電脳アニメパス

アニメ及び周辺文化に関する雑感

週刊アニメ定点観察 Vol.520 (3/3)

2007年12月12日 | 週刊アニメ定点観察
期間:06/11/18~06/11/19

◎彩雲国物語
 (第27話)
 朔洵が立ち去り、何とか金華で全員再合流出来た秀麗たち。いよいよ州都・琥へ乗り込む算段ってところだけど……割と切り札的な戦力になる龍蓮をあっさり帰してしまって良いのか? ま、本人に帰る気は無いみたいだけど……
 茶州での商業特権と引き換えに秀麗への協力を承諾してる全商連だけど……これまで茶州ではよっぽど茶家の横槍が横行してたみたいだね。
 で、茶家当主の印を持ってやってきたジジイだけど、いったい何を企んでるのやら。

◎おとぎ銃士 赤ずきん
 (第21話)
 パイルムーンとかいう二つの月が会合する天体現象。それによって増加した魔力を使ってファンダヴェーレに祝福をもたらす天湖を生み出す赤ずきんたち。
 そこに襲撃してきたランダージョ。四大属性に縛られない雷を操るクラゲを使って三銃士を苦しめるけど……赤ずきんもまだプリンセスモードを使いこなせてないし……
 その状況を知って、パイルムーンを利用して溜め込んだ魔力を使って赤ずきんを助けるフェレナンド。監視していたグレーテルには、自分の逃亡に使わなかったことを馬鹿にされてるけど……
 それにしても草太の母親をフェレナンドが知ってるってことは、やっぱり母親はファンダヴェーレにいるって話か。

◎ふしぎ星の☆ふたご姫 Gyu!
 (第34話)
 ロイヤルワンダー学園一行が修学旅行に出掛けた先の風光明媚星。そこのホテルの支配人をしていたのがトーマ。いつか自分の星を取り戻すために、自分を受け入れてくれたこの星で修行がてら恩返ししてるって話だけど……
 トーマって基本的に糞まじめ過ぎるやつだからねぇ。修学旅行客のような大きな団体を泊めるようなホテルを1人で切り盛りしようってのはどう考えても無理があると思うけど。ま、寂れた星だって話だから、普段は客もあまりいないんだろうし、自分のいた学校の連中が来たからって張り切い過ぎてるって部分もあるんだろうけどね。
 昔の手下だからってトーマが自分の言いなりになると思い込んでるエドチン、いとおかし。

◎地獄少女 二籠
 (第7話)
 地獄通信の依頼者が契約をする前に事故で死んだって話なんだけど……
 いつまでも死んだ息子のことに囚われてる母親。そんな母親を父親はするようにさせてるというか、放置してるって感じで、全てが妹の負担になってるって状況。そのうち息子が死んだ原因を市の道路整備の欠陥だと訴えてマスコミに持ち上げられてる母親だけど、市が責任を認めないまま新規の事業として事故現場の改修を発表したとたん、もうすっかり過去の人だね。謝罪が無いのに納得できない母親だけど、もう誰も相手にしないって感じで惨めね。
 で、地獄少女の藁人形なんだけど、兄が死んだ時点で回収されてないというのがよくわからないし、地獄通信にアクセスしてない妹の前に現れてるのも謎。おまけに兄が誰を恨んでたかも妹が知ってるようなことを言ってるし……
 要するに兄の依頼は妹が代行可能な依頼内容だったって話だろうけど、第3者として恨みの対象になるような相手は出てきてないから、対象は家族の誰かって話なんだろうね。で、妹本人って可能性はあまり考えられないから、父親か母親ってところだけど……
 事故現場の地蔵の首を持ち帰って、さも息子のように頬擦りしてる母親。酔っ払って家庭のことを振り向こうとしない父親……家の中では妹は一人ぼっちって感じ。母親が兄ばかりに夢中で自分のことを全然見てくれないのは昔からだって一目連に語ってる妹だけど……
 結局のところ、母親が兄ばかり溺愛するばかりにそれが兄本人にも負担になって家族がギクシャクしてきたから、母親がいなくなればと兄が地獄少女に依頼したって話か。で、妹もついに耐えかねて藁人形の糸を解くけど……
 母親はいなくなったけど、死んだ兄が帰って来るわけでもなく、オマケに父親は母親を探すと言って失踪……残ったのは妹1人だけ。なんかとても虚しい結末だね。ま、妹が自分で地獄通信にアクセスして選んだ結末なら、それはそれで仕方が無いんだろうけど、死んだ兄から引き継いだ藁人形の仕業だからねぇ……。糸を解いたのは妹だとはいえ、なんか地獄少女による作為的な結末に思えるね。

◎ゴーストハント
 (第7話)
 こっくりさんをしたら、それから友人が異常行動をとるようになったという女子高生の依頼に、医者に見せろと追い返した渋谷。しかし、そこにやってきた坊さんが、本業のバンドのライブでファンの女の子に聞かされた異常現象も同じ学校の話。さらにその学校からも依頼がやって来たのでいつものメンバー集めて出掛けてるけど……
 聞けば聞くだけ怪奇現象だらけって感じのその学校。しかし、そのうち笠井って超能力者の少女が原因じゃないかって話が。彼女はスプーン曲げを教師にインチキ呼ばわりされたのを恨んでるってことだけど……
 渋谷の前でスプーン曲げを始める笠井だけど、イスを使って曲げようとしたのを渋谷が指摘。調子が悪くて曲がらない時にインチキするのはよく無いって話。そしてスプーンぐらい自分にも曲げられるって実演して見せるけど……リンには内緒だと麻衣に口止め。
 単純に2人だけの秘密が出来たと喜んでる麻衣だけど、女の子って秘密を共有する関係ってのが嬉しいのか? それはそうと、リンには知られたら拙いことなのかねぇ。商売柄、相棒に秘密にするようなことではないと思うけど。
 例によって霊はいないと言い放ってる真砂子。こいつがそう言っても渋谷以外は信じないんだけどねぇ。とくに霊相手が商売の坊さんと巫女のねーちゃんは。
 みんなが手分けして調査が出掛けた間に睡魔に襲われた留守番の麻衣はまた夢を見始めるけど……こいつもそういう能力の持ち主なのか?

