。
「そうか、俺が望んだから、この世界はあるのか!」
「そうよ、にいさんが望んだから、私は妹になったの」
「朝倉先輩が望んだから、美春は生きてるんです」
「朝倉くんが望んだから、私の声が堀江由衣なのよ」
「あたしの胸がこんななのは、朝倉が望んだからなのよ!」
「おやまぁ……朝倉くんって~、そんなに~眞子ちゃんのことが~~~~……」
(中略)
「ボクがずっとこの姿なのは、お兄ちゃんが望んでるからだよ」
「そうか、これが俺の望んだ世界だったのか!」
(以下、おめでとう、ぱちぱちぱちぱち……が延々と続く)