◎はぴねす!
 (第7話)
 すももとは仲良くなったけど、他の連中は露骨に避けてる伊吹。それを何とかしようと乗り出してる春姫たちだけど……
 ま、育った環境からか人見知りの激しい伊吹も問題あるだろうけど、意味不明の上級生たちがしきりにまとわり付いてるのもどうかと思うぞ。仲良くなるならまずクラスメイトとかからだろうに。
 伊吹をよく知る上条兄妹も巻き込んで作戦を遂行する春姫たちだけど、まず安直な弁当作戦はみんな同じこと考えてきて失敗。で、カラオケかゲーセンって話になったけど、上条兄妹によればカラオケはダメって話。絵の意味がよくわからないのだけど、要するに極度の音痴ってことか。
 で、ゲーセンに行ったけど、かえってストレス溜まらせて失敗。レーシングゲームで車を運転したことあるかとか免許とか言ってるけど、ゲーセンのレーシングゲームの運転って本物の車じゃなくてカートと同じだったと思うから、免許がなくても運転技術は身に付けられると思うぞ。(ま、実際にはカートすら乗ったこと無かったんだろうけど)
 小雪先輩の提案でボーリングで仕切りなおし。しかし、今どきの高校生でもボーリングなんてするのか? 小雪先輩もいつの間にか春姫たちに加わってるって感じなんだけど、やっぱり先生たちからの差し金で伊吹のことを探ってるってところなのかなぁ。しかし、ボールの代わりにタマちゃんを投げるのはやめろよ。
 結局、伊吹・すももチームが最下位で罰ゲームにコスプレ写真ってことだったけど、今度は伊吹もまんざらではなかった様子。しかし、本当は左利きだけど左手だとパワーがありすぎるからいつも右手を使ってたっていう杏璃って……おかげで春姫・杏璃チームが優勝してるし。
 ところで、コスプレ写真のときに春姫が使った魔法に何かを感じてた伊吹だけど、それって伊吹が学園にやって来た目的と関係あるのか? もっとも、春姫の魔法は小さい時に雄真に助けられた時の魔法にインスパイアされてるものだろうから、本当に関係してるのは今はなぜか封印されてる感じの雄真の魔法なんだろうね。

◎ふたりはプリキュア Splash Star
 (第40話)
 どうでもいいけど、自分の誕生日が近付くに連れて周囲の人間の行動が怪しくなったらお約束的に気付かないか?
 へたくそな咲の絵に呆れ果ててアドバイスしてるキントレスキー。さすがに筋トレのプロ。人体の特徴とかは当然の知識ってか。
「あなたの事情なんて知らない」と言ってキントレスキーに立ち向かうプリキュア。普段、自分たちの都合を考えずに攻めて来る敵に文句を言いまくってるくせして、その言い草かい。相手の都合に合わせろとかはいわないけど、せめて相手のことを知ってやるぐらいの配慮がないと口先だけで平和を唱えてたって虚しいだけだぞ。
 それにしても最後まで正々堂々としたおっさんだったな。ま、本人は満足して散っていったからそれでいいけど、アクダイカーンは怒りまくりだよな。

《おまけ》
◎ウルトラマンエース(再)
 (第28話)
 超獣出現で現場に向かうTACだけど、現場では温泉客が暢気に入浴してて、いきなり沸騰した湯に慌てて逃げ出してるって状況だけど……TAC出動よりも先に現場に避難命令って出ないのか?
 現れた超獣ルナチクスを知ってるような素振りの夕子。
 マントルに潜むルナチクス。このままではマグマがルナチクスに吸収されて、地球も月のような死の世界になるという夕子だけど……1匹のルナチクスが地球のマグマを全部食うのにいったいどれだけの時間が掛かるんだ? だいたい、マグマの量なんて地中の熱量や圧力から生み出される相対的なもので、超獣に多少食われても他から補充されるから変わらんと思うぞ。
 いきなり自分が月星人だと言ってる夕子。おいおい、どうやったら月に人間型の生命体が誕生するんだ? そりゃ、月の起源は地球から分裂したものだというのが有力だけど、それはまだ地球上に生命が誕生するよりずっと以前の話だし……
 で、ルナチクスに滅ぼされた月星人の生き残りが冥王星で細々と生き延びてるって話だけど……また極端な連中だね。もっと太陽に近い場所に住めなかったのか? 冥王星なんかより火星の方がよっぽど快適だろうに。いや、地球の1/6の重力しかない月の連中には、火星でも重力がきついのかもしれないけど……そんなこと言ったら、ずっと地球にいた夕子はよっぽど丈夫な月星人だったんだな。
 その夕子はルナチクス抹殺のために地球に派遣されてたって話だけど……ルナチクス抹殺が目的の月星人が何で福山みたいな田舎で孤児院にいた(第1話参照)のかがよくわからんね。
 で、月に帰っていった夕子……というか、仲間は冥王星にいるんだから、1人だけ死の世界の月に帰っても仕方がないだろ。ウルトラリング北斗に渡したら1人で変身できるようになるって、それそんなに融通の利くものだったのか?

◎ウルトラマンメビウス
 (第33話)
 悪魔にとりつかれた妹を救ってほしいと大学の先輩に頼まれてるテッペイ。最初は尻込みしてたけど、高額の除霊セットを売りつけようとするインチキ霊媒師が炎に襲われるのを見て彼女をGUYSに連れ帰ってるけど……
 GUYSの検査でも異常は見付けられず。そんな時にコンビナート地帯に出現した怪獣。GUYSの攻撃を受けると速攻で消え去ったけど、それはかつてMATの丘隊員にとりついていた人魂怪獣フェミゴンだってかい。案の定、彼女の肩には怪獣を攻撃した時の怪我があったけど……
 丘隊員の時はMATの任務に支障を来たすとか、フェミゴンがとりついてた意味があったんだけど、今回のは全然意味がないじゃないかい。せっかくGUYSの基地の中にいても、そこを破壊しようともしてないし……。コンビナートを襲ってることだけが同じの、出来の悪い劣化コピーだな。
 しかし、フェミゴンに取り付かれてた間の記憶は無いって……悲惨だな、テッペイ。

◎仮面ライダーカブト
 (第41話)
 シャドウ部隊がAMB(アンチミミック弾)とかいうのを放ったら、周囲に紛れ込んでいたワームがゾロゾロと擬態が解けてるって展開。そうじゃない民間人がパニックになってるところを、戸惑ったままのワームをシャドウが一掃してるけど……
 特命で一部の民間人だけ避難させてる田所チーム。そこにワームの襲撃が。で、避難民を乗せたトラックが襲われたと思ったら、中にいたのもワーム……避難させていたのはネイティブだったって話。で、そいつらはワームにやられる寸前に加賀美をゼクトのトップの息子だと言い、田所もネイティブのことを知っていた感じだけど……
 警視庁に父親に会いに行って真相を確かめようとする加賀美だけど、アポが無いからってSPに邪魔されて息子でも合わせてもらえないとは哀れ。いや、ま、そうだろうけどね。で、オマケに三島に蹴り入れられれるとは悲惨ね。ま、こいつも最近落ち目だったから憂さ晴らしってところだろうけど。
 気が付けば父親が目の前に。ゼクトのトップである自分もネイティブの下僕に過ぎないと語る加賀美の父親。すべては35年前にネイティブと契約を交わしたときから始まっていてるという話。ゼクトとネイティブが結託してたと知り、話もろくに聞かずに直情的に飛び出してる加賀美……おかげで中途半端にしか事態がつかめてないけど……基本的に父親は自分の行動に迷いが無く、それが最良の道だと信じてやってる感じだね。
 その話を聞いた天道だけど……ネイティブは35年前に別の隕石でやってきた連中だってかい。それで渋谷隕石以前にワームがいて天道の家族に擬態してたって話ね。で、この先に来た連中はおとなしくて友好的で、自分たちがひっそり人間社会に隠れて生きるためにゼクトと取引してマスクドライダーシステムの技術を提供したって話だな。
 で、渋谷隕石で来たのが好戦的な連中で、こいつらは人類に取って代わって地球を支配しようとしてるってところか。ゼクトは人類とネイティブを守るために好戦的なワームと戦う組織だって話か……しかし、それじゃ三島が麗奈と手を組んでたのは何なんだ? いや、邪魔な天道を始末するために一時的に共同戦線を張ってただけってのが普通だけど、もしかしてワームと組んでゼクトの乗っ取りでも企んでたのか?
 ゼクトに不信感を抱く加賀美だけど、田所だけは信じられるとAMB弾を使ったワーム一掃作戦に参加するも、作戦の失敗を告げようと出てきてAMB弾の光線を浴びた田所がワームの姿になるのを見て、もう完全に何も信じられないって感じだな。しかし、このおっさんもネイティブだったんかい。しかし、基本的にネイティブって自分たちが戦いたくないからマスクドライダーシステムをゼクトに与えてるのに、本人が前線の指揮官として戦ってるって珍しいね。
 で、ワーム側のリーダーが何かイカレタにーちゃんに変わってるけど、このにーちゃん擬態化のままで戦ってると思ったら、ハイパークロックアップのカブトすら止まって見える超高速でカブトを倒してるって凶悪すぎ。

 ところで、祐月にふられた神代。矢車たちの仲間に堕ちてるって……いや、こいつらいったい仲間を集めて何をするつもりなんだ? ただやさぐれた態度でワームを倒してるだけにしか見えないんだけど。

週刊アニメ定点観察 Vol.520 (2/3)

2007年12月12日 | 週刊アニメ定点観察
期間:06/11/16~06/11/17

◎護くんに女神の祝福を!
 (第7話)
 護が絢子との待ち合わせの場所に着くと、そこには手編みのセーターを持った絢子が。最近すれ違ってたのは絢子が編み物に専念してたからってか。
 そこを襲って来るプロイセンの魔王の義妹、エメレンツィア。例の謎の女の子ね。絢子を堕落したと言い放ち、護を絢子の弱点扱い。手下に護を襲わせ、気をとられた絢子を叩いてるけど……結局は護と絢子の絆の前に敗れてるってよくある話。
 絢子たちにプロイセンの魔王の伝言を伝えて去ったかと思ったら……温泉で護と混浴かい。
 絢子へのプレゼントが壊れたのは自分たちが原因だろうと言って、ビアトリスで修復を申し出てるエメレンツィア。あくまでエメレンツィアの憶測だから、壊したのがこいつらか逸美だったのかはよくわからんね。少なくとも逸美は自分が壊したと思ってたみたいだし……しかし、エメレンツィアに渡されたものはすでに護のビアトリスで無自覚に修復されてたってか。
 せっかく温泉に入ったのに帰りがまた豚の運搬車とは、エメレンツィアも悲惨ね。

◎あさっての方向。
 (第5話)
 からだたちとしばらく一緒に暮らすことになった椒子だけど、何か露骨に居心地悪そうな状況だな。からだもヒロも自分たちのことしか頭に無いって感じだから椒子のことは便利に思ってるだけみたいだし……。子供になって大変なのは椒子も一緒なんだろうけどねぇ。
 テツの姉にからだが見付かったと話してるヒロ。夏休みいっぱいは親戚の家にいるって……そりゃ本当のことなんか話せないだろうけど、夏が終わったら元の戻ってるって保証も無いのに、どうするんだろ?
 公園でいると、おせっかいなねーちゃんに他の子供と遊ばされそうになってる椒子。大変だね。
 で、このねーちゃん、テツの幼馴染のねーちゃんだってか。なかなか自由奔放そうなこのねーちゃんに比べて、テツの家は厳しそうだけど……
 結局、ガキたちの影踏みに付き合わされてる椒子。ガキ相手にむきになってるあたり、本人もなかなかガキっぽいね。で、椒子が夕方になっても帰って来ないからと探し回ってるからだたち。どっちかというと椒子の方が大人なんだから心配は要らないと思うけど、それでもガキの体だから事件に巻き込まれたりする心配はあるわな。もっとも、こんな田舎町じゃあまり物騒な事件は起こりそうには無いけど。
 そんなヒロたちの光景を不思議そうに見掛けてたテツの姉。アパートに戻ると、そこには家出してきたテツが……って、このねーちゃん、実家で同居してるってわけではないのね。既婚者とは思えないけど、田舎で行かず後家もみっともないとか、あるいは厳しい実家が窮屈だからとかで独立したってところか。

◎コードギアス 反逆のルルーシュ
 (第7話)
 8年前。皇位継承権争いで母親を殺されたルルーシュに冷たい態度のブリタニア皇帝。ま、山ほど皇位継承候補がいれば、後ろ盾を失ったガキなんてのはただの使い捨ての駒って感じだね。
 ブルーベリージャム入りのおにぎりって……とても不味そうだね。
 ゼロを誘き出すためゲリラの掃討作戦を始めてるコーネリア。それを承知で誘いに乗ってるルルーシュだけど……
 コーネリアの方が一枚上手で、ゲリラ側も統率が取れずにルルーシュの作戦は失敗。しかも、本陣に乗り込もうとしたところを押さえられてるって状況。さすがにルルーシュも逃げ場を失ったかと思ったら、そこにコーネリアを挑発するゼロの姿が……って、CCに助けられたか。
 ま、敵が本気になったらゲーム感覚でなんかやっていけないって話ね。

◎ケロロ軍曹
 (第136話)
 寂れた温泉に慰安旅行に行ったら、温泉がサルに占拠されてたという、よくある話。しかし、何でまず最初に旅館の人を呼ぼうとしないんだ? それとも、ここは一般的な温泉旅館じゃなくて、湯郷にある公営浴場とかで安上がりに仕上げたから、すべてセルフサービスだとか……
 ま、ガラガラだったのはサルのせいで客が寄り付かなくなったからだろうけどね。しかし、1匹2匹ならともかく、あれだけ大量のサルが出てくる温泉って、いったいどんな秘境の名湯なんだ? しかも日向家から日帰りでいける場所で……

 夏美の焼いたパン。どう考えても素人仕事だから、そこらの料理本のマニュアル通りの出来か、ホームベーカリー用の材料セットの小麦とイースト菌で出来た凡庸な味って気がしないでもないんだけど……
 そんなのケロンパンの足元にも及ばないと言い放つケロロ。いったいどんなパンかと思えば、自分そっくりの巨大なパンで戦い合うって……。いや、生地の段階なら戦いでこねあげられたらそれなりにうまく仕上がるかも知れんけど、焼いた後のパンでそんなことやっても味は変わらんだろ。

◎くじびきアンバランス
 (第7話)
 スパイ捕獲の任務を与えられた次期生徒会。実戦要員として助っ人に加えられたのが対テロリスト用特殊戦闘チームの橘いづみ……レギュラー外されたと思ったらバクチもせずにこんな役を与えられてたのね。
 同じクラスだけど、いづみのことはよく知らない時乃。しかし、こいつの友達の閾値は限りなく低いね。
 蓮子がスパイを誘き出すために用意した立教院のデータ入りiPodを、侵入者のどさくさに紛れて懐に入れてるいづみ。実はこいつがスパイだったって話で、侵入者の方はいづみを誘い出すために隠密の小牧が仕掛けただけだってか。
 とっさに時乃を人質に取るいづみだけど、そこに現れた副会長は容赦なく時乃ごといづみを始末するってか。しかし、半分は次期生徒会の対処を試すって感じだったみたいね。結局、いづみは二重スパイとしてそのまま処分なしって……ま、すべては時乃の幸運が物を言ってる結末だろうけど……

◎BLACK BLOOD BROTHERS
 (第11話)
 増殖したクーロンチャイルドが暴れまくってる特区。なんかもう吸血鬼というよりはゾンビ映画の末期状態だな。この状態じゃもはや一般の人間に吸血鬼のことを隠してるとか言う話じゃないから、もう街の中はパニック状態だろうねぇ。
 ことここにいたっては、セイもイレブンヤードの隠匿よりもクーロンチャイルド退治に出るしか無いってか。しかし、さすがに東の龍王。ゼルマンでさえ梃子摺ってるクーロンチャイルドの大群を一撃で抹殺ってか。
 ようやくコタロウのところに現れたジロー。このまま特区にいろというミミコにあくまで出て行くことを繰り返してるけど……ミミコがジローに特区の連中と一緒にクーロンチャイルドと戦えって言ってるのは、何か唐突だね。
 ミミコはカーサとの出会いで何かを感じたみたいだけど、カーサはジローに対して単なる敵だとは思ってないみたいね。
 そこをクーロンチャイルドに襲撃され、ミミコたちを庇って負傷したまま川に落ちたジロー。それを追ってミミコも水の中に飛び込んでるんだけど……どう見ても足手まといになるだけとしか思えんぞ。

◎ときめきメモリアル ~Only Love~
 (第7話)
 夏休みを目前に、例によって生徒会に拉致された陸。文化祭の運営委員になれって話だけど、なったら夏休みの半分は潰れるって酷い話。そこにやってきた小百合も運営委員だと知って、軽はずみに引き受けてる陸だけど……
 そんなことも知らずに夏休みのデートプランを練ってるつかさ。もっとも、こちらはこちらでバレー部の部活で忙しいみたいだけどね。
 さらに今度は総演部に拉致された陸。総演部の芝居のオーディションを無理やり受けさせられる破目になってるけど、お陰でつかさとのデートをドタキャン。なんか機嫌を直すのに一苦労しそうだな。
 で、不合格者続出のオーディションに最後に登場した陸。いや、どう考えても何が何でも陸を使おうと思ってるみたいだから、オーディションにどこまでの意味があるのかどうかよくわからないのだけど……
 何か偶然通り掛った小百合への反応がダメ押ししてしまったみたいね。哀れ。

アニメ魂
 Gift ~ギフト~ eternal rainbow
 (第7話)
 莉子が母親に見える呪いを解くために魔女っ子を探す春彦だけど……なんか今回は作画がかなり悲惨だね。しかし、神出鬼没に偽ギフトをばら撒いてる魔女っ子の居所は容易に掴めず……と思ったら、真紀の仕掛けた定点観測用レーダーにキャッチされ、追跡。
 ようやく捕まえた魔女っ子の正体は千紗……ってバレバレだったけどね。
 霧乃に与えた偽ギフトを解除してくれるよう千紗に頼む春彦だけど、偽ギフトを個別に解除することは出来ないという千紗。ま、魔女っ子になって偽ギフトを配りまくれるようになるってのが一連で、千紗が母親からもらった1つのギフトだって話だな。
 これまでに配ったいろいろなギフトまで一緒に消し去ることは出来ないと拒否する千紗に、その場は立ち去った春彦だけど……
 今度は自分にも偽ギフトをくれという春彦。ギフトの象徴である虹を消し去ることで全てのギフトを無くしてしまうって……極端なやつだな。ま、その思いを汲み取った千紗は偽ギフトを解除するんだけど……
 どうでもいいけど、偽ギフトでイケメンになってタレントにスカウトされたとかいう男子生徒はどうなったんだろ?

週刊アニメ定点観察 Vol.520 (1/3)

2007年12月12日 | 週刊アニメ定点観察
期間:06/11/13~06/11/15

◎名探偵コナン
 (第456話)
 往年のミステリー作家が殺されたって事件だけど、何か変な事件だな。死体の状況とか死因とかの話が全然無いままに犯人は合鍵を使って密室を作り出したと簡単に決め込んでるわ、ろくに調査も進まないうちに第1発見者の2人だけを容疑者に仕立て上げてるわ……
 あまりにも進め方が杜撰だから、これはミステリー作家が巧妙なトリックで他殺に見せかけた自殺だったってオチかとも考えたんだけど……
 寿司のネタでトリックがばれるって展開だけど、これも相当に無理があるな。寿司屋のおやじは自分とこでは普段はイカとタコは握らないけど、作家からの注文だけは特別に握ってたって話。
 ネタはどうしてるんだ? 作家だって毎日注文してるわけでもないだろうし、他に握らないならネタを仕入れるのは大いに無駄。だからって仕入れてなけりゃ作家から注文あっても握れないだろうに。ま、作家の注文に備えて冷凍保存してたのを解凍するとか、近所の魚屋から買ってくるって方法もあるだろうけど、いずれにせよ市場から直接仕入れてきたネタに比べると味は落ちるだろうしねぇ。

◎乙女はお姉さまに恋してる
 (第6話)
 夏といえばプールってことで瑞穂ちゃんにいろいろ水着を着せてるまりやだけど……お約束とはいえ、絶対に体型に無理があるだろ。ま、それでもスク水は無理って話で、体育の水泳の授業は……って問題になったけど、結局は「あの日」で通しますか。いや、さすがに口に出すのは度胸がいるだろうね<瑞穂ちゃん。
 しかし、1回目は「あの日」で誤魔化せても、2回目以降はどうしたんだろ?
 で、その不自然な瑞穂ちゃんに疑念を抱いたのが例によって生徒会長の貴子。瑞穂ちゃんが実はカナヅチなのを隠してるって……ま、それが自然な判断だね。それに対して瑞穂ちゃんが極端な水恐怖症だと主張してるまりや。小さい頃に川で溺れた瑞穂ちゃんに自分がトドメを刺したって……
 話はこじれて、なぜかまりやと貴子が水泳対決することに。なんか瑞穂ちゃんのことはどうでもいいみたいね。
 貴子の家は瑞穂ちゃんの家とはライバル関係だから、それを本能的に感じ取って何かと因縁つけてきてるとか言ってるまりやだけど、どう見ても貴子が絡んできてるのは全てまりやが原因だと思うんだけど……
 何かと対立してるまりやと貴子。さぞかし深い因縁でもあるんだろうな……と思ってたら、陸上部の勧誘を受けてた貴子が生徒会に専念することを選んだからってだけかいっ! そんなのいつまでも絡む話じゃ無いだろ。

◎N・H・Kにようこそ!
 (第19話)
 ネトゲ廃人の小林の兄を見て衝撃を受けてる一同。事情を話してる小林だけど、サプリなんかで引きこもりが治ったら誰も苦労なんかしないわな。
 この兄、まだRMTの幻想に捕らわれて現実に抜け切れてないって話。しかし、自己啓発書を何冊も読んだって……そんなの読んでも自分に嫌気がさして現実の世界には戻れんだろ。ああいうのは左翼の洗脳プログラムをもっともらしく書いただけだからねぇ。
 で、このマルチ事件から4週間。まだゲームのシナリオが完成してないって、本気でやる気あるのか、佐藤って。で、テレビを見たらマウスロードが摘発を受けて家宅捜索されたってニュース。小林も拘束されたのか、それとも逃亡したのか、家に残されたネトゲ廃人の兄は餓死寸前ってか。
 で、何日か後で小林が帰宅したら家に兄の姿は無し……いや、自分で食うためにそば屋のバイトを始めてたってオチ。何か本当は人当たりの良さそうな性格だったみたいね。

◎僕等がいた
 (第20話)
 合コンした相手に付き合って欲しいといわれた竹内。とりあえず期間限定ってことで引き受けてるんだけど、そのまま上手く行くのかねぇ。
 それを聞いた矢野は、中途半端に付き合っても相手を傷付けるだけだと非難してるんだけど、どっちかというと竹内の関心が七美から離れるのは、自分の優越感が無くなるみたいで悔しいって話だね。ガキみたいなやつ。
 そんな感じで矢野と七美の関係はこのまま順調なのかと思ったんだけど……いきなり大人になった七美の視点からの回想モノローグになるのはやめろよ。なんか『NANA』並みに波乱が続きそうな予感だな。

◎らぶドル ~Lovely Idol~
 (第7話)
 3期メンバーたちに告げられたのは1ヵ月後のイベント実施と、それが失敗したらクビだって話。智弘の姉がやってきて直々に仕切ってるけど、相変わらず瑠璃とは陰険な感じだね。いや、一方的に瑠璃が反発してるだけだろうけど……
 イベントで何をやるか答えが出せない6人。アニメを上映してアフレコするなんて言ってる瑠璃だけど、1ヶ月でアニメが出来りゃ苦労しないわな。
 智弘の指示でマネージャーが倒れた1期メンバーのあゆみの付き人をすることになった6人だけど……アイドルのクセしてなんか走りっぱなしだな、このねーちゃん。結局、あゆみを通して見せたかったのは、成功するためには自分の出来ることを一生懸命するしか無いってことか。
 それにしても、何か秘密があるような箱を運んでると思ったけど、即席ステージ台にするためのただのビール箱かいっ!
 ところで、智弘の姉がなんか瑞樹のことを調べてたみたいだけど、いったい何があるんだ?

◎ちょこッとSister
 (第19話)
 「ねこにゃんダンス」が人気は良いけど、テレビに出ると毎回あの格好とかいうんじゃ、アイドルも大変だね。営業上は気に入ってると言わないといけないし……おまけに町で出くわしたファンに「ねこにゃん」のポーズやれと言われてもねぇ。
 で、オダエリ失踪でその日の「ねこにゃんダンス」は中止。いや、他のチャンネルでもやらないと思うぞ<ちょこ。ちょうど近所の幼稚園での収録の日だったってか。
 アイドルなんかやめると言ってタバコを買ってるオダエリだけど、まだ未成年なのか? 20歳以上でもアイドルがタバコなんて印象が悪いことは確かだけど……
 ゆりぴょんにオダエリのテレカを渡してるちょこ。最近のガキでもテレホンカードって知ってるのか? めったに使うことは無いと思うんだけど……それって応募の残念賞だったってか。
 で、運悪くそこに通り掛ったオダエリ。殺人現場を見たから犯人に追われてるって……ちょこには通じてもさすがにゆりぴょんには通じないか。でも、逃亡には成功したみたいね。
 川原まで逃げてタバコを吸おうとしたから、そこに通り掛った真琴に没収されてるとは悲惨ね。夏のイベントで一緒だったという真琴のことには気付いてないみたいだけど、自分はアイドルなんかじゃなく音神亜里沙みたいなモデルになりたかったと言ってるオダエリ。
 真琴の部屋にやってきて限定3000部でネットで高値で取引されてるというファースト写真集に感動してるオダエリだけど。それって、当時はまったく売れなくて在庫だか返品だかを本人が引き取らされたってところなんだろうね。
「音神亜里沙のことだったら何だって知っているわ」
 その割には本人前にして気付いてないだろ。
 自分がモデルになった理由を語ってる真琴。何か普段のキャラとは全然違うね。ちょこの踊る「ねこにゃんダンス」のビデオを見せられて、自分の存在を気付かされてるオダエリだけど……
 オダエリの声は斎藤千和……「Neko Mimi Mode」とは狙いすぎだな。

◎Pumpkin Scissors
 (第7話)
 政府の配給が住民に届いていないとの垂れ込みがあった陸情3課。しかし、アリスは婚約者に会うとかで休暇中で、残りの連中で出動することになってるけど……
 迎えに来た婚約者のシュルツに軍の正装で出て行こうとしていたアリスだけど、姉たちに怒られてドレスに着替えさせられてるとは、いとおかし。
 問題の領主の城にはへこためたまま腐らせた配給物資の山。領主はまだ実用化されてないはずの自動小銃で攻撃してくるって展開。
 結局、何者か自動小銃を渡した相手の話を真に受けて領民に対する疑心暗鬼に駆られて援助物資を貯め込んだまま篭城してたってかい。
 アリスを追ってきたシュルツだけど、そこに現れたもう一人の婚約者レオニールにアリスを横取りされてるとは惨めね。で、今回の垂れ込みはこのレオニールの仕業だったって話だけど……なんか胡散臭いね。自動小銃を渡した黒幕と関係ありそうな気がしないでもないんだけど……

◎金色のコルダ ~Primo Passo~
 (第6話)
 香穂子の伴奏をしたばかりにリリに目を付けられてコンクールに参加させられてる土浦、ご苦労さんね。
 で、いきなし合宿。冬海笙子の家の別荘って話だけど、装飾品の趣味はともかく、音楽練習用の部屋が3つって、どんな別荘じゃい。よっぽど名だたる音楽一家か、成金の音楽パトロンの家って感じだな。もっとも、その部屋の内装もあれだけど……

◎ネギま!?
 (第7話)
 チュパTを大量に作った明日菜。単価云々というのは総制作費を勘案した上で考えろよ。おまけにデザインが醜悪だから外部に売りつけるどころか、チュパ研メンバーにも避けられてるし……
 デザインは早乙女ハルナ画伯だろうけど、他にデザインセンスのあるやついないのか? で、このデザインを喜んでる木乃香と本屋ちゃんも異常だね。まき絵ですら避けてるのに……
 今回は相坂さよの話。話には出て来ないけど、エヴァはずっとさよのことは見えてたんだよね。
 旧作では朝倉和美が出席番号にだけ名前のあるさよのことを気になって調べ上げるって話だったと思うけど、そういうしみったれた話は無しにして、単に幽霊騒ぎのドタバタ話にしてしまってるのがひどいところ。
 どうでもいいけど、糸電話の話がけっさくだったな。いや、それ以前にそんなとこ糸を張ったりしたら通行人の邪魔になるだけだろ。消灯時間から起床時間までってことかもしれないけど……
 晴れて3Aの一員となって出席を呼ばれるさよ。
「相沢さよさん」
「誰?」
 明日菜だけ蚊帳の外だったってか。

◎奏光のストレイン
 (第4話)
 ロッティがラルフにやられそうになった時に現れたセーラ。兄に呼び掛けるも反応は無し。おまけに獲物を横取りされたと思ったロッティに邪魔されてるけど……ロッティの機体じゃ追いつけないって感じね。
 セーラの件で偉いさんに説明してるガキの整備士だけど、なんかこのガキ、見掛けの割には偉いさんみたいだね。とりあえずセーラの件はガキの預かりってことになったみたいだけど、ロッティたちにもセーラのことがバレてるみたいね。
 どうもラルフの目的はエミリィの強奪だったみたいだけど、肝心のエミリィがセーラの機体に乗ってたとは気付かなかったみたいね。
 セーラがリーズナーとして転属することで、同室のギャンビー乗りの訓練生に嫌味を言われてるけど、セーラが出て行ったらこいつの1人部屋になるって……もともと結構数がいたはずなのに、みんな戦闘で死んだのか?
 シャワールームで泣いてるロッティと出くわしたセーラ。ロッティがラルフに拘ってるのは兄を殺されたからってか。しかし、ロッティも髪を下ろしたらずいぶん雰囲気が違うね。
 格納庫の脇に引っ越したセーラだけど……ろくな部屋じゃないな。これじゃ、一般の居室で苛められてるほうがマシか?

◎夜明け前より瑠璃色な Crescent Love
 (第7話)
 定時連絡で父親から婚約者の話を出されて機嫌を損ねてるフィーナ。何でも相手は反地球派の重鎮みたいで、国王といえども無碍には断れない感じだけど……
 何かぎこちない達哉とフィーナ。公務が忙しいからと大使館に詰め込んでるフィーナだけど、それが気になるのか、失敗続きの達哉。
 着替えを取りに一時帰宅したフィーナだけど、そこで待っていたのは婚約者を名乗るユルゲン。たちまち不機嫌なフィーナ。
 お茶をこぼしてびくつく麻衣に笑顔で応対するユルゲンだけど、麻衣が服を拭こうと触れたとたん、表には出さないけど何か急に嫌悪感を見せてる様子。地球人の小娘に触られたら汚らわしいってかい。月の王国って変に貴族制度とか残してるみたいだから、選民思想にでも取り付かれてるのかね。
 公務の合間に剣道の練習をするフィーナと手合わせするユルゲン。フェンシングじゃなくて剣道って……どこぞのアーヴとは言わないけど、へんなとこで日本の文化が混ざってるのね。
 菜月に指摘されてフィーナに告白する達哉。なんか情けなさ過ぎ。

【Kanon】鯛焼きと羽根リュックをめぐる冒険 #07

2007年12月06日 | アニメ
頭、尻尾、餡子、鯛焼きの全てを胃袋に入れた少女、食い逃げ王・月宮あゆ。彼女が逃げ際に放った一言は人々を鯛焼き屋の屋台へと駆りたてた。
「ボクの宝物? 欲しくてもあげないよ。探さないでよ。ボクの思い出の全てがそこにあるんだもん」
人々は三ツ星の鯛焼き屋を目指し、夢を追い続ける。世はまさに大鯛焼き時代!

(ま、今回の元ネタは言うまでもないでしょう)


 第7話「家出と仔猫の遁走曲~fuga~」

【ストーリー雑感】

 懲りもせず祐一の部屋を襲ってる真琴。「あは」って笑い声はかわいいけど、成功率0は今回も続いて、祐一に待ち伏せされてる始末。持ってた鋏を疑われて紙飛行機を作るって言い放ち、目に留まったノートを切ってるんだけど……それは提出用の宿題だったって話。
 ま、自分でやった宿題ならともかく名雪のを写したって話だから祐一も自業自得ね。真琴も当初の目的とは違ったけど祐一にダメージを与えられて良かったね。

 朝。うれしそうに苺ジャムの歌を歌ってる名雪。お母さんの苺ジャムがあったらご飯3杯は食べられるって……おまいは苺ジャムでご飯を食うんかいっ! それでも謎ジャムは食えないのね。
 そこに秋子さんに起こされてきた真琴。保育所のバイトの初日ってか。働かざるもの食うべからずって言ってる祐一だけど、そういうおまえだって働いてないだろうに。
 で、バイト初日の記念にと秋子さんが出してきたのが例の謎ジャム。名雪と祐一は当然ながら遠慮するけど、知らない真琴は秋子さんのなすがままに食わされる運命。例によって一口かじっただけで絶句。ま、水瀬家の通過儀礼のようなものだからねぇ。
 すがるような真琴に目をそらす名雪。涙にあふれる真琴の表情。それに笑顔で追い討ちを掛けてる秋子さん……壮絶な試練だな。

 登校途中で猫を見掛けた名雪。目を細めて近付こうとするけど、かわいげが無いと言い放つ祐一に思いっきり反論。猫アレルギーなのに近付こうとする名雪を必死で止める祐一もご苦労さんね。
「ねこ~ねこ~」って目を細めて理性を失ってる名雪の表情が良いね。
 結局、祐一の手を振り切ったおかげで涙が止まらなくなったってか。大変だね。

 また病人のクセして寒空の校庭をうろついてる栞。祐一に雪だるまの約束を確認してるけど……今回の出番はこれだけか。

 佐祐理と舞との昼食会。さりげなく魔物の話を尋ねる祐一だけど、佐祐理さんは蚊帳の外。
 しかし、出る出ないって話題だからって女の子相手に食事の最中に「お通じの話」は無いだろ。普通は誰だって怒るところだけど……確かに否定されないと話を振った方が慌てるだろうね。悪意が無いただの冗談の場合は。

 放課後になってようやく涙が止まったという名雪。そのまま部活に行ったのか、祐一は例によって別行動で町を徘徊。すかさず後方からあゆが激突。
「ボクがここに来る目的はひとつだよ」
「食い逃げか」
 鯛焼き屋のおじさんも大変ね。

 ゲーセンの前でプリクラの機械を眺めてる真琴。
「あの殴り心地の良さそうな後頭部……」
 いったいどんな後頭部じゃい。こういう発想って普段から平気で人を殴りまくるやつの発想なんだろうな。祐一はこっちでは猫を被ってるけど、地元では相当なワルだったと見たけど、さて。こっちに転校して来たのだって本当はそっち方面で原因があったんじゃないのか?
 そんな祐一と真琴を遠くから見つめてる謎の少女、天野美汐。真琴シナリオのキーパーソン、(声は無いけど)ついに登場ね。プリクラにいた女の子たちは美汐が自分たちの方を見てるって勘違いしてたみたいだけど……

 保育所の仕事はちゃんとれやれたという真琴。祐一とは一緒に帰りたくないと去っていくけど、気付けば祐一の後を尾行してる様子。いたずらの機会を狙ってたというより、ツンデレみたいに本当は祐一と一緒に帰りたいってところか。
 そんな真琴にじゃれ付いて来た今朝の猫。通学途中の民家の塀と町の中じゃずいぶん場所が違うと思うんだけど、よく同じ猫だと特定できたものだね。最初は猫を怖がってた真琴だけど、祐一に進められるままに抱いたらまんざらでもない様子。でも、どっちかというと真琴の方が猫にじゃれられてる感じね。
 豚まんを買ってもらった真琴だけど、いざ食おうと思ったら猫が強奪。必死に追い掛けようとするところを祐一のチョップで止められてるけど……

 歩道橋の上で猫をどうするか語りかける祐一に、豚まんを食えたからもう要らないとあっさり言い放つ真琴。どうせ動物は用済みになれば捨てられるものだと、なんかめちゃくちゃ荒んだ価値観だな。
 人に飼われるより野に放した方がって言ってるけど、猫ってそりゃ中には野生に帰った猫もいるだろうけど、元から人間に飼われるように品種改良され続けてきた動物だから、野良猫も含めて人間社会から離れたところで生きていくのは困難だと思うぞ。犬や猫をそこらの野生動物と一緒に考えてもねぇ。
 ま、真琴の発言は自己経験に基づくものだろうけど……
 いきなし手を離して歩道橋から車道に猫を落とす真琴。たまたま通り掛ったトラックの屋根に乗っかって無事だったみたいだけど、衝突してたらただじゃ済まないところ。
 当然ながら怒る祐一に悪びれも無く口答えする真琴。ま、真琴の感情は、自分が昔好きだった祐一に捨てられたと思って、それが絶望感に繋がってる悲しみなんだろうけど、だからって無垢な子猫をいたぶるようなことをしなくてもね。ま、野生の動物だったらこの程度のことは別にどうってことないだろうけど、犬や猫は違うからね。

 晩御飯になっても戻ってこない真琴を探しに出掛けた祐一だけど、心当たりがあるわけでもなく……だからって舞に訊きに行くのもどうかと思うけど、それに答えてる舞もなんだかねぇ。
 舞の言葉に従って町を見下ろす物見の丘に向かった祐一。そこには星明りの中で猫に豚まんをあげてる真琴の姿が……疲れたからってそのまま寝ようとする真琴だけど、真冬の雪国、しかも寒風に晒されてるだろう丘の上で眠ったりしたら、なんか完璧に凍え死んでしまいそうだね。(人間なら)
 真琴を背負って丘を降りる祐一を見てるキツネの姿。伏線といえば伏線なんだろうけど……東映版の頃みたいに前知識無しで見てた頃に戻りたいね。

 目覚めたら丘の上じゃなくて慌ててる真琴だけど、水瀬家の自分の部屋だとはすぐに気付かないのか?
 秋子さんに夜食を作ってもらってる真琴だけど、こいつ、小遣いで豚まん買って食ってたんじゃないのか? 底なし胃袋みたいだな。祐一や名雪の家族団らんの光景に、これまでと違う何かを感じたような真琴だけど……


【サブタイトル解題】

 遁走曲(フーガ)はカノンと同様、旋律の繰り返しを特徴とする曲です。カノンが比較的新しく、同じ旋律を厳密に繰り返し、楽曲そのものは無形式なのに対し、フーガはそれより古くから存在し、繰り返しの旋律にも自由さがある一方、楽曲全体に決まった形式が存在します。
 遁走曲という邦訳は旋律の繰り返しを追いかけっこで逃げてる様子に見立てたものでしょうが、カノンの邦訳が追複曲で追いかける方に主眼が行ってるのと対照的なのが面白いところです。
 「家出と仔猫の遁走曲」というのは、名雪との登校時、夕方の真琴との帰り道、そして家出した真琴がいた物見の丘と、繰り返し子猫が現れてる光景をフーガに見立てた感じでしょうか。さらに「遁走曲」の逃げるというイメージを真琴の家出に見立ててもいるようです。


【使用BGM】

01.「the fox and the grapes」
  真琴の襲撃失敗
02.「Last Regrets」
  OP
03.「彼女たちの見解」
  水瀬家の朝食~謎ジャム
04.「雪の少女」
  名雪と祐一の登校
05.「2 step toward」
  踊り場の昼食会~放課後の昇降口
06.「生まれたての風」(アレンジ版末尾)
  真琴を見つめる美汐
07.「the fox and the grapes」(アレンジ版)
  真琴の尾行~猫
08.「pure snows」
  夕焼けの歩道橋
09.「霧海」
  怒る祐一~真琴の捜索
10.「凍土高原」
  物見の丘の真琴と猫
11.「残光」
  真琴の居場所
12.「風の辿り着く場所」
  ED
13.「Last Regrets」(イントロ)
  予告

 「生まれたての風」は『recollections』からですが、使用箇所は末尾にくっついてる次のトラックへの渡しのような中間曲の部分です。こんなの使うなよという感じで、サントラ盤のメロディーしか頭に無いと、まずたどり着けませんね。
 今回から本格的にヒロイン毎のシナリオに入ったって感じで、BGMも各ヒロインのテーマを均等に散りばめた感じとは違って、より物語の展開に密着した音楽が選曲されてきてるようです。


【天の声を聞く舞】

 この前は祐一に真琴の傍にいてやれと言ったり、今回は真琴が物見の丘にいると言って祐一を強引に真琴シナリオの方に進めさせてる感のある舞。普段と違ってなんか普通にしゃべってるのが違和感いっぱいですが、これは舞のように見えるけど、本当は天の声のようなものなんでしょうね。
 当人に真琴のことに勘付くような感覚があったら、何より自分が無意味な魔物狩りを延々と続けてるようにも思えませんし、そもそも舞が担う役割とも思えません。
 これが無けりゃ祐一はあのまま連日舞の魔物狩りに付き合って、東映版と同じくまっすぐ舞シナリオに進んでたはずですが、無理やり真琴シナリオの方に捻じ曲げた理由は何なんでしょうね。やっぱり東映版と同じにはしたくないってことなんでしょうか。
 展開上、あゆ&名雪シナリオは最後に持っていかざるを得ないし、そうなれば残る3人のシナリオの順番ですが、栞シナリオは栞の誕生日の件があるのと、学園ものという設定上、貴重なクラスメイトのキャラである香里をあまり早々と退場させたくないって点から真っ先には持って来れない。そこで真琴シナリオが選ばれたってところでしょうか。
 確かにキャラとしての神秘性は舞が一番なのは確かだけど、やっぱり舞にしゃべらせたらまずいでしょうね。


【物見の丘はどこ?】

 ……と言っても、具体的な現実の地名とかいう話じゃありません。祐一たちの住む町から見て、どれだけの距離感のところにある丘なのかってことです。
 普段、町の中の光景なんかでは近くに小高い丘があるような描写はまったくありません。町の規模がどれだけなのかは知りませんが、水瀬家のすぐ傍がもう郊外になってて、すぐに物見の丘に繋がってるって感覚はまったく無いんですね。
 一方、舞の話ではこの町を一望に見下ろせるくらいの高さのある丘のようだし、実際、丘の上からは町の明かりが結構遠くに広がってる感じです。この様子ではかなり距離は有りそうだし、夜中に気軽に登っていけるような場所とも思えないんですが。